2014年08月04日

地方と全国の差を実感する

今年に入ってまだサッカー観戦に行けていないぼくですが、昨日は久々にサッカー観戦三昧する予定でした。というのも港サッカー場で午前11時からFC刈谷対ヴィアティン桑名。そして16時からマルヤス岡崎対MIOびわこ滋賀のダブル観戦が可能だったからです。
ただ日頃の疲れからか目覚めた時には、もはやFC刈谷のキックオフ時間が間近に迫っていました。これから慌てて車を飛ばしても後半ようやく見られるくらい。いや港サッカー場の周囲には駐車場が少ないから、車の駐車場所を捜すのに苦労しそう。(近くにありよくお世話になる稲永スポーツセンターの有料駐車場の状況をネットで調べたら満車だった・・・)
というわけで泣く泣く(といっても自分のせいなのだが)FC刈谷の試合は諦め、JFLのマルヤス岡崎の試合のみ観戦することになりました。FC刈谷が全社の東海予選の試合で、マルヤスがJFLというのは非常に複雑な気持ちなのですが、同じ愛知県のチームということで頑張って欲しいという気持ちはあります。初のJFLで苦戦を強いられながらセカンドステージに入ってから2連勝とようやく雰囲気に慣れてきた感もするマルヤスが、格上とはいえ現在4連敗中で監督をセカンドステージに入り監督を交替(解任?)したMIO相手にどんなサッカーを見せるかというのが見所でした。

(ここから観戦記)

チーム状態が対照的といっていい両チームの対戦となったが、キックオフ直後から主導権を握ったのは連敗中のMIOびわこの方。前線中盤のプレスが効いてマルヤスに思うようにパスを回させない。そして奪ったボールをMF松永やセカンドステージから加入した濱岡がサイドに展開し面白いように決定機を量産。特に効果的だったのは右SB吉崎の攻撃参加。対面のマルヤスの左SB香川はその対応に苦戦し、ケガ(あれだけサイドをやられていたので戦術的交替かもしれない)もあってか途中交替。さしずめ前半はほとんどマルヤス陣内で行われるハーフコートゲームの様相で、もしMIOのFW斎藤や岡本に決定力があれば前半で勝負は決まっていたかもしれない。
ただよくよく考えればこれはマルヤスの想定内だったともいえる。というのも東海社会人リーグでのFC刈谷との試合でも押されながらもGKやCBの粘りで無得点に抑えて、カウンターか日下のFKで勝つというのがパターンだったから。いわば強い相手に勝つ術を知っているチームなのである。
ただ今日はそんなマルヤスの狙いどおりには進まなかった。というのも前線の築館がほとんどボールキープできず、カウンターする暇を与えてくれなかったこと。そしてMIOの濱岡がキレキレだったことだ。このベテランMFは要所でボールを奪取ししかもほとんどボールを取られないから、FWの岡本やサイドMFの尾形・谷本らが安心して前線に顔を出しマルヤスの体力を啄ばんでいく。そんな展開が続いては、自陣近くで反則を与えMIOにセットプレーのチャンスを与えてしまうのは必然のこと。60分香川と交替で入っていた若山が自陣近くでイエロー覚悟で与えたFKの折り返しを岡本に押し込まれてとうとうMIOに先制点が入る。こうなると攻めざるを得ないマルヤスだがやはりパスは回らない。そうこうするうちに再び与えたFKを斎藤に頭で合わされ万事休す。ロスタイム日下が微妙な判定で得たPKを決め1点差に迫ったが同点に追いつくには残り時間があまりに少なかった。

シュート数で倍。CK数で3倍MIOに上回られているように、マルヤスには必然といっていい敗戦だった。点差こそ最少得点さだがこれは再三好守を見せたGK木下の貢献が大だった。CBも奮闘はしていたがフィード能力に難があったのか、ほとんど前線に効果的なボールが送れなかった。それに東海リーグでは武器となっていた球際の強さがほとんど見られず、ルーズボールがほとんどMIOに奪われていたのが印象的だった。そしてセットプレーから失点というのは典型的な負けパターンでマルヤスは改めて東海リーグと全国との差を知らされたのではないか。ただマルヤスにとって幸いなのは今年はJFLから地域リーグへの降格がないこと。今年はJFLの雰囲気に慣れることに勤しんで、これからの躍進に繋げて欲しいものだ。

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