2025年01月29日

高倉本の簡単な感想と天鳳オーラスでの攻防

twitterで高倉プロが初上梓した「ラス回避テクニック」を購入してきたが、見過ごせない誤植が多くて・・・というコメントをしましたが、この誤植があってもこの本に書いてある各テクニックについては参考になることが多く、決してこの本の価値を大きく下げるものではないと思います。

最近始めた雀魂の4人卓では放銃率10%を切っているので、放銃に関しては以前よりは改善したのではないかと思います。ただ放銃を防いだからラスを防げるというものではありません。確かに無駄な放銃を防ぐことは成績の向上につながるものではありますが、「地蔵ラス」という台詞があるように、黙っているだけでラスになってしまう半荘なんて腐るほどあります。特にぼくが一番欠けていると自覚しているアシスト、絞りに大きく筆を割いてくれた第2章は参考になりました。これまでぼくはある局面において、相手を味方にするということについて、頭では理解していても全く実践できていなかったのですね。もしかしたら、ぼくの成績が東南戦より東風戦の方がいいというのも、東風戦の方が相手との点差等について複雑な条件についてあまり考えずに済むからなのかもしれません。

もちろんラス回避だけでなく、麻雀の成績向上につながるエッセンスが多く含まれているこの本。ぜひ皆さんに読んでもらいたいのですが、増刷するときは誤植の部分が直るようお願いしたいです。


さてそんな高倉プロの本を読んだ後の実戦。
東1局の大チャンス手をミスによって逆に放銃に回る展開から、南場に入ってから全く手が入らずオーラスでは離されたラス目。
そんな最後に貰った配牌はこの半荘を表すような牌姿。


ラス回避の条件は対面からの5200直撃かマンツモ。ただこの手から「どうやって条件を作るんや!」とツッコミを入れたくなるくらい遠い。強いて言えばホンイツ、イッツーに役牌アンコにしてリーチを打つくらいですが、相当道は遠い。もはやこの時点で半ばラスを覚悟しました.

そしてライバルの3着目オヤから先制リーチ。


一発目の打牌を見て分かるように、もうベタオリしています。昔のぼくなら旧日本軍さながらのバンザイ突撃を敢行してしたところですが、よくよく考えたらこの親リー悪いことばかりでないのですね。
というのもトップ目の下家が役牌ポンして早々に終わらそうとしていて、それを止めてくれるリーチだからです。恐らく下家は回らざるを得ないでしょうし、テンパイしていなければオリるでしょう。ということはこの時点での親リーは歓迎したいくらい。後は親にツモられないよう流局を祈るだけです。(結果論ですがこに1pがアタリ牌でした)

さて無事流局となりやり直しとなった1本場。


決して恵まれた配牌とは言えず、先ほどより条件は悪くなったものの、それでもまだマンツモ条件が残っているのが大きい。といってもこの手からマンガンを作るのは無理そうで一発か裏ドラに頼るしかないですが、前局と比べればまだリーチが打てそう。といっても見える役はドラか赤を引いたピンフか遠い123の三色くらいしかないという厳しい条件つきですが。

そして今度は上家から先制のツモ切りリーチ。


ラス回避優先の天鳳ルールでラス目に放銃する危険性を冒してリーチを掛けてくるのですから、恐らく良形リーチでトップを捲る条件は整っていそう。といってもそんな読みに大した意味はなく、ここでオリていられない。ここでは安全牌の6sですが、


次巡待望のドラ5mを引いて1p連打。8pとの比較でどっちでも良さそうですが、タンヤオが付かずマンガンになりにくそうな1pを選択。ここでも赤5p引きを見るため5pは残しました。

そしてようやく追いついたのが捨て牌3段目に入ってから。


一発か裏条件ですがここは追っかけ。もちろんこの順目ですからどこから出ても上がります。裏さえ乗せれば対面下家から出れば捲れるし、万一トップ目か出ても(出るわけないですが)西入するというのも一応頭に入っていました。

そして結果は一発ではなかったですが条件を満たす赤5sツモ。裏は乗らず2着まで行くことは叶いませんでしたが、この苦しいオーラスでラス回避できたのは僥倖です。こんな奇跡のラス回避ができたのも高倉プロの本のおかげと最後にまた宣伝しておきます。  

Posted by 7月の魚 at 16:36Comments(0)TrackBack(0)麻雀