2014年05月10日

抜きゲーの境界線を突破セリ

美少女ゲームが建前上成人男性をターゲットに制作されている以上、主人公が男性となってしまうのは仕方ないのかもしれません。特にヒロインとの恋愛過程を楽しむ萌えゲーでは女性主人公はほとんど見られないというのが現状となっています。
そんな男性上位の中、わずかに気を吐いているのが凌辱ゲーの世界。ミステリーで云うところのいわゆる「巻き込まれ」タイプのゲームで、女性主人公が文字通り体を張った活躍で孤軍奮闘しています。ぼくが名探偵が活躍する本格推理よりも「巻き込まれ」タイプのミステリー(サスペンス)が好みといったこともあるかもしれないのですが、美少女ゲームの主人公を女性が務めることに対してぼく的にはほとんど違和感がないのです。
ただ前に述べたようにぼくが主戦場としている萌えゲーで女性主人公となるとほとんど見当たらないというわけで、あえて女性主人公の萌えゲーを捜すとなると乙女ゲーに手を出すしかない。ただこの乙女ゲー、致命的な欠陥があってどうもエロさに欠けるところがあるのですね。これは原画家の質の問題なのかそれともいわゆる乙女ゲーをプレイする女性は男性とのHに対して淡泊なのでそれに合わせているのかぼくのプレイサンプル数が少なすぎて要因は掴めていないのですが、折角Hシーンでの細やかな女性心理を楽しみたいぼくにとっては薄いエロはあまり好ましいものではない。まあそんなにHシーンに期待したいならば凌辱ゲーをプレイすれば?と言われるかもしれないのですが、やはりヒロインが堕とされ不幸になるようなゲームをプレイするのは心苦しいものがあるのですね。過程はどうあれやはり最終的にハッピーエンドになるゲームの方が、プレイしていて気が楽なのです。

というわけで、ぼく的にはせめてHシーンだけでも女性視点となる萌えゲーがないかなんてことも考えていたのですが、なんとHシーンを男性主人公視点とヒロイン視点の両方から読ませるという画期的なゲームが発売されていたのですね。それがココロ@ファンクション(PULLTOP)なわけですが、これが凄いゲームなのです。
ヒロイン役の女性声優はと見ると、萌えゲーでの出演ばかりでいわゆる抜きゲーと云われるゲームにはほとんど出演経験のない人ばかり。これではHシーンの艶技なんて全く期待できないと思いきやこれが抜ける抜ける。これくらい抜けるエロゲーというとぼくの経験ではオーガストの一連の作品くらい。といってもこのココロ@ファンクションはオーガストのゲームほどヒロインが魅力的というわけではないので、これだけぼくが抜けたと絶賛するのもいわゆるHシーンでの新機軸がもたらしたといっても間違いないところでしょう。批評空間の一言感想で「シタゴコロ、ときはなつADV」というコメントがありましたが、まさしく言いえて妙。コロンブスの卵的なのかもしれませんがココロファンクションという設定をHシーンに生かし切った制作者側の勝利といっていいと思います。なんといっても萌えゲーでありながら抜きにも力を入れたといわれるワルキューレロマンチェよりもこちらの方が断然抜けましたから。

えっ!肝心のシナリオはどうかですって?

抜きゲーにとってシナリオなんて付録のようなものなのです。というかこのゲーム。Hシーンを除くと褒める部分を難渋してしまう・・・といっても貶すほど酷くはないのですが・・・わけで、そういった意味では前にプレイしたワルキューレロマンツェ ~少女騎士物語~(Ricotta)をより抜きゲー寄りにしたといっても過言でない。まあこのゲームのシナリオにのめりこめなかったのは主人公の性格がぼくの嗜好に合わなかったからですが、といって下心全開の主人公あってこそのHシーンといえないこともないわけで、そのあたりは仕方ないのかもしれませんね。

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