2017年12月19日

無謀なリーチを掛けた理由

天鳳で4段に昇段してから上級卓で20戦以上戦っていますが、いまだに特上卓で打つことは出来ません。
もちろんレートが1800に満たないためですが、4段に上がった直後と現在を比べ、レートが低下しているようでは特上卓で打てるのはいつになることやら・・・Ptの方は何とか昇段直後の800を保っていますが、これも昇段直後立て続けにラスを3回引いたときは500台前半まで落ちたので、よくここまで回復したと思っているくらいです。
その要因はここ15戦前より守備に徹しラス回避した成果ですが、反面トップの回数も減り3着の回数が増加したという副作用がレートが上がらない結果につながっているのは間違いないところ。特に昨日は2着2回に3着5回と順調にレートを減らし続け、ぼくの精神もすり減らし、これをラストの半荘にしようと決意しての一局。

そんな南4局0本場の南家。1着~3着まで2400点差という大接戦。ぼくは29000点持ちでトップの上家(親)と1500点差の2着ながら、手が遅くトップはほぼ逆転は諦めつつあった中盤。突然救いの神ならぬ12700点持ちと離れたラスの対面がダマで7本4本をツモあがり。これでトップの上家が30000点割れし望外の西場に突入です。

そんな西1局の親。上がりトップ(誰か1人でも30000点を越えればその局で終了)の場面で配牌はいうと

三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国五筒:麻雀王国七筒:麻雀王国一索:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国八索:麻雀王国南:麻雀王国西:麻雀王国發:麻雀王国
ドラ七索:麻雀王国

良くも悪くもないといった配牌ですが、その後のツモがほぼ有効牌で7巡後にはこんな手に変化。
二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一筒:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国八索:麻雀王国

ただ気になるのはラスの対面が中張牌をバラ切りして国士か無理な一色手もしくはアンコ手といった捨牌。それで切った八筒:麻雀王国七筒:麻雀王国をたて続けに上家がポン・チーと二フーロで明らかに喰いタン狙い。捨牌から恐らくイーシャンテンでしょうが、このままイーシャンテンが続くと早さ負けする可能性は多そう。
そんな中ツモってきた牌が絶好の四萬:麻雀王国一萬:麻雀王国七萬:麻雀王国ツモならダマテンにしようと思っていましたが、この絶好のツモで迷いました。

普通なら上がりトップですからダマで充分。しかしぼくは時間一杯まで考えリーチをかけました。

一見無謀なリーチですが、このリーチを見て他家はどう見るか。

恐らく手になっていない下家はぼくと上家がやりあって、どちらかが振り込めば2着がころがりこんでくるからまずオリ。ラスの対面も手が遠いはずで、上家や下家がぼくに大きい手を振り込めば3着に上がれるというわずかな可能性に賭けて、オリないにしても回ってくれるはず。
ぼくがリーチを掛けたのはこのラスの手に制限を掛けるためで、ぼくの捨牌に萬子はゼロで索子は一索:麻雀王国と宣言牌の八索:麻雀王国だけ。対面の手は字牌が豊富だろうからしばらくはそれを切って回るだろう。そうすれば萬子・索子を喰いたい上家の手が止まる。もちろん上家は自分を含め3人ノーテンならばぼくにトップが移るので最後はケーテンでも勝負にくるかもしれませんが、3面チャンのぼくの方が恐らく分があるだろう。もちろんリー棒を出しても3着に落ちないのは計算ずみ。そんな読みから普段なら横に曲げない牌を曲げたのです。

そのリーチを見て下家と対面は予想通りオリ。上家は単純にはオリずやや危険な牌も切って回し打ちといった感じでしたが、想定外だったのはぼくのツモ牌に中張牌が多く回るのをラクにしてしまったこと。それで終盤にはスジ4本くらいしか残らなくなったのですが、最後テンパイ取りに勝負にきた上家が七萬:麻雀王国を打ち決着しました。

決着に時間が掛かり胃が痛くなってきましたが、結果は僥倖。ただ牌譜を見るとリーチ直後に下家に一萬:麻雀王国。対面に七萬:麻雀王国が流れていて、ダマなら恐らくどちらかが振り込んでくれていたでしょう。つまり結果は変わらなかった可能性が強いのですが、それでも麻雀をしていて楽しいのはこうした読み(勝手読みと言われても)が当たったときなのです。

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