2009年10月19日

先月(9月)の結果

馬体(原画)が魅力の良血馬から人気馬の直仔(FD)等、多士済々のメンバーが揃った先月のレース。混戦ムードが漂っていましたが、果たして結果はどうだったのでしょうか?

第9R(9月)着順
1着   夏ノ雨(CUBE)   中央値 80点 平均値 79点
2着 〇eden* PLUS+MOSAIC(minori) 中央値 80点 平均値 77点
3着   だっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~(タクティクス*ラテ) 
                中央値 78点 平均値 75点

人気どころの馬(ゲーム)を蹴散らして見事1着に入ったのは、これがデビュー戦だった夏ノ雨(CUBE)でした。それなりの実績のあるCUFFS血統とはいえ調教師(ライター)は新人ということで人気はそれほど高くなかったのですがこの走りは見事。シナリオを初めそれほど傑出した点はなかったようですが、爽やかな青春ストーリーを丁寧に描ききったことが評価されたようです。アメサラサヨスガノソラの成績から記者は良く走ったとしても入着一杯と思っていたのですが、それをはるかに飛び越えた時計(中央値)をたたき出したのには脱帽です。
相変わらず力の入った脚捌き(動画)が注目されたeden* PLUS+MOSAIC(minori)が2着。といってもこれは18禁部分のみの成績で、対象外となっているeden* They were only two, on the planet.は夏ノ雨より速い時計で走っているわけですから、実質は勝利していたといっていいかもしれません。Hシーンのみ入った追加ディスクということでこの馬単体での走りを評価することは難しいのですが、走破時計を考えればHシーンについても充分期待に応えてくれたといえそうです。
そして3着に入ったのがだっこしてぎゅっ! ~オレの嫁は抱き枕~(タクティクス*ラテ)で、下馬評から考えれば上々の成績といっていいでしょう。やったもの勝ちというような内容でシナリオ的にも決して誉められたものではなかったようですが、抱き枕を題材とした発想を無難にエロゲーとして纏めた力量が評価されたということでしょうか。

今回はメンバーが揃っていただけに人気薄の馬の食い込む余地は少ないと見ていたのですが、3着馬を含めて意外な穴馬が上位を賑わしてくれました。直線に入って失速し連対を惜しくも逃したDistance -ディスタンス-(Silksoft)がその代表。夏ノ雨と同じ青春ものですが、こちらは甘さよりもやや苦めのストーリー。泣き主体の展開がややあざとさを感じさせて終盤評価を落としたようですがデビュー戦でこの走りなら善戦といっていいでしょう。ヴォーカル曲の豊富さも時計の上積みに貢献したようです。
ヨスガノソラで人気を博した穹を前面に押し出して勝負したハルカナソラでしたが、結果は父(本編)から多少時計を縮めた程度に終わりました。それでも種牡馬(本編)の名を辱める成績しか残せない直仔(FD)が少なくないだけに時計を縮めたのは成功といってもいいでしょう。穹の魅力は相変わらずなようでこの馬を信じて買ったファンの期待は裏切らなかったようです。
こちらも直仔(FD)としてなかなかの走りをみせたのがプリ☆さら(アトリエかぐや)。好成績だったプリマ☆ステラと馬場掃除に終わったさらさらささらのニックスはやや冒険かと思われたのですが、結果を見る限り上位馬のプリマ☆ステラの血が強く出てくれたようです。エロさえ期待を裏切らなければアトリエかぐやもまだまだ充分勝負になるわけで、次走もこの走りを忘れてもらいたくないものです。
記者が単穴評価をした恋文ロマンチカ(Chuablesoft)は思ったよりも走れず。大正ロマンを舞台とした雰囲気は悪くなかったものの、作業感漂うシステムと足を引っ張ったヒロインが少なからず居たことがこの成績に終わった原因でしょうか。前予想で1走おきに走るジンクスから今回は走りごろと見たのですが、どうも前走のFDは計算に入れてはいけなかったようでした。
著名厩舎の復活ということで話題だったそらいろ(ねこねこそふと)も肝心の走りではそれほどインパクトを残せませんでした。ラムネと同じ世界観ということを考えれば成績も同様に終わって不思議ないわけで、入着ならともかく頭を期待するのは難しかったようです。それでも長期休養明け初戦としてはまずまずの走りで、叩いての次走には期待が持てそうです。
抜きゲー枠として期待の桃華散る 少女剣士の報復は慟哭に満ちて(アイル)も前人気から考えるとやや期待外れといえる結果といえるでしょう。エロに関しては満足いくデキだったもののツッコミ所の多い主人公の行動がやや足を引っ張ったかもしれません。ただ安馬(低価格作品)だけにこの時計で走ってくれればファンとしては充分かもしれませんが。
期待以上に騎手(原画家)がいい仕事をしてくれたのがトロピカルKISS(Twinkle)。ただシナリオに関しては今ひとつの感は否めず上位に食い込めなかったのは残念なところ。事実上のハーレムゲーでありながら主人公の魅力がファンに伝わってこないのが痛かったようで、調教師にもう少し頑張ってもらいたかったというのが本音でしょうか。
最近の厩舎の実績を考えればほぼ予想通りの成績といっていいSignalHeart(Purple Software)。といっても足を引っ張った要因はシナリオよりも不快にさせるヒロインが居たための方が大きく、このあたりはヒロイン萌えを主体とする厩舎としては「らしくない」といえます。相変わらずサブに魅力的なヒロインが存在するようですが、競争成績を上げないと種牡馬(FD)としての成功は覚束ないということをそろそろ理解してもらいたいものです。
記者が本命に推したNega0(ETERNAL)は入着も果たせない惨敗。前走のようなゲーム性を期待した層の評判が悪かったのが低迷した要因で、シナリオがとっつきにくいのも幅広い支持を集めにくかったよう。それでも評価がばらついているように少なくない支持も得ていて、楽しめる人には楽しめたようです。
そして今回ファンの期待を一番大きく裏切ったのがW.L.O.世界恋愛機構L.L.S.(あかべぇそふとつぅ)。同じ人気種牡馬(ゲーム)の直仔(FD)で同じあかべぇ血統のこんぼく麻雀の凡走を下回る成績には正直驚かされました。その敗因に付いては先月29日のコラムで分析したので深くは触れませんが、この成績では今後あかべぇ血統の直仔に期待してはいけないかもしれません。

というわけで今回は人気馬の不甲斐なさがやや目立つ結果になりました。そんな中 夏ノ雨の爽やかな走りが印象に残ったわけですが、10月はどんなレースになるのでしょうか?直前出走取消する人気馬が多くてやや寂しいメンバーとなった感はありますが、今回のように思わぬ穴馬が現れるのに期待したいところです。

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