2021年12月28日

今年のエロゲーを振り返る

今年もはやあと数日。
何かアッという間に過ぎてしまったような気がするのですが、そう感じさせるということはまずまず平穏無事に過ぎたということで、元旦に初詣で神社仏閣めぐりをした甲斐があったといえるかもしれません。
ただエロゲーに関しては低迷を続け、目ぼしいゲームの発売も数えるほど。かっての有力メーカーだったLeafもエロゲーから離れてしまって久しく、また最近のエロゲー界を牽引してきたAUGUSTも発売どころか新作の発表もなく、ゆずソフトもエロゲー新作のリリースはありませんでした。そして一番の驚きというか悲しみは毎年必ず新作を発表していたアリスソフトが昨年発売したドーナドーナ いっしょにわるいことをしよう以来、リリースがなかったこと。アリスソフトは現在超昂大戦というソシャゲに力を入れていて、旧来のパソコンを媒体としたゲームは恐らく開発していないような気もしています。

その中で一人気を吐いたのがみなとそふとだったといえるでしょう。我が姫君に栄冠をはタカヒロ久々の新作に相応しいデキでしたし、8月にはクロガネ回姫譚 -絢爛華麗-もリリースされました。リメイクということで批評空間のデータ数はあまり伸びていないようですが、2本も発売してくれたというのは今年のエロゲー界にとっては数少ない明るい材料だった気がします。
その批評空間で今年発売のゲームで一番データを集めたのが冥契のルペルカリア(ウグイスカグラ)です。ただエロゲーに相応しいマイナーな世界観であり、一般に膾炙されるようなゲームでないのは確か。つまりエロゲー界を牽引するような作品でなく、これが一番データ数を集めるようでは困るのです。

そんな中、下半期で個人的に一番期待していたのが、Monkeys!¡(HARUKAZE)でした。ライターのはと氏は癖のある作風であり決して万人向けとはいいがたいのですが、その才能は恐らくエロゲー界には留まらないのではないかとぼくは見ています。実際昨年はマルコと銀河竜 ~MARCO&GALAXY DRAGON~という一般作をリリースしましたし、もしかしたらもうエロゲーから離れてしまうのではないかと危惧していました。それがまたエロゲーに戻ってきてくれて心から感謝しているのですね。
ぼくは購入したもののプレイしてなく内容については触れられないのですが、批評空間の評価は低くはないもののそれほど高いものではない。実際発売当初は低得点が多かったような記憶をしていますし、そこからすると現在の中央値は落ち着くところに落ち着いたような気がしています。今年の明るい材料といえば、これくらいでしょうか。

さて来年のエロゲー界の展望ですが、発売予定日が公表されている中で一番人気を集めているのがヘンタイ・プリズン(Qruppo)。ただぼくの感覚では冥契のルペルカリアと同じく、正直こうしたテーマの作品が主役として取り上げられるようでは困るような気がするのです。といってもQruppoはまだ歴史の浅いメーカーですし今後王道メーカーへの道を歩んでいくかもしれませんが。
そしてアサプロのフタマタ恋愛やライアーのエヴァーメイデン ~堕落の園の乙女たち~も作品としては期待できても、その作風から王道とはなりえないでしょうし、線が細いような気がするものの、サガプラのAMBITIOUS MISSIONに頼るしかないのでしょうか。

そんなわけで来年もエロゲーに関しては、今年以上にムードは明るいとは言えない状況です。一昔前のように地上波アニメに進出できるような作品がぞくぞく輩出されるように祈りたいものですが、今のところは厳しいと言わざるを得ないのが辛いところ。

ではこんなところで、来年もよろしくお願いします。


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