2015年12月05日
豪華声優陣による抜きゲー?
最近積みゲーが全く崩しきれていません。
まあ最近は購入本数も1本買うのが精々といったところですので、それほど在庫は増えては居ないのですが、11月は久しぶりに複数本購入したということもあって、そろそろHD内に燻っているゲームをクリアしていかなければなりません。
ということで、疲れた体に鞭打ってようやくクリアしたのが、姉小路直子と銀色の死神(みなとカーニバル)です。本家つよきすのタカヒロ氏とそれ散るの王雀孫氏という人気ライターがタッグを組んだとあって、発売前から話題になっていた作品・・・にしては発売後の評判が芳しくないのが気になるのですが、ただミドルプライス作品ということで短時間でクリアできそう・・・ということでチョイスしたわけですが。
序盤から中盤をプレイしてみて批評空間の中央値が低迷している理由が分かってきました。決して箸にも棒にも掛からないというほどつまらないわけではないのですが、つよきすや俺たちに翼はない第2章のような笑いを期待した人に応えるデキだったかというと、とてもその域には達していなかったからです。
まあタカヒロは作品中つよきすの評価が飛びぬけていて、みなとそふとの旗揚げ作品となった君が主で執事は俺では正直空振りに終わった感が強かったことを考えれば、今回の成績は予想できたかもしれません。というのもみなとそふと最大のヒット作というべき真剣で私に恋しなさい!は豪華声優陣を含めた力押しで高評価を勝ち取ったようにぼくは思っているのですね。そう考えると今回のミドルプライスというポジションはタカヒロにとっては向かなかったのでしょう。確かに今回も多くのキャラクターが登場し声優も有名どころを揃えてます。ただミドルプライスという縛りがあったせいかキャラは多彩なものの設定に深みが感じられないのですね。
主人公がやたら好かれまくるというのはエロゲー的にはアリだとは思うのです。ただ年上女性キャラだけに全員に無条件に好かれるというのはちょっと違うのではないかと思うのですね。もちろん主人公の新九郎はプレイヤーを不快にさせるようなキャラではないし、メインヒロインたちに限っては好かれるようになった理由についても描かれています。ただ他のヒロインに関しては特に過程はほとんど描かれてなくて、単に主人公が生来備えている能力によるものという説明に終始してしまっています。これなら抜きゲーでありがちな、フェロモンによるものとかいうごり押しの設定の方がまだ理解できるような気がするのです。
と、こうして考えていくと、もしかしたらゲームの主眼は「一般作でも活躍している豪華声優陣競演による抜きゲー」のような気がしてきました。確かにエロシーンは心配されていた声優さんの演技を含めて頑張っている印象は強く、サブヒロインの大多数にもエロシーンがあるなど並みの抜きゲーと遜色ないくらい内容を誇っています。もし主眼がそうならシナリオの内容について不満を並べるのは見当違いというものです。実際キャラの会話も常時高レベルとまではいかないまでも、テンポは悪くなく、抜きゲーにありがちな空虚な笑いとは無縁でそれなりに楽しめました。
というわけで、ライターがタカヒロ氏一人だったなら満足とまではいかないまでにしても納得できたと思うのです。それにこういった声優陣を使った抜きゲーというコンセプトはいかにもタカヒロ氏が好んで作りたがりそうなゲームなのですよね。ただぼく的にはライター陣に王雀孫氏の名がある以上そう言った内容とは違うものを期待してしまうわけで、ゲーム全体に王雀孫らしさをほとんど感じさせるところがなかったのは残念でした。タカヒロ氏のホームグラウンドで戦ってしまったから仕方なかったかもしれませんが、王雀孫氏のテキストに期待していた身からすればホームチームの引き立て役に終わってしまうのではなく、喰ってしまうくらいの活躍をして欲しかったというのが正直な気持ちで、そういった意味では残念なゲームでした。
まあ最近は購入本数も1本買うのが精々といったところですので、それほど在庫は増えては居ないのですが、11月は久しぶりに複数本購入したということもあって、そろそろHD内に燻っているゲームをクリアしていかなければなりません。
ということで、疲れた体に鞭打ってようやくクリアしたのが、姉小路直子と銀色の死神(みなとカーニバル)です。本家つよきすのタカヒロ氏とそれ散るの王雀孫氏という人気ライターがタッグを組んだとあって、発売前から話題になっていた作品・・・にしては発売後の評判が芳しくないのが気になるのですが、ただミドルプライス作品ということで短時間でクリアできそう・・・ということでチョイスしたわけですが。
序盤から中盤をプレイしてみて批評空間の中央値が低迷している理由が分かってきました。決して箸にも棒にも掛からないというほどつまらないわけではないのですが、つよきすや俺たちに翼はない第2章のような笑いを期待した人に応えるデキだったかというと、とてもその域には達していなかったからです。
まあタカヒロは作品中つよきすの評価が飛びぬけていて、みなとそふとの旗揚げ作品となった君が主で執事は俺では正直空振りに終わった感が強かったことを考えれば、今回の成績は予想できたかもしれません。というのもみなとそふと最大のヒット作というべき真剣で私に恋しなさい!は豪華声優陣を含めた力押しで高評価を勝ち取ったようにぼくは思っているのですね。そう考えると今回のミドルプライスというポジションはタカヒロにとっては向かなかったのでしょう。確かに今回も多くのキャラクターが登場し声優も有名どころを揃えてます。ただミドルプライスという縛りがあったせいかキャラは多彩なものの設定に深みが感じられないのですね。
主人公がやたら好かれまくるというのはエロゲー的にはアリだとは思うのです。ただ年上女性キャラだけに全員に無条件に好かれるというのはちょっと違うのではないかと思うのですね。もちろん主人公の新九郎はプレイヤーを不快にさせるようなキャラではないし、メインヒロインたちに限っては好かれるようになった理由についても描かれています。ただ他のヒロインに関しては特に過程はほとんど描かれてなくて、単に主人公が生来備えている能力によるものという説明に終始してしまっています。これなら抜きゲーでありがちな、フェロモンによるものとかいうごり押しの設定の方がまだ理解できるような気がするのです。
と、こうして考えていくと、もしかしたらゲームの主眼は「一般作でも活躍している豪華声優陣競演による抜きゲー」のような気がしてきました。確かにエロシーンは心配されていた声優さんの演技を含めて頑張っている印象は強く、サブヒロインの大多数にもエロシーンがあるなど並みの抜きゲーと遜色ないくらい内容を誇っています。もし主眼がそうならシナリオの内容について不満を並べるのは見当違いというものです。実際キャラの会話も常時高レベルとまではいかないまでも、テンポは悪くなく、抜きゲーにありがちな空虚な笑いとは無縁でそれなりに楽しめました。
というわけで、ライターがタカヒロ氏一人だったなら満足とまではいかないまでにしても納得できたと思うのです。それにこういった声優陣を使った抜きゲーというコンセプトはいかにもタカヒロ氏が好んで作りたがりそうなゲームなのですよね。ただぼく的にはライター陣に王雀孫氏の名がある以上そう言った内容とは違うものを期待してしまうわけで、ゲーム全体に王雀孫らしさをほとんど感じさせるところがなかったのは残念でした。タカヒロ氏のホームグラウンドで戦ってしまったから仕方なかったかもしれませんが、王雀孫氏のテキストに期待していた身からすればホームチームの引き立て役に終わってしまうのではなく、喰ってしまうくらいの活躍をして欲しかったというのが正直な気持ちで、そういった意味では残念なゲームでした。
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