2011年08月12日

萌えゲーにおける意外性

エロゲーを購入するにあたって、ぼくが一番重要視するのは大抵の人と同じく原画です。
もちろんライターの名に惹かれて買うこともあれば、予約特典にヴォーカルCDが付いたりすることでつい手を出してしまうこともありますが、基本的には原画がぼくの好みでないゲームを買うことはほとんどありません。
これは以前ある著名ライターがシナリオを担当した某ゲームを購入した時の教訓からで、そのゲームはあまりにストーリーがつまらなかったため中途放棄してしまったのですが、もし原画が高水準だったとすれば少なくともギブアップすることはなかったでしょう。それがこのゲーム、原画も並以下という体たらくだったために最後まで続ける気力が沸かなかったのです。

というわけで購入前は原画を重視しているぼくですが、いざ買った後プレイする際のモチベーションを左右するのは原画よりもシナリオ(ストーリー)だったりします。というのも購入前はブランドのHPやゲーム雑誌などで見る画像やキャラ設定からヒロインに対する萌え心を膨らませているわけですが、プレイ中その期待をより膨らませてくれるかそれとも萎ませてしまうかはシナリオライターの腕次第だからです。
つまり原画買いというのはあくまで写真だけを見てお見合いするようなもので、その後交際に発展するかどうかは実際会って話をして見なければ分からない。エロゲーでもヒロインが可愛く見えるようになるか、それとも醒めてしまうかは実際にゲームを進めてみないと分からないのです。
萌えゲーの難しさ(面白さ?)はまさしくここで、多くのゲームは原画の魅力とストーリーとが比例しないことが多い。第1印象の良いヒロインに限ってシナリオが酷かったり、逆に要らない子と思われていたヒロインのシナリオが存外良くてゲームを進めるにつれてだんだん可愛く見えてきたりというのは誰しも経験したことがあると思います。

そんな意外性ですが振り返って考えると最近あまりお目にかかっていません。特に良い意味での驚きというのが味わえていないというのは残念な気がします。これはシナリオライターの巧拙というよりぼくのエロゲー歴が長すぎて大抵のことでは驚かなくなっているというのが正解なのでしょうが、それでも一年に一本くらいは新鮮な驚きを味あわせてくれないかと思っているのです。

まあ原画の魅力を損なわないようなシナリオを書いてくれれば充分といってしまえばそれまでなんですけどね。

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