2017年12月17日

単騎待ちの選択

先日の天鳳上級卓での対局より。

南4局0本場。前局南家で7700点をツモりラスを脱出し3着に浮上。トップとは30000点以上も差があって逆転を狙うのは現実的でないですが、2着とは3000点差で充分射程圏内。ラスとは9000点差で3900点の振込みなら逆転されず、安泰とまで言い切れないにしてもソコソコ安全圏。というわけでここは下を見るより連荘、出来れば親満くらい上がって2着を磐石なものにしたい。
そんなオーラスの配牌で絶好手が入りました。

一萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国六索:麻雀王国六索:麻雀王国九索:麻雀王国九索:麻雀王国西:麻雀王国西:麻雀王国中:麻雀王国
ドラ九索:麻雀王国

チートイ一向聴でしかもドラ対子。これを上がれば、ほぼ2着は不動に出来ます。そしてぼくが選んだ第1打は中:麻雀王国。チートイ決め打ちなら筒子切りでしょうが、第1打に中張牌を切って警戒されるよりまずは字牌を切り捨て牌を目立たないようにする作戦です。そして現在2着の下家とトップの対面が字牌を打ち、10000点持ちとラスに沈む上家が打一萬:麻雀王国

そして2順目のツモが絶好の三筒:麻雀王国でした。
さてここでどうするか。

1.二筒:麻雀王国待ちリーチ
2.一萬:麻雀王国待ちリーチ
3.待ち頃の牌が来るまでダマ。

悩ましい決断ですが、ここで時間を掛けては単騎や愚形待ちが疑われると思い、決断したぼくの選択は上家がいま切ったばかりの一萬:麻雀王国待ちリーチでした。これは全ツッパするしかないラスの上家がつかめば必ず出る牌で、上がればそのまま上家のハコ割れ終了で2着に上がれると踏んだからです。ダマも悪くはないのですが、待ち頃の牌をすぐツモってくるかどうか分からないし、早上がりを狙うであろう上家や対面の手を止めるためリーチがいいとの判断でした。

しかし一萬:麻雀王国は全く打ち出されることなく、13巡目で回し打ちしていた対面が下家から平和ドラ1赤ドラ1を出上がり。タナボタの形で2着がころがりこんできましたが・・・

さてぼくの選択は間違っていたのでしょうか。
筋対子の一萬:麻雀王国で待つか、薄い壁とはいえ他家が使いにくい二筒:麻雀王国で待つかは微妙なところです。ただよくよく考えてみると単騎待ちであえて筋対子で待つのは不利なような気がしてきました(上がれなかったから言うわけではありませんが)。
というのも一萬:麻雀王国を引き出すスジの四萬:麻雀王国がぼくの手に2枚あるのに対し、二筒:麻雀王国のスジの五筒:麻雀王国は0枚でもしツモってきたら後引っ掛けになり有利に働く可能性が高い。四萬:麻雀王国をツモる可能性と比べれば差は明らかです。端牌の方が出上がりできる可能性は高いですが、2・8牌も単騎待ちとして悪くない。ならば僅かな差ですが二筒:麻雀王国で待った方が良かったのではないかと思うのです。

対局終了後、牌譜を調べて見ましたが一萬:麻雀王国は誰の手にもありませんでした。というわけでラスの上家はともかく、対面や下家が一萬:麻雀王国をツモった時、押さえたかツモ切りしたかは不明です。ただよく考えれば親満直撃でも逆転されないトップ目にとって、親の早いリーチは安いと踏んで(実際は親満で裏ドラが乗ればハネ満で逆転していましたが)簡単にはオリないでしょう。2着目は親満直撃ならラス落ちとあって無理な勝負はしてこないでしょうが、出来れば2着を死守したいと思っているはず。そんな態勢で弱り目の上家を狙い撃ちするような一萬:麻雀王国を待つような姑息なことをした罰が、絶好そうに見えた当たり牌を牌山奥深くに沈ませたのでしょうか。

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