2017年03月19日

3月の発売予定表から

春の声も聞こえ本格競馬(エロゲー)シーズンも到来。その前哨戦となる今レース(月)だが、頭(本)数は揃わなかったものの、メンバー的には興味深い一戦となりそう。人気どころがやや手厚そうなだけに、全くの穴馬が食い込んでくるシーンは考えにくいが、一角崩しを狙う馬の浮上は警戒したいところです。
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略
※※馬名をクリックすると厩舎(メーカー)のHPが参照できます

甘夏アドゥレセンス (コンフィチュールソフト)
新規開業厩舎(ブランド)だが厩舎スタッフを見るとGLace厩舎のメンバーが中心。その天ノ空レトロスペクトは大敗を喫しているだけに、不安は大きい。追い切り(体験版)を見る限り、コメディの雰囲気を漂わせているが、走り(シナリオ)が上滑りしている印象で大きな期待は出来そうもない。後はエロだが、おっぱいを全面に押し出すものの、今回同型に同じおっぱいを武器に打ち出す馬がいて、競合するのは不利。ここではいかにも厳しい。
期待度 ★☆

オフィスで誘うエッチな彼女 (PULLTOP LATTE)
PULLTOPの姉妹厩舎(ブランド)で本家よりエロ重視という趣きのLATEだが、ここまで5走して目立った馬は輩出していない。今回はベテランのなるみすずねを鞍上にあいざわひろし&TwinBoxという面々だが、厩舎開設当時起用していたmaruiと比べるとやや手薄な印象は否めない。前走の惨敗はトレーナー(ライター)によるものであるのは明白だが、今回起用した若葉祥慶やギバラにしても実績に乏しいのは変わりない。和姦でオフィスラブという出走例の少ないニックスで爆発すれば怖いが、追い切りを見る限り社会人としてのリアルさに欠けているように感じられて仕方ないのは不安。ここでも苦しそうだ。
期待度 ★☆

想いを捧げる乙女のメロディー (ensemble)
主人公女装潜入系で実績のあるensemble厩舎の最新馬。これまでのこの血統(設定)は単に女学校へ女装して潜入するという展開がほとんどだったが、今回は男としては音楽教師。それ以外は女装して学生として潜入するという学内での一人二役を務めるというのが目新しい。トレーナーの無義歩はこうした萌え系では実績不足だが、この血統を生かせば大駆けも期待できそう。気になるのはヒロインたちの人選で、主人公の組む四重奏団に攻略できない女性キャラがいたり、ライバル楽団から攻略できるヒロインがピアノ担当だけというのは寂しい。クラシック音楽を題材とした馬には名馬が多いが、逆にそのあたりの扱いが軽いと期待ハズレに終わる可能性も。ポテンシャルはありそうだが半信半疑な部分が多く、押さえで買うのが妥当なところか。
期待度 ★★★

神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。 (Hulotte)
ヤバい母系(シリーズ)もこれで3代(作)目と、Hulotteの看板となりつつある。トレーナーも同じく深山ユーキで血統的には意外性はなさそうだが、確実に入着を果たす安定さは買える。先代2頭は主人公に一番近いヒロインがキーパーソンになっていたが、今回の麗はこれまでのヒロインにはないタイプで、吉と出るか凶と出るかは分からない。それでも他のヒロインも粒揃いでラシックス(声優)もなかなか強力。勝つまでの競走となるとどうかだが、時計が掛かる展開なら浮上する可能性も考えられる。押さえで狙いたい。
期待度 ★★★

〇こいのす☆イチャコライズ (eRONDO)
こいなか以来久々の出走となるが、エロを全面に打ち出す作戦には変わりない。騎手のたけやまさみは椎原旬&下原正のコンビと離れて仕事をするのは初めてだが、必ずしもエロ得意というわけでないだけに、新境地を見せたいところ。ヒロイン3人というのは高馬にしては少なく、その分内容で勝負したい。そこで期待したいのは地方(同人)で活躍しているpororiだ。ただヒロイン1人にトレーナー1人という体制で挑むだけに、ルート間に齟齬が表れてしまうのと問題だ。それでもイチャラブとエロに特化した内容は期待できそうで、強力同型馬と比べても遜色ない。馬体(容量)さえ薄くなければ、上位進出は可能だろう。
期待度 ★★★★

催眠学園3年生 (筆柿そふと)
催眠血統を手がけるトレーナーとしては第1人者といっていいNATORI烏賊が、久々に本格催眠系馬を出走させる。最近は催眠系でもやや変化球といっていい配合となっていたが、今回は学園を舞台にモテない主人公が催眠術を使って、ヒロインを籠絡させていくという王道な血統。ただ最近のNATORI烏賊の催眠系は、前ほど信頼感はなく乱調気味。前走のWIZARD LINKSはかなり厩舎も気合が入っていたが、今回は高馬でないだけに厩舎もそれほど力を入れていない可能性もある。走られる可能性はあるが、今回に限っては半信半疑だ。
期待度 ★★☆

◎水葬銀貨のイストリア (ウグイスカグラ)
前走人気薄ながら追い切り(体験版)通りの走りで大駆けを見せたウグイスカグラ厩舎だけに、ここでも大いに警戒したい馬。注目される追い切りは相変わらず独特な味を感じさせ、本番でどんな競走を見せるか楽しみだ。ただ前走でもダッシュ力は良かったが、直線(終盤)ではペースダウンし脚が上がりかけていただけに、今回も前走のような楽な競馬が出来るとは限らない。それでも入場曲(ヴォーカルソング)が付いたり、登場人物数も大幅に増えたりと馬体のスケールは大きくアップ。本命馬に相応しいだけのポテンシャルは整った。
期待度 ★★★★☆

年下限定 ヌキ×2シェアハウス -絞られ共同性活- (アトリエかぐや)
最近のアトリエかぐやは古牝馬(年上)主体に走らせているが、今回は久々に年下ヒロインで戦う。かぐやで年下ヒロインの騎乗を得意とする代表格がmeroだが、最近はたまはじ!の頃の冴えを無くしてきているのは気がかり。それでも有栖川千里とのコンビは前走の小悪魔発育チュ~!でも好走したように、実績は充分。ただ今回は年下ヒロインを押し出したにしては、巨乳すぎるのが気になる。古牝馬ならともかく若馬でアンバランスな乳というのは残念に映る。最近堅実な走りを見せているかぐや厩舎だけに見限るのは早計だが、意外な凡走もありえそう。
期待度 ★★★

▲トリノライン (minori)
毛色(CG)の美しさで定評あるminori厩舎の最新馬で、前走がややファンの期待に応えられなかっただけに巻き返しを狙う。騎手で新たに加わったのがきのこのみで、戯画でデビューした腕達者だけに期待充分。近走エロに重心を移しつつある厩舎だけに動画で能力を生かせるようなら面白い。ただこれまで主戦トレーナーを務めてきた御影が離れた影響が前走の結果と考えると、今回も過信はできない。追い切りは相変わらず毛ツヤも良く期待を抱かせるも、全体の動きは前走の方が良かった。安定感ある厩舎だけに全くの凡走は考えにくいが、今回の相手で容易に勝てるとはとてもいえない。
期待度 ★★★★

ナツイロココロログ ~Happy Summer~ (Hearts)
昨年走ったナツイロココロログの直仔(FD)。父(本編)があまり活躍した馬でないが、それは主人公のダメっぷりや、複数トレーナーによるものと思われる走り(シナリオ)のちぐはぐさと敗因ははっきりしていて、それをどこまで払拭できるかがカギ。騎手の白もち桜の騎乗は好評で、ヒロインの魅力を存分に生かせばチャンスはあるかもしれない。ただトレーナー陣の顔ぶれには変わりなく、過去上級馬を手がけた樹原新も最近の成績はパッとしない。今回も入着があれば上出来だろう。
期待度 ★★

呪いの魔剣に闇憑き乙女 (ソフトハウスキャラ)
長らく低迷の続くソフトハウスキャラだが、前走のプラネット ドラゴン の競走は厩舎ファンを大きく落胆させた。あの走りを見ると今回も期待できなさそうだが、その予想は当たってしまいそうだ。SLGだが動かせる唯一のヒロインキャラがプレイヤーの思い通りに動かせないようでは見通しは暗い。これならいっそ複数のキャラをオートで扱えるようにしたほうがマシだった。冒険の結果で装備やステータスを強化させる戦法は新鮮味がなく、最近のキャラの馬を考えると長距離(ヤリコミ)に耐えられるだけの力はなさそう。ここも苦しい。
期待度 ★★

△働くオタクの恋愛事情 (あかべぇそふとすりぃ)
昨年出走しまずまずの競走をした働くオトナの恋愛事情の同母系(シリーズ)。といっても姉は大人の恋愛といった面に関しては上滑りだった印象。トレーナーはこの厩舎を引っ張る存在である中島大河なだけに、その点はやや残念といえた。今回は中島大河は配合(企画)に関わったのみで、調教(シナリオ)は辻丸寛人と簀ノ下踊の新人トレーナー2人が担当。当然期待は下がるが、今回は大人でなく働くオタクをニックスするだけに、走りの内容は良くなる可能性はある。姉同様エロには期待できそうで、相手なりの競走は出来そうだ。
期待度 ★★★

△はるるみなもに! (Clochette)
おっぱいといえばまずこの厩舎が思い浮かぶというクロシェットの最新馬。今回手綱を握るしんたろーは御敷仁と並ぶこの厩舎の主戦騎手だが、どうも成績が若干劣るのが気がかり。神様がヒロインということで過去走ったあまつみそらに!を思わせるが、配合をこれまで務めてきた秋史恭から保住圭に変更。イチャラブ&バカップルを得意とする保住圭だが、血統の奥深さという点では甘さを覗かせるだけに神話等についての走りに過剰な期待をするのは禁物。それでも萌えに関しては高いものを持っているはず。勝つまではどうかと思えるが、堅実さで上位を窺う。
期待度 ★★★☆

フルキス(戯画)
戯画厩舎のキス母系もかなり代数を経ているが、上級馬まで成長したというとキスアトくらい。一代前のリプキスは惨敗に終わっていて、そこからどこまで変わり身を見せられるかとどうか。トレーナーは玉城琴也と真崎ジーノで、リプキスと変わりなく期待感はゼロに等しい。同型馬が多いだけに単なるイチャラブ以外の何かが欲しいところだが、それがラシックスに白雪碧を起用した程度で好走を期待するのは厳しいだろう。
期待度 ★☆

星空TeaParty えくすとら ~「恋愛」はじまりました!~ (SkyFish poco)
厩舎HPで無料提供(配信)された星空TeaParty3頭のその後の走りを描いた馬だが、肝心のその3頭の走りは今ひとつ。追い切り(体験版)代わりの走りだっただけに、大きな期待はそもそも出来なかったが、この動きを見る限り逆効果だった気がしないでもない。追い切りで消化不良だった走りをどこまで持ち直せるかがカギも、イチャラブに終始してしまいそうな雰囲気を漂わせているのも不安だ。最近エロに重心を置きつつあるSkyFishだが、この馬にそれを期待するのはやや無理筋。ここでははっきり苦しい。
期待度 ★☆

△ようこそ! スケベエルフの森へ (ルネ)
どこまで配合をまともに考えているのか時に疑わしく思える時があるルネ系列厩舎の馬だが、この馬も同様。ファンタジー系だが、スケベなエルフばかりがヒロインで、凌辱要素がないのは珍しい。トレーナーは和知まどかで、過去著名馬も手がけてはいるが、師1人で仕上げた馬で好走した例は見当たらない。それだけにこの馬のウリとなるのは久々に手綱を握る葵渚の騎乗となる。エロさでは定評があるだけに、騎手の腕だけで上位に持ってくるだけの力量はある。悪の女幹部以来好走例のない厩舎だが、久々に表舞台に躍り出る可能性は考えられ穴で一考。
期待度 ★★★

(本紙の見解)なかなか興味深いメンバーとなったが、ここは水葬銀貨のイストリア の能力が1枚上だろう。前走不利な条件が揃いながら好走しただけに、着実に上積みを見せる今回はスタートの勢いのままゴール板を先頭で駆け抜けてきそう。不気味なのはこいのす☆イチャコライズ で、エロ中心ながら追い切りの動きは目立った。能力的にはここなら最上位となるトリノラインだが、安定感はあるものの強調材料が少ない。それでも争覇圏内にはあるだけに要マーク。萌えを武器に戦うはるるみなもに! は、能力的にワンランク堕ちる印象だが、時計のかかる展開なら浮上する。大穴ならようこそ! スケベエルフの森へ で惨敗もあるが、展開が向けば怖い。もう1頭挙げるなら働くオタクの恋愛事情でトレーナーが初陣なだけに、それが未知の魅力で大駆けがあるかもしれない。  

Posted by 7月の魚 at 06:34Comments(0)TrackBack(0)ゲーム予想

2017年03月07日

萌えゲーにおける主人公の重要性

前回時点でプレイ中だったAmenity's Life -アメニティーズ ライフ-(HOOK)がようやくクリアできました。
プレイ中途ではまずまず良作の予感が漂っていたのですが、プレイ後の所感ではそこから評価を大きく上積みするまでは至りませんでした。それでも充分好作といえるだけのデキだったのは確かです。

(ここからネタバレ)

プレイ中途での書き込み通り、楽しめたことは確かなのですが、シナリオについて特筆すべき点があったかというと、首をひねらざるを得ない・・・というのが大まかな評価となります。
もしこのゲームがシナリオ寄りなものにしたならば、当然擬人化されたヒロインが中心となるはずです。とすればモノがなぜ人化したのか?人化するのが女性ばかりなのはどうしてなのか?といった理由を説明する必要が出てくるわけですが、このゲームはそういった点をスルーしてしまっています。
ただこれが他のメーカーだったらともかく、HOOKがこれまでリリースしたラインナップを考えれば、そういった点について期待してはいけないことは理解できるでしょう。ですからシナリオについて深く突っ込んではいけないのです。

といってもこのゲームを萌えゲーと考えれば、ヒロインの魅力を充分生かされたシナリオでした。そして何より良作萌えゲーには欠かせない存在となる主人公の好漢ぶりが、このゲームを成功に導いた大きな要因ではないかと思うのですね。

萌えゲーの多くは主人公がヒロインの好意を一身に集めるものですが、中にはなぜヒロインがこんな人物を好きになったのか不思議に思えて仕方ないようなダメ主人公ぶりを発揮する場合も多く見られるのは、こういったゲームをプレイしたことのある人なら多少なりとも経験があると思います。そう考えると、萌えゲーにおいては良主人公を創造するだけでもある程度の成功は約束されたようなものなのですが、このAmenity's Life -アメニティーズ ライフ-では、擬人化ヒロインたちの存在そのものが、良主人公を創造する上での土壌になっているというのがミソとなっているのですね。
というのもこのゲームに登場する擬人化されたモノのほとんどは主人公の自宅にあるモノたちなのです。そしてそのモノたちは主人公の役に立つべく奮闘するわけで、これは昔話にある一種の恩返しものに通ずると思うのです。
恩返しされるということは、それだけ主人公は物を大切に慈しんで使っていたのでしょう。もちろん物をぞんざいに使う人物が人間性に劣ると決め付けるつもりはありません。例えば主人公の友人である大地は自分のスマホを壊してしまうという、ズボラとしかいいようがない人物なわけですが、友人思いなところもありどちらかというと気のいい人物に描かれています。いやそれだからこそ、より一層主人公の好人物ぶりが引き立つというわけで、そう考えると擬人化ヒロインたちがゲーム部分を生かすことについて充分貢献しているといえるのです。

さて、このゲームでコメディとして一番面白く感じられるのは望希シナリオで間違いないところですが、ただこのシナリオは残念ながら、擬人化(女性化)されたヒロインやサブヒロインたちの絡みが薄い。そういうわけでぼくが一番バランスが取れていると感じたのはメインヒロインである美栗シナリオなのです。
最序盤から主人公に婚姻なんて重い(ただそれを感じさせないところがHOOKらしい)ものを申し込んだりとヤンデレ風味を臭わせるなどFairlyLife再びというような危険な香りを漂わせていた彼女ですが、意外にも幼馴染ヒロインとして正統な仕上がりを見せていました。麻帆やレゾナといったヒロインたちとの距離も非常に良く、メインヒロインらしくイメチェンしてから主人公と恋人同士になっていく遣り取りも微笑ましかった。ただ惜しむらくはパッケージやHPなどの美栗はすべてイメチェン後の姿ばかりで、イメチェンの意外性が全く感じられなかったこと・・・まあこのあたりは営業的に仕方なかったのかもしれませんが。

そしてあと1つ付け加えるとHシーン後の主人公と添い寝CGが非常に興味深かったです。このゲームのHシーンについてはあまり良質とはいえず、Hシーンの構図も差分ではないかと云いたくなるようなものが混じっているくらいなのですが、コトが終わった後にベッドの上で主人公に寄り添う姿が、ヒロインたちの性格の対比を表しているようで、これもHシーンとして含まれるとしたならばそれほどマイナスにならないのではと思ったくらいです。

他にこのメーカーのゲームをプレイするのはStrawberry Nauts以来ですが、あのゲームにもあったPITも今回テクマという掲示板に進化していたのもプラス。というわけで、これまでどちらかというと退屈なゲームばかりリリースしているという印象の強かったHOOKというメーカーを大きく見直した今作。惜しむらくはメーカーを引っ張ってきた原画家である松下まかこ&らっこが健在なうちに、このレベルの作品をリリースして欲しかったと思っています。  

Posted by 7月の魚 at 03:08Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム