2017年12月24日
巧者の反発力
先日、仕事が終わり家に帰り夕食を終えてから1~2局天鳳を打つか・・・と思い始めたところ、アルコールの入った頭のせいか、さほど悪い手を打ったわけでないのにラス。このままでは終われないと連続予約したところ2着4着2着と折角1100点近く増やしたポイントは原点近くに・・・
これで5段昇段と特上卓への参入は再びはるか遠くになってしまったのですが、こんな時はトップを取ったときの牌譜を眺めて心を癒すようにしています。
トップを取った局も展開に恵まれたものや偶然に頼ったものが多く、会心の立ち回りを見せた局は数えるほどですが、そういった牌譜を見ると多少自信が戻ってきます(もちろん本当ならラスを喰った局を振り返り反省した方がプラスになることが多いのでしょうが、打たれ弱いぼくにとって失策・悪手を見せられる方が傷つくのですね)。
そんなわけで少し前に打った上卓から、終始リードを奪ってトップを取った局を紹介します。
その日は珍しく好調で前局はダントツなのに南3局でマンガン振込みし、オーラスもあわや次のツモ番で飛び出していた(2着目がダママンガン振込みで逆転されていた)チートイ単騎待ちを偶然次巡ツモるなど、内容は最低ながらツキに恵まれていました。
そんな次局、ぼくの対面に座ったのはレートは1900を軽くオーバーした5段という格上相手。本来特上卓で打てるはずなのになぜ格下の上卓で打つのか真意は分かりませんが、他の2人が2段だったことから対面さえマークすれば何とかなるのではと思っていました。
そんな東1局西家。5段氏が親なことからすぐ流さなければと躍起だった6巡目。
ツモ
ドラ
2シャンテンだが、他家もそれほど早い手は入ってなさそう。ここで何を切るか・・・
広そうなのは。ただぼくの選択肢にこれはありません。というのもドラも赤もなく、今のところ役もない。ツモでのエントツ形から平和変化。そしてツモを逃すのはあまりに痛い。そういう意味でダイレクトの赤入りをフォローするも、ここではもう少し取っておきたい。
そういうわけで平場のぼくなら恐らく迷わず切り。タンヤオ変化とを睨んで、巧者なら恐らくこう打つはず。
しかしこの場面、ぼくは少考してを切りました。これはが裏目になるのは承知な上での打牌で、他家(特に親)相手に通りそうなを安牌として残しておきたかったからです。
そして次のツモが。これは悩みました。そして思い切ってカン。普段ぼくは中張牌のカンはもう少し煮つまらないとやらないのですが、今回の場合もともとこの時点で役なし両面でリーチを打つ気だったので、カンドラ裏ドラを乗せる意味でカンした方がいいと思ったのです。そしてツモった嶺上牌は有効牌でなかったのですが、新ドラがなんと。これでタンヤオへの移行も考えたのですが、続くツモがで当初の方針どおり役なし両面リーチに向かうことに決定。こうなるとは切りたくないので、続く巡目で危険牌になりそうなを先切りし安全牌と交換。ただその後のツモがと1つズレばかりで、ツモでリーチを打てたのは13巡目でした。
このリーチを受けオリた5段氏ですが海底間際でなんとを切ってきたのです。後で牌譜を見るとの順子からの抜き打ちで、恐らく通っていると間違えて切ったのでしょう。
これが裏1枚乗ってハネ満。バカツキに見えるこんな手にぶち当たった5段氏は相当ダメージを受けたはずですが、東場が終わるころには20000点台に回復し2着に浮上。この反発力が強者ならではで、南1局の親番は相当警戒していたところ、ぼくの配牌がの急行券付きのリャンシャンテンという恵まれた手。これを6巡目にあっさり上がり、5段氏の勢いを止めるのに成功。南3局では5段氏渾身のマンガン級リーチを、ぼくが3面チャンの食いタンであっさり潰す。これにはしぶとい5段氏もまいったようでそれ以降、ぼくに2900、ラスの上家に5200と振り込んでラスに転落。東1局の事故後はしぶとく振り込みを避けていた5段氏も糸が切れてしまったようでした。
そしてオーラス。下家の親に筒子を泣かせないよう絞っていたところ、11巡目にこんな手に。
ツモドラ
アンコ落としでチンイツも考えたのですが、勢いに乗って高めイーペイコーのリーチを決行。しかしこれは調子に乗った悪手でした。
2巡後死んだと思っていた5段氏がリーチ。2巡後上家が振ったのですが、開けられた手は驚き待ちのツモリ四暗刻で、もしツモられていたらリーチ棒1本の差で逆転されていました。
画龍点睛を欠くとはこのことで、高段者の反発力には肝を冷やしましたが、それまでは他家にいい所を出させずしっかり場をコントロールできていました。こうした局を少しでも増やして早く特上卓に挑戦したいと思っています。
これで5段昇段と特上卓への参入は再びはるか遠くになってしまったのですが、こんな時はトップを取ったときの牌譜を眺めて心を癒すようにしています。
トップを取った局も展開に恵まれたものや偶然に頼ったものが多く、会心の立ち回りを見せた局は数えるほどですが、そういった牌譜を見ると多少自信が戻ってきます(もちろん本当ならラスを喰った局を振り返り反省した方がプラスになることが多いのでしょうが、打たれ弱いぼくにとって失策・悪手を見せられる方が傷つくのですね)。
そんなわけで少し前に打った上卓から、終始リードを奪ってトップを取った局を紹介します。
その日は珍しく好調で前局はダントツなのに南3局でマンガン振込みし、オーラスもあわや次のツモ番で飛び出していた(2着目がダママンガン振込みで逆転されていた)チートイ単騎待ちを偶然次巡ツモるなど、内容は最低ながらツキに恵まれていました。
そんな次局、ぼくの対面に座ったのはレートは1900を軽くオーバーした5段という格上相手。本来特上卓で打てるはずなのになぜ格下の上卓で打つのか真意は分かりませんが、他の2人が2段だったことから対面さえマークすれば何とかなるのではと思っていました。
そんな東1局西家。5段氏が親なことからすぐ流さなければと躍起だった6巡目。
ツモ
ドラ
2シャンテンだが、他家もそれほど早い手は入ってなさそう。ここで何を切るか・・・
広そうなのは。ただぼくの選択肢にこれはありません。というのもドラも赤もなく、今のところ役もない。ツモでのエントツ形から平和変化。そしてツモを逃すのはあまりに痛い。そういう意味でダイレクトの赤入りをフォローするも、ここではもう少し取っておきたい。
そういうわけで平場のぼくなら恐らく迷わず切り。タンヤオ変化とを睨んで、巧者なら恐らくこう打つはず。
しかしこの場面、ぼくは少考してを切りました。これはが裏目になるのは承知な上での打牌で、他家(特に親)相手に通りそうなを安牌として残しておきたかったからです。
そして次のツモが。これは悩みました。そして思い切ってカン。普段ぼくは中張牌のカンはもう少し煮つまらないとやらないのですが、今回の場合もともとこの時点で役なし両面でリーチを打つ気だったので、カンドラ裏ドラを乗せる意味でカンした方がいいと思ったのです。そしてツモった嶺上牌は有効牌でなかったのですが、新ドラがなんと。これでタンヤオへの移行も考えたのですが、続くツモがで当初の方針どおり役なし両面リーチに向かうことに決定。こうなるとは切りたくないので、続く巡目で危険牌になりそうなを先切りし安全牌と交換。ただその後のツモがと1つズレばかりで、ツモでリーチを打てたのは13巡目でした。
このリーチを受けオリた5段氏ですが海底間際でなんとを切ってきたのです。後で牌譜を見るとの順子からの抜き打ちで、恐らく通っていると間違えて切ったのでしょう。
これが裏1枚乗ってハネ満。バカツキに見えるこんな手にぶち当たった5段氏は相当ダメージを受けたはずですが、東場が終わるころには20000点台に回復し2着に浮上。この反発力が強者ならではで、南1局の親番は相当警戒していたところ、ぼくの配牌がの急行券付きのリャンシャンテンという恵まれた手。これを6巡目にあっさり上がり、5段氏の勢いを止めるのに成功。南3局では5段氏渾身のマンガン級リーチを、ぼくが3面チャンの食いタンであっさり潰す。これにはしぶとい5段氏もまいったようでそれ以降、ぼくに2900、ラスの上家に5200と振り込んでラスに転落。東1局の事故後はしぶとく振り込みを避けていた5段氏も糸が切れてしまったようでした。
そしてオーラス。下家の親に筒子を泣かせないよう絞っていたところ、11巡目にこんな手に。
ツモドラ
アンコ落としでチンイツも考えたのですが、勢いに乗って高めイーペイコーのリーチを決行。しかしこれは調子に乗った悪手でした。
2巡後死んだと思っていた5段氏がリーチ。2巡後上家が振ったのですが、開けられた手は驚き待ちのツモリ四暗刻で、もしツモられていたらリーチ棒1本の差で逆転されていました。
画龍点睛を欠くとはこのことで、高段者の反発力には肝を冷やしましたが、それまでは他家にいい所を出させずしっかり場をコントロールできていました。こうした局を少しでも増やして早く特上卓に挑戦したいと思っています。
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