2017年08月25日

妥協してしまう弱さ

最近麻雀ブログと化してきている気がしていて恐縮してしまうのですが、先日自分の性格の弱さが露呈した局面が出現したので、ここで紹介してみたいと思います。

局面は南4局0本場。
東家 16000点
南家 32700点
西家 33300点
北家(ぼく) 17500点

最後の親が終わり、現実的には最下位のラス親をとっとと流しラス回避してもう半荘といった場面。
ただ8順目にこんな手になり「ざわっ」としてきました。

一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国ツモ六筒:麻雀王国ドラ一萬:麻雀王国
牌画素材は(c)izumick supported by 麻雀王国より

イッツーになればリーチを掛けツモって倍満になるのですが、3筒が1枚、4筒が3枚河にあることから暗カンしたところリャンシャンで引いたのが2筒・・・ということで1枚切れの5筒をリリース。
それを見た対面が9筒を切り1巡後8筒切り。明らかなペンチャンを嫌いタンヤオへ移行といったところ。そんな次のツモでもう1枚2筒を引いてこれも1枚切れている1筒を切って聴牌。待ちの7筒は1枚も切れてなく良さそうな待ちだが、ここは当然ダマテン。
そして親が中を切ってきました。

二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国裏:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国裏:麻雀王国 打中:麻雀王国ドラ一萬:麻雀王国七索:麻雀王国

中をポンすれば9筒を切ってハネ満で迷うところですが、ここは見送りました。というのもハネ満をツモッたとしても結局は3着。それなら中をツモっての四暗刻単騎テンパイなら僥倖ですが、8筒か9筒をツモればダマで倍満でどこから出てもトップになれます(もちろんツモれば役満)。巡目は遅いですが中8筒9筒が1枚切れならまだ山に残っていると見たのです。
ところが同巡対面が8筒ツモ切り。親もションパイの中を切るくらいですから連荘狙いで手は煮詰まっているでしょうし、対面も筒子がぼくに危険なことを承知で切るくらいですからオリ気味の上家を捲る気満々でしょう。

そして2巡後、対面が7筒をツモ切り。この7筒を見てぼくはつい手を倒してしまったのですね。

メンホン・サンアンコウでマンガンの和了で振った対面に変わって2着に浮上したのですが、果たしてここで手を倒したのは正解だったのか?8筒は無くなったのですが、9筒か中が残っている以上、あくまでトップを狙って見送るべきではなかったのではないか。もしここで倒すなら中をポンすれば良かったですし(9筒切っての8筒待ちは出てこない可能性大ですが)、8筒が無くなった時点でツモ一発裏ドラ期待のリーチする手もありました。7筒9筒が裏にのる可能性はゼロで裏ドラ期待のリーチは分が悪いですが可能性はゼロではなかったのですから。

そんな選択肢がありながら妥協し手を倒してしまったところに、ぼくの心の弱さが出てしまいました。結果は2着だったのですが、こんな打ち方をしていては甘いとしか言いようがないですね。  

Posted by 7月の魚 at 09:49Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2017年08月19日

8月の発売予定表から

夏競馬に地方の祭典(コミケ)の直後という悪条件が揃っただけに少頭数となってしまうのは仕方ないが、それにしてもここまで少なくなってしまうと寂しいです。次のレース(月)のことも点数を絞るのは当然ですが、馬券的妙味の少ない中確実に馬券を当てていきたいと思っています。
(評価・・・★1点☆0.5点で5点満点。◎~△はぼくの予想印)
※各馬コメントの敬称略
※※馬名をクリックすると厩舎(メーカー)のHPが参照できます。

〇催眠とろとろオペレーション ~院内美巨乳補完計画~ (アトリエかぐや)
抜きゲー厩舎ながら安定ある走りを見せているアトリエかぐや。今回主戦騎手の中では一番実績に欠けるみゃぁんが鞍上となるが、それでも前走の新妻ふわトロ癒やらしエステで堅実に入着を果たしていて侮れない。かぐや厩舎では異色となる催眠系だが、この厩舎だけにダークな雰囲気はほど遠い。病院内だけに院内にある装具を使ったプレイにも期待したいところ。唯一の不安はトレーナーの七歌が、アトリエかぐやの中では近江達裕や須永成人ほど成績が上がっていない点。それでも最近のかぐやの安定性や相手を考えれば印は落とせないだろう。
期待度 ★★★

手垢塗れの堕天使 (あかべぇそふとすりぃ)
まずまず成功した手垢塗れの天使の後継(続編)馬。父(前作)は主人公であるアイドルのヒロインが手練手管を使って人気を得ていくという血統(設定)だったが、今回は主人公が男性でということで味わいはかなり違う。主人公も状況に流されるタイプで、いわゆる肉食系で女性を毒牙にかけていくといった凌辱系によくある血統ではなさそう。ただ安馬で実質ヒロインは一人。主人公と関係するサブヒロインは複数いるようだが、配合に複雑な要素は入れ込めそうもなく、言葉は悪いが員数合わせになっていないか心配。父が走ったのは主人公の魅力によるものが大きかっただけに、その点で今回は不安だ。騎手変更はそれほど響かないだろうが、前走ほど魅力は感じないだけにメンバーは甘いが押さえまでか。
期待度 ★★☆

となりに彼女のいる幸せ ~Two Farce~ (プレカノ)
新規開業厩舎のデビュー戦だが、騎手はねこにゃんを起用するなど注目されている。ただ安馬でヒロインは一人のみ。文芸部が舞台ということでキミの瞳にヒットミーを思わせるところがあるが、学園が舞台という割には登場人物が少なすぎるのはいかにも寂しい。恐らくヒロインの魅力に頼ったイチャラブ系だろうがそういったタイプは珍しくなく、トレーナー(ライター)の実績を考えるとここでも厳しい。
期待度 ★☆

人形姫の城 ~貴方はもう、あたしの下僕~ (CYCLET)
安馬でなかなか走る馬を輩出しているCYCLET厩舎だが、前走のモラリスト ~性渇指導 房江の放課後~は結果を出せず。今回はトレーナーにこの厩舎で初となる谷一を起用。ただこれまで手掛けてきた馬を考えると、CYCLETと手が合うと思えないのがまず心配点。メインヒロインである自動人形と主人公とが閉鎖された館で繰り広げる生活がどのようなものになるかがポイントとなりそうだが、これまでのCYCLETのような挑戦的な血統とはいえないようだ。取材する限りサスペンス風味に乏しいようで、単なるイチャラブに終わってしまいそうな可能性ももあり、これでは正直狙いづらい。
期待度 ★★

△はらかつ!2 (INTERHEART glossy)
まずまずの走りを見せたはらかつ! ~気になるあの子と子作りエッチ~の後継馬(続編)。後継といっても血統(設定)が同じなだけで、ヒロインの顔触れは変わっている。今回もヒロインが子供を欲しがる理由はさまざまであるが、前作から思い切った変化については乏しそう。唯一の期待はサブヒロインの夏子・伊織の2人で、彼女らが前評判通りのくせ者ぶりを発揮してくれれば、父以上の走りも期待できそう。といってもトレーナーの実績から現実的に高望みはしづらく、展開に恵まれての狙いか。
期待度 ★★☆

BLADE×BULLET 金輪のソレイユ (SkyFish)
SkyFishのメイン母系(シリーズ)となるソレイユ系の最新馬。ただ知名度ほど走った馬はなく、綿密な血統(設定)も好走に繋がっていない。騎手も蔓木鋼音ら厩舎を支えたベテラン陣から一新されたが、プラス材料とはいえず、多彩なキャラを生かした走りができるかが最大の問題。といってもトレーナーの顔触れに変化はなく、変わり身材料は乏しい。今回メンバーが甘いだけに食い込む可能性がないとは言えないが、これまで期待を裏切られ続けているだけに信用しづらい。
期待度 ★★

◎みなとカーニバルFD (みなとカーニバル)
みなとそふとの姉妹厩舎であるみなとカーニバルがこれまで走らせた馬の直仔(FD)を出走。トレーナーは辻堂さんの純愛ロードのさかき傘に一任。タカヒロや王雀孫が関わった姉小路直子と銀色の死神を考えると普通ならマイナスと捉えるべきだが、他人の手がけた馬を仕上げるのに巧みなさかき傘ということで大丈夫。高馬(フルプライス)でないのに、2頭分の内容を詰め込むといった点に不安はあるものの、新ヒロインの投入も効果的に働きそうでメンバー的にここは大チャンスだ。
期待度 ★★★★

モブ催眠 (include)
前走催眠系得意のおくとぱすをトレーナーに起用したにしては期待に応えられなかっただけに信頼感は乏しい。メインヒロインは2人と少ないが、そこは馬名(タイトル)が示すように、前走と同じくモブヒロインとのHで補填する作戦。存在感に乏しい主人公がヒロインを操る術を身につけるというのはこの血統によくあるが、不安はやはりトレーナー陣からおくとぱすが抜けた影響。メインヒロイン2人に彼氏未満の男がいるのはトリッキーで、並みのトレーナー陣で上手く扱えるかどうか。前走でも見どころはあっただけに見限れないところはあるが、押さえで狙うのが精一杯だろう。
期待度 ★★☆

領地貴族 (ソフトハウスキャラ)
最近不振続きのキャラ厩舎。過去鉄板だった佐々木珠流・内藤騎之介のコンビも走った馬なると10年前のウィザーズクライマーまで遡らないといけないのは悲しい。今回は新興貴族が領地を経営し発展させながら、国家に参画していくといった血統は面白く感じられるが、毎度看板倒れに終わるのが最近のキャラの馬。走り(シナリオ)に大きな期待が出来ない以上、長距離への適正で勝負するしかないが、最近は周回を保つだけのスタミナに欠ける馬が続いているだけに大きな期待となるとどうか。
期待度 ★★

恋愛教室 (UnN/A)
数多いクラスメイトの中からファン投票で攻略ヒロインを決めるというアイデアがどう走りに影響するかが一番のポイントとなる。ただヒロイン候補の数を揃えたのはいいが、どこかで見た感が強く悪く言えば水増しといった印象は否めない。ヒロインが決定してから改めてどんな走り(シナリオ)をさせるか決めるというのも本末転倒。恐らく走りの内容に目新しいものはなく、また選ばれなかったヒロイン候補たちが、どう走りに関わってくるかも不鮮明。正直不安要素しか見当たらない現状ではとても狙えない。
期待度 ★

▲ワガママハイスペックOC (まどそふと)
素質は高いがそれを生かしきれずにいたまどそふと厩舎だったが、前走のワガママハイスペックでようやくその素質の一端を覗かせた。といっても実績ある葉山こよーてを起用したにしては物足りない成績というのが正直なところだろう。今回はその直仔(FD)ということだが、その葉山こよーてに陸奥竜介といった実績あるトレーナーが去りヤキモチストリーム のもじゃすびいや椿またといったところに委ねられたのはマイナスだ。ただメインヒロインのアフターにサブヒロインの追加Hといった直仔としては定番なものだけに、影響は最小限に留められる可能性はある。豪華なラシックスとエロに関しては間違いなく、今回のメンバーならそれだけで上位に食い込んでくる可能性も。
期待度 ★★★

(本紙の見解)
少頭数で確固たる軸馬が見当たらないという困ったレース。こうなるとみなとカーニバルFD の本命は仕方ない。ポテンシャルの高さは確実でさかき傘が仕上げるとなればこのメンバーなら圧倒的有利だ。最近安定さが目立つアトリエかぐや厩舎では目立つ存在でないみゃぁんが騎乗する催眠とろとろオペレーション ~院内美巨乳補完計画~だが、この相手なら威張れる存在。ワガママハイスペックOC も不安要素はあるが、父(本編)くらい走れば上位に食い込める計算が成り立つだけにチャンスはありそう。絞ればこの3頭の絡みで充分だが、あえて狙うなら前走がまずまず走ったはらかつ2モブ催眠といったところも、そこまで点数を広げるのは現実的でないか。  

Posted by 7月の魚 at 18:23Comments(0)TrackBack(0)ゲーム予想

2017年08月13日

大会に行ってきました!

(今回は麻雀大会に関するレポです。麻雀に興味のない人には恐らく意味不明で何を言っているか分からないかと思いますが、よろしくお願いします。)


8月11日に麻雀大会に行ってきました。
その大会はモンド麻雀バトルグランプリというもので、ネット麻雀(ハンゲーム・マルジャン・ジャンナビ・4人打ち麻雀片山ワールド)で上位に入ると出場できるというもので、MONDO TVでお馴染みの麻雀プロと卓を囲めるという機会に緊張からか前夜あまり寝付けませんでした。
ぼくは当地在住で会場(雀荘琥珀)に自室からものの30分で到着するのですが、会場の前に着いてEVに同乗した参加者の話を聴くと、四国や横浜からはるばる来名したと聴いてビックリ(ぼくが聴いた他の数人の中でも愛知在住の人は居なかった)。そんな参加者の熱心ぶりに気後れしながら会場に行くと、身長が高い物腰優しげな男性が受付されていました。
「どこか見覚えがある雰囲気の人だな。」
と思ったのですが、その時は誰なのかは思い出せませんでした。

受付を済ませて会場の中を見渡すと、日本麻雀連盟の前原雄大プロが闊歩されていて緊張が高まります。他にも白鳥翔プロや当地在住の池沢麻奈美女流プロの姿もあったのですが、受付順番から対戦表を照らし合わせると残念ながら池沢プロと卓を囲む組み合わせではありませんでした。
そんな中、あの馬場裕一プロの司会で開会式が始まったのですが、参加者の1人が来ていないことが判明。急遽卓を囲む組み合わせが変わり、代打で受付されていた男性が入ることになりました。
そして馬場プロその紹介で、その男性があのASAPIN氏であることが判明。ASAPIN氏といえばネット麻雀の最高峰と云われる天鳳位を2度獲得した伝説級の雀士。モンド麻雀バトルグランプリでは今年から天鳳予選が無くなったことから、まさか天鳳に縁のある氏が会場にいるとはぼくは思い当たらず想像の奥から消えていたのですね。そのASAPIN氏と卓を囲めるチャンスがあるかもしれないと思うと、ドタキャンした人に感謝したくなりました。

さて組み合わせ変更され初戦は白鳥翔プロと同卓することに。白鳥プロといえば現在連盟の中で乗りに乗っている若手プロで、1番初戦に当たりたくない相手でした。
その白鳥プロがぼくの下家で、初心者に毛の生えたようなぼくに対し「得点とか分からなかったら聞いてくださいね。」と優しい言葉をかけてくれ感謝。そして開局しましたが、緊張からか手は全く進まずツモられ貧乏で東場を終わるころは最下位に。
ようやく迎えた親番で白鳥プロから5800点を上がったのは僥倖でしたが、続く白鳥プロの親番で対面との立直合戦の末、ダマを張っていた白鳥プロに親ハネを放銃し哀れラスに転落。終了した時にはハコを被っていました。始まる前にぼくが掲げていた密かな目標は①ラスをとらないこと②ハコ割れしないことの2つでしたが、初っ端からそれを打ちひしがれる結果に・・・(泣)

続く2戦目はプロとの同卓はなく参加者同士となり気を取り直した結果、普段あまりしない喰いタンを駆使するなどぼくのすべての能力を尽くして微差ながらトップ。そして3戦目は池沢プロとの対戦となりました。対面に座る可憐な池沢プロの姿にドキマギしていましたが、意外に手が伸びて小さな上がりを見せた後の親番で一盃口ドラ2の聴牌に。ただ待ちのカン八索は2枚切れで、ドラの2筒か一盃口を形成する面子の七索・九索をツモれば八索を切ってツモリ四暗刻となるから当然のダマ。ただ2巡後八索が下家からポロリとこぼれてロン。開けた手を見た池沢プロから「四暗刻惜しかったですね。」と言われ舞い上がってしまいましたが、この9600点の上がりでトップに浮上。後はこの上がりを守るだけでしたが、南場に入った直後その池沢プロからリーチ。ぼくの手牌は悪く当然のオリでしたが、池沢プロだけでなく2着目の上家も聴牌気配こそないものの不穏な捨牌でリーチにも果敢に押していたことから、追っかけリーチが掛かった際の共通安全牌も抱えておきたいところ。池沢プロの捨牌を凝視すると四索・八索・六索(リーチ宣言牌)とバラ切りされいたので、安全牌の字牌を温存しいかにも通りそうな七索をいまのうちにと切ったら、なんと池沢女流プロから「ロン」の声が掛かって、まさかのペン七索待ち。オリ打ちで当たるとはかなりのショックの残る振り込みでしたが、裏ドラが乗らなかったのが幸いで、その後大崩れせず主催者のタイムオーバーの声(一局50分を超えるとその局で終了のルールでした)にも助けられ、最後2着目からリーチ一発のみを和了しこれで2連続トップ。

これで1位は無理でも上位へ入れる望みが出てきましたが、最後は大ボス前原雄大プロと対局することに。今日の前原プロはこれまで絶不調だったようですが、上家に座られると「地獄の門番」と恐れられた迫力をひしひしと感じることに。そのためかそれとも緊張が続いた対局の疲れからか手は伸びず、危険牌を無造作に切って振り込むなど全く自分らしい麻雀が打てないままラスに沈んでしまいました。

結局結果は参加者の中で丁度真ん中といった順位に終わり、閉会式で白鳥プロから賞品(モンド特製手帳)を渡されたあとガッチリ握手させてもらました。その後、帰り際に前原プロや対局できなかったASAPIN氏とも握手させてもらい、心地よい疲れを感じながら帰路に付くことになりました。最後の半荘が悔いが残る内容だっただけに、もう少し何とかなったのではないかと思うところもありますが、補欠で出場させてもらった経緯からすると上出来だったかもしれません。次の機会があればもっと自分らしい麻雀を打ちたいと思いますが、それには観る雀(麻雀を打たずTVや動画で対局を楽しむファン)を卒業して、もっと実戦経験を積んでいかなければダメなのでしょうね。  

Posted by 7月の魚 at 19:26Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2017年08月07日

いいとこ取りは果たせず

いよいよ今週、麻雀大会に参加してきます。
その準備に勤しんでいる今日この頃ですが、ネット麻雀で勝負勘を養うには当然として、1番心配しているのがリアル麻雀への対応力を身につけなければいけないということ。
その対策として、自宅近くから駅で1つ行ったくらいに初心者向けの麻雀教室があったので、さもブランクが長く久々にリアル麻雀を打ちに来たという体を装って、卓を囲んできました。相手はぼくより年上というか年金を貰っているおじいさんといった方たちばかりでしたが、久々にリアル麻雀を打つことができました。初めて目の前にする全自動卓に関しては戸惑うことが多かったのですが、点数計算に関しては「昔取った杵柄」でほとんど無理なく上がり点を申告できました。まあ点数計算の申告ばかり考えていて、リーチを掛けて上がったとき裏ドラを見るのを何度も忘れたのはご愛嬌ということで・・・(汗)
肝心の成績も半荘4回で1着1回2着2回3着1回ならまずまずでしょう(生き馬の目を抜くようなフリー雀荘でないので威張れたものではないですが)。この調子ならあと1~2回通えば牌をポロポロこぼしたり牌山を崩したりして対戦相手に迷惑を掛けるような恥かしい真似はしなくて済みそうです。

さてそんな麻雀三昧の生活の中、ボチボチ進めていた千の刃濤、桃花染の皇姫(オーガスト)がエンドまで辿りつき、後は各ヒロインの後日談を残すのみになりました。これまでオーガストの後日談というとおまけHが中心でシナリオの核心や隠された伏線等が語られるようなことはなかったですから、おおよそ評価は固まったと見て(今更ですが)簡単な所感を述べたいと思います。

(ここからネタバレ・・・)


ゲームをクリアした直後の心中は「ユースティア以前のオーガストに戻ってしまった。」という残念な気分で一杯でした。
もちろん全くの駄作というつもりはありません。特にシナリオとは直接関係しない演出部分に関してはエロゲー界の最高峰であると断言できます。ただ残念ながら胸に響く部分はほとんどなかったのは意外でした。

その要因は成功したユースティアと大図書館の羊飼いのいいとこどりを果たそうとして設定に無理を重ねたことによるものが大きかったのではないかと思います。これは当初から不安視されていたのですが、主人公やヒロインが通う学園パートの部分によるものが意外に大きく響いたように思います。。制作者も違和感を与えないようテキストでかなり細部に気遣いしていたのは見て取れたのですが、武人が闊歩し活躍するハードな部分と萌えを感じさせる学園部分とが上手く反応してなくただ混ざっているだけのように感じられたのですね。その混ざり方もしばらく放置しておくと2つの層に分かれてしまうような中途半端な混ざり方。ぼくが想像するにこれは学園生活を挟むことによって不足しそうなヒロイン萌え部分を補おうとしたのではないかと。
ヒロインの1人である稲生滸がアイドルとして活躍するといった件(くだり)もその一環なのでしょう。これも萌え部分を補強しようとしたのでしょうが、荒廃した皇国を慰めるという名目があったとしても作品の雰囲気を壊してしまっているように思えてならなかった。そうしてまで萌え分を高めようとした割には今回のヒロインには魅力を感じられなかったのは皮肉としかいいようがない。特に学園部分が舞台となる奏海ルートは面白さという点でかなり劣り、損な役回りになってしまったような気がします。エルザルートはまだしもですが、ユースティアで同じ役回りだったフィオネと比べても魅力は劣る。これも萌えにこだわりすぎてシリアス部分を犠牲にしてしまった反動でしょう。

そんなシナリオも古杜音ルートに入ってからややシリアス度が増していくようになるのですが、主人公が皇国創設時に造られた兵器だったという設定が明らかになってから、ぼく的には盛り上がった気分が徐々に萎んでいくような気がしました。序盤から主人公に感情の起伏がなかった点も人間ではなかったということで説明は付くし、一種の伏線としては分かる気がするのですが、これでは終盤主人公が無双してしまうのがミエミエで緊迫感が乏しくなってしまいます。ぼく的には主人公の強さだけが取り上げられるのではなく、併せ持つ弱さがあってこそだと思うので、人間味が感じられないキャラでは感情移入ができないのですね。他にも不満点は多いのですが、何より残念なのはヒロインに魅力が感じられなかったためかそれとも主人公の性格が影響したのか、Hシーンがどうにも抜けなかったこと。オーガストのHシーンはぼくはいつも高く評価しているのでそれだけでも大きく減点したくなりました。

(総括)

穢翼のユースティアの再現を期待していたのですが、そこに安易な萌え要素を入れてしまおうとした結果逆効果となってしまった印象が強い。細かな演出等に見るべきものが多く全くの失敗作とまで言い切るつもりはありませんが、期待ハズレと感じてしまったことは確か。皇国に対する共和国の圧政も通り一遍でしか語られていないし、シリアスな展開も妙に薄っぺらく感じられてしまうのも設定で無理してしまった影響によるものでしょう。オーガストはサービス精神旺盛なメーカーであり大図書館の羊飼いではそれがいい面に出たのですが、今回に限ってはそれが裏目にでてしまったように感じます。オーガストは現在のエロゲー界を牽引していく存在だと思っているだけに厳しい評価をしてしまったのですが、次回の巻き返しに期待したいです。  

Posted by 7月の魚 at 15:50Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム