2019年03月18日

中島本と不調の関連性

天鳳界では大和田頭取と呼んだ方が通りがいい中島隼也プロの初著書論理的思考で勝つ麻雀(マイナビ)が発売されました。以前購入してぼく的に非常に面白く読めかつ勉強になった鳳南研究所の現代麻雀の神ワザ(マイナビ)にこの本の発売が予告されていて楽しみにしていたので、早速本屋を巡り購入。
再び麻雀熱がぶりかえしてから麻雀戦術書を購入し始めてこの本で(おそらく)14冊目。ここまで戦術書を買いあさっているためか、読んでいて目新しい部分は少なかった。もちろん麻雀戦術書をあまり購入していない層からすれば、目から鱗といった内容であり、麻雀の入口近くにいる人には適している本といえます。そういう意味では白鳥翔プロのトッププロが教える最強の麻雀押し引き理論(彩図社)も初心者を卒業して中級者に入ったばかりという方には良書なのでしょうが、上級者にはやや物足りない内容といえるのではないでしょうか。まあ本の内容を甘噛みしているだけのぼくのような人間には、麻雀の基本を再認識するといった意味では購入して全く無意味だったというわけではないわけですけれど・・・

といってもぼくが麻雀戦術書を買う理由は戦術の目新しさだけでなく、読み物としての面白さの方が重要視しています。現最高位である近藤誠一プロの初著書最強雀士が語るデジタルの向こう側~大きく打ち大きく勝つ麻雀(マイナビ)も戦術本としての価値よりもコラムにあった故飯田プロの思い出や実戦譜の方がずっと面白いと思っているように、総体的にぼくを満足させてくれれば充分なのです。このあたりはぼくが昔エロゲー批評空間で付けていた点数と同じなのかもしれません。
そういった意味で中島プロのコラムや語り口には、ぼくの琴線はあまり振るわなかったということになるのでしょうか。まあこれはあくまでぼくの趣味主観なのですけれど。

そんな中島本でぼくの一番印象に残っているのが、ブロックカウントについての記述。これは手牌のブロックの数を常に数えるというものですが、実はこの本に書かれる少し前からもうぼくは実践していたのです。ただ配牌からこれをたえず行っていると打牌が少し遅くなることもあり少し恥かしく思っていたのですが、強者も同じことをしているのだと知って「ぼくのやっている事は間違っていなかった。」と認識できたのは良かったです。あとこれは天鳳ではしないのですが、リアル麻雀だと配牌でヤオチュー牌の数も必ず数えるようにしています。リアルの場合九種九牌で流すことは出来ないので、理牌していないと無造作に字牌を切ってしまいがち。もしそれで9種や10種ヤオチュー牌があるところで字牌を切り国士無双を逃したとしたら痛恨ですからね。

まあぼくがこの中島本にあまりいい評価をしていないのも、この本を購入してから麻雀(天鳳)が絶不調だからです。もちろんぼくの麻雀が不調なのは決して中島本のせいでないのは明白なのですが、この本を購入する切欠となった鳳南研究所の本を購入後、ずっと好調状態が続いていたので、ここにきての不調はかなり堪えているのですね。
折角上がった7段ですが鳳凰卓で打つまもなく降級間近となりレートも2000を割り込んでしまいましたし、5段でレート2150越えを果たし安定段位も9段越えしていたサブ垢も一気に2000近くまで落ち、安定段位は8段に。まあこれが本来の実力かもしれませんが、4段から5段へ昇段する際に一度もラスを取らず22戦で昇段するなど本垢以上に大事にしていたサブ垢もすっかり傷ついてしまいました。

そんなサブ垢での対戦から・・・
一萬:麻雀王国一萬:麻雀王国四萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国二筒:麻雀王国三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国五索:麻雀王国七索:麻雀王国 ツモ六索:麻雀王国ドラ一萬:麻雀王国 

東3局の親。7巡目。24000点持ちの2着目で、トップの下家とはまだ8000点差という局面。本来ならダブルメンツの五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国を処理したいところですが、上家が2枚切っている四索:麻雀王国にラグが掛かっていて、恐らく山にはゼロ。といっても一索:麻雀王国は山に残っていそうでこの時点で二索:麻雀王国三索:麻雀王国ターツを落とすのは怖い。というわけでぼくが選んだのは6ブロックにする四萬:麻雀王国打。といっても定石手でなく正直自信があった打牌ではありません。

そんな時、3着目の上家からこんな捨牌のリーチが入る。
一筒:麻雀王国八萬:麻雀王国四索:麻雀王国九萬:麻雀王国四索:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒横:麻雀王国

そしてツモは初牌の東:麻雀王国九筒:麻雀王国連打は明らかにトイツ落としで良形濃厚。普通ならぼくの手はリャンシャンテンでオリを選ぶところですが・・・

オリなら二索:麻雀王国三索:麻雀王国落とし。四索:麻雀王国にラグがあったことから、ノーチャンスでありほぼ通ることは分かっていました。ただリャンシャンテンとはいえ親でドラトイツ。好形ばかり残っているだけに何とかこの手を実らせたい。相手はトイツ落としでのリーチで両無筋の牌ならともかく字牌くらいならと思って切ると、これが東:麻雀王国南:麻雀王国とのシャンポン待ちに一発でぶち当たる。裏ドラこそ乗らなかったもののリーチ一発東の5200点のダメージは点数以上にぼくの精神を蝕みました。

この後、対面の8段(麻雀AIのNAGA25)がぼくの振り込みで波に乗った上家に倍満を振り込んだ後、親満・親ハネをツモりり返すなど荒れた展開になり、結局南2局で7800点持ちのラス目に。それから何とか巻き返して最後なんとか3着にすべりこみましたが、ほとほと疲れました。

まともな状態なら中島本のP132を改めて読まなくても三索:麻雀王国を切っていたでしょう。そして好調ならこんな東:麻雀王国なんて一発で掴まない・・・そんなデジタルとかけ離れた思考をするあたりが不調の証なのでしょうね。

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