2009年09月23日
思惑どおりにならない
プロローグや冒頭のシーンをプレイしていてその後の展開を思い浮かべるというのは、エロゲーをプレイする人の誰もが意識せず行っていることだと思うのですが、その予想が大まかながら的中するゲームというのはそれほどハズレたと思うことはないでしょう。逆に予想が裏切られるゲームというのは大当たりか大ハズレかどちらかですが、ぼくの場合いい意味で予想を裏切られたというケースは少なく、大抵後者のケースが多いです。
今回取り上げるLike a Butler(AXL)がどちらだったかというと残念ながら後者だったのですが、実のところ同ライターの前作で巷の評価が高い恋する乙女と守護の盾もぼくの場合お世辞にも当たりといえないデキだったわけで、それより評価の落ちるLike a Butlerが面白い可能性は低いとは思っていました(だから発売日購入したにも係わらず半年近く放置していた)
ただ前作のデキに不満を持っていたにも係わらず、なぜ発売日購入したかというと当然理由があるわけで、それは体験版部分での面白さからです。超セレブたちが通うという高額院学園(通称)に通うことになった主人公とヒロイン(奏)という出だしはどちらかというとありきたりかもしれませんが、その学園の設定が今までの常識を完全に超越していて、学生1人1人が1軒家の豪邸住まい。そこから校舎まで馬車で通うヒロインが居たりカウボーイ姿の執事が登場したりするわけですからこれはもう完全なバカゲーの世界。当然普通のまともなストーリーなどさらさら期待できないわけですがそんなことは予想の範疇なわけで、このゲームの原画家である瀬之本久史氏といえばMilkyway(Witch)の頃から崩したギャグ絵に定評のある絵師。あのシリーズに愛着のあるぼくとしては、瀬之本氏のバカゲーと聞くとつい手を出してしまいたくなるわけです。
ところがそんなバカな設定でありながら、話しが進行してもちっともバカゲーらしい雰囲気にならないのは誤算でした。確かに六右衛門やダリルが登場するシーンなどに面白い部分はあるのですが、それはあくまで単発ギャグとしての面白さで肝心のストーリー部分はいたってスタンダードな進行。良く言えば固く真面目なストーリーではあるのですが、土台の設定が超次元なだけに真面目な話をされても説得力がなく上滑りで白けてしまうばかり。どうしてあのぶっ飛んだ設定でスタンダードな話をしてしまったのか正直ぼくには理解しかねます。
あの設定を生かすのなら当然バカゲーで突っ走るべきですし、でなければいくらセレブ学園とはいえもう少し説得力のある学園環境にすべきでしょう。中華皿に京料理を盛り付けても映えないように、器にあったストーリーにしないといくら感動を呼ぶ展開にしたとしても魅力は半減です。もちろんその料理が飛びぬけて美味しかったならば話は別(冒頭でいう前者の場合)ですが、中盤から終盤にかけての展開は決して優れていたとはいえなかっただけに・・・
そういえば前作の恋する乙女と守護の盾もぼくの思惑した展開にならず、がっかりしたことを思い出しました。そう考えるとこのゲームのライターである長谷川藍氏とぼくの相性はかなり悪いといってよく、今後氏が担当するゲームは他の人の評価がいくら高くとも手を出さない方が無難かもしれません。自分の合うライターを見つけるのと同じくらい合わないライターを見出すのも大事だと改めて思い知らせてくれたわけですが、最近なかなか手の合うライターが見つからないのですね・・・これも自分の舌が贅沢になってきたからでしょうか?
今回取り上げるLike a Butler(AXL)がどちらだったかというと残念ながら後者だったのですが、実のところ同ライターの前作で巷の評価が高い恋する乙女と守護の盾もぼくの場合お世辞にも当たりといえないデキだったわけで、それより評価の落ちるLike a Butlerが面白い可能性は低いとは思っていました(だから発売日購入したにも係わらず半年近く放置していた)
ただ前作のデキに不満を持っていたにも係わらず、なぜ発売日購入したかというと当然理由があるわけで、それは体験版部分での面白さからです。超セレブたちが通うという高額院学園(通称)に通うことになった主人公とヒロイン(奏)という出だしはどちらかというとありきたりかもしれませんが、その学園の設定が今までの常識を完全に超越していて、学生1人1人が1軒家の豪邸住まい。そこから校舎まで馬車で通うヒロインが居たりカウボーイ姿の執事が登場したりするわけですからこれはもう完全なバカゲーの世界。当然普通のまともなストーリーなどさらさら期待できないわけですがそんなことは予想の範疇なわけで、このゲームの原画家である瀬之本久史氏といえばMilkyway(Witch)の頃から崩したギャグ絵に定評のある絵師。あのシリーズに愛着のあるぼくとしては、瀬之本氏のバカゲーと聞くとつい手を出してしまいたくなるわけです。
ところがそんなバカな設定でありながら、話しが進行してもちっともバカゲーらしい雰囲気にならないのは誤算でした。確かに六右衛門やダリルが登場するシーンなどに面白い部分はあるのですが、それはあくまで単発ギャグとしての面白さで肝心のストーリー部分はいたってスタンダードな進行。良く言えば固く真面目なストーリーではあるのですが、土台の設定が超次元なだけに真面目な話をされても説得力がなく上滑りで白けてしまうばかり。どうしてあのぶっ飛んだ設定でスタンダードな話をしてしまったのか正直ぼくには理解しかねます。
あの設定を生かすのなら当然バカゲーで突っ走るべきですし、でなければいくらセレブ学園とはいえもう少し説得力のある学園環境にすべきでしょう。中華皿に京料理を盛り付けても映えないように、器にあったストーリーにしないといくら感動を呼ぶ展開にしたとしても魅力は半減です。もちろんその料理が飛びぬけて美味しかったならば話は別(冒頭でいう前者の場合)ですが、中盤から終盤にかけての展開は決して優れていたとはいえなかっただけに・・・
そういえば前作の恋する乙女と守護の盾もぼくの思惑した展開にならず、がっかりしたことを思い出しました。そう考えるとこのゲームのライターである長谷川藍氏とぼくの相性はかなり悪いといってよく、今後氏が担当するゲームは他の人の評価がいくら高くとも手を出さない方が無難かもしれません。自分の合うライターを見つけるのと同じくらい合わないライターを見出すのも大事だと改めて思い知らせてくれたわけですが、最近なかなか手の合うライターが見つからないのですね・・・これも自分の舌が贅沢になってきたからでしょうか?
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