2018年05月04日
偉大な先代に及ばなかったわけ(ネタバレあり)
天鳳での5段生活も板に付いてきて、ポイントも1500前後、レートも1900近辺で安定するようになってきました。上級卓時代と違って特上卓ではラスを引くことも多くなったのですが、トップもそれなりに取っていてポイントはそれほど変わらず。
それでもポイントが徐々に増えているのは、ぼくが特上卓でラスを取ると必ず1階級下の上級卓で打ち直しをすることによるものでしょう。というのも経験則上、ラスを取ったとき同じクラスの卓で連予約するとろくな結果にならないことを知っているからです。
そしてラスを取ったとき頭を冷やすため間隔を置くのもよくある手で、そんなときはエロゲーを起動することにしています。最近おもにプレイしていたのは処女はお姉さまに恋してる~三つのきら星(キャラメルBOX)。このゲーム、前2作はかなり評価が高く(2作とも批評空間での中央値は80点)、体験版の評価も上々だったけに蓋を開けてみて70点をわずかに超える程度という低迷ぶりには驚きで、ライターの嵩夜あやの実績を考えると狐につままれたというのが正直なところです。
そんな作品でしたが、体験版で感じた感触はやはり間違いなく、序盤はおとボクの世界再びといった感じ。特にぼくはおとボクシリーズでは2よりも1の方が好みだっただけに、1の雰囲気を感じさせる発端は特によく感じられました。ヒロインの警護を目的に女子校に潜入するというのは、おとボク世界と乖離している面があるだけにどうかと思われましたが、実のところ警護についてはほとんど序盤のストーリーにほとんど関わってきません。また織女と美玲衣という有力ヒロイン同士の対立といった前2作にない件も、主人公の存在によって解決してしまいやや拍子抜けといったところ。そういった意味では今回は前2作の進化版といったものを表現したかったわけでなく、で前2作(特に1の)世界再びといったものを目指していて、いわゆる新しいことに挑戦した作品ではないと思うのです。
そして主人公である密のお姉さまぶりも1の瑞穂と同じくほとんど欠点のないパーフェクトぶり。寮ではお姉さんどころかみんなのお母さんといった世話ぶりで、寮生の心(と胃袋)を掴んでしまったし、クラスメイトたちにも試験勉強前に頼りにされたりとある意味瑞穂以上の完全無欠さを発揮しています。そういった主人公の活躍するシーンは1と同じく楽しめたし、織女や美玲衣も主人公のライバルとしてより相手ヒロインとしての役割が強い。このあたりは好みもあるのですが、1のヒロインである貴子の序盤の対抗意識(そしてツンデレ)さと比べると、主人公に対する心酔さが尋常でなく微笑ましいというよりもここまで未知の人物を簡単に受け入れていいものかと思ってしまいます。
それは別として1と同じように共通パートについては充分楽しめました。水泳シーンや入浴など主人公女装潜入ものではお決まりのイベントに関しては食傷感は否めませんでしたが、それでも雰囲気に助けられて読後感は良好。そして1と違う部分は寮生が増えて寮生活の楽しさ・賑やかさがより伝わってきたこともプラス。その上中盤では織女が寮に生活拠点を移すし、ルートによっては美玲衣も寮生活を始めるなど、学校のシーンよりも寮生活の方が印象に残るくらい。
このあたりは学園生活がメインだった1とは違いがあり一長一短といったところですが、それなりに楽しめたのは間違いありません。そして1ではほとんど目立たなかった脇役たちが今作では数多く登場するのも寮のシーンの楽しさにも貢献大なところでしょう。
ただ1と比べて全体的に進化・発展したかというと厳しい見方が出るのも止むを得ない。というのも1最大の欠点だった共通パートと個別パートの格差。掻い摘んで言えば楽しめる共通パートに比べ個別パートが淡白すぎたという欠点が今回でもそのまま劣性遺伝してしまっているのですね。まあこれがおとボクの持ち味といえばそれまでですが、1と比べて物足りなさが露見してしまったのは、おとボク1の発展形として期待されていたのに、1の構成そのままこじんまりしたものが出てきてしまったことによるものでしょう。そしてそれよりも問題だったのはヒロインの魅力が足らなかったこと。1では主人公の瑞穂に匹敵する魅力ある人物として貴子や紫苑といったヒロインが存在したのですが、今回は密の高スペックぶりが際立つ反面、ヒロインがそれに対抗できていまっていなかった。本来ヒロインの2トップを務めるはずの織女や美玲衣が早々と主人公の軍門に降っているようではやはり苦しく、どちらかというと色物に類する茉理が目立つようでは厳しいのです。
まあヒロインの魅力が足りなくてもまシナリオが面白ければ充分カバーできるのですが、前に述べたとおり共通ルートに比べ淡白な個別ルートという点でそれを助ける力はありません。それでも茉理ルートで安易に彼女の病気が治ったりするといった終息を迎えるのでなく別の道に進むといったエンドは買えるし、他のシナリオも酷いデキといって糾弾するほどでない。偉大な父親(先代)には及ばないもののぼくはそれなりに楽しめましたし、蛙の子は蛙とまではいえないまでもその片鱗は見せてくれたように思うのです。
それでもポイントが徐々に増えているのは、ぼくが特上卓でラスを取ると必ず1階級下の上級卓で打ち直しをすることによるものでしょう。というのも経験則上、ラスを取ったとき同じクラスの卓で連予約するとろくな結果にならないことを知っているからです。
そしてラスを取ったとき頭を冷やすため間隔を置くのもよくある手で、そんなときはエロゲーを起動することにしています。最近おもにプレイしていたのは処女はお姉さまに恋してる~三つのきら星(キャラメルBOX)。このゲーム、前2作はかなり評価が高く(2作とも批評空間での中央値は80点)、体験版の評価も上々だったけに蓋を開けてみて70点をわずかに超える程度という低迷ぶりには驚きで、ライターの嵩夜あやの実績を考えると狐につままれたというのが正直なところです。
そんな作品でしたが、体験版で感じた感触はやはり間違いなく、序盤はおとボクの世界再びといった感じ。特にぼくはおとボクシリーズでは2よりも1の方が好みだっただけに、1の雰囲気を感じさせる発端は特によく感じられました。ヒロインの警護を目的に女子校に潜入するというのは、おとボク世界と乖離している面があるだけにどうかと思われましたが、実のところ警護についてはほとんど序盤のストーリーにほとんど関わってきません。また織女と美玲衣という有力ヒロイン同士の対立といった前2作にない件も、主人公の存在によって解決してしまいやや拍子抜けといったところ。そういった意味では今回は前2作の進化版といったものを表現したかったわけでなく、で前2作(特に1の)世界再びといったものを目指していて、いわゆる新しいことに挑戦した作品ではないと思うのです。
そして主人公である密のお姉さまぶりも1の瑞穂と同じくほとんど欠点のないパーフェクトぶり。寮ではお姉さんどころかみんなのお母さんといった世話ぶりで、寮生の心(と胃袋)を掴んでしまったし、クラスメイトたちにも試験勉強前に頼りにされたりとある意味瑞穂以上の完全無欠さを発揮しています。そういった主人公の活躍するシーンは1と同じく楽しめたし、織女や美玲衣も主人公のライバルとしてより相手ヒロインとしての役割が強い。このあたりは好みもあるのですが、1のヒロインである貴子の序盤の対抗意識(そしてツンデレ)さと比べると、主人公に対する心酔さが尋常でなく微笑ましいというよりもここまで未知の人物を簡単に受け入れていいものかと思ってしまいます。
それは別として1と同じように共通パートについては充分楽しめました。水泳シーンや入浴など主人公女装潜入ものではお決まりのイベントに関しては食傷感は否めませんでしたが、それでも雰囲気に助けられて読後感は良好。そして1と違う部分は寮生が増えて寮生活の楽しさ・賑やかさがより伝わってきたこともプラス。その上中盤では織女が寮に生活拠点を移すし、ルートによっては美玲衣も寮生活を始めるなど、学校のシーンよりも寮生活の方が印象に残るくらい。
このあたりは学園生活がメインだった1とは違いがあり一長一短といったところですが、それなりに楽しめたのは間違いありません。そして1ではほとんど目立たなかった脇役たちが今作では数多く登場するのも寮のシーンの楽しさにも貢献大なところでしょう。
ただ1と比べて全体的に進化・発展したかというと厳しい見方が出るのも止むを得ない。というのも1最大の欠点だった共通パートと個別パートの格差。掻い摘んで言えば楽しめる共通パートに比べ個別パートが淡白すぎたという欠点が今回でもそのまま劣性遺伝してしまっているのですね。まあこれがおとボクの持ち味といえばそれまでですが、1と比べて物足りなさが露見してしまったのは、おとボク1の発展形として期待されていたのに、1の構成そのままこじんまりしたものが出てきてしまったことによるものでしょう。そしてそれよりも問題だったのはヒロインの魅力が足らなかったこと。1では主人公の瑞穂に匹敵する魅力ある人物として貴子や紫苑といったヒロインが存在したのですが、今回は密の高スペックぶりが際立つ反面、ヒロインがそれに対抗できていまっていなかった。本来ヒロインの2トップを務めるはずの織女や美玲衣が早々と主人公の軍門に降っているようではやはり苦しく、どちらかというと色物に類する茉理が目立つようでは厳しいのです。
まあヒロインの魅力が足りなくてもまシナリオが面白ければ充分カバーできるのですが、前に述べたとおり共通ルートに比べ淡白な個別ルートという点でそれを助ける力はありません。それでも茉理ルートで安易に彼女の病気が治ったりするといった終息を迎えるのでなく別の道に進むといったエンドは買えるし、他のシナリオも酷いデキといって糾弾するほどでない。偉大な父親(先代)には及ばないもののぼくはそれなりに楽しめましたし、蛙の子は蛙とまではいえないまでもその片鱗は見せてくれたように思うのです。
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