2024年03月16日

オーラストップ目の局面から

今回はオーラストップ目での局面から。



ぼくはごく普通に手を進めていたのですが、他家の捨牌を見ると怪しい雰囲気がプンプン。妙に字牌の出が悪く、ドラの存在も明かされていない。そんなぼくの手はというと中張牌だらけで、ブロックオーバー。ここは少考して5ブロック打法の3s打としました。これは対面の河に1sが二枚見えていたからですが、平場の局面なら打4mと6ブロックにするのとどちらがいいか迷ってしまったかもしれません。



そして上家の5m打を見て6m7mでチー。この仕掛けはオーラスのトップ目ゆえですが、自分ながらよく発声できたと思います。強者なら鉄チーかもしれませんが、門前主義のぼくがシャンテンの進まない鳴きをするのは、かなり抵抗があるのです。



そして上家の親がオタ風の北をポン。そして対面がドラ中をポンと場が煮詰まってきました。ドラポンの対面はもちろん、真っ先にオタ風を仕掛けた親も要警戒。そして忘れていけないのが、この字の高い場で北・中と放った下家も手は進んでいるだろうということ。テンパイはしていなくてもイーシャンテンは確実でしょう。6sは当然押しますが、何を掴まされたら回るか、そればかりを考えていました。



直後8mをアンコにしてテンパイ。やや危険な3mでなく、ほぼ安全な4mが出ていくテンパイに手ごたえを感じました。そして他家はと見ると、親は北一鳴きでツモればオヤマンのテンパイ。対面はここ2巡枯れた字牌を切っていたので、まだテンパイでないと見ていたら想定通り。そして下家は愚形残りながら、やはりイーシャンテンでした。これだけぼくの読みが当たるというのは本当に珍しいですが、こうしたオーラスばかりだと、キリキリ心臓が痛みますね。最近普通の生活をしていても時々胸が痛くなることがあり、麻雀をする回数を少し控えているのです。  

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2024年02月08日

リーチ判断とネガティブ思考

今年に入ってから絶不調に陥っているのが天鳳で、南風を打っている垢が6段から4段に急降下。レートも1800を割れないかというような勢いで低下していて、このままですと特南で打つことすら不可能になってしまいそうな気配。

といっても出来ることと言えば、普段通りに打つことしかないのですが、ぼくが自覚している弱点の一つがリーチ判断。

よく強者の方が、「麻雀でルールの違いはあっうても、打ち方自体は変える必要はない。」という発言があって、概ねその意見に同意するのですが、ことリーチ判断特にオーラスの場面となると、難しい選択を迫られることが多い。



とにかくラスだけは避けたいオーラス。何とかトップ目の下家と協力してラス目のオヤを流したい局面。

ここでぼくの一打は7m。平場の局面なら当然ツモ切りですが、そろそろ下家が鳴いてくれないかという気持ちから、3面張固定で、あわよくば白を重ねたいという考え。



その次巡に切った7pがチーされ、挟撃体制が整った感じ。親もなかなか濃い捨牌をしていますが、何とかリーチが掛かるまでにテンパイしたいと思ったところで、リャンカンの出来る3pを引き入れ、7sを放つ。
ここで再度確認したのが点差で、5200までなら放銃しても逆転されないということ。上家も5200あればトップになれるので、5200あればダマるし、足りなければリーチと来るはず。下家の仕掛けも、高くて3900と見て、この手ならある程度押せるし、オヤ以外ならこのまま振っても構わないとすら思っていました。
この時、深く考えていたのが恐らく三面張が先に埋まるであろうということで、どちらの待ちにするかということ。4p6pとも1枚見えで互角ですが、親が4p打としていることから、わずかに場況の良さそうな4pカンチャンに受けたいところ。
ただここは3p打でカン6pに受けなければいけない。というのもどうせリーチは掛けないのだから、役ありの変化が多い待ちにしなければならない。なら2p入りしてもフリテンになるカン4pより、8pでピンフ。9pでイーペーコー変化のあるカン6pの方が良いに決まっているというわけです。

ただ次巡そんな迷いを打ち消すツモ4p



こうなったらリーチと行きたいところですが、それを押し殺してダマ。リーチしたら下家はオリてしまいますし、ここは当然の選択ですが、ただこれがフリーなら素点回復でリーチも充分ありえます。というか「平和ドラドラは鉄リーチ」とどの教科書に書いていますし・・・
というのも下家はオリるでしょうが、跳満放銃でも着落ちのない上家は押してくるはず。当然オヤも全ツッパでしょうから、この待ちで2人向かってくるなら充分勝算があるからです。
翻って、フリーなら三面張先埋まりでも7p打でリーチはありそうです。少なくとも親は4pを切ってくれそうですし、他家もまさか3着目がモロとはいえ中スジでリーチは掛けてこないと思ってくれるはず。もし親が追っかけリーチとくれば盲点の4pは拾えるかもしれない。

それでもぼくはこの局面フリーでも今回と同じ選択をしてしまうと思います。というのも最近ずっと絶不調で、この一局もずっと辛い打牌を繰り返してきました。こうしたネガティブ思考から、安全策のダマを選んでしまうだろうと推測できるのです。

つまり最初に普段通りに打つことと言っていながら、いつもぼくはそう出来ていないのですね。結局この局は捨牌3段目と時間は掛かりましたが、親が放銃してくれて何とかラスは逃れましたが、これでは今後まだ辛い航海は続きそうです。  

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2023年08月21日

麻雀以上に会話の押し引きが楽しめた本

今回は白鳥プロ&魚谷プロ共著の麻雀押し引きのプロ技(彩図社)について語ってみようかと思います。



白鳥プロの著書はトッププロが教える最強の麻雀 押し引き理論に続いて2冊目。前作でも「押し引き」について白鳥プロが丁寧に語っているように、白鳥プロは恐らく麻雀で一番重要な部分が「押し引き」にあると考えているのではないかと思います。
これはぼくも同意見で、牌効率や鳴きなどの技術は戦術本などである程度まで高められるのに対し、「押し引き」に関しては非常に繊細な思考が求められるのではないかと思うのですね。例えば先制リーチを受けている場面で、ピンフドラ1をテンパイしたならば、考えるまでもなく追っかけリーチというのが現代麻雀の常識となっているのですが、それでもヤミに構えなければいけない場面も当然あるわけです。そのあたりが、一般の何切る問題では測れないところで、そこでしっかり常識以外の正着を選べるかどうかが、麻雀技術の差ではないかと思うのですね。
もし、相手3人の手牌がすべて読めたならば、特に相手の点数が高くなる赤アリ麻雀(そしてラス回避が重要な天鳳ルール)なら徹底的にダマに構えた方が得だとぼくは思っています。ただ現実的にそんなことは無理だからオールツモ切りというリスクを負ってまでもリーチを掛けるわけです。
これは麻雀を長く打った人なら分かると思うのですが、テンパイしたら即リーチと決めてしまうのは非常にラクなのですね。というのもリーチと発声した時点でもう押し引きなんて難しいことを考えなくてもいいから。逆にダマに構えていたら相手の捨て牌や鳴き・リーチなどに対応しなければいけなくなる。だから「押し引き」が苦手なぼくは鳴きを最小限に門前で進め先制リーチを打ちに行くのです。
ただこんな麻雀は配牌やツモが良く、先制リーチが打てるときは強いのですが、そうでないときは脆い。そしてそんな好配牌やツモが利いて先制リーチが打てるときなんて半荘のうち何回あるかどうか。酷いときなんか毎度テンパイに届かず、ずっとオリに回らなければいけない半荘なんていうのはいくらでもあります。そんな時に重要になってくるのが「押し引き」なのですね。先制リーチを受け後手に回りながらも相手の危険牌を押さえて和了したときなんて、大げさに言うと(ぼくは)役満を上がるより快感だったりします。

前置きが長くなりました。

そんな「押し引き」の基本が学べるのが前著の「押し引き理論」だったとすると、今回の「押し引きのプロ技」は応用編。というより、あまりに内容が高度すぎてぼくの麻雀脳では理解できない場面もちらほらどころでない。
この本はMリーグの実戦譜が題材になっているのですが、Mリーグというのは限られたトッププロだけが選ばれる最高の卓。その中で相手を出し抜くには人読み部分が重要になってくる。例えばプロ技1の項で近藤プロが仕掛けてきた場面で、白鳥プロが近藤プロが低打点の仕掛けはなかなかしてこないことから、手の内を読んだ場面なんて、人読みの代表的場面と言えるでしょう。
このようなプロの技がぼくのような麻雀を打っている環境でどこまで生かせるかというと疑問だったりします。というよりトッププロはここまで読みながら闘っているという点でレベルの差を見せつけられたようで嘆息してしまいます。ただ自分の麻雀を少しでも高めようとするならば、そんなことは出来っこないと諦めるのではなくて、少しでもそのエッセンスを身に着けないといけないのですね。

まあそんな小難しい話は置いといて、この本はそんな「押し引き」についての深い話を白鳥プロと魚谷プロが対談形式で語ってくれています。この本は初心者どころか中級者レベルですら読んでいて正直チンプンカンプンなのかもしれません。ただ白鳥プロと魚谷プロの会話が軽快で、何か読み進むについて分かったような気がしてくるから不思議。白鳥プロと魚谷プロの「押し引き判断」が違っている場面はままあるようですが、そんな食い違いからくる会話も何か微笑ましく思えてきます。ぼくはどちらかというとたいてい魚谷プロ寄りの判断をしているのですが、白鳥プロの思考を聞いて引き出しを増やさなければと思った次第。

ただ会話のキャッチボールも2人の人柄の良さからそう思えるかもしれません。残念ながら魚谷プロのお姿はテレビでしかお目にかかったことがないのですが、画面やyoutubeなどで、その親しみやすい人柄は滲み出ていますし、白鳥プロはまだばくがリアル麻雀をほとんど経験していない頃、MONDO主催の大会に出たとき、白鳥プロと同卓して優しく声をかけていただき、その人柄の良さに感激したくらい(その時の思い出は2017年8/3のブログで書いています)。その時の対局でぼくはハコ下に沈んでしまったのですが、初めて同卓した麻雀プロが白鳥プロだったことで、どちらかというと怖いイメージだった麻雀プロという見方が大きく変わりました。

そんな2人が実戦の局面について「かんかんがくがく」と議論するさまは非常に楽しい。ぼくは将棋のNHK杯などの対局で感想戦を見るのが好きなのですが、それは棋士の素顔が見られるからで(だから、昔の棋士は感想戦を中継されるのを好まなかったらしい)、この本もそんな感想戦の面白さの一端を表してくれたという意味で、楽しく読ませていただいた本でした。

もちろん白鳥プロや魚谷プロの思考が分かる上級者ならもっと楽しめるでしょう。ただ決して上級者というわけでない僕が充分楽しめたのですから、内容が難しすぎるというだけで、一読しないというのはもったいないのでは?と思うのです。  

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2023年08月05日

読み物として単純に面白い麻雀本

前回に引き続いて7月に購入した麻雀本から「トップ1%の麻雀手筋」の所感について。



これまで麻雀プロが著した麻雀戦術本というと、自分の牌譜から思考・切り筋などを表したものが多いのに対し、この本は著者の友添プロが勉強会などで他プロが、定石から外れた(と思われる)一打について取り上げるというもの。
このような切り口の麻雀本というのは、あまり見当たらない。というのも、他プロが考え抜いて打った思いと著者の思考が必ずしも一致しているといえないから。
最近のこういった趣向の麻雀本といえば、第14代天鳳位であるお知らせ氏が麻雀AIであるSuphxの打筋を解説した「Suphxの衝撃」が上げられます。これは言葉が喋れない麻雀にAIに代わって、お知らせ氏がその打ち筋を紐解くといったもので、その打牌の意図を実際に打ち手に確認した今回の友添プロの著書とは意味合いが違います。この本は友添プロが勉強会などで目にした一流プロの手筋を感心交じりに解説するといったもので、悪く言えば「人のフンドシで相撲を取る」と思われてしまうかもしれないところを、そこは友添プロのこと。そんなことを微塵も感じさせず非常に面白く仕上がっています。

こうした趣向の本というと、古くなるのですが漫画家そして強豪雀士として有名な福地泡介氏が、著名人雀士の一打を取り上げた一連の麻雀エッセイが上げられます。ただこの本は著者の語り口もあってすこぶる面白いのですが、戦術本という意味合いは薄い。それと比べると友添プロの本は語り口の面白さはさることながら、戦術本として読まれることも拒否していない(とういうか近代麻雀戦術シリーズというレーベルですし)わけで、ニヤニヤとしながら一流プロの思考を学べるというい一粒で二度おいしいといった内容になっています。特に多井プロや園田プロとの対談は二人の喋っている口調が聞こえてくるようで非常に面白い。
もちろん友添プロも最強戦や風林火山トーナメントで活躍したように、一流プロと遜色ない雀士です。そんな友添プロが気づかず感心するくらいですから、その打牌が好打と理解するのはぼくのようなレベルでは相当難しい。そして得するといっても微差であり、なかなか理解できない内容なのかもしれません。特に村上プロへ差し込み(アシスト)を促す一打などは、その卓を囲むメンバー構成も一定のレベル以上の雀力に達していないと意味がありません(例えば天鳳鳳凰卓のようなメンバー構成のような)。

ただ、そんなものは正直どうでもいいのです。友添プロと一緒になって、多井プロや園田プロ・堀プロ相手の勉強会に参加しているような気分になっただけで、(ぼくにとっては)得るものが大きかったし、強くなったような気分にさせられたのですから。

これ以上詳しく語るとネタバレになってしまうので、後は実際に読む(そして買う)ことを僭越ながらお勧めしたいと思います。  

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2023年07月30日

Mリーグを観なくなった弊害

7月は久しぶりに2冊麻雀本を購入しました。

その1冊が「海賊の麻雀」。



最近Mリーグをリアルで観戦することが、ほとんどなくなったぼくですが、応援しているチームがどこかと問われれば「UNEXTパイレーツ」と答えるでしょう。ネット麻雀として天鳳を主戦場としている身としては、「天鳳名人戦」で活躍したコバゴー、ASAPIN、バッシーの3人が組むチームを応援しないでいられるわけがないのです。
そんなチームですが、瑞原明奈プロが加わって悲願の優勝を達成。ただそれ以降はファイナルステージに2年連続進むことが出来ず、選手入替ルールにより、朝倉・石橋プロが退団。その石橋プロの最期の対局はまるでこの世の不運がすべて降りかかった自分の麻雀の一局を思い出して、何か目頭が熱くなる思いをしました。
そして、22・23シーズンから鈴木優プロと仲林圭プロが加入。特に鈴木プロは地元愛知県出身であり人柄の良さが漏れ伝わってきて、ぜひ大舞台で活躍して欲しいと思っています。ただ初期のメンバーと比べるとチームに対する応援の熱が下がってきているのは事実。
そんな今シーズン得点源の小林剛プロが思わぬ不調を囲ったとしても、ファイナルステージに残れなかったという成績については、前年と同じ。そんな時期になぜこの本がリリースされたのかな?と思わないでもない。実際、鈴木優プロも仲林プロもまだパイレーツに入って1年目。まだ自分の色というか実力を出し切れていないような気がしますし(特に鈴木優プロはもっと活躍してくれると思っていた)・・・もしパイレーツが優勝した時に、この本がリーリースされたとしたら、もっと売れたのではないかと勘繰ってしまうのですね。

何か褒めているより貶している成分が多くなってきて、自分でもよく分からなくなってきたので、閑話休題して内容についてサラっと紹介。

22~23シーズンMりーグのパイレーツの実戦から、各プロが気になった局面を次の一手形式で出題するという企画ですが、次の一手衆集として考えてしまうと期待を裏切られてしまうと思います。
というのも、例えば瑞原プロが切った選択に鈴木優プロが違う選択をしたりというように、次の一手として明確に正誤が分かるような問題ではないのですね。つまりこの本の主眼はパイレーツの4人がMリーグでどんな思考であのような選択をしたかを解説してくれるといった読み方をしなければいけないというわけですね。

今シーズンぼくはMリーグをじっくり視聴したということはほとんどなくて、「ほおー。あの時は不可解に思えたけど、こんな考えだったんだ。」と感心したということは全くなくて、Mリーグの観戦記として共感するといった読み方は出来ませんでした。ただ小林プロの選択は相変わらずブレがなくて苦笑いや尊敬してしまいます。実はぼくが一番好きなプロは小林プロで、ぼくの考えつかないような打牌や鳴きを自信を持って放つところにあこがれるのです(そんなぼくはというと小林プロとは対照的な門前派)。そんな小林プロの思考の一端が覗けたのは素直に嬉しかった。
もちろん他のプロの気になった局面というのも楽しく読めたのですが、、やはり各プロで打牌が分かれるというのは少し困りもの。それなら、なぜ分かれたのかという点を今回のようなコラムのような一言ではなくて、感想戦形式でじっくり語ってくれた方が(ぼくには)良かったような気がします。それで、自分に合った選択をすればいいわけですから。

チームを支える監督・マネジャーの対談も興味深く読めました。むしろぼくにはこの対談がパイレーツを知ることができたという点で、一番良かったのではないかと思ったりしています。
何か注文ばかりしてしまったようなのですが、これはぼくがパイレーツファンでないことによるものでしょう。Mリーグそしてパイレーツに対する思いが深ければ深いほど、この本はより楽しめるのではないかと思います。  

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2023年07月16日

連続長考した一局

相変わらず数は打てていないのですが、今月天鳳特南は絶好調。
打数は20を少し越えたくらいですが、ラスは0。といってもいつもなら1着が少なくて3着が多いというのがぼくの麻雀なのですが、今月は今のところ連対率が8割越え。これが確変状態というものかと少し震えが来ています。
この原因は配牌に恵まれていることもありますが、ミスがミスにならないところにあるのかと思います。
そんな確変状態を証明する一局から。

東1局ハネツモ東2局にマンガンツモとリードを奪いながら、東3局上家にオヤマンをツモられ打撃戦の様相の中、南1局。
このラス目の親はぜひとも流したいところですが、配牌とツモに恵まれて5巡目テンパイ。


直前上家の3pを2p4pでチーも考えたのですが、まだ序盤で焦ることはないと見送ったところ、その3pツモでテンパイ。
ドラ1持ちなら何も考えずリーチと行きたいところですが、下家の親が白をポンしてドラ色ホンイツの可能性がありそう。初牌の南を切ってきたのでもし染まっているならテンパイ近し。点数から考えてオリは考えられず、愚形リーチを打ちノーガイド状態で下家に筒子を鳴かれ、振り込んだとしたら、ラスに転落しても不思議ない。
それなら7s打でトリダマ・・・かと思ったのですが、索子の4連形を見れば第3の選択肢である2m打のテンパイ取らずが浮かびます。
ここは深く考えることなく2mを選びました。好みはあるのですがこれは自分らしい慎重な一打と思います。



そして次巡。3mが1枚打たれ、嫌な気分になったところで、7pツモ。
ここも考えることなく1p打でタンヤオ移行と思ったのですが、ふと三色おじさんだった頃の影がよぎる。
もし5・6mツモなら456の三色だし、薄そうだが8pを引き戻せば一通。3p5pでもピンフテンパイ。そして親に筒子を絞ることも大きい。
ということで7sを切ったのですが、これは疑問手でした。
それが明らかになるのが次巡のツモで・・・



思い通りの5mをツモって三色テンパイと思ったのですが、よくよく見ると、この形ですと普通は三色にならないのですね。
もしここでリーチを打つなら何を切るかですが、7pでリーチを打つと、高めをツモらない限りハネマンにならない。ラス目などでハネツモ条件ならあえてそう打つこともあるのですが、トップのこの局目ならマンガンで充分。まして安めの3mが出て裏が乗らなければ3900では全く決め手にならない。よって当然マンガンが確定する1p打リーチとなり三色は放棄することになる。つまり前巡で三色の目があるように見えるのは諸葛孔明の罠なのです。
ただ前巡のミスがあまりに悔しくて長考の結果7p打でダマとしました。ダマでも高めならマンガンあるし、悪くないと思ったのですが・・・



結局長考して打った7pはチーはラグなく通過し、次巡でその7pを引き戻す。

ここで再び大長考し1p打でリーチしました。

7pにラグが入らなかったので、恐らく親はホンイツでないのではと思ったこと。ならば7pを引き戻したことで、深く考え直しマンガン確定のリーチで決めに行ったのです。
その直後に対面から追っかけられて冷や汗を流したのですが、終盤無事3mツモで2000・3900。

結果的には良かったのですが、恐らく打7sとした局面では、普通なら4mが正解でしょう。好形にしてリーチを打つならこの一手で、3p・5p・8pと2s・5s・6s・8sツモで即リー。4s・7sでもタンヤオで、リーチかダマかその時点の場況で選べる。
次善手が1pか。これはタンヤオを確保して、最悪索子を鳴いてサクっと親を流す構想。ただこれは折角のこの配姿が2000になる可能性が高くもったいない気はします。

それが7sという疑問手をしてしまい、それが結果的に和了になるのが確変状態の恐ろしさ。ただこんなミスをしていたら、あっさり確変を抜けて地獄モードに陥ってしまいそうで怖いですね。  

Posted by 7月の魚 at 16:29Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2023年06月10日

時間に追われての一打

天鳳東風戦で7段に昇段したのは良かったのですが、それから全く打数が進みません。
実は勤務時間が変わって夜勤がなくなり、、毎夜自宅に帰ってくることがほとんどになったのですが、仕事疲れでヘトヘトになってとても麻雀を打つという気分になれないのですね。休みの日も疲れを取るのが精一杯。天鳳を打つときはなるべく万全の体調でと心がけているので、自然打数が伸びないのです。
そんなわけで、レートがもう少し上がったら鳳東に挑戦しようと思ってはいるのですが、そんな機会は永遠に訪れないかもしれません。
さて、そんな特東戦の一局から・・・

東3局微差リードで迎えた親番でリーチが掛かった場面。何を切りますか?



ぼくが選んだのは、安全牌の3sでしたが、子ならともかく親ならば1sくらいはそっと押すのが面白そう。ぼくも恐らくフリーなら1sくらい押すと思うのですが、ラスに厳しいルールということで万一の一発放銃を避けての3s選択でした。
そして次ツモが7p。


ここで悩んでしまうのが、ぼくの弱いところ。前巡でリーチ者が6pを切ったため、6p以外に3pも通りそう。しかも上家が一発で1pを通していて当面安牌に困ることはなさそう。それならまずまずヤル気の上家に任せようかなんて思考でいたため、テンパイする7pを思わぬ引き混乱してしまったのです。

ただ普通なら、ここは1s打でリーチの一手でしょう。子ならともかく親番。それに微差トップ目とはいえ30000点に達してない。なら愚形とはいえ出あがり3900スタートなら迷わずリーチで良かったのです。
こうしたリーチ判断があやふやなのがぼくの数多い弱点の一つ。最近は愚形リーチを打つのはさほど抵抗がなくなったのですが、それでも先制リーチに愚形で追っかけるというのはどうしても拒否反応が出てしまうのですね。
それで結局時間ギリギリまで考え、リーチしたのですが、他家に愚形リーチと悟られないようノータイムで横に曲げなければいけませんでした。

その局は、望外にも一発で下家から2pが出てトップ目に。そしてオーラスの場面。



恐らくいつものぼくなら考えたあげく見送ったと思います。チーしない理由としては、1巡目で焦って両面から入らなくても現在リャンシャンテンなら中盤にテンパイする可能性は高く、2~3巡ツモの様子を聴きたい。役として現在123の三色しか見当たらず、他家に3pを固められたら途端に厳しくなる。それに自分が無理に行かなくても、ラス脱出したい対面は仕掛けてでも早上がりに向かってくれそう。何より手牌を短くして親リーチを受けるのが最悪。ならば無理しなくても・・・と考えてしまいそう。

ただ今回は秒読みに追われて思わずチーしてしまいました。

その結果・・・


チャンタ。一通が見えるツモ9mが入り、1枚切れの白打。
次巡1pが重なり当然8m。


そして4mが入り、当初は想定していなかった一通テンパイ。


このカン5mがすぐ下家から出て、自力でトップ確定。この展開は出来すぎですが、振り返ってみると、最初の局面でなかなかチーの声が出ないのが、ぼくが1着が少なく、2~3着が多い理由でないかと思います。
結果論でなく、最初の局面では恐らく1sチーが最善手。恐らく2着目の上家の立場なら親の連荘だけは避けたいだろうし、少なくともぼくの欲しい牌を絞るようなならば展開にはならなそう。ならば手詰まりの危険性を考えるよりも前に出る方がトップに近い。

今回は偶然正着を選んだようなものですが、東風戦ですとこの局のように時間に追われて前に出てしまうことが多いのですね。南風主戦のIDは5段原点をウロウロしているのに対し、東風戦は7段にいるのはこうした偶然が重なった結果なのかもしれません。  

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2022年11月15日

平澤本の読者ゾーン

ぼくは基本的にネットで本は購入せず、本屋で手に取ってある程度中を確認してからレジに持っていくことにしています。
特にミステリーの世界では、いくらお気に入りの作家であったとしても、当たり外れがあるもので、例えばぼくがいま最も購入している作家の一人である太田忠司氏であっても、著書のすべてがぼくの好みに合ったというわけではありません。誰とは言いませんが、デビュー作が面白くてその後ほとんどの作品を盲目的に購入していたものの、2作ほど立て続けに(ぼくにとって)駄作を掴まされて、一切本屋で並んでいる新刊を手に取らなくなった作家もいます。それを避けるためにも本屋で実際手にとって中を確認することが大事だと思っているのです。
まあこうした経験は小説よりもエロゲーの方が多いかもしれません。エロゲーですと正直体験版では掴み切れない部分が多く、実際購入してみないと当たり外れが分からないことが多い。そこで頼りになるのがライターの実績なのですが、これがまたアテにならない。というわけでエロゲーに関してはある程度ハズレを掴まされても仕方ないとあきらめるのが吉と思っているのです。

話がそれました。そんなぼくが今回購入した平澤本の新刊「麻雀・守備の基本完全ガイド」ですが、今回珍しくネットで購入しました。どうしてネットで購入したかというと、楽天の期間限定ポイントが溜まっていて10月中に使う必要があったからですが、正直ぼくに合った内容なのか不安は持っていました。というのも以前著者である平澤元気氏の本はかなり購入していて「序盤の鉄戦略」やしゅかつ天鳳位との共著であるいわゆるしゅかつ本「オリ本」は何度も繰り返し読んだものです。
そんな平澤氏の著書ですが、ここ最近はすっかりご無沙汰していました。というのも以前はどちらかというとマニアックな題材を扱っていたのに対し、最近の著書は初心者向けにシフトしているからです。これは昨今のMリーグや雀魂ブームにより新たに麻雀に触れ始めた初心者を対象に書いているからで、本を売るにおいては分母の多い初心者を相手にするのは当然とは思うのですが、これまで麻雀本を多量に読んできたぼくにはその内容は物足りなく感じていたのですね。
そんなぼくがあえて今回の新刊を購入したのは、天鳳特南で15%を超える放銃率の高さに悩まされているからで、少しでもこれを下げたいと考えていたからです。

ただ実際購入して「これはぼくが求めていた内容とは違うな。」と思いました。というのもこの本に載っているほとんどが既知の内容だったからでしたが、では逆になぜそれでも放銃率が下がらないのか聴きたくなるのですが、これは恐らくぼくにこの本の内容が身についてないということなのでしょう。
それでも言い訳を言わせてもらえば、ぼくが天鳳の4~5段をウロウロしていた時の放銃率は20%あったのですから、少しは下がっているといえるのです。そして天鳳東風専門IDは放銃率13%ですから、この本でいう基準に収まっているとはいえるのです。
つまりこの本に書いてある内容はタイトルにあるように守備の基本といえるもので、天鳳上卓と特上卓を往復しているような人にとってはぜひ読んでもらいたい本といえます。ただこの本はあくまで基本であって、この本の内容だけでは恐らく放銃率は12%台に行くのは難しいのではないかと思います。というのも手牌をブクブクに構えてばかりいては、いくらオリようとしても難しいですし、なら押した方がよほどマシということになります。そこで価値のない手なら他家の安牌を多く持つなどの手組が重要になってくるのです。
このあたりは、多井プロの配牌オリの手法や、ゆうせーさんの著書にある他家の捨牌から見る危険度の見極めなどの技術が重要になってくるのですね。ただこのあたりの技術は守備の基本が身についていないと意味がない。そういった意味でこの平澤本の新刊は、初心者や中級者の方に読んで欲しい本といえるでしょう。  

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2022年08月20日

Suphx2本の感想と実戦譜

第14代天鳳位であるお知らせさんの著書はこれまで4冊出ているのですが、実は全部購入しています。
処女作については、文字数が多くて当初とっつきにくい本だなと思っていたのですが、購入時から月日の経った現在読み返すと、不思議に内容が頭に入ってくる。これは恐らく購入当初は、例えば小学生が高校生の参考書を読んでもちんぷんかんぷんなように、ぼくの麻雀知能がお知らせさんの本に追い付いていなかったからだと思います。それが現在読むと内容が分かる(気がする)のは、それだけ麻雀知能が強化されてきたということなのでしょう。
そしてぼくはサンマは全く打たないのですが、それでもお知らせさんのサンマ本は購入しました。これは立ち読みしていて内容に共感できる部分が多かったこともあるのですが、その前に上梓されたSuphx本の内容が素晴らしかったことによるものも大きかったのですね。以前アサプロのゲームを黙って購入し続けていたように、それだけお知らせさんの著書に対する信頼感は高いのです。それを決定づけたSuphx本の続編が出たということで、購入しない理由はないといったところ。

そんなSuphx本の内容ですが、細部に触れるのはルールに反するので語るのは止めます。大まかに言うと前作がSuphxの基礎編というならば、今作は応用編となるのでしょうか。前作は対局の1場面のみを取り上げていたのに対し、今作は1局単位でSuphxの打牌を取り上げています。章ごとに役牌編・タンヤオ編など分かれているのですが、ぼくが一番目に鱗というか再認識させられたというのが、「屑手の手筋」の章。多井プロが配牌オリの技術を語るように、屑手で無理に前へ出ないというのが、常識になりつつあるのですが、Suphxの屑手での対応を見ればなぜ守備力が高いといわれるのか分かります。以前ぼくは屑手でもブクブクに構えたり、無理にタンヤオに走ったりして痛い目にあってきた(さすがに最近は天鳳高段者の著書を読んで、そんな無茶はしなくなった)のですが、Suphxはよほどの緊急事態でなければそんな構えはしません。
そんなSuphxですが、最近・・・というかこのところ天鳳で打っていないのですが・・・不遇をかこっています。以前Suphxと同卓したときレートが2000を割っているのを見て驚いたことがあったのですが、最近は麻雀AIといえばNAGAにお株を奪われてしまったような気がします。ただお知らせさんがこの本の序章でアップデート後のSuphxについて「成績悪化=弱体化という単純な発想をしてはいけない。」と述べているように、Suphxが弱くなったとは思っていません・・・というより、例え弱くなったとしてもお知らせさんのような天鳳位ならともかく、ぼくのような鳳凰卓で打つ資格のない人間にとっては。Suphxのような高段者の牌譜は参考にしなければいけないと思うわけで、それがお知らせさんの分かりやすい解説でより理解が深まる本書は、期待どおりの内容と言って過言ではありませんでした。

まあ少し残念なところはチートイの手筋について語る部分が少なかったところ。まあ序盤からチートイを狙う場面なんてそうはありませんし、例えそういう局面だったとしても誰が打っても同じ打牌になってしまいがち。チートイと他の手役の両天秤についてならSuphxでなくても他の高段者と同じになりそうですし、Suphxならではの選択にならないから取り上げなかったのではないかと推測しますが。

結論を先に言うと、やはり今回も面白い内容で、放銃率の高さに悩んでいるなら絶対にお勧めの本です。ただぜひ前著の「Suphxの衝撃」をまず読んでみて、この本を購入されることを推奨します。

さてこの本の読了後、改めてSuphxとぼくが対戦した牌譜を見返したら、この本にあるような局面があったので紹介してみます。

まず東1局の起家の配牌から、Suphxは何を切ったでしょう?



Suphxの選択は打一筒:麻雀王国
(c)izumick supported by 麻雀王国

ぼくは取り合えず八筒:麻雀王国打かとおもいましたが、遠くに678か789の三色が見えるので除外。そしてタンヤオを見てるならペンチャンは不要。このターツを払って1枚安牌を持つのはSuphxにとって当然の打牌なのでしょう。

続いてこの局面


ここでSuphxはブロックを足りなくする八索:麻雀王国打。
九索:麻雀王国が四枚見えで両面の価値がゼロとはいえ、あえてブロックを足りなくするこの一打は気が付かなかった。つまり親とはいえ愚形役なしとなりそうなテンパイに進めるのは止めたということなのでしょう。
そして対面からリーチが掛かり


当然七索:麻雀王国でオリ。一枚切れの東:麻雀王国すら打たないのはこの手牌の価値はゼロと見ているということです。

続く東4局3本場


何切るでも出そうな局面。Suphxの選択は打二萬:麻雀王国で両面変化のない二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国を払っていきます。このあたりは強者には当然でも、ぼくのような雀力だと七索:麻雀王国につい手がかかってしまいそう。
この局は下家(ぼく)が自風をカンしたところそれが新ドラになり、Suphxも負けじとメンタンピンの先制リーチを打ちますが、下家に追っかけられハネマンをツモられラス目に。

さて局面は南3局。Suphxは変わらず微差ラス目。

そんな場面でも3巡目に一索:麻雀王国二索:麻雀王国のペンチャンを払い通常進行。そしてここでSuphxha打九索:麻雀王国で赤固定し、鳴いていけるタンヤオ狙いにシフト。ここでも安牌候補の白:麻雀王国に手をかけないところが守備力の高さの所以でしょう。ラス目になるとつい焦ってブクブクにしてしまうぼくにはちょっと真似できない一打。

そsて終盤、ライバルの上家にリーチを掛けられたところ。


前巡に八筒:麻雀王国を押しましたが、ここでも七索:麻雀王国をプッシュ(空切り)。続く六萬:麻雀王国五萬:麻雀王国も押してテンパイ料を確保しました。ライバルのリーチなのかもしれませんが、残っているスジが多い以上ここで押すのは当然なのでしょう。ぼくならここまで危険牌を掴まされるとヒヨってしまいそうですが、このあたりが守備力だけでないところ。これでラス目を脱出(同点3着)したSuphxは続くオーラスで軽く上がって3着を確保しました。

お知らせさんと違い、どこまでSuphxの実力を紹介できたかは分かりませんが、そんなSuphxも昨年9月を最後に1年近く天鳳を打っていません。恐らく再アップデート中なのでしょうが、また姿を表して特上卓を席巻してくれるのを恐ろしさ反面、楽しみにしています。  

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2022年07月11日

ゆうせー本2の感想と実戦譜

会社の健康診断の帰りに某書店に寄った際、ゆうせーさんの新刊が置いてあるのを見つけたので、レジに持って行きました。
同じマージャン本のコーナーに堀プロと多井プロの新刊が置いてあるのはすぐ発見できたのですが、ゆうせーさんの新刊は見つからず、(マイナーなマイナビの本は置いてないのかな・・・やはりもっと大きな本屋に行かないといけないのか。)と思ったのですが、実はまさかの平積みだったので気づかなかったという罠。どうせ1冊しか入ってないだろうからと、本棚の上ばかり見ていて足元に平積みされているとは思わなかったのです・・・まさに灯台下暗しですが、というとこの本屋では堀プロや多井プロの本よりよく売れているのか(それとも店員さんの押しなのか)と思ったり思わなかったり。

そんなゆうせー本2ですが、余り内容を深く語ると申し訳ないので、簡単な感想に留めるのですが、一番参考になったのが、占有率理論についての項。
恐らくこれについては強者と言われる方は頭でなく肌で身についているのではないかと思います。これはぼくの経験ですが、まだ麻雀の役も満足に覚えきれていなかった頃、取り合えず役を付けようと役牌を一鳴きしたのに対し、対局後「役牌ポンして、残りタンヤオの仕掛けはしないほうがいい。」と教えてくれたおじさんがいました。
つまり役牌を仕掛けた後に手牌が中張牌ばかりだと、後手に回った時に苦労するから、ドラが複数あるならともかく、どうしても早アガリしたい時以外は、役牌を落としていってメンタンピンを狙うのも手だよと教えてくれたのです。
この助言が脳内の片隅にあったのか、いつしかぼくはメンゼン派となっていったのですが、そんな昔話はともかく、ゆうせー本2のこの項では、強者が肌で感じていた部分を、手牌の中の中張牌の占有率という分かりやすい説明で落とし込んでくれたのです。
ぼくも過去の経験もあって頭ではなんとなく理解はしていたつもりだったのですが、この本を読んでようやく身についたような気がしました。

さてそのゆうせー本2を読んだ後の実戦譜から

4巡目で5つ目のトイツができました。
ぼくはメンゼン派にありがちな大のチートイ好きで、この手牌なら以前なら恐らく打3sとしていたと思います。どの牌が重なるのかまだ不明といったところですが、チートイの単騎候補としてドラそばは不利・・・ならば3sその後2sと切っていって、優秀な単騎候補を残したいと思ったのです。
ただこの手牌は端牌が多い。ゆうせー本を読んだ後ということで、この手はドラ2枚を生かして鳴き手も見た方がいいのではと思い直し、トイトイやチャンタも考えW東を切りました。

その後、上家からドラの1sが出ました。

以前のぼくならこの1sは鳴けていない(というか優秀な単騎候補の9p1pといったところを残していたと思う)のですが、ここは当初の狙いどおり鳴きを入れる。
一瞬ポンと言いそうになったのですが、少し考えチーを選択。親のドラポンを見ても普通に初牌を切ってくるような相手ならトイトイに走ってもいいのですが、普通は警戒され北や1mといったところが押さえられるかもしれない。それなら他家に少し舐めてもらおうとトイトイでなく不利だとしてもあえてチャンタ狙いにシフトしたのです。実際点数は変わりませんし。

そして1mを重ねたのですが、実は捨牌を見て分かるようにチー後に打8mとしてすぐ8mをカブっています。もしチー後普通に打3mとして8mをカブらなかったとしたら、ツモ専になるのですが、しぶしぶ三暗刻狙いで9m打としていたと思う。そして上がれていなかったと思う。(また結果論になるが、1sをポンして2s3sを切っていたらそれ以前に北と3mのシャンポン待ちのトイトイテンパイになっていた。もちろんすんなり初牌の北や3mがすんなり出たかどうか分かりませんが)
実戦では1mをアンコにした後。早々に対面から北が出てポン。そしてすぐ下家から7mをロンで親満のアガリとなったのですが、この幸運(いやバカづきといっていいかも)なアガリをモノにできたのもゆうせー本2のおかげと思っています。というのもあの最初の手牌から鳴いて手を進めるという発想は思い浮かばなかったですから。戦術の引き出しを増やすという意味でも、そして純粋に地力を付ける意味でも、麻雀をより強くなりたい方にぜひ読んで欲しい良本だと思います。  

Posted by 7月の魚 at 14:49Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2022年02月21日

園田プロの著書を読んで気づかされたこと

昨年発売された園田賢プロの「魔術の麻雀」をようやく手に入れることができました。
初年度の頃と比べると、最近はあまりMリーグを見ることはなくなりました(途中で寝オチすることが多いので)。それで初年度の活躍ぶりが目覚ましかった園田プロの次年度の成績が低迷したと言われてもにわかに信じられないのですが、そんな園田プロの雀風はというとぼくの対極の位置にある気がします。そんな園田プロの著書を読んでも得るところは少ないような気がしないでもないですが、自称メンゼン派を名乗るぼくでも園田プロのyoutubeでの思考は非常に参考になるし、視野を広げるためにも購入して損はないと見たのです。

ただこの本を読んで強くなった気がするかと言われると、その前に読んだリツミサンの問題集と比べて小さかった気がします。というのも園田プロの思考にぼくの雀力がまだついていけないことが大きいように思います。特に鳴き読みの技術などは、頭の中では理解できてもそれを実戦で生かせるかとなると、正直難しいと思うのですね。それでも頭の片隅にでもその記憶が残っているだけでも多少はプラスになるのではと慰めているのですが。

それでもこの本で一番ぼくが目から鱗というか、直さなければいけないと思ったのが、第1章にあった園田プロがポン動作を早くすることに心掛けているという点。
実際ぼくは牌が出てから鳴くかどうか考えるところがあって、園田プロに「絶対に直さなければいけない」と諭された気がして姿勢を正す思いがしたのです。

実は最近雀荘でこんな経験がありました。

対面の親のリーチを受けていて、海底間近の場面。(牌画は麻雀王国より)
二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国六筒:麻雀王国八筒:麻雀王国九筒:麻雀王国一索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国九索:麻雀王国九索:麻雀王国白:麻雀王国ドラ六筒:麻雀王国
このままだと海底が親に回るのでずらしたいな(安全牌として九索:麻雀王国が残っていた)と思っていたところで、親が六筒:麻雀王国を切りました。ポンしようかと一瞬声が出かかったところで、上家が先にチーの発声。
(まあチーしてくれたので、海底がずれる結果は変わらないからいいか)
と思ったのですが、その変わったツモで親に6000オールをツモられることに。

結果は最悪でしたが、よくよく考えると上家がチーしたことで、テンパイを入れられたこと自体大損だったのです。ぼくがポンしていれば親以外ノーテンで1000点のマイナスで済んでいたわけで、もし親にツモられていなくとも、1000点の支払いが上家もテンパイすることで1500点に増えていたのです。

こうしたポンは想定していないと出来なくて、園田プロとまではいかなくても、鳴く準備を前もってすることで、ポン発声を早くしようと思った次第。ネット麻雀ばかりしていたことで、こうした技術についてはおろそかになっていました。あまりに初歩的で笑われるかもしれませんが、そのことに気づかされただけでもこの本を購入した価値があったように思いました。  

Posted by 7月の魚 at 21:42Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2022年01月09日

リツミサンの新作を読んでみた。

今年も元日に初詣に行ってきました。
昨年はコロナ禍の影響で少なかった人も今年は多くの人で賑わっていました。昨年は出店のなかった熱田神宮の屋台も今年は通常通り。今年初めて訪れた川原神社もすごい列でなかなか本殿までたどり着けず、当初乗る予定だったバスを乗り逃がす羽目に。
若宮八幡社も訪れた時間が違ったこともあるのですが、昨年は閑散としていたのに、今年は神札を買うのも一苦労。
そんなわけで3が日で大小合わせて15社にお参りしてきたのですが、その甲斐あってか初詣に行って以降の天鳳の成績は好調。この初詣で動いた人流のためか、再びコロナ再流行の兆しが見えるのは複雑ですが、何とか早く収まって欲しいものです。

さてその道中で、昨年発売されたリツミサンの新刊勝つためのメンゼンドリルを読み返していました。この本を買うため発売日に行きつけの本屋に行ったのですが入荷してなく,別の日に名古屋駅の三省堂書店まで行って手に入れました。ただ同時に購入しようと思っていた園田賢プロの新刊は売り切れていたのか売ってなく残念でした。

そのメンゼンドリルですが、最初この本の発売を聞いたとき、あまりピンと来なかったのは事実。というのもリツミサンの前著超メンゼン主義麻雀で、どちらかというと次の一手についてあまりはっきりした結論を出さないようにしていたのです。リツミサンは「こうした打ち方もある。」といった表現をしていたかと思うのですが、こうしたところに著者の心情が表れていて非常に好感が持てた記憶があります。現代は自分の主義を押し付けて他者の思想は認めないといった風潮が見られるのですが、そういった世間の流れに背を向けているように見えたリツミサンが、あえて正解が一つと求められる次の一手問題集を上梓するということに違和感を持ったのです。
(いやもしかしたら、正解数が複数ある問題集なのかもしれない)
と思ったりもしたのですが、実際読んでみると普通に次の一手本で良かった半面残念という複雑な気分になりました。

さてぼくは実のところほとんど麻雀の次の一手問題集は購入したことがありません。というのも以前語ったことがあったかもしれませんが、ぼくが麻雀本に求めるものは①文章としての面白さ②読んで強くなった気分にさせられるかの2点で、次の一手集は大抵問題と解答そして簡単な解説ばかり載っていて、面白みに欠けるものが多いから。そして問題を多量に見せられても、その時は「ふーむ。」と思うのですが、まず頭に残らない。何度も読み返せばいいのですが、文章に面白みがないと何度も読み返す気にならない・・・というわけで戦術本は買っても、次の一手集は購入しないのです。

そして昔から読んでいた某スポーツ誌の麻雀問題で、明らかな誤解答を何度も見ていて、次の一手本に対し猜疑心を持っていたことも理由の一つにあります。

ただリツミサンが出した問題集となると話は別で、前著はぼくがこれまで読んだ麻雀本の中でベスト3に入ると思っているくらいで、その信頼感から購入しないという選択はありませんでした。これはお知らせ氏が昨年上梓した3人麻雀本と同様で、お知らせ氏に対する信頼度から、例えプレイしない3人麻雀に対する戦術書でも「何か得るところはあるだろう。」と思って購入したのと同じ理由でした。
そんなリツミサンの問題集ですが、正直問題としてはあやすいものが多い。
いやこれはぼくだけの事情があるかもしれません。というのもぼくは天鳳鳳凰卓の観戦をするのですが、ぼくがもっぱら観戦するのは、リツミサンやすずめクレージーさんといったいわゆる門前強者といわれる雀士なのですね。というわけでリツミサンの打ち筋は結構理解している(つもり)なのです。
それにこの本の冒頭で「自分が迷った局面を羅列したところで、Twitterの何切るを羅列したものと何ら変わらない。ほんとは何かを体系的に学ぶべき媒体だ。」と語られているように、この本ではトリッキーで人によって見解が分かれるような問題は少ない(と思う)。特に初めの方の問題はメンゼン派を自称するなら100%正解して当然というくらい基本の問題が並んでいる。
ただ問題で正解しても実戦で同じ打牌が選べなければ何の意味がない。そしてこの本はそのメンゼン派の打牌が見につくような工夫がされているのです。この本を何度も読み返して、ぼくも問題だけでなく実戦でもリツミサンと同じ打牌ができるようにしたい。

そしてこの本でぼくが一番ためになったのが守備に対する問題。ぼくはメンゼン主体でありながら、放銃率の高さに悩まされているのはこの守備がなっていないからで、相手がリーチを掛けてくればオリるための打牌は選べても、鳴きが入っている人への警戒がおろそかになりがちなのですね。これは覚えたての頃、赤なしの麻雀ばかり打っていたからで、つい鳴きが入っているとつい舐めてしまい押しすぎてしまうのですね。
最近は矯正してきて改善しつつあるのですが、この本のおかげでその重要性が再認識されました。
問題集ということで、前作ほどリツミサンの味のある語り口が楽しめなかったのは事実ですが、麻雀に対する視野を広げるために、ぜひおすすめしたい本です。  

Posted by 7月の魚 at 07:26Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2021年11月22日

アニピンデスで大敗した一局から

以前ゆうせーさんのアニピンデスも配信でトバされたというツィートをしましたが、その時の半荘をぼくの視点で紹介してみたいかと思います。youtubeアニピンデス#154のアーカイブ(3:09:47あたりから)を見てから読むとより楽しめるかもしれません。(ちなみにゆうせーさんはぼくの対面)

まずは東1局の起家


3巡目でこの牌姿なら充分で、ぜひ先制リーチを打ちたいところ。最短距離なら4筒か7万ですが、4筒はドラで7万はイッツーの種。良形か高打点のリーチを打ちたくて、ここは慌てず騒がず3索打としました。



上手くドラにくっつき6索が入って良形でないものの高打点のリーチが打てたのですが、すかさず下家に追っかけられ一発で当たり牌を掴まされる。これでこの半荘は厳しくなるのではと思いました。



続いての東3局。上家が赤5索含みのターツ落としでホンイツに走り一触即発。ただこちらも123の三色が崩れたものの、カン7万が入り少しでも挽回したく3筒を切ってリーチしたのですが結果は最悪。恐らく手替わりを待てば(わかりにくいですが)対面のゆうせーさんのリーチ宣言牌の8万が上家に当たっていた可能性が高かった(実戦はぼくのリーチに上家は南の対子落としで回ったため、チーで済んだ)。それが結果はというとぼくの宣言牌の3筒を下家にチーされたあげく、ラス牌の2索をゆうせーさんにツモられ親満。といってもこの状況で三色の手替わりを待つほど悠長なことは出来ず仕方ない放銃といえるのですが、これで一人大沈みとなってしまいより厳しくなってしまいました。



そんな1本場。赤5筒が対子になりリーチに。8万は山にありそうで思い切っての役満狙いもチラつきましたが、まだそこまで自棄というか一か八かに賭ける場面でなく、それよりリーチで足止めしてツモりに行って素点を回復する方がベターと見ました。ただ異様にアグレッシブな下家に4筒・7索と押され、しかも追っかけられることに。そして問題のこの場面。



ゆうせーさんはここでケイテンの可能性を見て下家の1筒をチーして1索打。ただそのチーでぼくがツモるはずの5筒が下家に流れ8000取り返せる筈が逆に2000取られ差し引き10000点のマイナス。さすがにここで半ばラスを覚悟しました。



続く東4局。ここで焦って5万を切ったのは明らかなミス。ここまで離れたラスなら3索打として4索のピンフテンパイだけは逃さないようにしながらドラへのくっつきを狙はなければいけませんでした。東1局であれだけ打点にこだわったのに、この場面でドラを切ってしまうのは情けない限り。案の定次のツモが4万で臍を嚙むことになり、仕方なしに打った2索3索の並びシャンポンリーチは当然実らず逆にゆうせーさんに振り込み。36万両面でリーチしても山にはほとんで残ってなく恐らく上がれていなかったでしょうが、ここで最善を尽くさなかったぼくの次の親番でチャンス手が回ってくることはありませんでした(一人ノーテン)。



もはや何とかトビだけは阻止したいと思って歯を食いしばっていた南3局。ここでゆうせーさんが決めにきた場面。恐らくツモられたらトバされるのは覚悟していました。それだけに目をつぶって1筒を切りたいところですが、ぼくは安牌の4索打としました。というのもこのリーチ明らかに3索は超危険牌。もし25索ツモったりドラが重なったりすると勢い3索が出てしまう可能性が高いのですが、その誘惑に負けないように3索を頭固定したのです。一発でツモらされた1筒も危険ですが、もしテンパイしたら押すつもり。そしてテンパイし追っかけたのですが、待ちがカン7筒では厳しく流局に(ゆうせーさんの待ちはやはり36索)。



そして流れ1本場。ここで上家が初牌のダブ南を余らせたのですが、これはさすがにテンパイ濃厚。いくらラス目とはいえこの手牌ではアガリは厳しく、もう通ってない索子と字牌は切るつもりはありませんでした。



その後、下家からリーチが入りましたが、こちらもドラ対子に赤1でリーチを掛ければ跳満まで見えるイーシャンテンになりました。点棒があればリーチ者の安牌で他にもまず通る5万ですが、直撃を狙って今度こそ一か八か前に出るしかない場面。2索はノーチャンスで両面には当たりませんが、謎初牌で上家・下家どちらにも危険。発も初牌でリーチ者にはもちろん、上家に打つには厳しい牌。6筒はリーチ者にはW無筋。それで消去法でリーチ者に両面で当たらない5索を切ったのですが、これが上家のホンイツにストライク。待ちは発と5索のシャンポンでやはりダブ南を余らせた段階でテンパイしていました(ちなみに下家の待ちはカン8万)。まあここに至っては仕方ない振り込みのように思えるのですが、この半荘は開局の振り込み以降あまりに苦しく辛い展開て、対局が終わったあとなぜか涙が出てきました。
その後、改めて配信で初めてお礼のコメントを書かせていただいたところ、ゆうせーさんに思いがけぬ優しいことばを掛けていただいて、余計涙腺が緩くなってきたのですが、これほど不出来な一局は最近になくてそれにつられたのか本垢も今月は不調。改めてまたゆうせーさんの配信を見て勉強し直さなければと感じています。  

Posted by 7月の魚 at 07:33Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2021年10月07日

Twitterの何切るの答え

10/1でツィートした何切るについて。

オーラスで10000点以上浮いていて、フリーならリーチに5200までなら差してもいいところですが、天鳳ルールだけに、5200打つと南入してしまう・・・というわけで差し込むなら3900条件。
ということでなるべく振り込みたくないところですが、あいにくこの先制リーチに安全牌はゼロ。ならば思い切って追いかけるか。それとも取りダマか。

ぼくの選択肢にリーチはありませんでした。ぼくがリーチを掛けてオヤがオリてくれればいいのですが、オヤまで参戦してきて万一振り込んだりしたら着順2つ落ちの可能性大。ならダマか。
ダマなら8万より9筒打でしょうが、もし安全牌が開拓されなかったら次巡にまた悩まなければならない。
ということでぼくが逡巡の末に選んだのは、第3の選択であるイーシャンテン戻しで暗刻の5索打。

次に安全牌を引かなければあと2丁落としていけばいいし、4連形にくっついてピンフまたはイッツーが出来ればテンパイに取り、しばらく押していくつもり。
そんな考えで切った5索が見事に上家にアタリ。リーチドラ1の2600だったのですが、こんな時に裏が乗るもので5200となり南入。これではトップを取れるわけがなく、2着で終了するのが精一杯でした。

非常に微妙な選択ですが、ぼく的にはこの打牌は悪くなかったと思っていました。

ただ、ツィート後、ある強者に聴いたところリーチは打たないにしても当然テンパイを取るべきとのこと。
ノーテンならともかくテンパイしているならノベタン単騎ツモで即終了のチャンスを逃すことはない。ではどちらのノベタンに受けるかだが、8万打だとツモ終了が6筒3枚の9筒2枚の5枚。役ありに取れるのがイッツーテンパイする4筒5筒の7枚とピンフに取れる7筒の3枚。つまり嬉しいツモが15枚に+4索6索の8枚を加えて23枚
対する打9筒だと即終了の5万8万が6枚。ピンフへの手替わりになるのが、4万4枚に6万7万が6枚、9万が2枚。よって嬉しいツモが18枚に+4索6索の8枚を加え26枚
よって3枚嬉しいツモが多い分9筒打でダマテンに取るべきと。後のないオヤが勝負して決着がつく可能性は高いし、今後安全牌が増えてくればそこでオリればいい。5索打もなくはないが融通さに欠けると。

こうやって理詰めに説明されると納得するしかないのですが、それでもちょっとだけ5索打もあるのではと思ったりする自分がいます。まあ次巡のぼくのツモが8万だったということがすべてを証明していますが。  

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2021年09月24日

特東戦で学習した技

特東戦での好調が続いているのですが、特南での成績は相変わらず一進一退といったところ。そんな天鳳特南でぼくの相変わらずの欠点が露になりながらも、特東での経験がいい方向に波及した一局を紹介してみたいと思います。

南1局の親番。


ドラを下家にチーされてるのですが、捨牌はまだ大人しくイーシャンテンといったところと見ました【実際は中バックのテンパイだった(汗)】。ならば親番でもあるし牌効率優先と、ダブル面子の七・八筒に手を掛けたところ。七筒でタンヤオ赤赤の5200をライバルの対面に放銃。

いやさすがにこの段階のノーテンで、激高い筒子に手を掛けるのはダメでしょう。これは局数が進んでの疲れというか緊張感の欠如という奴で、凡ミスもいいところ。ここは一番安全そうな九索切りが良さそうで、一旦引いて三六九筒を引くのを待つか、もし四五七八筒が重なってテンパイするようなら、そこで1枚だけ勝負とすべきでした。

そして同じ対局でのオーラス。



その後、マンガンツモで再逆転してトップで迎えたオーラス。
ラス目の親がオリるわけがなく、出来ればリーチ棒を出さずに役ありテンパイしたいところ。そんな状況で一索ツモで早々に平和のイーシャンテンに。

平場なら牌効率優先の完全イーシャンテンということでニ索切りですが、ここはあえて五萬打。
というのも



このポンを狙っていたから。
もちろん打二索でなく、打一三索としてタンヤオに走る。ということでシャンテン数の変わらない鳴きとなってしまうのですが、このポンで上家から有効牌の五八索・三六萬をチー出来るのが大きい。
その後自力で八索をツモり、終盤親リーが掛かったものの、すぐに六萬をツモりトップで終えることができました。
このポンが出来ていなかったら、ツモ山を見る限り有効牌を引いてなく、恐らく対面に和了ていた模様。

こうしたリーチを掛けない技を学習したのも、特東でリー棒を出したために逆転されたケースが身に染みたから。特に特東は僅差でオーラスを迎えることが多く、こうした鳴きが有効になるケースが多いのです。フリー雀荘ならリーチを掛けて強欲に点棒をもぎ取るというのも一理あり、ぼくもそれで門前に確執していたのですが、天鳳だと順位以外意味がないので、こうして動けるようにした方がいいと覚えたのです。

特東での副露率が平均と同じ.350くらいになっているのもこうした鳴きを屈指するようになったからでしょう。とすると東南戦でもこれから徐々に副露率が上がっていくようになるのかもしれません。  

Posted by 7月の魚 at 21:49Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2021年09月19日

最近のぼくの天鳳事情

先日、遅ればせながらお知らせ本の第3弾鬼打ち天鳳位の三人麻雀 勝利へのプロセス(マイナビ)を購入してきました。
ぼくはほとんど三人麻雀をプレイしてなくて、この本を購入してもさほど得るものはないなと思って購入していなかったのですが、某書店で立ち読みしていてうなずく部分が多くて、思い直したというわけです。

そんなこの本ですが、三人麻雀に関する部分については置いておいて、一番共感させられたのが、10ページの「打牌選択はルールでそこまで変わらない。」といった件。著者曰く、「天鳳でも新宿東風ルールでもMリーグルールでも打牌は割と同じ。」といった発言は言い過ぎなような気がしないでもないですが、確かに同じ麻雀というゲームで打牌が違うというのは、著者の言う通りやはりおかしいと言わざるを得ないと思うのです。

というのも、ぼくはここ最近サブ垢で天鳳特東を打っているのですが、特に意識しているわけでないのに東南戦で戦っている垢と比べて副露率が明らかに違っているのですね。もちろん東風戦の方が高いのですが、東風が.350台で東南が.290台というのは明らかに違いすぎだろうと。まあぼくは自ら門前派と自認していて東南戦の副露率は納得なのですが、東風戦での副露率を見ると明らかに門前派といはいえません(まあ鳴き派とまではいえないですが)。
このデータを見る限り、お知らせ氏の発言を肯定しているにしては、東風と東南で打ち方を変えているのではないかと言われてしまうかもしれません。まあデータを見ると全くそのとおりなのですが、ぼく自身は平場の場合、鳴き基準を変えているつもりは全くないのです。ただ東南戦の東場ですと高打点を狙って門前寄りになることもありますし、南場で大きくマイナスを負っている場合、止むを得ず門前で高打点を狙わざるを得ないこともありますが、ただそれだけのことでこれだけ副露率が変わるというのは解せないのですね。それとももしかしたらそれだけ鳴きを封印しなければいけない展開が多いということなんでしょう・・・(泣)

まあそれは別にして最近東風戦が異常に好調で、天鳳特東での平均段位が7段を超すくらいなのです。それに比べると東南戦の成績は一新一体というか鳴かず飛ばず。もしかしたらぼくには東南戦より東風戦の方が合っているのではと思い始めてもいるのですが、それは納得できる部分もあって、東南戦だと気力が続かなくて南場に入ってボーンヘッドを起こすことが多いからではないかと推測しています。それとも特南と比べると特東の方が対戦相手のレベルが落ちるのでしょうか?

そんなわけで特東専用のサブ垢が無事6段に昇段しました。特東の得点配分で7段に昇段するのは至難の業で、それより本垢の東南戦でミスを無くすのを努めた方が、配分から言っても7段に昇れるチャンスは多いと思うのですけどね。

さてもう一つ追記で、実はこれも遅ればせながら先日からTwitterを始めました。これまで頑なにTwitterをしていなかったぼくがなぜ今更のように始めたのか、それについてはまた別の機会で語ってみる機会があればと思っています。  

Posted by 7月の魚 at 21:54Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2020年12月30日

師匠Suphxとの一戦

今年もはやカウントダウン。コロナウイルスが世界を席巻する中、心ならずぼくもその渦中に置かれることになってしまいました。
戦場の前面にいる看護師ほどではありませんが、慰労金がいただけるくらいの位置で仕事をしている身としては、やはりコロナの脅威はひしひしと感じてます。ただコロナより恐ろしいのは人間というのは周知の事実で、もし罹ったことを考えると心身の疲弊はかなりあります。もちろんそればかりが、エロゲーを昨年以上にプレイしなくなった理由ではありませんが・・・

さて前回話したネット回線のことですが、やはりモデムの経年劣化が原因でした。こんなことなら早めにサポートを受ければよかったと思うのですが、モデムの周囲に積んであるエロ{積み)ゲーの箱を片付けることを考えると、気が重くなるのも事実でしたので・・・

さてそんなわけでネット麻雀も不安なくプレイできるようになりました。(といっても疲れた体で天鳳を打つのは愚の骨頂なので前ほどプレイしていませんが)
そんな最近の天鳳から、最近特上卓に復帰したSuphxとの一局を紹介します。
今年一番というより、ぼくがこれまで買った麻雀本の中で一番影響を受けたSuphxの衝撃で紹介された最強AIであるSuphxとはこれで通算5戦目。これまでは互角といっていい成績ですが、これは僥倖というより奇跡といってよく、最高十段のSuphxに対して、最高7段で現在6段から転落寸前のぼくと雀力を比べるのもおこがましい。実際、最近のぼくはSuphxの衝撃で得た戦術を実践していてそれでいて成績が上がらず、いわばSuphxの不詳の弟子といっていいくらいですから・・・
ただ実力がそのまま一局の成績に表れるわけでないのが麻雀の世界。ただ今回は上家のSuphx以外の2人もレート2000越えの強敵相手(しかも下家はSuphxよりレートが高い!)で、現実的には誰かにラスを押し付けられれば御の字と開局前は思っていました。

(牌画は麻雀王国より)

東4局

開局から派手な展開の中、我慢の麻雀が続き現在はラス。その4巡目ですが難しいツモ。
マジョリティは八索:麻雀王国九索:麻雀王国のペンチャン落としですが・・・
ぼくが選んだのは打八筒:麻雀王国。明らかにこれは誤打で、切ってからミスに気づきました。というのも筒子のイーペイコー目を逃しているし、場況も索子がいいわけでない。最高打点のリャンペイコーも逃しているしといい所がない一手。ここは難しく考えず普通に索子を払っておけばいいだけでした。

ただその直後立て続けに四萬:麻雀王国をツモり、当然リーチ。こうなると誤打だった八筒:麻雀王国が先切りで効いています。
すぐに下家に追っかけられますが、無事六萬:麻雀王国ツモで1000・2000。何とかラスを脱出しました。

そいて南2局。トップ目の下家から早いリーチが掛かって一発目。

最初はワンチャンスで九萬:麻雀王国を連打するつもりでしたが、ポンカスの完全安全牌なら当然そちらが先。結局次巡切った九萬:麻雀王国はリーチに当たりましたが、1300点だったのは僥倖でツキを自覚。普段なら一発で危険牌をつかんで九萬:麻雀王国を振り込み。そして裏々というのがこのところのパターンでしたから。
そして次局。タンヤオドラ3で黙っていたところSuphxがリーチ。その現物を追った下家から当たり牌を召し取って一気にトップになりました。

そしてオーラス。

前巡八筒:麻雀王国をチーしてテンパイ。待ちの二萬:麻雀王国はいかにも良さそうで(実際誰ももっていなかった)、大金星まであと一歩のところで、ドラ七索:麻雀王国ツモ。
すぐ前のSuphxの六索:麻雀王国手出しは見えていましたが、さすがに止まらない。これがSuphxが待ち変えした四索:麻雀王国七索:麻雀王国ノベタンに当たってダママン放銃。甘くないことを思い知らされました。

ただよく考えればSuphxがリーチを掛けてきても止まる牌でないから、跳満放銃でないだけ良かったというべきかもしれません。そしてサドンデスに入った西1局。


ピンフのイーシャンテンですが、さすがにこの三索:麻雀王国は押せない。というのも下家が危険牌の一索:麻雀王国二筒:麻雀王国を立て続けに切っている時点で、ここは横移動期待で引くのは当然。それで初牌の東:麻雀王国すら切らずに、Suphxが通した八索:麻雀王国を抜きました。

そして西3局。

西1局は結局下家が対面に放銃し、続く2局は対面が500・1000をツモって3着に落ちたところ。ここで怖いラス目からリーチが掛かった場面。
タンピン三色のイーシャンテンで、1枚切れの東:麻雀王国くらいと押したくなりますが、ここは一旦七筒:麻雀王国打。ラス目のリーチにしかもチートイが色濃そうな捨牌では一枚切れの字牌は押せず、引く一手ですが、索子が入ってテンパイしたことを考えると三萬:麻雀王国を抜いてベタオリするのももったいない。対面には怖いですが前巡オリたと信じて、リーチには安牌の七筒:麻雀王国を切りました。

すると次のツモが四索:麻雀王国

こうなったらリーチでしょう。ただ東:麻雀王国こそ押したものの、ぼくにその声は出ませんでした。というのも前巡東:麻雀王国を押していたら二筒:麻雀王国五筒:麻雀王国八筒:麻雀王国の3面張でリーチを打てたからで、三索:麻雀王国五索:麻雀王国ツモならともかく、想定外の四索:麻雀王国ではリーチに踏み切れなかったのです。
するとSuphxが一索:麻雀王国打。もしリーチを掛けていたら打ち取れた牌で、実際ぼくの捨牌は強くその可能性は強そう。こうなったらツモ切りリーチと思った所、次のツモがなんと六筒:麻雀王国。一発ツモでトップ終了のチャンスは逃したものの、ラス目渾身のリーチ(待ちはやはりチートイでドラ中:麻雀王国単騎。しかも下家の次のツモがその中:麻雀王国!)を交したのです。
細い糸をつなぐような上がりを決め、ラスの危機を逃れた次局はその勢いに乗ってW西:麻雀王国赤赤を、Suphxから打ち取り今度こその金星。これだけ誤打や判断ミスがあってのトップはツイているてとしかいいようがないですが、これで降段ムードを断ち切り来年こそは胸を張って鳳凰卓に行きたいものです。

では来年もよろしくお願いします。  

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2020年07月26日

お知らせ本2の衝撃

天鳳鳳凰卓から駆逐されてから3か月。6段に落ちてもすぐ7段に復帰できるだろうと高を括っていたあの頃・・・現在復帰どころかレートは1900台中盤に低下し、5段陥落を心配しなければいけない今日この頃・・・

不調も何か月も続けばそれが実力という話を耳にしたことがありますが、まさしく現在のぼくの安定段位は6段ないのでしょう。その不振の原因がどこにあるのか・・・それが分からないから不調がずっと続いているわけですが・・・

そういえば、最近麻雀戦術本を購入していないなと思って、今月中ごろ多井本の最新刊「麻雀実戦問題集」を購入。多井プロのキャラクターを示すように本の内容自体は面白かったのですが、不振はそのまま。というわけで本当は多井プロ本と一緒に買う予定でどの本屋でも売っていなかったお知らせ本の第2弾「世界最強麻雀AI Suphxの衝撃」を購入することにして本屋を行脚することに。ただ多井本は著者の知名度もあってか、どこの本屋にも置いてあったのですが、「Suphxの衝撃」は数件回ってみても全く見当たらない。それでぼくが知る本屋の中で麻雀戦術書の蔵書数では随一の名古屋駅ゲートタワーにある三省堂に出掛けようやく手に入れることが出来ました。

この「お知らせ」という人。天鳳をプレイしている人には第14代の天鳳位としておなじみの人なのですが、Twittを見ていると、エロゲーの造詣も深いようで、しかも東大工学部卒という才人。エロゲーについてはともかく、ぼくと比べるとすべてにおいてデキが違う。そのためかもしれませんが、お知らせ本の前作「鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム」は内容は濃かったものの、詰め込み過ぎのような気がして難しい参考書を読むような気分にさせられたのは事実(まあぼくの理解力が足らないだけかもしれませんが)。そのためか理解できない部分が多くて麻雀戦術本の大事な要素である「本を読むことによって何か麻雀が強くなった気分になる。」という点で、やや物足りないところがぼくにはありました。

ところが、この「Suphxの衝撃」は前作の欠点が修正されていて非常に読みやすい。特に天鳳の画面の牌図をふんだんに取り入れていてぼくのような頭の弱さでもスっと入ってきます。そして内容も素晴らしい。

この本は現在麻雀AIとして最強とされているマイクロソフト社のSuphxの一打を天鳳位お知らせ氏が解説するという趣向で進んでいくのですが、ぼくが分かっているようで実践されていなかった「字牌初牌の扱い」を丁寧に解説してあり感服。
そしてぼくが一番ためになったのが第3章の「中盤のスリム化」の項。
特に疑問に思いながら、最近の流行に乗り遅れまいとぼくが最近取り入れていた「5ブロック・完全イーシャンテン打法」を時に否定し先切りスリム化を推奨。そして流行遅れと言われる6ブロック打法を、天鳳特上卓で別格の実力を誇るSuphxが取り入れていて好成績を上げていることに衝撃を受けました。攻撃のための先切りというのは、昭和雀士の戦術が色濃く残るぼくが元々実践していた手法で本の内容には納得。
というのも最近のぼくは放銃率の高さに悩まされていて、スリムにして安全牌を持つという一昔前の戦法を最新AIが取り入れていてラス回避しているというのは目から鱗といったところ。また第2章冒頭のどうでもいい手牌から、危険牌を打つ愚を指摘されたのも反省。そうぼくの放銃率が増えていたのも、手牌の見極めが不足していたからだと思い知らされたのです。

そしてこの本の読後、気持ち新たに天鳳に挑んだところ、最近にない5連続トップで一気に6段原点近くまで復帰。もちろん配牌やツモに恵まれたり、最近ことごとく負けていた捲りあいに勝ったことの方が大きいのかもしれませんが、この本を読んだおかげでなにか充実した気分で麻雀を打てている気もしているのです。

さてそんなぼくが特上卓でSuphxとどんな対戦成績はと見ると、4回の対戦があり2-0-1-1でSuphxは1-1-2-0と勝率50%。まあSuphxはラス回避を主眼としているようなので、ラス0回というのはらしい成績といえるのですが、この成績を見て多少自信が出てきました(笑)。再び鳳凰卓に挑めるのはいつになるか分かりませんが、この本を読んでなおも精進していきたいと思います。  

Posted by 7月の魚 at 17:51Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2020年03月16日

旅の終わりに

1か月ほど挑戦していた鳳凰卓への挑戦も20戦あまりでひとまず終了。まだ7段から陥落したわけではありませんが、レートも2000をわずかに上回るくらいでは再び課金する必要もないと判断しました。また特上卓からやり直してレートが2050近くまで上がるなら再挑戦するつもり。まあ捕らぬ狸の皮算用で、最近の調子ですと6段に降段する可能性のほうが高いと思いますが・・・

そんな鳳凰卓を撤退するきっかけとなった3連ラスの3戦目から。
調子の悪いときの典型的な東1局起家でのハネマン親かぶりからのスタートで早くもハンディを負う展開。
そんな東3局。早くも巻き返せそうな手が入りました。

四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国一索:麻雀王国一索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国 ツモ三萬:麻雀王国ドラ八索:麻雀王国

4巡目でこんな手だから絶好のチャンスで果たしてどのターツを嫌っていくか・・・

と言っても、まだ巡目が早く関連牌がほとんど切られていない状況では、Wメンツを嫌っていくのが当然で、ぼくが選んだのは六筒:麻雀王国一索:麻雀王国が対子でなくタンヤオの気があれば二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国を嫌う手もありますが、五筒赤:麻雀王国も考えての六筒:麻雀王国は当然の一打でしょう。
すると次のツモは安全牌の東:麻雀王国が来て五筒:麻雀王国と入れ替えた後のツモが裏目の七筒:麻雀王国。当然ツモ切りですが、五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国七筒:麻雀王国のメンツが悲しくぼくの捨て牌に並ぶ。そしてようやく四筒:麻雀王国をツモってリーチを掛けたのは11巡目。もちろんツモれるわけがなく2人テンパイで流局。
それ以降はチャンスのないまま、ツモられ貧乏で点数だけが減っていき(加えると南1局の親番でもハネマンをツモられました)南3局に入った時点で3着と18300点差という大マイナス。その局で終盤ドラ単騎のチートイでリーチするも当然ツモれるわけがなく、安手で蹴られ、オーラスはハネマン直撃でないと交わせない差になり自爆する形で4着に・・・

典型的な不調時の展開ですが、さて果たしてあの東3局で五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国のターツでなく二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国のターツを嫌っていく手はあったのでしょうか?


実を言うとぼくはデジタル寄りと自覚していたのですが、天鳳にハマるようになってから、だんだんオカルトを信じるようになった気がします。あの場面では常識論で五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国ターツを嫌ったのですが、ここまで不調ならドラメンツなんて残しても入るわけがないと信じてのオカルト打法で六索:麻雀王国打とする手はあったのです。
もし嫌がらせに八索:麻雀王国をツモったなら、そんなの分かっていましたよと一索:麻雀王国を1枚切って

三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国一索:麻雀王国六索:麻雀王国七索:麻雀王国七索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国

こんな形にして再度五索:麻雀王国八索:麻雀王国引きを狙うか、筒子がトイツになるならフリテンリーチも辞さずと行く。もし先に一筒:麻雀王国四筒:麻雀王国七筒:麻雀王国が埋まれば喜んでリーチがかけられる。つまり不調時は簡単にリーチが打てる展開にはならないので、こうして手をこねていった方が良かったかもしれないと思ったのですね。

まあ言葉で言うのは簡単ですが、実際こんな風に打てるかは分かりません・・・というかまず打てないでしょう。というわけでぼくの鳳凰卓の旅はひとまず終わりました。
それでも期限切れ最後の一戦は10段相手にオーラス逆転でトップが取れたので、またレートが上がってきたら鳳凰卓に再挑戦したいと虫のいいことを思っていますが。  

Posted by 7月の魚 at 00:40Comments(0)TrackBack(0)麻雀

2020年03月10日

逃したトップは大きい

ぼくの鳳凰卓挑戦も19戦。初戦からの成績は3-3-9-4と決して褒められたものではないですが、何とかまだチャオにならずしがみついています。
今のところ、鳳凰卓でぼくよりレートの低い対戦者に出会ったことがないので、3着になってもレートは1しか下がらないことが多い(細かいようですが加えて2着を取ると2でなく3上がることが多い)。だからこんな成績でも鳳凰卓初戦からレートは10しか下がっていないのですね。でなければ当然チャオ寸前に追い込まれていたでしょう。
あと、最近手が入るようになってきて、地蔵ラスという展開になっていないのも有難い。ただこの3着の多さは4着を逃れてのものでなく、まともに打っていたら連対していたのに、ぼくのミスのせいで順位落ちしたもったいない3着の方が断然多いのです。

そんなもったいない1局(鳳凰卓17戦目)から。
東1局、海底間近。先制リーチに対し回りながら何とかチートイでテンパイしないか粘っていましたが、それも実らずノーテンが決定したところで何を切るか。


この時、持ち時間がわずかで、慌てて切った二筒:麻雀王国で放銃。ロンと言われて捨牌をよく見れば六筒:麻雀王国はほぼ通る牌(中スジでシャンポン待ちもなし)で、前々巡の三筒:麻雀王国よりも安全。冷静に見れば分かるのですが、ずっと秒読みに追われてのミス。リソースの少なさに自分ながら呆れるばかりです。

ただこの放銃が5200と致命傷にならなかったのは幸い。そして東4局の親番の配牌がコレ。
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒赤:麻雀王国五索赤:麻雀王国五索:麻雀王国五索:麻雀王国七索:麻雀王国九索:麻雀王国東:麻雀王国東:麻雀王国南:麻雀王国南:麻雀王国ドラ四索:麻雀王国

鳳凰卓で打った最初のころはこんな配牌にはまずお目にかかったことがなかったったので、ようやくぼくも鳳凰卓慣れしてきたということですか(苦笑)。まず九索:麻雀王国打のあと、翌巡南家から打ち出されたW東:麻雀王国をポンしてあっさりテンパイ。この後、時間が掛かり、対面の9段からリーチが飛んできたものの、14巡目に六筒:麻雀王国をツモって3900オール。

ただ次局で下家のダママンガンに振り込んだ次局の7巡目。



ドラ色が安く、下家が索子模様。そこでツモった一筒:麻雀王国を手にして、たった今1枚減った七索:麻雀王国九索:麻雀王国のターツを外す。もし七索:麻雀王国をチーされたら、次テンパイせず、索子を引いたら一時撤退のつもり。どちらにしても八索:麻雀王国は薄く期待できないと見ての見切りでした。
すると対面から九筒:麻雀王国打でリーチが飛んできました。次ツモが五萬:麻雀王国で安牌の九索:麻雀王国打。そして八萬:麻雀王国ツモでテンパイ。


9段の名前に押されて一旦ダマも考えましたが、やや逡巡したものの思い切ってリーチ。これを一発で対面から打ち取り裏も1枚乗せてハネマン。件の八索:麻雀王国は意外に3枚生きていましたが、そのうち2枚は王牌に死んでいて索子にこだわっていたら和了は望めなかったところ。これで一気に前局のマイナスを取り返しました。
そして南2局の1本場。


清一色を狙っていたところ思いがけずドラ七索:麻雀王国が重なりテンパイ。一気通貫確定でマンガンあるだけにテンパイに取るところですが・・・
ぼくが選んだのはシャンポンでなくペン七萬:麻雀王国にする八萬:麻雀王国打。ところがすぐに下家から七索:麻雀王国が出てガックリ。そして次巡六萬:麻雀王国ツモ。


半分諦めていたところでこのツモで対面を警戒しよく考えずドラを合わせたのが大ミス。対面に六萬:麻雀王国は切れなくても九萬:麻雀王国を切ればテンパイは維持できたのです。
このミスが表面化したのは次巡下家からリーチが掛かった後、後のない対面から勝負とばかり七萬:麻雀王国が打ち出されたこと。本来ならこれで対面を飛ばしてトップのはずでした。その後、五索:麻雀王国を掴まされてオリ。実際下家の当たり牌でしたが、それもあっさりツモられマンガン。こんな絶好機を逃してはトップが取れるわけがなく、その後は2着を守るのが精一杯。こんなミスをしているようでは鳳凰卓から追放されるのも時間の問題でしょうね。  

Posted by 7月の魚 at 19:47Comments(0)TrackBack(0)麻雀