2015年08月02日

プレミアム商品券狂想曲

各地の自治体で販売されていた地域振興目的のプレミアム商品券がいよいよ当地でも発売されました。
そしてこれは予想されていたことですが、この商品券を求めて発売の1時間以上前から長い列が出来て、買えない人がでたり、暑さのため気分が悪くなり病院に運ばれたりと、その騒動ぶりが新聞の夕刊やローカルニュースに取り上げられたりしていました。
もちろん買うも買わないも個人の自由ですから、病院に運ばれた人はいわば自己責任と云われればそれまでですが、そもそもこんな暑い時期に販売するのはどうかとか、ネットや郵便等で事前に抽選販売にすればとか、このような事態を防ぐ手立てはいろいろと考えられました。
というかぼくの考えでは貴重な税金を使ってこんな商品券を発売する意味があったかと思うのですね。こんなバラマキをするくらいなら税金を下げたほうがよほどマシに決まっています。まして国の借金が膨大になっていて、消費税を10%に上げるのが間近に迫っているわけですから。

当地では結婚するとき、送り出す花嫁の実家が結婚式当日に二階から菓子を撒く風習があります。ぼくも何度もこのバラ撒かれた菓子拾いに参戦したこともあるのですが、ときに醜い争いが繰り広げられることもありました。菓子ですらこれですから、今回の商品券ともなれば阿鼻叫喚の地獄絵図となることは目に見えていたと思うのです。
だから救急車で運ばれた人に対して同情こそすれ嘲笑することなんて出来ません。生活防衛のためにお年寄りが暑い中早い時間から列に並ぶのは当然でしょうから。
つまりこれだけの人が好きで暑い中を喜んで並んでいたと施政者の方は思わないことです。事実この商品券を求め並んでいた人から、この商品券が発売されてありがたいなんて言っている人はほとんどいませんでしたから。

まあかく言うぼくもこの商品券を手に入れてしまったわけですが、(今のところ)この券を使ってエロゲーを購入することは出来ないみたいです。まあ当然といえば当然なのですが、もし購入できたとするともう1度並ぶことになり救急車で運ばれる羽目になったかもしれないので幸いといえるでしょう。というかそもそも使いきれるか分からない(というかぼくの性格だと使わず失効になる可能性が高い)商品券を買うことに貴重な時間を使うなら、少しでも積みゲーを消化したほうが良かったかもしれませんね。

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