2015年08月22日
次は得意の土俵で
今回はASa projectの最新作であるプラマイウォーズについての所感を簡単に述べてみたいと思います。
簡単にと前フリを入れたのは語る要素がそれほどないゲームだったのですね。いわゆる凡作といってよくブランド処女作からずっと追いかけているアサプロの中では、2作目のHimeのちHoneyに次ぐ評価の低いゲームとなってしまいました。
アサプロらしさといえば「笑い」といっても過言で無いくらい強引でも笑いにもっていく貪欲さがウリだったはずですが、今回はややその笑いの要素が薄かった。というのも最近のアサプロは会話のキャッチボールによるものでなく、キャラクターに頼ったギャグが笑いの主体となっていました。今回笑いについての軸になったのは哲と夏瑠の神宮夫妻に主人公の弟であるたかしだったのですが、彼らの出番が存外少なかったのですね。というのも今回のアサプロはどうも萌え要素を強めようとしたようで、ヒロインキャラの会話を強く押し出してきたのですね。だからその真面目キャラがギャップとしての笑いに繋がりそうだったたかしも出番がほとんどなく、神宮夫妻も個別ルートに入ると出番が限られてしまい、笑いが少なくなってしまったのです。
まあこれまでのアサプロなら攻略ヒロインに泥をを啜らせてでも貪欲に笑いを求めてきたのですが、今回は笑いへの貢献度に関しては今ひとつでした。いやギャグメーカーという点に関しては藍咲もいて、恋愛0キロメートルで言うところの乃来亜的存在になるはずだったのですが、正直荷が重かったとしか思えない。いや行っていることは乃来亜とそう変わることはないのですが、乃来亜の笑いは演じた声優の力によるものが大きかった。それと比べると今回の藍咲の声優は頑張りは見られるのですが、どうも演技がクサ過ぎて笑いに昇華しないのです。どちらかというと一見メインヒロイン格となりそうだった境子の方が笑いを取った部分が多くそう考えると藍咲についてはミスキャストだったと思うのですね。
というわけで笑いが不足していた分、自然萌えゲーの方に触れ幅が大きくなってしまったわけですが、そういった意味で一番得したのは妹のメイでした。主人公〈兄)に対してあからさまに好意を見せ付ける境子(姉)に遠慮してかなかなか本心を見せない心情が萌え心をくすぐってくれました。ただアサプロに期待しているのは萌えよりも笑いなのですね。それにデビューの頃と比べるとレベルは上がってきたとはいえ一線級の萌えゲーメーカーの原画家と比べれば分が悪いわけで、メイ級のシナリオが少なくともあと2本はないと良作とは呼べないでしょう。それに今回はキャラの性格設定や舞台設定などがルートによって違いがあったりと複数ライターにありがちな問題を抱えているわけで(そもそもアサプロのゲームはこういった点は昔から直っていない)、こういった点が萌えゲーでは大きなマイナスになってきます。ならば萌えに寄っていくのでなくもう1度得意の土俵で勝負してもらいたいと根っからのアサプロファンのぼくは思うのです。
簡単にと前フリを入れたのは語る要素がそれほどないゲームだったのですね。いわゆる凡作といってよくブランド処女作からずっと追いかけているアサプロの中では、2作目のHimeのちHoneyに次ぐ評価の低いゲームとなってしまいました。
アサプロらしさといえば「笑い」といっても過言で無いくらい強引でも笑いにもっていく貪欲さがウリだったはずですが、今回はややその笑いの要素が薄かった。というのも最近のアサプロは会話のキャッチボールによるものでなく、キャラクターに頼ったギャグが笑いの主体となっていました。今回笑いについての軸になったのは哲と夏瑠の神宮夫妻に主人公の弟であるたかしだったのですが、彼らの出番が存外少なかったのですね。というのも今回のアサプロはどうも萌え要素を強めようとしたようで、ヒロインキャラの会話を強く押し出してきたのですね。だからその真面目キャラがギャップとしての笑いに繋がりそうだったたかしも出番がほとんどなく、神宮夫妻も個別ルートに入ると出番が限られてしまい、笑いが少なくなってしまったのです。
まあこれまでのアサプロなら攻略ヒロインに泥をを啜らせてでも貪欲に笑いを求めてきたのですが、今回は笑いへの貢献度に関しては今ひとつでした。いやギャグメーカーという点に関しては藍咲もいて、恋愛0キロメートルで言うところの乃来亜的存在になるはずだったのですが、正直荷が重かったとしか思えない。いや行っていることは乃来亜とそう変わることはないのですが、乃来亜の笑いは演じた声優の力によるものが大きかった。それと比べると今回の藍咲の声優は頑張りは見られるのですが、どうも演技がクサ過ぎて笑いに昇華しないのです。どちらかというと一見メインヒロイン格となりそうだった境子の方が笑いを取った部分が多くそう考えると藍咲についてはミスキャストだったと思うのですね。
というわけで笑いが不足していた分、自然萌えゲーの方に触れ幅が大きくなってしまったわけですが、そういった意味で一番得したのは妹のメイでした。主人公〈兄)に対してあからさまに好意を見せ付ける境子(姉)に遠慮してかなかなか本心を見せない心情が萌え心をくすぐってくれました。ただアサプロに期待しているのは萌えよりも笑いなのですね。それにデビューの頃と比べるとレベルは上がってきたとはいえ一線級の萌えゲーメーカーの原画家と比べれば分が悪いわけで、メイ級のシナリオが少なくともあと2本はないと良作とは呼べないでしょう。それに今回はキャラの性格設定や舞台設定などがルートによって違いがあったりと複数ライターにありがちな問題を抱えているわけで(そもそもアサプロのゲームはこういった点は昔から直っていない)、こういった点が萌えゲーでは大きなマイナスになってきます。ならば萌えに寄っていくのでなくもう1度得意の土俵で勝負してもらいたいと根っからのアサプロファンのぼくは思うのです。
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