2009年07月12日

首位のSAGAWAは強かった

前回のコラムで予告したとおり、ウェーブスタジアム刈谷に行ってきました。今年最初のナイターということでスタンドもなかなかの入り。ただウェスタでのナイター開催特有のまったりとした雰囲気は佐川急便の社員応援団がのべつまくなしに叩く太鼓の音で台無しに・・・まああの太鼓のおかげで夜勤明け仮眠3時間という強行軍にも係わらず、試合中全く眠くならなかったわけですけど。

さて肝心の試合の方は1-2でFC刈谷の順当負け。点差こそ1点差でしたが内容はSAGAWA SIGAの一方的なゲーム。なまじシステムが同じなだけに余計実力差が目に付く試合になってしまいました。

(ここから観戦記)

マッチプログラムに載っていたように予想通りといえるスタメンだったが、FC刈谷はSAGAWAの攻撃を警戒してかカン・ホイルと森山が引き気味で中山を1トップにする4-5-1と奇しくもSAGAWAと同じシステムに。しかし開始早々から大沢や山根が中盤を支配するSAGAWAの一方的な試合展開。特に左SB庄司と森山の間のスペースが開き気味で、面白いように左サイドを突破され刈谷はSAGAWAに決定機の山を築かれてしまう。GK山本の好守と酒井・西原のCBの奮闘で何とか30分過ぎまでゴールを割らせなかった刈谷だが、34分またも左サイドを突破されると、シュートのこぼれ球を拾ったMF岡村が見事なミドルを決めSAGAWAにとうとうゴールが生まれてしまう。一方刈谷攻撃陣は1トップの中山が孤立して全くいい形にならない。前半はまさに刈谷サイドだけで試合が行われているハーフコートマッチの様相で終了してしまう。
後半に入ると刈谷の浮氣監督は何度もピンチを招いている左サイドを修正し存在感が乏しかった森山に代えて宮田を投入する。これが奏功したか刈谷にもいい形が出来始め遠めながらシュートに持っていけるようになる。15分過ぎに全くフリーで放たれた旗手のヘディングシュートが外れる幸運にも助けられた刈谷は20分今日の試合初めて中山がSAGAWA守備陣の裏を取り抜け出すとシュート。SAGAWAのGK森田がこぼしDFとお見合いになる所をカン・ホイルが後ろからかっさらってゴールを決める。今日最初の決定機をゴールにつなげた刈谷のムードは俄然良くなり、それからしばらく刈谷の時間帯に変わる。ここで浮氣監督は勝負に出て、MF小林に代えて前線に高さのある小島を投入する。セットプレーで全くといっていいくらい相手に脅威を与えられなかっただけに一見妥当に見えた采配だったが正直この交代は裏目で、もし代えるとしたら運動量の落ちてきたFWの中山だった。31分その中山がセンターサークル付近で倒れ刈谷守備陣の集中が一瞬切れた瞬間SAGAWAに攻め込まれ波状攻撃を受けてしまう。決定的とも思われたシュートはゴールライン寸前弾いた刈谷守備陣だったが、続きフリーで放たれた高橋延仁のシュートを跳ね返すことは出来なかった。それ以後意気消沈した刈谷はチャンスを築くことは出来ず試合終了の笛を迎えることとなった。


試合全般を見ればSAGAWAの一方的なゲームだったがカン・ホイルのシュートが決まったときには一瞬ジャイアントキリングの雰囲気が漂いかけた。それでも勝ち点3をものにするあたりが首位SAGAWAの強さであるわけだが、結果が出ていない刈谷の弱さともいえる。正直前半の内容だけ見ると、SAGAWAのいい所ばかり目に付いて一体何点差を付けられてしまうか心配になってくるほどで、それをまがりなりにも面白くさせた浮氣監督の采配はさすがともいえるが、中山を引っ張りすぎたのが結果的に祟ってしまう格好となった。正直このゲーム内容だと見通しは暗い。昨年堅守を誇った守備陣にその面影はなく実際MF登録の酒井・西原がCBを務めているあたりがチーム力の弱さを物語っている。ただ無いものねだりを言っても仕方がない。どうかJFL残留目指して1戦1戦戦って欲しいと心から願っている。

そしてどうか来年もナイター観戦ができますように・・・

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