2014年07月07日

バカゲーとして生きるより

先週、久々に連休が取れたので、積みゲーを一気に崩してしまおうと画策したのですが、結局崩し切ったのは1本のみ。まあプレイ済のゲームを再び始めたり、久々に批評空間の自分のデータをじっくり触ったりした(ついでに感想を1本投下した)こともあるのですが、それはともかく本来優先して崩すはずだったつよきすNEXT’&’ -空の向こうで咲きますように-ではなくバカ燃えハートに愛をこめて!(プラリネ)というのがなんともいえないところ。
まあこれはこのゲームがあまり深く考えるタイプでなく頭を空っぽにしてプレイできることが挙げられるでしょう。

まあバカゲーと呼ばれるタイプのゲームは一概にサクサクと進められるものが多いことは確かですが、それでも巧妙なセリフのやり取りで笑わせるゲームやネタがマニアックで深読みしたりネット検索しないと分からないものですとどうしても時間が掛かります。ただ幸い?このバカ燃えハートに愛をこめて!は勢いで押し切るタイプのバカゲーであって深く考える必要が全くないのが有難い。まあ有難いと言ってしまうのは皮肉かもしれませんが、長い共通パートに比べ代わり映えしないヒロイン個別ルートのことを考えれば内容が乏しいことについては間違いないところ。
ただこのゲームで一番問題と感じたのはプレイしていてただの一度もクスリとしなかったことでしょう。こうした勢いで突っ走るタイプのバカゲーはぼくの嗜好に合わないのは確かですが、それにしても全く笑えないというのではバカゲーとしての鼎の軽重を問われます。制作者がプレイヤーを笑わせようと躍起になっているのは分かるのですが、どうも肩に力が入りすぎて空回りしている印象は否めません。

ではなぜ笑えなかったのか?これは色々原因は推測できるのですが、ぼくが考える最大の原因は敵キャラである充爆者たちでしょう。
とにかく彼らの存在があまりに薄いのです。その格好にはインパクトがあるのですが、格好以上のインパクトがないといっても過言でないのですね。バカゲーの場合、主人公がギャグ担当なら敵キャラはそれ以上のギャグを持って挑むか、出なければ反対に真面目さを全面に押し出しすかどちらかなのですが・・・
これが充爆者の場合、どうにも中途半端なのですね。作戦はふざけたバカバカしいものもあれば、真正面から主人公たちに敵対したりとどうも一致しない。主人公のおバカな罠にすぐ引っかかったりするところを見れば、頭の悪い主人公以上におつむが弱いことは分かるのですが、レベルの低い同士が掛け合いを続けても寒い空気が流れるだけなのです。まあこうした寒いギャグが好みという人もいるでしょうけれど。

ぼくは折角充爆者側にヒロインの一人である愛(あんこ)がいるのですから、なぜ彼女をギャグメーカーとして活用しなかったか不思議でなりません。誰が見てもあんこは愛が変装(というより仮装)しているわけですから、彼女の稚拙な変装をネタにすれば根が真面目な愛のことですからかなり笑いが取れたと思うのですね。こうした充爆者側のキャラを全く生かさなかったおかげで、単に主人公たちの暑苦しくも寒いギャグが延々と続くことになってしまったと思うのです。

ただこんなゲームにもいい点があって、ヒロインに関しては皆かわいく感じられます。これは原画家であるRiv氏とMAKOTO氏の貢献大ですが、個別ルートに入ってのイチャラブに関してはなかなかのものでした。特に主人公と千菜美のバカップルに関するやり取りはバカバカしくも微笑ましく感じられました。そう考えると無理にダラダラと詰まらないギャグを続けるのではなく、ギャグは抑え気味にしてイチャラブコメディに走ったほうがもう少し評価が高くなったかもしれませんね。

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