2018年04月21日

ラグ読みについての考察

前回の記事で特上卓に上がって鳴きラグが減ったという話をしましたが、減った分発生したラグが重要となった気がします。今回はそんなラグについて認識した対局から。

南1局の親番。26500点持ちの2着ですが、トップからラスまで6000点差とまだフラットといっていい点差。その2巡目でこんな手に
四萬:麻雀王国六萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一筒:麻雀王国三筒:麻雀王国六筒:麻雀王国九索:麻雀王国九索:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国白:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国 ツモ五萬:麻雀王国ドラ六筒:麻雀王国

好配牌の上にカン五萬:麻雀王国入手。發:麻雀王国ツモで三元役を狙いたいところで、まず中:麻雀王国ポンをと思い鳴きアリにしていたところ、続く下家が切った牌が九索:麻雀王国でラグ発生。これを鳴いたら安手に終わる可能性が大なだけに見送ったところ、次の対面が切ったのが中:麻雀王国でこれはポン。
ここでドラを切ったらテンパイで3900点の手ですが、これだけの牌姿で3900点はもったいなく、少なくともドラにくっつけての7700点にして混戦から一歩抜け出したい。それで一筒:麻雀王国打で、続くツモが七索:麻雀王国で打三筒:麻雀王国七索:麻雀王国を残したのはドラ筋で利用価値の低い三筒:麻雀王国より少なくとも価値が高そうといった程度の考えだったのですが、次のツモがまさかの六筒:麻雀王国でミスをしてしまいました。
というのもぼくの想定は五筒:麻雀王国七筒:麻雀王国といったツモで、ドラが重なるというのは予想外。それでつい七索:麻雀王国打としてしまったのですが、よく考えればドラと1枚切れの九索:麻雀王国のシャンポンなんて上がり目は相当薄い。しかも九索:麻雀王国は先程ラグが発生していて、ラグ読みに長けた巧者なら当然ぼくが対子で持っていることがバレバレで出すわけがない。
ここは当然シャンポンでなくカン八索:麻雀王国に受けるところで、これなら出ないにしても山に残っている可能性は強くツモに期待できます。しかも両面変化も期待できると一石二鳥で、なぜシャンポンに受けたのか数秒前の自分に問いただしたいくらい。そんな暗鬱とした気持ちでツモっていたところ3巡後のツモがなんと九索:麻雀王国
「※%&#*※!!!」
と思わず意味不明な叫び声を上げてしまったのですが、親満を上がったとはいえこれはただのバカヅキ。実際八索:麻雀王国は全山でしたし、上を目指したいなら当然カンチャンに受けなければいけません。

そんな反省をした別の日。前局はリーチ負けする場面が続きほとんど振り込みしていないのにハコ近くの一人沈みという散々な結果に。気を引き締めたいところですが、東1局の南家で早々に3900点を振り込み暗雲垂れ込めるといったところ。
それ以降も全く手が伸びず、振り込みこそしなかったもののリーチ者のアタリ牌を次々と掴まされるといった局が続いて連続ラスへまっしぐらといった展開の東4局西家の8巡目。

三萬:麻雀王国三萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国九萬:麻雀王国二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国西:麻雀王国發:麻雀王国中:麻雀王国中:麻雀王国ドラ七萬:麻雀王国

ドラ2枚持ちですが、実は配牌からほとんど手が進んでなく、期待の中:麻雀王国もずっと鳴きアリにしていたのですが、持ち持ちなのか鳴けずじまい。それで孤立牌を切って1枚切れの西:麻雀王国發:麻雀王国といった役牌を残して受け気味に。これで対子が増えればチートイへと思っていたところ、対面の親が突然ドラの七萬:麻雀王国打。
ドラを切ってくるくらいですから、当然親は好手ですぐにでもリーチが飛んできそう。こちらの手は遅れていて早さ負けしそうですが、ここはポンするところでしょう。一応安全牌候補は複数確保しているというのがその理由でしたが、予想外だったのは怖い親リーがすぐ飛んでこなかったことで、一筒:麻雀王国がカブった後のツモが發:麻雀王国でこれでダブルバックになり心強くなりました。そして13巡目でカン三筒:麻雀王国を入手しテンパイ。
ただ初牌の中:麻雀王国はともかく、今にでも出そうな發:麻雀王国が出でこない。恐らく散々発生していたラグからバック仕掛けを警戒されたのか。そんなことを思っていたところ海底前のツモが中:麻雀王国でマンガン。この上がりで一気に調子が良くなりこの局はトップで終了したのですが、後で牌譜を見るとドラを切った親はその後發:麻雀王国中:麻雀王国を握ってオリていました。
やはり巧者は鳴きラグをしっかり把握していると認識させられた一局でした。

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