2022年04月08日

ゲームの感想というか、ただの昔話

確かある天鳳位が「天鳳でラスを取ったときは、連続して打たない。」「ラスを取ったときは気分転換に別のことをする。」といった類の発言をされたかという気がして、ぼくもそれを実践したところ、不思議にもクロガネ回姫譚 -絢爛華麗-がアッという間にクリアできてしまいました。
それくらい先月は天鳳は不調だったのですが、それはともかく、さかき傘らしい読みやすく先を進めたくなるシナリオの牽引力があってこそ、ぼくにしては早いクリアになったのではないでしょうか。

(ここからネタバレ)

プレイ順は伏姫⇒天国⇒玉綱⇒祢々⇒虎鉄⇒回姫譚ルートの順。ただなにげに一番お気に入りなのが平ルートだったりする。
現在ロシアのウクライナ侵攻がクローズアップされている時勢で、ロシア軍の話を面白がるのはどうかと思わないでもないのですが、まあパラレルワールドのことですから許して欲しい。つまり、この物語の世界は第二次世界大戦で日本の無条件降伏の前に、連合国で9.11をもっと過激にしたようなテロが各地に発生し、なしくずし的に戦争が終結した世界。被害を受けなかったソ連が世界をリードする形になったとの事ですが、そうすると、特に北海道あたりはソ連に侵略されているような気がしないでもないですが、そこは日本にひたすら都合よく外交が進展していったという世界。日本は金融で世界を牛耳る形となり、外交は軍隊による正面戦争でなく、国家間は情報戦やテロによる戦いが主となっているという世界。

まあこのあたりの設定に対するツッコミは、このゲームを楽しむにおいてはマイナス方向にしかならないので置いておくとして、このゲームで個人的に面白くかつ懐かしく感じられたのは、主人公たちが通う学園の所在地となっている鏡ヶ原市のこと。
これは明らかに岐阜県各務原市のことを指していると思うのですが、この各務原は亡くなったぼくの叔父が暮らしていた街で、仕事でも何度も通った土地勘のあるところ。自衛隊の基地や航空宇宙博物館などもよく商用車で通って見かけた懐かしい場所。ゲームに登場する川島PA(アクアトト岐阜)を模した施設も東海北陸自動車道完成前から付近を通っていて、馴染みの深い建物。(ちなみに川島PAは現在は各務原市にあるのですが、ぼくは合併前の川島町にあったというイメージが強くて、各務原市というイメージはなかったりします。その旧川島町は木曽川の中州にある町として一部で有名で、人通りがなくよく車の中で仮眠を取っていた場所でした。)
そんな旧川島町を除く各務原市は、JR高山線や名鉄各務原線の那加(新那加)駅や市民公園前近辺から北部にかけては住宅地や商業地が広がっていて決して田舎といったイメージは当時でもなかったのですが、国道21号バイパスから南に行き木曽川を囲む地域は古くからの集落や、市が誘致した工業団地がある以外は農地が広がっていて、確かにゲームに登場するような風景があったような記憶があります。もう10年以上も当地には行ってないのですが、ただ当時とは恐らく風景も変わってしまったと思います。ぼくのイメージでは航空宇宙博物館の周囲はラブホと農地や耕作放棄地しか見当たらなかったですから・・・

閑話休題。そんなこのゲームですが、ヒロインのルートは大なり小なり楽しめたと思います。主人公は復讐から自分の姉や親しい人をテロで屠った組織を追い、そしてクロガネと言われるテロ抑止組織に身を投じるのですが、主人公の強さはチートといってよく、周囲のヒロインたちも魅力に溢れています。ぼく的には玉鋼が一番お気に入りですが、他のヒロインも甲乙つけがたい。ただそんなヒロインのルートをすべて終えた後にプレイすることになる、解決編というべき回姫譚ルートは正直買えなかった。
というのも、この回姫譚ルートは個別ルートのすべてがなかったことにされるのですね。
これをご都合主義と言い切るのは酷かもしれませんが、なぜそう思ってしまうのかというと、ヒロインのおまけシナリオがすべて回姫譚ルートで修正された世界で、主人公とヒロインが結ばれたルートとなっているのです。

ぼくとしては、ヒロインと危機をくぐりぬけて結ばれたあの個別ルートの後日談を見たかったと思うのです。回姫譚ルートはあれで独立させておけばよくて、あの後のおまけルートを作るのなら、伏姫や天国といったヒロインの個別おまけでなく、大団円的なお祭りのようなシナリオで良かったと思うのですね。

(総括)

なにか着地に失敗した印象が強いゲームなのですが、それでも個別ルートについては楽しめて充分良作の範疇に入ると思います。ぼく的には各務原市の情景が思い出されて、10年いや20年ぶりに行ってみたくなりました。けど今回はほんと思い出話ばかりですみません。年寄りになると昔話をついしたくなるというのは本当のことなのですね。  

Posted by 7月の魚 at 04:25Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2022年02月06日

楽しい作品であるのは確かだけれど

オミクロン株が猛威を振るっています。
ぼくの周りでも陽性患者や濃厚接触者がちらほらと表れているのですが、恐いのは無症状な罹患者が街中にごろごろいるということ。
「人を見たらオミクロン株と思え。」
と言いたくなるくらいで、注意していたとしても罹患して不思議でない状態。
いっそ濃厚接触者となって、自宅待機していた方がエロゲー崩しに専念できるかもしれませんが、そうはいってもやはりコロナ患者にはなりたくはないわけで、一層の手指消毒に気を付けるしかありません。
というわけでもないですが、いつになったら届くやらとやきもきしていた接種券がようやく届いたので、第3回目の接種に行ってきました。2回目と同じく接種翌日から発熱症状が出て、今回は悪寒も酷かったのですが、次の日の朝にはほぼ全快。コロナに罹って入院することを思えば、これくらいの副反応なら許容できるというものです。

さて年明けからプレイしていたMonkeys!¡(HARUKAZE)ですが、先日クリアすることが出来ました。前回クリアしたハッピーライヴ ショウアップ!が大難産だったことを考えると、やけに早く終わったような気がするのですが、それでも1か月近く掛かったことを考えると、それほど威張れたものでないですね。ただ天鳳でサブ垢含め130戦以上打ったことを考えると、よくクリアできたものだと思ったり思わなかったり・・・

そんなMonkeys!¡が早くクリアできた理由はというと、テキストの軽快さによるものが大きいですね。ぼくの笑いのツボに入るようなギャグは少なかったのですが、何よりテンポがよくサクサクと進んでいきます。
このゲーム。俗にいう主人公女装潜入ものなのですが、一見荒唐無稽な設定と思わせて、女装ものの押さえるべきところは押さえているのは予想外。主人公が女子校に潜入するのあたって、近くにそれをフォローしてくれるヒロインがいるのも、過去の成功作を倣ったのかもしれません。主人公が喋らず筆談で話すのはせっかく主人公役に人気声優の沢澤砂羽を起用しているだけにもったいなく思えるのですが、これが制作者のリアルと空想の折り合いが付く境界線なのでしょう。つまりシナリオで荒唐無稽な展開が多い中、こうした設定部分ではなるべく現実に近づけるよう(簡単に女装バレを起こさないよう気を配っているというわけです。

ただ、このゲーム。手放しに絶賛できるかというと微妙なところ。Hシーンに夢オチがあるという点は正直どうでもいいのです(というより、このゲームほど使えなかったエロゲーは最近プレイして記憶がない)。恐らくこのゲームは全年齢版が出ることは既定路線で、それならHシーンはすぐ省けるようにした方が楽ですから。それにこのゲームの原画家であるcake氏の原画を見る限り漫画家としての手腕はともかく、萌えエロについては正直厳しく見ていたこともあります。まあぼくにとってはHARUKAZEがまだ18禁ゲーム側にいるだけでありがたいと思っているのです。例え抜けないエロゲーだったとしても。

それよりも、このゲームのシナリオの多くが家庭的に問題を抱えているヒロインの解決に奔走する主人公というパターンで、これはライターであるはと氏の得意とするところというのは分かっているのですが、それ以外の展開を見たかったというのが正直なところ。特に硝子ルートはデキはともかく焼き直し感は否めなかった気がします。ユキルートの主人公によるヒロイン(及び母)の救済はバカバカしいものが多かったのですが、一番このゲームで気に入っている部分です。メバチルートはちょっとご都合主義的展開が多く・・・というよりヒロインの可愛さを見せる場面が少なくて、ぼくの評価は低いです。
そして肝心のカラスルートですが・・・

主人公(猿吉)が病から救いだしたカラスを、今度はカラスが救う。つまり冒頭の部分と表裏一体となっているわけで、そのあたりのライターの構想は分かるような気がします。硝子の宮と雑木林の合併・・・共学のためにカラスを救った猿吉に対し、カラスは雑木林のやり方(暴力)によって猿吉に対する復讐を遂げようとします。もちろんそんなやり方が許されるわけだなく、主人公によって制止されるわけですが、この大団円は悪くないと思います。他のヒロインと違いカラスの家庭環境については、ライターの書き込みが不足していて想像するしかないのですが、物質的にはともかく精神的に恵まれていたとは思えない。そういった意味で、他のヒロインと同じく家族関係の救済に向かうシナリオも考えられたのですが、ライターはカラスをもう一人の主人公として描きたかったような気がして、あえてこういう展開にした気がします。

(総括)
後になって印象に残るゲームというわけではありませんが、娯楽作品として見れば高い水準という作品。何を求めるかによって評価は大きく変わり決して万人に評価されるゲームでないことは確か。それでもHARUKAZEらしい楽しい作品をあえて18禁ゲームとしてリリースしてくれたことに対して、ぼくはありがとうと言いたいです。  

Posted by 7月の魚 at 13:46Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2022年01月03日

新世代になっても相性の悪さは変わらず

明けましておめでとうございます。
今年もあまりブログの更新はできないかもしれませんが、よろしくお願いします。

今年最初の更新は、昨年秋口から始めながらもなかなかクリアすることができなかったハッピーライヴ ショウアップ!(FAVORITE)です。実はこのゲーム、当初は候補に挙がっていなかったのですが、体験版のオープニングがよかったことと、OPソングが気に入ってしまい、OPソングのCDが手に入るならと購入したのです。
ただ問題点はこれまでFAVORITEのゲームは周りの高評価にも関わらず、大抵ぼくには合わなかったこと。ただそれもFAVORITEのネクストジェネレーションということで、こうした悪い印象も払拭できるのではと思ったのです。

そんなこのゲームですが、クリアまでの時間が掛かったことを見て分かるように、ぼくの嗜好には合わないゲームでした。というか、ここまで酷いダメ主人公ゲームをプレイしたのは久方ぶりだったような気がします。

よくよく考えれば、主人公が子供の頃、魔法使いとして挫折した過去を持つという時点で怪しいと気が付かなければいけなかったのですね。主人公がこうしたトラウマを抱えているゲームは、大抵ダメ主人公ゲームとなってしまいがちなのですが、もちろん主人公がダメ=ゲームがダメというわけではありません。ただこのハッピーライヴ ショウアップ!(FAVORITE)はダメ主人公にありがちな、典型的なゲームとなってしまっていました。

(ここから多少ネタバレ)

ダメ主人公を主役にして一番の問題になるのは、ヒロインが抱える問題について、主人公が効果的な解決方法を見出せないことにあるのです。一概にヒロインと傷の舐めあいをしたり、現実逃避したりして、それを見かねた周囲がフォローしてくれるというのが典型的なパターン。こうした展開が好きな人もいるとは思いますが、ぼくはもうこうしたゲームは飽き飽きしているのです。
その点このゲームのメインヒロインをソフィアにしたのは失敗でした。ソフィアは自分に魔法の才能があることが分かるまでは、半ば引きこもりに陥っていたどちらかというと心の弱いヒロイン。他のルートではそんなことを感じさせない健気な姿を見せてくれるのですが、いざ自分のルートに入ったら典型的なパターンに陥っていました。自分のルートより他のヒロインのルートの方が可愛く見えるというのはよくあるのですが、このソフィアも残念ながら同じでヒロインのルートとしては落第でした。
そしてそれと同パターンなのがクラリス。こうした素直になれないタイプ(ツンデレ)はヘタレ主人公との相性は最悪であり、一番最初にこのルートを始めたのがそもそもの失敗でした。逆に子ヘタレ主人公と相性のいい天然・・・そしてヘタレ主人公を引っ張るようにポジティブお嬢さまにカーチャがまともに見えたのは当然。そして唯一主人公がヒロインを引っ張るような行動を見せたペチカルートがぼくには一番よく見えました。このレベルばかり用意してくれたら、ぼくがクリアするのにここまで時間が掛からなかったような気がします。
隠しヒロインであるミヤビも蛇足のような気がしてならず、終了時の余韻を悪くしました。本当ならまだまだ言い足りないことはあるのですが、新年早々ネガティブな意見ばかり言ってもむなしいのでここまでにしたいと思います。  

Posted by 7月の魚 at 11:57Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年12月28日

今年のエロゲーを振り返る

今年もはやあと数日。
何かアッという間に過ぎてしまったような気がするのですが、そう感じさせるということはまずまず平穏無事に過ぎたということで、元旦に初詣で神社仏閣めぐりをした甲斐があったといえるかもしれません。
ただエロゲーに関しては低迷を続け、目ぼしいゲームの発売も数えるほど。かっての有力メーカーだったLeafもエロゲーから離れてしまって久しく、また最近のエロゲー界を牽引してきたAUGUSTも発売どころか新作の発表もなく、ゆずソフトもエロゲー新作のリリースはありませんでした。そして一番の驚きというか悲しみは毎年必ず新作を発表していたアリスソフトが昨年発売したドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう以来、リリースがなかったこと。アリスソフトは現在超昂大戦というソシャゲに力を入れていて、旧来のパソコンを媒体としたゲームは恐らく開発していないような気もしています。

その中で一人気を吐いたのがみなとそふとだったといえるでしょう。我が姫君に栄冠をはタカヒロ久々の新作に相応しいデキでしたし、8月にはクロガネ回姫譚 -絢爛華麗-もリリースされました。リメイクということで批評空間のデータ数はあまり伸びていないようですが、2本も発売してくれたというのは今年のエロゲー界にとっては数少ない明るい材料だった気がします。
その批評空間で今年発売のゲームで一番データを集めたのが冥契のルペルカリア(ウグイスカグラ)です。ただエロゲーに相応しいマイナーな世界観であり、一般に膾炙されるようなゲームでないのは確か。つまりエロゲー界を牽引するような作品でなく、これが一番データ数を集めるようでは困るのです。

そんな中、下半期で個人的に一番期待していたのが、Monkeys!¡(HARUKAZE)でした。ライターのはと氏は癖のある作風であり決して万人向けとはいいがたいのですが、その才能は恐らくエロゲー界には留まらないのではないかとぼくは見ています。実際昨年はマルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~という一般作をリリースしましたし、もしかしたらもうエロゲーから離れてしまうのではないかと危惧していました。それがまたエロゲーに戻ってきてくれて心から感謝しているのですね。
ぼくは購入したもののプレイしてなく内容については触れられないのですが、批評空間の評価は低くはないもののそれほど高いものではない。実際発売当初は低得点が多かったような記憶をしていますし、そこからすると現在の中央値は落ち着くところに落ち着いたような気がしています。今年の明るい材料といえば、これくらいでしょうか。

さて来年のエロゲー界の展望ですが、発売予定日が公表されている中で一番人気を集めているのがヘンタイ・プリズン(Qruppo)。ただぼくの感覚では冥契のルペルカリアと同じく、正直こうしたテーマの作品が主役として取り上げられるようでは困るような気がするのです。といってもQruppoはまだ歴史の浅いメーカーですし今後王道メーカーへの道を歩んでいくかもしれませんが。
そしてアサプロのフタマタ恋愛やライアーのエヴァーメイデン ~堕落の園の乙女たち~も作品としては期待できても、その作風から王道とはなりえないでしょうし、線が細いような気がするものの、サガプラのAMBITIOUS MISSIONに頼るしかないのでしょうか。

そんなわけで来年もエロゲーに関しては、今年以上にムードは明るいとは言えない状況です。一昔前のように地上波アニメに進出できるような作品がぞくぞく輩出されるように祈りたいものですが、今のところは厳しいと言わざるを得ないのが辛いところ。

ではこんなところで、来年もよろしくお願いします。
  

Posted by 7月の魚 at 23:35Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年06月27日

ネタバレなしの感想に挑戦してみる

今回は恐らく今年これまで発売された中・・・というより恐らく今年を代表する一番の大物ソフトと思われる我が姫君に栄冠を(みなとそふと)をプレイした感想について語ろうかと思います。

といっても、このゲームは非常に人気があって感想も言い尽くされている気がして、今さらぼくが各ルートごとにネタバレを含んでまで、感想を話す必要もないかと思ったりするのですね。つまり大多数の人と同じく非常に楽しめたということにつきます。
そんなわけで、今回は少し趣を変えてこのゲームの細かな内容の感想でなく、ネタバレなしとしてなるべく全体を俯瞰した所感を述べてみようかと思います。

(実を言うと時間の経過等で細かなツッコミどころはあることはあるのですが、今回は触れずに置きます。)

実はこのゲームを購入するの当たって、ハズレるとかの心配は全くしていませんでした。というのもこのゲームのライターであるタカヒロ氏の持ち味といえば、キャラ立ちの良さ(そしてそれを補完する豪華声優)にあるのですが、このゲームの世界観であるファンタジー世界を題材にしたのは、タカヒロにとって最適だったと思われたからです。
実際これまでのゲームでもタカヒロは常人とは思えぬ異能力を持ったキャラを登場させてきました。それは現代を舞台とするにあたってそぐわないというより、タカヒロ氏のシナリオを楽しむにあたってプレイヤーの許容力を試されるものになるのですが、ファンタジー世界が舞台とすれば、異能力を発揮する人間がいても別に不思議でもないのですね。

実際このゲームのキャラには神から与えられた天眷という能力を持っていて、それがキャラ立ちに繋がっています。これまでのタカヒロ氏のゲームに登場した武道の達人のみならず、火や水を自由に操ったり、他の人物に変身したりとその種類はとどまるところを知りません。
その上、ファンタジー世界ではお馴染みのエルフやドワーフといった妖精族だけでなく、異形の天魔族も登場しても違和感がないわけですから、タカヒロ氏が今回のゲームについてキャラ立ちに困ったということはほとんどなかったのではないかと思ったりするのです。
そしてそれを補強するのが豪華な声優陣で、何かキャラが感情の思うままシナリオの枠を飛び越えて好き勝手に動いているように思えてしまうくらい。特にゾアス役の千葉繁氏については、「アドリブで喋っているのではなかろうか。」と思うくらいのテンションで楽しそうに演じていて、キャラの濃い天魔族の中では一番のお気に入りキャラとなりました。

魅力的なサブヒロインが多く登場するにしては、Hシーンが物足りなく思えるといった点についても、前作のマジ恋のことを考えれば織り込み済みで、今後発売するファンディスク等で補完していくのでしょう。実際主人公の嫁探しという目的からすれば、誰がヒロインとなってもおかしくないわけで、ぼくを含めたファンにとっては発売が待ち遠しいといったところではないでしょうか。そして時間経過の矛盾といった細かなツッコミどころをタカヒロ氏がどうフォローするかというのも穿った見方ですが楽しみです。  

Posted by 7月の魚 at 06:53Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年06月02日

歴史ものとしての評価とヒロインの魅力

最近は所々の事情が重なってフリー雀荘に全く行かなくなりました。
ぼくは元々人嫌いなところがあって、不特定多数の人と麻雀を打つ上、多少なりとも金のやり取りをするフリー雀荘に行くのは性格的に向いていないというのは分かっていたのですが、先々月それを再認識させられるような出来事があって、「まああんな気分の悪い思いをするより、家で天鳳でも打っていた方がいいか。」と思い、それからここ2か月余りフリー雀荘には行っていません。
まあ時々セットの誘いがあって、雀荘に全く行かないということはないのですが、最近はもっぱら麻雀の主戦場は天鳳ということになります。ただ最近仕事疲れしていることが多く、天鳳の打数自体はそんなに増えてないのですね。では何が増えたかというとyoutubeの麻雀戦術動画を見ているのと、原点回帰というかエロゲーをプレイする時間ですか。

先月も当初購入する予定のなかったハッピーライヴ ショウアップ!(FAVORITE)を体験版の良さから手に入れて、これで今年の購入数は4本。もちろん月に2本~3本コンスタントに購入していた頃と比べると、まだまだといったところですが、最近期待したいゲームの発売がめっきり減っていることを考えるとこんなものでしょう。

そして今回クリアしたのが3月に発売された源平繚乱絵巻 -GIKEI-(インレ)です。インレのゲームを購入するのはChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-のファンディスクであるChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1- 武士の鼓動(A samurai's beat)に続いて3本目。同じ歴史ものである前作の幕末尽忠報国烈士伝 -MIBURO-は他に新撰組を題材としたゲームをプレイしていることもあり、目新しさという点で今一つ食指が動かなかったのですが、源平合戦を題材としたはエロゲーは恐らく初めて。幼いころ見た石坂浩二主演の大河ドラマ(草燃える)が印象に残っているぼくとしては、この時代を題材にしたゲームという点で購入しないという選択はありませんでした。

そんなこのゲーム歴史オタクとして楽しめるものでした。特に義経の北行伝説編については、これまで一般にはあまり膾炙していなかった歴史の裏部分がこれでもかと散りばめられていて、圧倒させられました。
ただぼくがプレイしたChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1-と比べて明らかに劣っていたのが、ヒロインの魅力ですね。主人公が源平時代の知識が恐らく小学生並みしかないこともあって、ヒロイン2人が歴史を教える役回りとして必要だったのかもしれませんが、超マイナー知識を披露する楼子はまだしも、そこまでの深い歴史知識をもっているわけでない紫都香はそれほど必要性を感じられなかったのはマイナス。その2人よりも女性化した歴史登場人物の方がよほど魅力的に感じられるたのですね。
まあ紫都香は歴史上の人物である静御前の役回りをしなければならないという足かせがあるので、可哀想ともいえるのですが、それでももう少しいい料理方法がなかったものか。水分さんが催眠術で紫都香を静御前へと人格変換させるというのは、どうにもご都合主義のように感じられて仕方がない。またこの水分さんというキャラ自体かなりご都合主義によりかかっていて、土日に山野を駆け回って訓練したというのはともかく、クロスボウの腕前など普通に考えて説明が付かないことが多すぎる。

まあそうしたツッコミどころ満載の部分を考えると、このゲームは歴史をなぞりながらも、キャラクターに寄り掛かっている部分が大きいのですね。これに関してはChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1と同じなのですが、攻略ヒロインが紫都香と楼子の2人というのはやはり物足りない。まあ他のヒロインたちはファンディスクで補完するつもりなのかもしれませんが、最初からファンディスクありきという作りをされると、ぼくとしては苦言を呈さざるを得ないのです。

(総括)

ただこれはあくまでエロゲーとして見た感想で、例えば松永久秀の半生を題材にした平グモちゃん-戦国下克上物語-(ライアーソフト)は魅力あるヒロイン(というか女性キャラ)がほとんど見当たらないにも関わらず、ぼくは高い評価を与えました。というよりこのゲームもどちらかというと、ヒロインより三好義興・十河一存といった歴史上の登場人物の方がいい味を出していたのですね。とするとこの源平繚乱絵巻 -GIKEI-もいっそ弁慶や伊勢三郎らを女性化させず、そのまま男性として登場させた方が、魅力あるヒロインが攻略できないという不満の声を聴かずに済んだでしょう。そしてインレがしっかりとした歴史IFものを出したかったとすれば、その方が骨太に感じられたかもしれません。ただそうすると、ライアーソフトがリリースしている多くのゲームがそうであるようにエロとしての評価は最低になってしまうかもしれませんが・・・
そんなぼくの一番のお気に入りキャラは義経を暗殺した藤原泰衡さんだったりします。  

Posted by 7月の魚 at 21:03Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年04月04日

スポ根として見るべきなのか・・・

3月の第4金曜日。久々に発売日当日に予約していたエロゲーを取りに行きました。いつもは発売日から時間が経って取りにいくことが多く、ショップ内は閑散としていることがほとんどなのですが、発売日当日となるとさすがに賑わっていました。まあ往年の新幹線のガード下にあったソフマップの行列を知る者からすれば、寂しいものですが。

そんなわけで今年合わせて3本購入したわけですが、プレイを始めたのはなぜか発売から2年以上経つ空に刻んだパラレログラム(ウグイスカグラ)。まあ最新作の冥契のルペルカリアを始めるなら、同傾向でいまだに積んである水葬銀貨のイストリアの方が先にプレイすべきでしょうし、何よりMUSICUS!に続いて鬱傾向の強いゲームをプレイする気になれなかったということもあります。

そんな空に刻んだパラレログラムですが、始めてしばらくしてバグに閉口することになりました。
そのバグとはデータをセーブした直後、その画面でそのまま終了ボタンを押すと、画面がフリーズして動かなくなるというもの。こうなると、ゲーム画面を落とすかパソコンを再起動するしかないのですが、恐れていたとおり直前セーブしたデータはどこにも存在していない状態(泣)。
もちろんパッチは適用していますし、ぼく以外にそんな症状は起きていないようですから、ぼくのパソコン環境限定での不具合なのでしょう。それに対処方法としてセーブ画面で終了させず、一旦タイトルに戻ってから終了させれば、セーブデータは生きることが分かったので良かったのですが、それでも数回それを忘れてセーブ画面で終了してしまったことはありました。まあぼくはこまめにセーブするたちなので、それほどロスはありませんでしたが。

(ここからネタバレ)


さてこのゲーム批評空間のデータを見る限り、それほど悪くない中央値(80点)なのですが、不思議に100点を付けた人が少なく、コメントも意外にネガティブなものが多い。まあ設定を見ると蒼の彼方のフォーリズムに似ていて、比較されることも仕方ないとはいえますが、ただ設定こそ似ているものの、明らかにキャラ萌えゲーよりの蒼の彼方のフォーリズムと空に刻んだパラレログラムを正面から比較するのは酷と思うのです。
この空に刻んだパラレログラムは序盤をプレイする限り、スポ根ものといえます。悪役ともいえるライバルキャラの存在や苛酷な基礎練習などを見れば、スポ根でも古典的な手法をわざと取り入れているともいえます。最近のスポーツものといえば爽やかな作風なものが多いのに対し、なぜ昭和40年代と見まがうような手法を取ったのかと思うのですが、メインライターのルクル氏というと爽やかとは離れた鬱ゲーを得意とするライターですし、わざとプレイヤーを陰鬱な気分にするように理不尽ともいえる困難さをヒロインに押し付けたのかもしれません。

ただこのゲームでぼくが不満に思うのは、テレプシコーラというスポーツがそれほど面白いものとぼくには感じられなかったということです。これはテニスや卓球・ビーチバレーと違い、サッカーやラクビーのような敵のゴールを攻めるタイプの球技でありながら3対3という少人数で行われるということで、はっきり戦略面で採る選択肢が少ないといえることです。参加人数が多ければ能力で劣ってもチームプレーで対抗するという手段が採れるのに対し、人数が少なければ個人技がある方がより有利になるのは当然です。恐らくライターはバスケの3To3が頭の中にあったのかもしれませんが、これはプレイする分には面白いかもしれませんが、観客からすれば勝敗が容易に想像できて決して面白いものではない。まあ1~2回見る分にはいいかもしれませんが、3To3自体観客を入れて行うプロスポーツとして存在していないことを見ても、テレプシコーラが人気のあるスポーツとしてプロスポーツとして成立しているとは到底思えないのです。
そしてぼくが何より疑問に思うのは、これだけ接触プレイが頻繁に起こるスポーツでありながら、フィールド内含め審判が見当たらないこと。この審判がいないということを考えると、もしかしたらライターのルクル氏はこのテレプシコーラのルールを細かく設定していなかったのかもしれません。そのためかぼくにはやや試合自体が薄っぺらく感じてしまったのでしょう。

ただそういった欠点を含めてもこのゲームが全く面白くなかったとはいえません。何より豊富な脇役に存在が無意味な死んだキャラがいなかったこと。ヒロインが所属するチーム以外の他のチームも魅力あるキャラが多いのは、豊富な回想シーンによるキャラの描写によるものあるといえるでしょう。ただその豊富な回想シーンも多くはテレスプコーラの試合中に描写されることが多くて、試合の流れを中断してしまっているのですね。これが、テレスプコーラ観戦の面白さを阻害してしまっているとすれば皮肉というしかないのですが、それもライターのルクル氏の狙いだったとすればうなずきたく部分もあります。
元々テレスプコーラというスポーツ自体、少年少女が空中で舞うように戦いゴールを決めるという漠然とした設定がされているだけで、ルクル氏とすれば観戦の面白さよりもスポーツを行う少年少女の内面を描くほうが重要視していたのでしょう。
そういった意味では、このゲームは野球ものにおける一連の水島新司のような作品のような野球というスポーツの面白さを土台とした上にストーリーが構築されるタイプではなく、競技部分に関してはあくまでギミックの一つで、それよりキャラ間の葛藤や内面部分を強く押し出しているといえます。そういう意味ではキャラが持っている特性(必殺技)の存在を含めて、古典的なスポ根ものに近いというよりそのもののように見えます。よってこのゲームが面白い面白くないといった点はさておき、スポ根漫画やアニメが最近見当たらないように、このゲームも受け入れられにくい・・・つまり一般(批評空間)のコメントが芳しくない理由が分かる気がするのです。

そんなスポ根風味の強いゲームというわけで、前に述べた通りキャラ設定の深さが強みであり、蒼の彼方のフォーリズム以上のキャラゲーと言えないこともないですが、その方向がヒロイン萌えに向いていないというのも特徴で、脇役キャラの強いきらめきに目を奪われたためか、攻略ヒロインの魅力がやや薄く感じてしまうのは仕方ないところ。
メインヒロインの柚は典型的なスポ根ドラマの主人公的性格で、内面の弱さを感じさせない点に関しては強みといえますが、か弱さといった部分で劣りヒロイン萌えとしてはやや弱く出てしまっています。里亜はツンデレ系幼馴染としてはテンプレすぎて、魅力をあまり感じなかった。玻璃はヤンデレ風味の強い妹キャラという点でぼくの食指が動きにくいヒロイン。というわけでぼくが推すヒロインはほたるでした。
過去主人公と同じチームで活躍を見せていながら、主人公がケガで競技を断念してからは長いスランプに苦しんでいるほたる。「スランプも3年続けば実力」という将棋の羽生九段の名言がありますが、高等部に入って輝きを見せられずにいるほたるは、その名言従うかのように、テレスプコーラの一線から身を引こうとします。
そんなほたるを主人公は柚たちのチームのコーチとして迎えます。そしてトーナメントを勝ち進む過程で身を削って消耗してしまった里亜の代打として活躍する。そんな大逆転はよくある展開といえないこともないですが、ほたるの心情は一番ぼくに伝わってきました。特にほたるが主人公と自らを例えた「比翼の鳥という台詞は、最近感動に乏しくなったぼくでもついうるっときた気がして、彼女の存在がなければぼくのこの作品の評価は一段と低いものになったでしょう。

(総括)
ルクル氏がウグイスカグラで上市したこれまでの2作品からガラリとイメージを変えた作品だけに、賛否相違うのは仕方ない所。そして批判の声の方が強く感じるのは、スポ根というカテゴリーが今の時代にそぐわないのが原因なのではと思います。といっても全体的に見れば決して悪くないというより良作に近い作品であるのに間違いなさそう。テレプシコーラという競技をこのゲームの主題として見てしまうとこのゲームの本質を見誤ってしまいそうで、あくまでストーリーを支える材料の一つであり、それよりルクル氏はキャラ間の心情のぶつかりあいを描きたかったのではないかと思うのでセね。そう考えると別にルクル氏はスポ根作品を作りたかったわけではなくて、単に出来上がったものが結果的にスポ根作品に酷似してしまっただけなのかもしれません。  

Posted by 7月の魚 at 15:34Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年03月11日

MUSICS!の感想・・・その後

さて少し間は空きましたが、MUSICS!(OverDrive)の感想の続きです。

(ここからネタバレ注意)


このゲームのライターである瀬戸口廉也の趣味が大きく出ているのが、いわゆるバッドルートです。
これはソロデビューの話が来た花井三日月をメジャーに送り出すことにしたルートで、この主人公の選択自体は真っ当なもので、ぼく的にはそれほど誤った選択をしたとは思えないものですが、結果は最悪なものになってしまいます。
Dr flowerは三日月のボーカルがすべてという評価があながち間違っているというつもりはありませんが、主人公はそれに贖うようにバンドを三日月の力なしで一流の存在にしようと足掻きます。いや主人公以上に足掻いたのが、風雅で彼(というのには違和感がありますが・・・)はDr flowerを自分の力で一流として認めさせると入れ込み過ぎたばかりに病んでしまいます。
ついでにいえば、メジャーに行くという野心(自信)を持つ風雅がめぐるルートには登場しないところを見ると、めぐるルートはDr flowerをバンドの世間的な評価よりも、人気よりもバンド(ライブ)の楽しさを重点に置くめぐるの心に沿ったものであることが分かります。
さて三日月を失い、風雅を欠いた主人公に、もはや音楽を楽しむという神経は残されていませんでした。そこには以前のように冷静に自分や周囲を観察できた姿はなく、音楽の奴隷のように楽しめない曲を作り続ける。それは花井是清のようですが、花井と違うのは彼がバンド解散するまでその曲や歌が周囲の人を熱狂させていたのに対し、主人公はごく一部のコアなマニアにしか評価されないような存在になってしまっていたこと。三日月や金田が差し伸べた手も振り払い、ただ意地としかいいようがないように音楽を続ける主人公。もし花井是清もバンドを解散せず音楽の世界にだらだらと浸かっていたら、主人公のようになってしまっていたのでしょうか。そう考えると花井是清が音楽から身を引いたのは決して間違いでないような気すらしてきます。

さてこのルートに出てくるヒロイン澄は弥子のような善良な性格のヒロインで、そんな主人公を否定することなく受け入れてくれます。この澄というヒロインはメーカーのHPのキャラ紹介にも出てこない影のような存在で、その似たような性格からもしかしたら、以前弥子と結ばれていないままこのルートに入っていたとしたら、弥子がその役を務めていたのではないかといぶかしみたくなってきますが、瀬戸口廉也の儀悪趣味から考えるとその可能性は充分に考えられます。ただ実際の商品ではそうしなかったというのは読後感を考えれば当然であり、もし澄でなく弥子が肩代わりしていたとしたら、その作品価値は主人公が最後に作曲した(そして八木原に否定されたような)結果になっていたことでしょう。

そんなバッドルートに入らず三日月をバンドに引き留めたとすると、そこには明るい未来が待っています。この成功はあまりにご都合主義的に見られてしまう向きもあるのですが、バッドルートの胸糞悪い展開を見せられた向きからすると、そこまであげつらう気にはなれません。もしかしたらライターは成功も失敗も表裏一体と言いたいのかもしれませんが、花井是清が認めていた三日月の才能から考えると当然かもしれず、主人公はただそのおこぼれに預かっただけという気もしてきます。実際バッドルートでも三日月はソロで成功しているわけですから。

さてぼくがこのゲームの音楽で一番気に入ったのは実は主人公たちが学園祭で披露した幸谷学園の校歌だったりします。確かにあの舞台であの曲が披露されれば、大いにステージは盛り上がるだろうなと思わせるものがあります。主人公がアマチュアとして披露した曲が一番良いと感じてしまったぼくの感想ですから、間違って解釈している部分が多々あるかもしれませんが、そこはクソッタレというかうんこ製造機の言うことですから許してください。  

Posted by 7月の魚 at 20:16Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年03月06日

抜けないHシーンは意外だったが・・・

昨年発売されたゲームは後で購入しようと思っていて、後日品切れとなって購入できなかった影響もあり、結局2本のみ。まあエロゲーに費やす時間が激減していて、その程度の購入本数でも充分なような気がしないでもないですが、今年はまず最初に期待の一本でゲーム予想でも★5個を付けた冥契のルペルカリア (ウグイスカグラ)を購入することにしました。
予約していなかったものですから、売り切れを心配していたのですが、3/4に無事店頭に新品があるのを確認。手に入れたのを期に他に今月発売のゲームを2本予約。もうこれで昨年購入分を上回っているわけですから、いかに昨年はサボっていたか分かるというものです。
そんな冥契のルペルカリアですが、実を言うとウグイスカグラの作品でプレイしたのは紙の上の魔法使いだけで水葬銀貨のイストリア空に刻んだパラレログラムは新品で購入したものの放置したままとなっているのですね。こういう状態を見るとまず過去作をプレイした後に購入すればいいのでは?と思わないでもないですが、そういった考えがゲーム購入本数の激減に繋がっているわけで、危ない危ない。

さてゲームを購入した以上、積みゲーも減らしていかなければいけないと思ってプレイしたゲームがMUSICUS!(OVERDRIVE)です。クラウドファンディングで予定金額を大幅に超すという快挙を成し遂げた作品で、比較にして申し訳ないのですが、豪華スタッフを集めた君とつながる未来地図 (LOVE×GAMES)が目標金額に遠く及ばなかったことを思えば、オバドラ最終作という注目点があったとはいえ、不況と言われるこの業界でそれだけ注目を集めた力はすごいとしかいいようがありません。
ぼくはこのクラウドファンディングに協力はしなかったので大きなことは言えないのですが、なぜこのゲームに多くの人が協力する気になったのかという分析をすると、グリーングリーンを始めとするこれまでのオバドラのゲームに良作が多かったという信頼感からではないでしょうか。特にキラ☆キラはこのメーカーの名を一気に高めた名作で、ロックンロールの世界を描いた設定は、このメーカーでしか作れないだろうと思われるものがありました。そのキラ☆キラのライターである瀬戸口廉也が久々にエロゲーに戻ってきたという点でも、あの世界を再び楽しみたいと考えたファンも多かったと思います。

そんなファンの期待を満足させたかどうか?ぼく的には久々に睡眠時間を削ってまでプレイしたという点で、大いに満足したといえます。何と言っても最近はエロゲー1本クリアするのに2か月以上掛かるというのに、プレイを始めてから1か月足らずでクリアしてしまったのですから、いかにこのゲームに没頭したか分かるというものです。

(ここからネタバレ)


といっても最初はそれほど進行が速かったわけではありませんでした。主人公がひょんな切欠からインディーバンドの雄である「花鳥風月」の花井是清と知りあいギターを始めるに至り、彼の突然の死を経過して人気学生バンドの「プテラノドン」のサブメンバーに抜擢されるといった出だしは読み応えがありましたが、後の展開に期待を膨らませるといったほどだはありませんでした。
そして「プテラノドン」の解散を経て、まず最初に入ったのは尾崎弥子(やっこちゃん)ルートでした。このルートは「プテラノドン」の解散を機にロックの世界から離れた主人公が、定時制高校の同級生たちの教師役として文化祭でバンドを組むといったもの。このルートはいわゆる落ちこぼれという定時制高校の生徒がバンドを組むのを機に、バラバラだったクラスに仲間意識で出てくるといった青春ものにありがちな展開ながら非常に楽しいルートでした。特にこれまで性格的なものから裏方だった弥子が、友人の急病のため急造ボーカルとなって舞台に上がるや一転MCとなってバンドのメンバーを紹介するといったあたりは、これまですべてにおいて一歩引いていたやっことは思えぬノリノリぶりで、これがライブステージの魔力かとなにか微笑ましくなりました。
ただこのルートは確かに面白かったものの、ぼくに先を読ませるという牽引力には掛けていたような気がします。そして一番残念だったのはヒロインの弥子は健気で魅力的なヒロインでしたが、いかにもエロゲー的ヒロインな割にはHシーンが全くエロくなかったのですね。

これまでのオバドラといえば片倉真二や藤丸といった原画家を起用していましたが、すめらぎ琥珀氏は彼らと比べるとやや画風が違います。といってもすめらぎ琥珀氏はベテラン原画家であり、かかずふみ氏と組む一連の作品からややシナリオ寄りのゲームも担当するようになったのですが、もともと抜きゲー育ちであり経験も豊富だったのでこう感じるのは計算外。といってもすめらぎ琥珀氏の起用があながちミスキャストとは言えないのが難しいところ。
というのもすめらぎ琥珀氏の描く立ち絵は本当に魅力的に見えるのですね。しかもこのゲームはHPのキャラクター紹介にも現れない人物が多数登場するのですが、その立ち絵が本当に魅力的なのです。そしてHシーン以外のイベント絵はいいものが多いわけですからなぜHシーンだけがそう見えるのかが説明できないのです。Hシーン後の使い終わったゴムに関するやりとりのイベント絵は弥子の思いも相まって非常に良く感じられたのですから、これはテキストの問題なのでしょうか・・・

さてそんな弥子ルートに入らない展開が、花井是清の妹の三日月や定時制高校の同級生だった金田らと組むDr flower いわゆるバンドルートなのですが、オバドラというメーカーを考えると、当然こちらがメインルートということになります。まず分岐するのが「花鳥風月」のベースを担当していためぐるシナリオなのですが、このルートに入ってからぼくのマウスをクリックする手が止まらなくなりました。
このルートは主人公が大きく主張することはありません。めぐるの子供時代の話から始まって、そしてただ楽しくもなく活動していたアイドル時代・・・そしてめぐる自身が救われたという朝川との出会いと、徹底して主人公はめぐるの同行者としての立場を務めます。まるでゲーム序盤に依頼された「花鳥風月」の動向リポートの負債を返すかのような記述ぶりを見せてくれます。
ただそれが単なる無味乾燥なノンフィクションに終わってなく、非常に読みやすい文体ですらすらとぼくの体の中に入ってくるのですね。めぐると主人公は恋愛関係ではないし、セックスしたのも単なる流れからで愛したものではなかった。そういう意味で青春一直線の弥子シナリオとは異質です。そんなめぐるとのHシーンですが、めぐるの肉感的な立ち絵から想像できないくらい抜けないという非常に残念なものとなっています。ただこのルートはいかにも楽しんでバンドをしていくというめぐるの意思に沿った・・・というより大多数のバンドマンにとって共感というか親しみやすい内容となっています。そういった意味ではメーカーらしいルートだったのではないでしょうか。

そしてこのルートに入らず進んでいくのが、いかにも瀬戸口廉也らしいといえるバッドルートもしくは三日月ルートに入るのですが、ぼくのブログからするとこれを紹介すると長文・・・というか疲れてしまったので今回はここまでにしたいと思います。ただこの2つのルートは胸糞悪い(悪い意味で言っているわけでない)展開が待っていて、あまり積極的に語りたい内容ではないのは確か。というわけで気が向いたらこの続きを書こうかと思います。  

Posted by 7月の魚 at 15:23Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2021年02月03日

ミステリーとしては買えないワケ

今回は、昨年発売されたゲームで非常に評価が高かった さくらの雲*スカアレットの恋 (きゃべつそふと)について語ろうかと思います。
といっても評価が高いだけあって、批評空間を見てもレビュー数が多く、今更ぼくごときが語っても仕方ないので、少し違う方向からこのゲームを見てみたいと思います。

このゲームはメーカー曰く「100年の時を超えるミステリィAVG」と紹介しているように、ミステリィを全面に出しています。このゲームが発売された同月には同じくミステリィを冠した鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key-(Cabbit)があって、つい比較してしまうのですが、世間的な評価はさくらの雲*スカアレットの恋が上なようです。ただミステリィ部分だけを取り出したなら、前に紹介した鍵を隠したカゴのトリの方がぼくは好みなのです。
というのもさくらの雲*スカアレットの恋の中で一番ミステリィ色の強いメリッサルートがどうにも買えないからです。


(ここからネタバレ)


このルートでは、閉鎖された寝台列車の中で起きた殺人事件について描かれています。クリスティの名作ばりの設定には、探偵小説ファンにとって大いに引き込まれるものがあるかと思いますが、その中で起きた殺人事件だけでなく、行先不明な終着駅がどこかを推理するという謎についてもプレイヤーは頭をひねることになります。
そんな閉鎖された空間で起きる事件ということで、乗組員を含む列車の乗客以外に犯人はありえないわけですが、そんな仰々しい設定は別として、「オリエント急行殺人事件」のように、列車が雪に閉ざされて外部とほぼ連絡不能になっているわけでないのに、殺人事件が発生しても外部の捜査機関(警察)の介入がないのはあまりに不自然です。ただ時代が現代でなく大正時代を模している(まして歴史改変がテーマというわけで、本当の大正時代かどうかすら分からない)というわけで、その点については目をつぶらなければいけないかもしれません。それを差し引いても時代設定に関わらずぼくがミステリィにおいて一番重要視している部分があまりにお粗末でげんなりしてしまいました。

このミステリー列車の企画者は、この列車を企画した(走らせた)目的を、未来を予知できる能力を持った人物を探すためとしています。企画者はこのゲームのほとんどの登場人物にミステリー列車への招待状を送ります。
ではなぜ企画者は未来視できる人物が招待状を送った人物の中に必ずいると知ったのでしょうか?また犯人は未来視できる人物が自分より年齢が同じもしくは年下ということが分かっていたはずで、なぜ明らかにそれに該当しない年齢の中森氏に招待状を送ったのでしょうか?シナリオライターはこれらの疑問には答えていません。
また企画者の一人は主人公がたびたび発生する事件を先回りして阻止することから、主人公が過去に会ったその未来視できる人物ではないかとあたりを付けていたと言いますが、それならこんな仰々しい手法をとらなくても、もっといい方法があったと思うのは当然のことでしょう。
そんないいかげんな計画だったから、破綻して事件が起きたとライターは強弁するかもしれないのですが、いくらこの列車の企画者が富豪であったとしても、その未来視できる人物を捜す目的が金儲けのためとしたら、こんな計画に疑いもなく資金を提供するというのはやはり納得がいきません。

ただ正直このルートは大団円となる所長ルートへの繋ぎとして存在するもので、ある人物の異能力をプレイヤーに提示するに過ぎないルートであり、ゲーム終盤の面白さを考えれば大きな瑕ではないと弁護することもできます。それでも実はこのルートに入るまでの透子ルートや蓮ルートの冗長さにぼくは正直飽き飽きしていたのですね。その上、このメリッサルートを見せられたものですから、正直投げ出したくなったのは事実です。まあ所長ルートにおいて一応これまで散りばめた伏線を回収しているのは、さすがともいえますし凡作でない魅力を備えているともいえますが、残念ながらミステリーとしては買えないというのがぼくの見解です。  

Posted by 7月の魚 at 20:33Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2020年12月22日

ブログ存続最大の危機

最近インターネット環境が不安定となっていて、突然ネットがつながらなくなる現象が続いています。
これがWiFiや無線LANなら分かるのですが、スピードはともかく接続の安定性では定評のあるケーブルインターネットで起きているのですから、首をひねるばかり。
先日はあまりの不安定さにケーブルインターネット局に改善するようメールを送ったところ。もしこれで改善が見られないようでしたら、冗談抜きで他の手段を考えないといけません。
ただ問題なのはこの長年続けてきたブログがケーブルインターネットのブログサービスを利用していることで、乗り換えを決行するとなるとこれまで12年くらい書き溜めてきた600以上の記事が、すべて消えてしまう可能性が強いということ。
まあ個人的な思い入れが強いだけで、大したことは書いていないのですが、アーカイブを残さずあっさり断捨離するのも、自分の足跡を消してしまうようで寂しい気持ちもあります。さてどうなるかはケーブルネット局の対応次第なのですが。
(まあぼくの素人的予想では、この原因はモデムの経年劣化による不良と睨んでいますが)

さてこのネット環境の不具合による、一番の影響といえば、ネット麻雀ができないことです。確かに対局中に突然切断されるようでは、恐ろしくて「天鳳」なんてできるわけがありません。
そんなわけで久々に積みゲー崩しに勤しめると思いきや、プレイしているのは大図書館の羊飼い。当然プレイ済みなのですが、なぜか不定周期で起動したくなってくるのですね。
最近はお手軽にプレイできるファンディスクの大図書館の羊飼い -Dreaming Sheep-を時々起動していたのですが、そのうち久しぶりに本編を起動したくなって、再インストール。

そんなお久しぶりの本編なのですが、覚えているようで細部を忘れていて意外と楽しめています。FDで玉藻がすし詰めの満員電車で主人公(筧)との恋愛感情を認識させられるというシーンがあるのですが、本編でつぐみが電車の中で筧と接近したことで、いい感情を描いたことについて告白したことに対し、玉藻が一刀両断したシーンがあって、『あんたも同じやん。』とツッコミを入れたくなったのが代表的。

もちろんそれだけでなく、今年購入したもう1本のゲームさくらの雲*スカアレットの恋も並行してプレイ中なのですが、現在プレイ中の段階では批評空間の中央値が信じられないくらいぼくに合わない。(もちろん全くつまらないというわけではないですが・・・)
まあこのゲームの本当の価値は終盤にあるらしいので、巻き返すと思いたいのですが、このゲームを購入する最大の動機だった謎解き部分についてはあまり期待しないでおこうと思います。  

Posted by 7月の魚 at 07:50Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2020年12月13日

エロゲミステリとしての読まれ方

今年初めて購入したエロゲー2本のうち、最初にクリアした鍵を隠したカゴのトリ -Bird in cage hiding the key-(Cabbit)の所感について今回は語ってみたいと思います。

(ここからネタバレあり)


それまでのCabbitのゲームと違い、今回はミドルプライスであり、前作の箱庭ロジックのようなトリックは正直期待していませんでした。実際、今回は前作であったフローチャート形式で、ルートそれぞれ読ませるような形式は採っていません。そして予想通り、批評空間の感想を見るとミステリーとして弱い、etc・・・といったものが大多数。
ただこのゲームを俗にいう犯人あてとして見てしまうと、本質を見失ってしまうような気がします。というのもこのゲームの最大の謎は「犯人が誰か」ではなくて、「なぜメインヒロインの透子が殺人事件の犯人は私というウソをついているかということです。

それは当然、真犯人を透子自身は知っていて、それを庇っているからに違いないと考えるのが第1感です。見知らぬ誰かやそれほど親しくない人物を透子が庇うはずもなく、当然親しい人物もしくはその関係者ということになるでしょう。ただそうすると、ゲーム開始時点を含め交友関係がそれほど広くない透子の関係者となると、ごく限られてしまうのです。しかも殺人を犯しそうな人物となると見当たらない。もちろん透子が自身が言うような無差別殺人を犯すような人物でないのは、主人公だけでなくプレイヤーも分かっていることです。それが頑なに犯人を庇うというのは、よほど親しい人物ではないかと。

そうした観点にとらわれてしまうと、ゲーム当初の主人公やみおんのように袋小路にはいってしまうのですが、ぼくも実際そうなってしまいました。というのもゲームをプレイしているうち、ミステリファンの思考でなく知らず知らずエロゲー的思考に陥ってしまったからです。

というのもエロゲー的観点で見てしまうと、見知らぬ男女が一軒家で共同生活を始めるという点に関して、それほど違和感を覚えないのですね。これは恐らく過去発売された偉大なる名作(家族計画)があるからでしょうが、常識的に考えると正直不自然で「なんのテレビドラマか」と言われてしまうはず。
実を言うと重大なネタバレになるのですが、この見知らぬ男女が共同生活をするというのがミスリードで、みおんを除く3人のヒロインはそれぞれ顔見知り以上の深い関係だったのですね。とすれば、透子が庇う犯人の範囲も広くなるわけですが、もしぼくがエロゲー生活が長くなければ・・・いやこのゲームをエロゲーでなくミステリーとして読んでいれば、容易に真相へ辿り着けた(と思う)。

よってこのゲームのミステリ要素はエロゲーというジャンルでこそ成立するものであり、最初からエロゲーでなくミステリとして読んでしまえば、批評空間で多く見られる感想のように、「ミステリーとして弱い」「内容(謎)が薄い」といった評価に陥ってしまったでしょう。ぼくが真相に容易に辿り着けなかったということは、まだまだエロゲーマーとして枯れていないのではないかと、少し安心したところがあります。

(ここからさらに重大なネタバレ)


そんなこのゲーム。エロゲーである以上、ヒロインの魅力も良くなければいけないわけですが、ぼくが思うに一番魅力を感じたヒロインはというと伊鶴です。これは彼女の造詣や属性がどうこういうより、物語に占める彼女の立ち位置にいえると思うのです。
彼女はこの物語において透子以上のキーパーソンといえるかもしれません。彼女は登場当初から、「透子でなくぼくが犯人でも構わない。」に類する発言をします。正直ぼくは端からキャラクターの言う戯言ではないかと思ってこの部分を聞き流していたのですが、実は深い意味があってのことで、終盤になってこの発言の大きな意味にに気づかされます。実際彼女は物語の核心に近いところにいるいわば共犯者だったわけですから、彼女の発言が突拍子もないものでなく、彼女自身よく考えて発言したと思われるフシがあります。主人公なやみおんそして施設の人らに頼りにされる透子よりも、誰にも必要とされない自分の方が犯人として籠の中にいるのが相応しいと思った彼女の行動は理解できます。そんな悲しすぎる彼女に惹かれないわけがない・・・
もちろんこのゲームのヒロインは少なくない悲しみを抱えて生きてきているのですが、実は一番しあわせになって欲しいとぼくに思わせたのは彼女なのです。

このゲームの収束の関しては若干不満があるのは事実ですし、透子があんな狂言をしなくてももっとうまい解決方法があったような気がしないでもないですが、ぼくが思うにはそれを含めてヒロインの魅力を考えるとミステリとして決して残念な内容であったとは到底思えないのです。  

Posted by 7月の魚 at 20:59Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2020年10月07日

10年前買ったゲームをようやく崩す

全盛期には月平均3本は購入していたエロゲーも、ここ最近は1本に満たなくなってきて、とうとう今年はこれまで1本も購入しないまま秋になってしまいました。
ただ9月は前から気になっていたソフトがあったこともあり、久々に予約を敢行。というのもここ最近は予約をしていわば退路を断っておかないと、発売日行くのが億劫になってしまい「時勢もあって」とか適当な言い訳して購入するのを止めてしまうことが常だからです。
そんなわけで、昨年末以来久々に大須に行ってきました。これも一昔前は名古屋駅のソフマップに行っていたのですが、ここ数年はショップ特典に興味を無くしていて、少しでも安く買える大須のショップに行くことにしているのです。
最近はそのショップには自宅から近い大須観音駅方面から行くことがほとんどで予約に行ったときもそうだったのですが、実際購入した日は仕事が終わったあと珍しく上前津駅方面から行くことにしました。
ほぼ1年ぶりに大須のアーケードを通過して赤門通を歩いていると、前あったはずのパソコンショップというより、ぼくにはエロゲーショップとしての記憶しかないGoodWillのビルが壊されていて、別の建物を建設していました。そして新築後はGoodWillの新店が入るわけでない様子。
(確かGoodWillのビルを建て直すといった噂を聞いた気がするけど、まさかショップ自体無くなるとは・・・)
少し驚いて部屋に帰ってからネットで調べてみると、倒産したわけでなくて、大須の別の場所で店自体は営業しているらしい。ただエロゲー自体扱うのを止めたらしくGoodWillのHPのどこを見てもエロゲーの通販を行っていない。念のため、メーカーのHPでショップ特典のページを見てみるとGoodWillの特典はどこも付けていない。
前に大須からコムロードが撤退したときは、ぼくが一番古くから利用していたショップということもあって、少し悲しい気分になったものですが、まさかあのGoodWillがエロゲーから撤退するとは思わず、再び同じような気分になりました。
というわけで、昨年来となる中京マイコンに行って予約したエロゲー2本を手に入れてきたのですが、それをプレイする前に今崩してしているエロゲーを片付けないといけない・・・

そんな今プレイしているのが恋神 -ラブカミ-(PULLTOP)です。もう発売日に購入したのか、それとも少し経ってから中古(もしくはワゴンセール)で手に入れたのか記憶が定かでないのですが、ライターの中に木緒なちの名があったことからソコソコ期待していたことは確か。
さてぼくの頭の中でのPULLTOPといえばLeafを退社した椎原旬が下原正・たけやまさみと組んでリリースした一連の作品(PRINCESS WALTZ)や藤原々々原画作品(遥かに仰ぎ、麗しの)の印象がいまだに強いのですが、最近のエロゲーファンにはライターとして紺野アスタの一連の作品(見上げてごらん、夜空の星を・・他)となるでしょう。そんな最近のPULLTOPの原画を担当する八島タカヒロ・基井あゆむが初めてエロゲー原画に挑んだ作品が恋神 -ラブカミ-なのです。
ただこの作品、プレイして見るとわかるのですが、最近の紺野アスタ作品の雰囲気というより、過去のゆのはな・しろくまベルスターズ♪の雰囲気に近い。
ただこれは制作者の狙いだったかもしれません。というのもこのゲームには個別顔グラフィックのない人物を含め、数多くの人物が登場します。これは遥かに仰ぎ、麗しのしろくまベルスターズ♪の丸谷秀人シナリオに見られた手法で、ライターは変わりましたが今回それを倣ったのではないかと思うのですね。木緒なちは芸風の広いライターであり、丸谷シナリオの特徴に近いものを出すことについて造作ないことでしょう。
ただこのゲームについてはそれが必ずしも成功したといえないのが痛いところ。丸谷シナリオは個別CGのないキャラクターでも生き生きとストーリー内で動いていたのに対し、このゲームではモブとなっている一般人や神さまの印象がまるでない。
その影響が表れているのが主人公とツクヨミら神さまとニンゲン間とのトラブルを解決するという神さま委員会の活動で、これがさっぱり面白くない。というのもこのトラブルのほとんどがワンパターンで、基本亜紀先生が巻き込まれて被害者となるもの。イナリシナリオでの功名争いなどはまずまず楽しめたのですが、他のシナリオでは有効に働いていないのはどうか。これはモブキャラにしっかりとした性格付けがされていないのに、過去作品のように動かそうとした結果といえるのではないでしょうか。
そのためか、このゲームの中盤部分はいわゆるダレてしまっていて、勢いが感じられた導入部の勢いを完全に削いでしまっています。このゲームがお世辞にも成功した作品といえないのはそのためでしょう。

ただ過去のPULLTOPらしさも感じられるところもあって、全くの駄作と言い切れない部分もあります。主人公も短絡思考が目に付きますが、それでもウジウジと悩むダメ主人公と比べたら全然マシですし、ヒロインもまずまず可愛い。ただしろくまベルスターズ♪で、一人タイプの違うきららがいいアクセント役になったように、このゲームも唯一の人間ヒロインであるいつきがその役を担うかと思ったのですが、それほどパっとしなかったのが痛い。まあこのゲームの神さまヒロインたちが、やや人間くさいところがあって、あまり神らしくないところもあるので何とも言えないのですが・・・

あとこのゲームのHシーンは全くといっていいくらい抜こうとする気が起きなかったのは意外。別にヒロインの容姿が好みでなかったわけではないのですが・・・。これはヒロインに対して恋愛感情が湧かなかったためか、それともぼくがトシを食って精力がなくなったためか分かりませんが、その点ではややマイナス。ただその分をヴォーカル曲の良さで補填してくれたので全体的にはプラマイゼロといったあたり。まあいずれにしても総合的に良作一歩手前の作品だったということでしょう。  

Posted by 7月の魚 at 00:41Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2020年07月07日

SFを舞台にした意味

今年もはや半年が過ぎました。新型ウイルスはぼくの周囲を明らかに変えてしまっていますが、ぼく自身生活はさほど変わっていない。それでも仕事柄ウイルスに振り回されるのは仕方なく、その慌ただしさのなか半年が過ぎてしまったというのが正直なところです。
そして気付いたのが、今年ゲームを1本も購入していないのに気がつきました。別に収入が絶たれたわけでないので、ゲームに費やす資金がないわけでないのですが、この時勢で発売日にショップに行こうという気が起きず、つい購入しないまま月日だけ経ってしまったというのが真相ですが、それでもエロゲー自体を止めたわけではありません。まあ確実に費やす時間は減っていて、今年クリアしたのがまだ2本では果たしてプレイしていると胸を張って言っていいものか・・・

そしてようやく今年3本目クリアしたゲームが木洩れ陽のノスタルジーカ -Raggio di sole nostalgico- (STREGA)です。今から7年前キャラメルBOXを離れた「おとボク」コンビの嵩夜あや&のり太が新ブランドを結成してリリースした1作目ですが、どうやら売り上げは芳しいものではなかったらしく、すぐブランドを畳んで古巣のキャラメルBOXに戻ってしまいました。
といっても批評空間の評価自体は低いものでなく、中央値はおとボク級の点数を叩き出しています。ではなぜ発売日に購入しておきながら、今まで積んだままにしておいたかというと、実はSF&AVGというニックスがそれほどぼくの好みに合っていないことが分かっていたから(ではなんで購入したのかとは言わないで・・・)。
特に嵩夜あやは豊富な知識をひけらかすところのあるライターで、まあそれが味であり「おとボク」等ではうまくハマったところがあるのですが、これがSFというジャンルではぼくのようなSFに深くないプレイヤーを置いてきぼりにしてしまうのではないかと危惧していたのです。

ただその予想はいい意味で外れました。このゲームはSFというギミックを使いながら実はそれが本質ではなく、批評空間でも多くのプレイヤーが指摘しているような優しい雰囲気を持った物語だったのですね。
自我を持ったアンドロイド(メトセラ)と人間との戦争が講和に至り、共存を選んでから数十年経った世界が舞台というと小難しく感じてしまうのですが、普通に現代に置き換えてみれば別にSFという舞台でなくても通じる話であるのが分かります。いやこのゲームの発売当時よりも現在の方が、悪い意味でのナショナリズムが進んでいるような気がしますから余計にこのゲームに深く感じ入るところがありました。

そんなこのゲームの事実上のメインヒロインは主人公たちが発見した50年前に創られたという旧世代の機械人形であるしねまであることに間違いないのですが、このゲームの特徴はというと、このしねまをめぐって主人公と他のヒロインが心を通じ合わせるといったところで、肝心のしねまは攻略ヒロインではないというところです。こういった趣向のゲームはぼくはほとんどプレイしたことがないのですが、それは魅力的なヒロインが攻略できなければ不満に思うのはプレイヤーいとって当然なことですから、そんな危険を制作者が犯すわけがないからです。
ただぼくはしねまが攻略ヒロインでなくても全く不満に思うことはありませんでした。それは主人公とヒロインが、しねまが現世代のメトセラのように心を持っていくことに奮闘していくという本筋がしっかりしていたからです。その分他のヒロインが魅力がやや薄くなるデメリットはあったのですが、そのマイナスも最小限に抑えられたと思います。このあたりはライターの手腕によるもので流石といえます。

さてぼくがプレイしたルートの順番はというと一姫→フロゥ→朗→カヤの順番。正直言ってこの順を選んだのは明らかに失敗でした。これはルート間のデキの良しあしというものでなく、しねまが持つ数々の謎について深くかかわっているルートか否かというものなだけに、このミスは致命的ではないものの痛かった。昔はこうした攻略順でそう間違えた記憶はなかったのですが、これもエロゲーに対する勘が鈍ってきているのかもしれません。
それはともかく、出来ればカヤを一番最初にして、フロゥを最後にとっておいたほうがいい気がします。というのもぼくが考えるにこのゲームのカギを握る攻略ヒロインはフロゥに他ならないと思うからです。

メトセラとしてのフロゥが主人公に恋するというこのルートは、ぼくが見てきた主人公とアンドロイド間の恋愛というエロゲーによくある展開とはやや違ったもので、非常に深く考えさせられました。まあこれはライターの嵩夜あやがツンデレやクーデレといったヒロインの描写を得意としているからと思ったりするわけですが、それはともかく、ぼくがこのフロゥが一番(次が近いタイプの一姫)お気に入りとなったのは自分ながら驚きでした。

このゲームについての考察を深く語るのは、SFに対する造詣が深くないぼくには荷が重いので、表面の薄っぺらい部分しか触れませんが、それでもこのゲームの面白さを少しでも感じてもらえたら嬉しいですし、うがった見方かもしれませんがSFを舞台として人種間の紛争に焦点を当てたゲームとして今こそプレイしてもらいたいとぼくは思うのです。  

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2020年04月21日

死神と喫茶店というニックス

昨年購入した喫茶ステラと死神の蝶 (ゆずソフト)がようやく終了。前にも話したのですが、ぼくにとってゆずソフトのゲームをプレイしたのは初めて。ぼくのエロゲー歴から考えると、これまでゆずのゲームを購入していなかったのは七不思議といってもいいくらいなのですが、その理由の一つは恐らくゆずソフトが起用してきたライターが今一つぼくの好みでなかったことが大きいかと思います。例えば北川晴は代表作の明日の君と逢うためにがぼくに合わなかったですし、保住圭もキッキングホース★ラプソディ等の高評価で当初信頼度は高かったのですが、ウィッチズガーデンで大きくぼくの信用を落としました。瀬尾順もあえて無視するキミとの未来までは鉄板といっても良かったライターだったのですがサツコイ ~悠久なる恋の歌~からは下降線を辿っていて、これらのライター陣の名を見るとどうも買う気が起きなかったのです。
それが今回あえて購入したのは、昨年エロゲーをあまり購入していなかったいわゆる帳尻合わせという側面もあるのですが、もう一つかずきふみの存在が大きかった。
といっても実を言うとぼくがかずきふみが担当したゲームを購入したのはこれが初めて。評価が高いライターであるのは間違いないのですが、これまで相方の原画家がどうもぼくの好みでなかったり、分割商法のゲームだったりと購入に躊躇してしまう部分が多かったのですね。
それが今回ゆずソフトに起用されたということで、「では実力を見せてもらいますか。」という気分で購入したというわけなのです。

そんなこのゲーム。こぶいち&むりりんの描くヒロインの可愛さは最初から分かっていたわけで、後はどうシナリオ面で上積みできるかという部分が見どころだったのですが・・・

(これからネタバレ)



ぼくが攻略した順番は ナツメ→希→栞那→愛衣→涼音の順。
恐らくメインヒロインは栞那なので、ぼくの攻略順から2番手のナツメがトップバッターというのは定石どおり。ただ結果的に一番ヒロインの魅力がぼくに伝わってきたのはこのナツメルートでした。「孤高の撃墜王」の異名どおりクールビューティを地で行くナツメが主人公との仲が深まるにつれてだんだん表情豊かになり、それにつれてより魅力的になっていくといった部分では、王道萌えルートといっていいでしょう。
ただ冷静に見るとややご都合主義に近い部分もあるのですね。ナツメが病弱で主人公と同じく栞那に助けられていたという部分は、時間軸的に見てやや無理があるような気がします。まあそういったアラもナツメの魅力で十分にカバーしていて、なおもお釣りがあるのは大きい。あと序盤喫茶店開店に向けて奮闘する主人公に対するヒロインとなると、喫茶店に思い入れのあるナツメこそが相応しいように思うのです。また最初主人公とのセックスが深まるのに対し戸惑って見えたナツメが、おまけシナリオでは避妊具を多量買いしてしまうといった変化は思わずクスリとさせられました。

次の希はぼくにとっては鉄板の幼馴染ヒロインのはずが、どうにも買えなかった。いやヒロインは幼馴染の定番といっていい性格ですし、良かったのですが、肝心のシナリオが今一つ。まあこれはぼくが先祖にヒロインたちが振り回されるという展開が飽き飽き・・・(というより好みでない)のもあるのですが、希の魅力を上積みさせるといったシナリオでなかったというのは確かです。

続いたのはメインディッシュとして最後に攻略するつもりだったにひひヒロインの栞那を選択。これは残るヒロインの中で一番好みだったのがスポーツ少女の愛衣だったからで、ならば先に栞那を済ませておこうかなと・・・
そんな栞那ルートはナツメルートに輪をかけてご都合主義的展開が待っていました。死神の栞那と主人公を結ばせる方法としてはあまりに安易ですが、ただその後のイチャラブに関しては及第点。まあこれは栞那のビジュアル面に助けられた面はあるのですが、はっきりとした肉親のいない栞那にとって主人公が父親と一緒に住んでなくぎこちなく見えるというのは何か気になるところがあってもおかしくないと思うのですね。ただこのルートの主人公の変態さは、萌えゲー中最強ではないかと思わせるものがあり少し引いてしまうところがあるのですが・・・

そして愛衣ルート。先輩といって慕う年下スポーツ少女というのはこれも萌えヒロインの王道。たたそれだけでなくタイトルにある死神と蝶についてストーリーの最後まで関わっているといった点で、一番このゲームらしいルートといえます。ラストでの友人との和解も定番とはいえまとまっていて読後感もよく感じられました。ただこのルートの主人公の変態さも栞那ルートと甲乙つけがたい。そんな主人公と付き合ったばかりにドエロ谷と言われてしまう愛衣を不憫に感じてしまいました。

最後の涼音ルートはヒロインとしてはサブに近い存在ということで正直あまり期待していませんでした。彼女は最初蝶を漂わせている心病んでいる存在としてストーリーに登場しますが、ステラにパティシェとして勤務するとともにすっかり元気を取り戻します。そしてステラがケーキのおいしい人気店として知名度を高める立役者になっていくわけですが、ここで何か違和感が残りました。
「こんな人気店になってしまったら蝶を集めるという目的にそぐわないのではないか?」
ということです。蝶を漂わせる人というのは、酷く落ち込んでいる状態であるということでしょう。そんな人は涼音がそうだったように引きこもってしまうもので、出歩いたとしても客がほどほどの落ち着いた雰囲気の店ならともかく、席が絶えず埋まっているような繁盛店に行こうとするでしょうか?
つまり涼音は栞那やミカドの計画を根底から揺るがすような存在なわけです。
ところが栞那もミカドも特に気にすることもなく、ステラが繁盛するのを喜んでいるように見えます。人がたくさんくれば蝶もたくさん集まる・・・一見論理的に思えるのですが、どうにもつじつまが合わない。ぼくが感じた違和感というのはコレだったのです。
つまりそもそも死神ヒロインという設定と喫茶店というニックスは和合性に乏しい・・・というかライター(企画)もこの2つを親和させるような界面活性剤を用いようとはしなかった。いや逆に涼音のようなヒロインを登場させた時点で逆に喫茶部分と死神設定を分離させようとしているのではないかと思ったくらいです。
そういう観点で見ると、過去のトラウマを払拭すべくコンテストに挑む涼音というストーリーはそれだけ見ると悪くない・・・いやまとまっているといえるのですが、ステラをより繁盛店にしてしまうという観点からするとおかしくなってしまうのです。

つまり大多数の人が言うように、このゲームはそういったアラを気にしたら負けなのでしょう。ただぼくが思うにはなぜ普通の喫茶店ものとしてリリースするのでなく、なぜ死神というファンタジー設定を入れてしまったのでしょうか。ぼくは序盤の喫茶店開店までの件(くだり)は非常に面白く読ませてもらったので、よりそう思ってしまったのです。  

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2020年03月09日

アオナツに相応しいメインヒロイン像

昨年夏ころから始めていたアオナツライン(戯画)がようやく終わりました。攻略ヒロインは3人と少ないし、基本的に夏のストーリーなのですぐにでも終わるかと思ったのですが、実際はクリアまでに半年かけているのですから、話になりません。
このゲーム、批評空間での評価を見て分かるように凡作ではありません。少年・少女時代に起こりそうな恋愛やすれ違いが瑞々しく描かれています。そして何よりうみこ氏の描くヒロインがこのゲームの雰囲気にピッタリ合っています。実際、ぼくがこのゲームを購入した理由の大部分はこの原画によるものだったのですが、その期待については裏切らなかったといえます。

ではなぜこれほどクリアまでに時間が掛かったのかというと、最後にとっていた海希ルートがぼくの嗜好に合わなかったこと。これに尽きます。本来ぼくは幼馴染スキーで海希は鉄板といえるタイプだったはずなのですが・・・

(ここからネタバレ)



もともと海希は主人公に少なからず好意を持っていたのですが、友人たちの眼を気にして告白してきた主人公を振っています。これに関しては海希を責めるつもりはありません。、友人に冷やかされるのを苦にして心ならずも昔仲良くしていた異性を邪険にしてしまうというのは、中高生あたりにはよくあるワンシーンといっても過言でなく、このあたりのリアルさについてはよく描けているとぼくは感心したくらいなのです。ではなぜぼくの嗜好に合わなかったかというと・・・

主人公は現在では海希には友人でイケメンの千尋がお似合いだと思って現在は一歩引いて見ています。海希も主人公を心ならずも冷たくしてしまったことについて忸怩たる思いでいます。そんな2人が紆余曲折を経て恋人関係になるのはストーリー的には当然とは思うものの、実際相思相愛になるにはかなりの大きな壁が存在しているのも事実。その壁をどう壊していくかが見どころになるのですが、この手法がぼくの嗜好に合わなかったのですね。
というのも主人公も海希も両想いになるに関してそれほど苦労をしていないのですね。主人公と海希が内心では両想いであることに気づいている千尋が2人からあえて離れることにより(それが千尋の主目的でなかったとしても)、言い方は悪いですが棚からぼた餅のような形で結ばれたように見えて仕方ないのです。紆余曲折が見どころで、2人がどう勇気を出して告白するのか?いや主人公が再度海希に告白するというのは流れ的におかしく、海希の方が主人公に飛び込んでいかなければならないはずなのですね。そういった過程なく主人公と両想いになりエロシーンになってそれを取り返すように積極的になるというのは、ヒロインとしてどうかとまで思ってしまったのです。

それに比べると、結が主人公に向ける好意は純粋で、主人公と会いたくてお嬢さま学校からわざわざ転校してくるという展開はいかにもエロゲー的と言われるかもしれませんが、海希とは対照的に思えました。もう一人のヒロインである下級生のことねはこれまでの学生生活から素直になれない性格が上書きされてしまっているとしても、主人公に窮地を救われたことを考えれば好意を向けてもおかしくない。そんな2人のヒロインに対して海希が2人以上に主人公に対し強い想いを持っていたとしても、主人公に対し強い気持ちを持つ2人を差し置いて主人公と恋人関係になるのは不自然に思えてくるのです。というのも主人公は海希への想いを諦めてしまっているのですから。それをひっくり返すのなら2人のヒロイン以上に主人公に対して強い気持ちをぶつけないといけないと思うのです。他力本願でなく。

まあこれはぼくの青春時代がはるか遠い世界というより、あまりに暗黒すぎて主人公やヒロインたちのやりとりが、何か現実感のないものに感じられてしまったことによるものかもしれません。何の努力もせずただ暗黒な学生時代を送ってしまったぼくが主人公や海希に対して強く言えた義理はないでしょう。だから主人公と海希が結果両想いになれたのは良かったのですが、ぼくにとっては主人公の相手としては結やことねの方が相応しいような気がしてならない・・・例えシナリオのデキが凡庸だったとしても。  

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2020年01月20日

はじめてのゆずソフト

昨年末に購入した2本のうちまず始めたのが喫茶ステラと死神の蝶(ゆずソフト)です。
実はぼくがゆずソフトのゲームを購入=プレイするのは初めて。ぼくのエロゲーキャリアを考えると、これは一種の七不思議といってもいいくらいですが、これは、本当にただプレイする機会がなかっただけで、こぶいち&むりりんの絵柄が嫌いなわけではないのです。
というのも、ぼくがエロゲー・麻雀と並んで趣味としているのがパチンコなのですが、ぼくが最近特に盛んにハンドルを握っているのが藤商事の緋弾のアリアシリーズ。この原画を担当しているのがこぶいち氏ですから、どちらかというと一番眼に触れる機会の多いエロゲー原画家といっても過言でないくらいですから。ただはじめてシリーズの頃のようなロリに特長のある原画家という印象から程遠くなってしまったのは、寂しいというか時代の流れなのかもしれませんが・・・

そんなわけで満を持して購入した今作なのですが、最近のゆずソフト作品の中ではどうやら評価が低調なようで、複雑な気分となっています。ただ正直このような評価となっているのは予想外といっていいくらい。というのも、別に買うものがなかったから(という気持ちが全く無かったとは言いませんが・・・)仕方なく購入したというわけでなくて、一応体験版を少し齧ってみて「これなら大ハズレはないだろう。」と踏んでいたからです。

実際、序盤はなかなか好調。最初主人公が幼馴染の希に対する態度はおよそ誉められたものではありませんが、それから、喫茶店の開業に手を貸していくあたりは、主人公も自堕落さを封印してなかなか楽しめました。そしてこれは織り込み済みというか当然なのですが、ヒロインのビジュアルの良さに関してはさすが業界トップクラスのものがあります。これなら批評空間での評価を気にすることなく充分楽しめると思ったのですが、少し怪しくなってきたのが、個別ルートに入る少し前あたりから・・・

まあまだ一人も攻略していない段階で、これ以上内容について語るのは反則のような気がしてならないので、なぜ失速しつつあるのかについてはゲームクリアしてからにするつもりですが、ヒロイン萌えについて個別ルートが進んでいくに従ってだんだん魅力が無くなっていくようなことにならないよう祈っています。  

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2020年01月04日

アサプロの皮を被った何か

あけましておめでとうございます。

昨年は大凶これ極まりといったくらいの年回りだったので、今年の正月はいつもお参りする地元の神社そして熱田神宮・秋葉山圓通寺のコンボの他に、隣の町内にある神社2社。そして那古野神社と大須観音まで行ってきました。その道すがらにある神社仏閣すべてお参りしてきたのであわせて10社は行ってきたはずです。というわけでぼくの部屋には戦利品として各神社御神札及び破魔矢が鎮座していますが、どちらかというと無神論者だったぼくがこれだけ神頼みしてしまうというのは、よほど心が弱っているのでしょう。それはともかく、エロゲーを買うまたは予約する以外の用事で大須に出かけるなんて一体いつ以来だろうか。

さて今年最初にクリアしたゲームは、恋愛、借りちゃいました(ASa Project)です。ぼくがアサプロというと何か初代天鳳位で現MリーグプレイヤーのASAPINこと朝倉康心プロのことを言っているかと思われるかもしれませんが、今回は違います。以前も書いたかもしれませんが、アサプロは唯一デビュー作からこれまで全部のゲームを購入しているメーカーで、今回も当然発売即購入しました。ただ気になったのが、今回ライター陣に天都・十全といったお馴染みの顔がなく、八日なのか単独だったこと。といってもこの八日なのかというライター、ぼくには所見でなくデビュー作の恋春アドレセンス(Eclair)で経験済み。このデビュー作、勢いまかせで荒い部分は多かったですが、プレイヤーを笑わせようというスタンスは買えました。それだけにこれまでのアサプロの笑いの流れからはそれほど逸脱しないと思っていたのですが・・・


(ここからネタバレ)


アサプロの題材というと隣家との家族交換(プラマイウォーズ)やヒロインの家を次々と間借り(居候)するといった、ちょっと普通ではありえないものが多い。こうしたツッコミどころの多い設定がプレイヤーに容易に受け入れられるというのは、アサプロのゲームが笑いを面に置いているからでしょう。これが普通のラブコメだとしたら、ありえない設定をプレイヤーに受入れられるべく、説明に筆を割くことになってしまうのですが、アサプロ=バカゲーというイメージからありえない設定でもプレイヤーは特に疑問なく受け入れられるのです。
そして今回の恋愛、借りちゃいましたも主人公がバイトとしてヒロインの恋人役となりお金を得るという、ちょっと普通ではありえない設定。ただ今回少し違和感があったのは、主人公がこれまでのアサプロのゲームに登場していた人物とは違っていたことから感じたものではなかったからではないかと思うのです。
この主人公。親が蒸発して妹と二人暮らし。シスコンで妹のためにバイトに明け暮れるという設定で、そのため金に汚く最初ヒロインにも依頼人(スポンサー)としか見ていないという描写があるのですが、この主人公像がこれまでのアサプロに登場したゲームとは変わっています。
これまでのアサプロの主人公といえばヒロインのボケに対するツッコミ役。といっても冷静にツッコミを入れるだけでなく、時にノリツッコミをしたりするなど芸達者なところも見せる。そういったタイプですから、いい意味で大人びてなく笑いの多いアサプロ向きだったのですね。もちろんその設定がひとつ飛ばし恋愛のようにやや裏目にでることもあるのですが、それでも笑いという点では貢献していたと思うのです。

ただ今作に関しては、設定的に仕方なかったとはいえ、アサプロのゲームの主人公を務めるには厳しかったように思うのです。そのため漫才でいう掴みの部分での笑いがどうにも不足気味。もちろん制作者側もある程度は理解していたようで、今回はこれまで多用していたヒロインの顔芸やパロディ・メタ風味は押さえ気味。その分このライターが得意とする下ネタで押してくるのですが、やはり一本調子なのは否めません。唯一いい味を出していたのが雛山兄妹ですが、彼らの登場するシーンは限られているのですね。これでは笑いという点では苦しい。
逆に萌えゲーとしてはこれまでのアサプロ作品と比べると強化されています。特に最初主人公が歯牙にもかけていなかった絵未や八純といったヒロインを主人公が好きになっていく経過はよく描けているとは思います。ただぼくがアサプロに求めているのは笑いであって萌えではないのです。まあこれはアサプロの原画陣が他の一流萌えゲーメーカーが抱える原画家と比べるとやや弱いこともあるのですが、残念ながらヒロインが可愛いと思えるシーンは残念ながらこれまでのアサプロの諸作品の中で最も少ないといっていいくらいでした。主人公がヒロインと恋仲になってからも、選ばれなかったヒロインが主人公にちょっかいを出すといった展開は面白いことは面白かったが、ぼくとしてはかりぐらし恋愛のみよりさんくらいはっちゃけていた方がアサプロらしいと思うのです。

(総括)
アサプロがこれまでの芸風を変えてきた実験作と考えれば、この変化は仕方がないのかもしれない。ヒロインを汚れさせても貪欲に笑いを取るという点に関しては、何とかアサプロらしさを保っているが、笑いの方向が下ネタに向きすぎていて、単調さは否めない。その分、ヒロイン萌えにシフトしてきたのかもしれませんが、一線級の萌えゲーと比べるとやはり分が悪い。というわけでこの作品のファンディスクである2本は残念ながら見送ります。ぼくがアサプロのゲームを買わない日が来るとは思っていなかったのですが、何度も繰り返すのですが、ぼくがアサプロに求めているのはイチャラブではないのです。中途半端なアフターを出すくらいなら、本編に笑いを全力投球して欲しいとぼくは思うのです。  

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2019年11月26日

着地の仕方が惜しまれる

最近私事にいろいろと問題が出て、エロゲーはともかく麻雀もまともに打てない日々が続いていました。
ようやくそれも一段落してようやく麻雀はもちろんエロゲーにも多少身を入れてプレイ出来る環境になって、プレイしていたのがはぴねす!2 Sakura Celebration(ういんどみるOasis)。現在自分の環境がとてもはぴねすといえない状況なのが皮肉といえば皮肉なのですが、それはともかく前作が発売されたのがおよそ14年前で、あの頃プレイしていた人が現在幾人エロゲーマーとして残っているかと考えると、感慨深くなります。
そんなういんどみるのゲームですが、実はプレイするのはウィッチズガーデン以来7年ぶり。あの作品はこのメーカーとしては世間の評価が高いゲームなのですが、ぼくの評価はイマイチどころかかなり低い。不快な部分が多くまた終盤の締め方があまりにもあんまりで、それからういんどみるのゲームは避けていたのです。
ただ大昔を思い出すとはぴねす自体はぼく的にはまずまず楽しめたゲームだった記憶があるし、あの頃を思い出しながらプレイするのも悪くない・・・といいつつ購入して半年以上経ってようやくエンドを迎えられたというのは、ぼくのエロゲー体力が無くなったせいか、それとも麻雀に比重を移してしまっているためか、まあ恐らくその両方なのでしょうが、それでも何とかクリアできたのでホッとしています。


(ここからネタバレ)

さて14年前に発売された初代はぴねすは、あの当時の萌えゲーとしてトップクラスといい出来でした。シナリオについては凝った展開はなかったものの、サブを含むヒロインの魅力を最大に引き出した点については素晴らしかった。
今回のSakura Celebrationはあの初代はぴねすの雰囲気を極力残すように心がけています。まず初代で起用されていた声優である榊原ゆい・成瀬未亜・安玖深音らを起用。他にもヒロイン以上に人気のあった男の娘である渡良瀬準に模した渡来菜生も登場させて、魔法少女をモチーフにするなどファンの郷愁をこれでもかとかきたててくれます。(恐らく)初代はぴねすを知らなくても充分楽しめそうというのも強調材料。ただ気になった点がありました。
それは、久しぶりに見たこ~ちゃ氏の原画がやや劣化したような気がしてならなかった点。特に榊原ゆいが演じた初代メインヒロインである神坂春姫と比べて今回演じたメインヒロインの姫川花恋はビジュアル面で落ちるように思えて仕方なかったのですね。他にも同じ長髪黒髪年上ヒロインである高峰小雪と九重楓子を比べても初代の方がビジュアル面で優れているように感じたこと。まあこれはぼくの趣味・嗜好の問題なのかもしれませんが、原画が劣るように感じるのはやはりマイナスに思えた。それでも初代で見当たらなかったビジュアルのヒロインである桐ヶ谷璃乃についてはそれほど問題なく感じられたので、初代と比較さえしなければ原画についてそれほど深く考えなくてよいのかもしれません。

そのシナリオについて、実はメインヒロインである姫川花恋が一番影が薄く感じるのが皮肉といえば皮肉。これは花恋を攻略しないと他のヒロインのルートが解凍しないというシナリオ構成の点での不遇さによるものではないかと思うのですが、実際彼女のルートをプレイしただけでは、恐らくこのゲームの深部に触れることはできません。ぼくは花恋をプレイした後、熾月⇒楓子⇒璃乃とクリアしていったのですが、主人公の記憶に残っている女の子の正体である璃乃が一番魅力的に感じました。といってもこの璃乃シナリオは花恋シナリオ以上にこのゲームの内容に深く係わってなく、ただ璃乃とのイチャラブが展開されただけだったので、やはりビジュアル面の差だけだったのかもしれません。

そんな4人のシナリオをクリアした後、プレイすることになる真白シナリオですが、この大団円となるべくルートについて、話のまとまりという点はともかく、真白というヒロインについては正直魅力を感じなかった。これは一部のシナリオで(操られたといえ)敵役として登場したりする点はともかく、真白が主人公の母親で幼いころの姿に戻ったということを知ったにも係わらず、真白の求めに応じてHしてしまう主人公を見て唖然としてしまったことにあります。その前に実妹である瑞月の求めに応じてしまったのを見れば当然といえば当然な行動なのかもしれませんが、他4人のヒロインの想いを知りながらこうした行動をとってしまう主人公を見ると萌えゲーとはいえどうかと思ってしまうのです。

そういった意味でこのゲーム。着地で失敗してしまった印象が強いのですが、これはあくまでヒロイン萌えの点で劣るだけで、話としては悪くなかったと思うのです。ぼくが思うには真白のHシーンを入れなくとも、いっそ瑞月を含めた他のヒロインたちとのハーレムHがあった方がシナリオゲーとしてはともかく、萌えゲーとしては成功したような気がするのですね。  

Posted by 7月の魚 at 02:31Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム

2019年06月30日

前作より物足りなさを感じた原因

先日、およそ1年半ぶりに崩した積みゲーをまとめて某ショップに引き取ってもらいに行きました。
最近はネットで申し込むと運送屋が引き取りにやってくるというサービスが主流になっているようですが、ぼくの場合は某ショップまで車で15分も掛からない所に住んでいるということもあって、いまだに旧態前としたことを行っているのです。
両手に17本ものゲームを持って駐車場から歩くことを考えると、引き取りサービスにした方がいい気がしないでもないのですが、今までの習慣を変えられないところが頭の固いところなのですね。
まあそんなわけで、買取ポイントを近く得たわけですが、最近はそのショップで新品を買うことはほとんど無くなったので、ポイントで貰うより少し損しても現金を貰った方が良かったような気がします。実際今月も一本も予約していないという無気力状態ですが、まあポイントにしておいた方が発売後評判の良かったゲームを購入する気が起きてくるといった意味では悪くない選択をしたと考えるようにします。

さて、その売却前に合わせて急いで終わらせたのがSugar*Styleです。前作のMaking*LoversがSMEEヴォーカルソング集を目的に購入したにしては、良作といってもいいデキで意外な拾い物をした気分でしたから、今回はその御礼といった意味での購入でした。
ただ発売後、批評空間の評価をと見ると今ひとつといってよく・・・まあ前作と比較してのもので、全体的にはそれほど悪くはないですが・・・発売前の不安だったライターの変更(岸田ソラ⇒モーリー)が当たってしまったのですが、プレイを始めてみてすぐその理由が分かりました。
これは批評空間でもかなりの人が指摘していたのですが、前作の主人公と比べ今回の主人公はダメすぎる。まあダメというと語弊があるので、幼稚というか軽佻というのが適当な気がするのですが、今回の主人公を見てヒロインがどうして好きになったのかなったよく理由が分からないのですね。特にこのゲームの場合、最初この主人公が寮にやってきた時のヒロインたちの評価ときたら最低といっていいところから始まったわけですから、それから恋愛関係に発展するには相当主人公の株が上がるようなエピソードが必要となるはずなのです。
ただその信頼を得るはずのハウスワークやカーペンターといったミニエピソード(男の役割セレクト)を見ても主人公の株が大幅に上がったとは得ないものが多い。まあギャグを多めにしたいというメーカーの狙いは分かるのですが、その分ヒロインとの恋愛関係になる過程がおざなりになってしまっては本末転倒のような気がします。特にヒロインとの関係が多少進展したなと思わせたところで、ミニエピソードでそれがなかったような会話が始まるといったケースが見られては、折角の企画も実を結ばなかったといっても過言でない。このあたりが大いに不満でした。

ただ原画については前作より大幅に進化していたのは嬉しい誤算でした。そのおかげかヒロインの誰もが可愛く感じられて仕方なかった。ぼくのお気に入りのタイプは晴だったのですが、それ以外のどちらかというとゾーンから外れているはずの真央やかなめも可愛く感じたというのは原画の貢献が大だったといえます。

シナリオについてはヒロインと主人公を阻む障害というのが(これは悪い意味でなく)大したことがないもので、軽い気分でラストまで進んでいきます。これは別に悪いものではなくて、SMEEというメーカーの味といっていいからそれでいいと思います。ただエリカや薫といった女性の脇役がそれなりにアクセントとなっていたのに対し、男どものキモさに関しては主人公以上で笑いに対しての貢献も今一つ。この脇役のと目立たなさも前作に劣っていた部分で物足りなく感じた部分でした。

というわけで今月末に発売されたファンディスクを購入するかは微妙。前作のFDはVol0 01のみ購入しましたが、容量の薄さもあって満足といえるものでなかったのは確かで、それが予約を躊躇わせてた原因でした。ただ今回はメーカー発表ではヴォリュームUPを謳っているし、主題歌フルヴァージョンを含むサントラが付いているのも魅力。予約はしてなかったのですが、こんな時溜まっているポイントを使ういい機会というもの。原画の進化を買って来週にでもショップへ再び行こうかと思っています。  

Posted by 7月の魚 at 16:11Comments(0)TrackBack(0)美少女ゲーム