2016年03月24日
妹の立ち位置の差が問題か
前回に続いて相変わらず体調は悪いままですが、もう1本積みゲーを崩すことができました。(といってもかなり前からプレイは始めていたのですが・・・)微熱が残っていて、まともなプレイ感想となっているか心配なのですが・・・
さて、そのゲームは嫁探しが捗りすぎてヤバい(Hulotte)ですが、前作の妹のおかげでモテすぎてヤバいがぼく的には良作萌えゲーという評価だったので、発売前はかなり期待していたゲームでした。ただこのゲームも発売後の評価はイマイチのようで・・・不安たっぷりのスタートでした。
(ここからネタバレ)
(なお前作の妹のおかげでモテすぎてヤバいの核心にも触れていますので未プレイの人は注意して下さい)
前作はヒロインの設定や展開が妙にボクの琴線に触れてしまったわけですが、惜しむらくは真のヒロインとなるはずだった妹(メグリ)のシナリオが弱かったことがありました。それでこの新作での妹(希里乃)の立ち位置がどこになるのかがカギになるのではと思っていたのですが・・・
ぼくは最初、希里乃は妹の本分からほとんど離れることはなく、唯や明佳と同じくおまけシナリオにおいてサブヒロインを務める存在だと思っていました。というのも主人公が大昔結婚を約束していたヒロインの存在を探すために、田舎暮らしから離れ八神家の居候となることが明らかにされます。希里乃がその約束したヒロインとなることはあり得ず、主人公とヒロインを応援する存在だと思っていました。
ただシナリオを進めていくにつれて、それがだんだんと怪しくなり始めてきました。というのも希里乃は前作のメグリと違い主人公(兄)への想いをあまり隠そうとしないのですね。つまり隠しヒロインでなく、自ら表のヒロインに名乗り出てきているのです。
まあ前作のメグリも実際は叶とのWメインヒロインとなっていたわけですから、別に不満というわけではありません。ただ前作が他のヒロインも叶やメグリと同じとまではいかないまでもそれなりに可愛く感じられたのに対し、今作の八神姉妹や奈々華先輩はそれほど可愛く感じられませんでした。これは各々のシナリオにも原因があるのかもしれませんが、構成にも問題があったのではとぼくは思うのです。
前作はまるでコース料理のように前菜・サラダ・スープ・メインデッシュとヒロインの登場する順番が絶妙だったのに対し、今作はどうもメインデッシュ(希里乃)一本に絞りすぎて後の料理(ヒロイン)は適当にテーブルに出されたように感じられたのですね。
このメインヒロインに重きを置く手法は特に珍しいわけでなく(むしろ前作の方が珍しい)他の萌え系ゲームでもよく用いられるのですが、これが成功するには当然最終シナリオが飛びぬけて良くなければいけないのです。前作はメインヒロインの叶以上の存在として用意したはずのメグリが実際はパッとしなくて、他のサブヒロインと変わりないような存在となってしまっただけに、今作は希里乃一本に絞ってきたわけですがこれが思惑どおりにいかなかったというのは皮肉でした。というのも、残念ながらそれほど希里乃シナリオが面白いと感じられなかったことで、この時点で今作は凡作といって差し支えないデキとなってしまったといえるでしょう。
ではなぜ希里乃シナリオが面白く感じられなかったかというと、やはり構成に問題があったのではとぼくは思うのです。希里乃シナリオの序盤で八神姉妹の家に居候している主人公(兄)の下に希里乃がやってくるのですが、構成的にまずいと思うのです。本来ゲームの最初の主眼は主人公が幼い頃結婚の約束をした相手を見つけるというものでした。そしてその相手が瀬里香であることが瀬里香シナリオで判明するわけですが、折角のその余韻を壊すような形で希里乃ルートが始まるのはどうなのか。
もしぼくがこのゲームのライターなら希里乃ルートの開始時を主人公が八神姉妹と結ばれず、再び田舎に戻ることになったあたりから始めるでしょう。それが嫁探しという何とも怪しげな理由でやってきた主人公を何も言わず居候させてくれた八神姉妹への礼儀だと思うのですね。それが、まだ八神姉妹の恋の行方が決着しないうちに、とんびが油揚げをさらうような形で希里乃が八神家にやってくるのは、いくら真のメインヒロインといってもどうかと思うのです。
もちろん希里乃が主人公(兄)のことを想って八神家に来ても、八神姉妹は詮索したりしません。その上、希里乃が主人公と結ばれても、近親相姦と糾弾することもなく祝福したりします。この(結ばれなかった)ヒロインの心の広さはエロゲーではままあることとはいえ、主人公が告白してきたヒロインをしっかり断る(ふる)ことにより、不自然さを緩和していた前作と比べるとご都合主義すぎると感じられます。
そうした犠牲の上で成り立っている希里乃ルートはさすがに真のメインヒロインに相応しい内容となっているのは確かですが、ぼく的には他のヒロインのことを考えるとどうしても冷めた目で見てしまうのですね。こうして考えるとぼくが好きな妹ヒロインは、目立たず主人公(兄)を一歩引いたところから見守っているようなタイプなのでしょう。まあ現在と違い、実妹ヒロイン禁止の時代からプレイしているから、兄妹のカップルがおおっぴらに祝福されるというのに慣れていないということもあるのでしょうけれど・・・
総括すると今回はハーレム展開も実装しているなどエロにも力を入れているのですが、ヒロインに対する萌えが足りなく感じては威力も半減。前作がぼくのツボにあまりに嵌っていただけに、期待ハズレだったというのが正直なところです。
さて、そのゲームは嫁探しが捗りすぎてヤバい(Hulotte)ですが、前作の妹のおかげでモテすぎてヤバいがぼく的には良作萌えゲーという評価だったので、発売前はかなり期待していたゲームでした。ただこのゲームも発売後の評価はイマイチのようで・・・不安たっぷりのスタートでした。
(ここからネタバレ)
(なお前作の妹のおかげでモテすぎてヤバいの核心にも触れていますので未プレイの人は注意して下さい)
前作はヒロインの設定や展開が妙にボクの琴線に触れてしまったわけですが、惜しむらくは真のヒロインとなるはずだった妹(メグリ)のシナリオが弱かったことがありました。それでこの新作での妹(希里乃)の立ち位置がどこになるのかがカギになるのではと思っていたのですが・・・
ぼくは最初、希里乃は妹の本分からほとんど離れることはなく、唯や明佳と同じくおまけシナリオにおいてサブヒロインを務める存在だと思っていました。というのも主人公が大昔結婚を約束していたヒロインの存在を探すために、田舎暮らしから離れ八神家の居候となることが明らかにされます。希里乃がその約束したヒロインとなることはあり得ず、主人公とヒロインを応援する存在だと思っていました。
ただシナリオを進めていくにつれて、それがだんだんと怪しくなり始めてきました。というのも希里乃は前作のメグリと違い主人公(兄)への想いをあまり隠そうとしないのですね。つまり隠しヒロインでなく、自ら表のヒロインに名乗り出てきているのです。
まあ前作のメグリも実際は叶とのWメインヒロインとなっていたわけですから、別に不満というわけではありません。ただ前作が他のヒロインも叶やメグリと同じとまではいかないまでもそれなりに可愛く感じられたのに対し、今作の八神姉妹や奈々華先輩はそれほど可愛く感じられませんでした。これは各々のシナリオにも原因があるのかもしれませんが、構成にも問題があったのではとぼくは思うのです。
前作はまるでコース料理のように前菜・サラダ・スープ・メインデッシュとヒロインの登場する順番が絶妙だったのに対し、今作はどうもメインデッシュ(希里乃)一本に絞りすぎて後の料理(ヒロイン)は適当にテーブルに出されたように感じられたのですね。
このメインヒロインに重きを置く手法は特に珍しいわけでなく(むしろ前作の方が珍しい)他の萌え系ゲームでもよく用いられるのですが、これが成功するには当然最終シナリオが飛びぬけて良くなければいけないのです。前作はメインヒロインの叶以上の存在として用意したはずのメグリが実際はパッとしなくて、他のサブヒロインと変わりないような存在となってしまっただけに、今作は希里乃一本に絞ってきたわけですがこれが思惑どおりにいかなかったというのは皮肉でした。というのも、残念ながらそれほど希里乃シナリオが面白いと感じられなかったことで、この時点で今作は凡作といって差し支えないデキとなってしまったといえるでしょう。
ではなぜ希里乃シナリオが面白く感じられなかったかというと、やはり構成に問題があったのではとぼくは思うのです。希里乃シナリオの序盤で八神姉妹の家に居候している主人公(兄)の下に希里乃がやってくるのですが、構成的にまずいと思うのです。本来ゲームの最初の主眼は主人公が幼い頃結婚の約束をした相手を見つけるというものでした。そしてその相手が瀬里香であることが瀬里香シナリオで判明するわけですが、折角のその余韻を壊すような形で希里乃ルートが始まるのはどうなのか。
もしぼくがこのゲームのライターなら希里乃ルートの開始時を主人公が八神姉妹と結ばれず、再び田舎に戻ることになったあたりから始めるでしょう。それが嫁探しという何とも怪しげな理由でやってきた主人公を何も言わず居候させてくれた八神姉妹への礼儀だと思うのですね。それが、まだ八神姉妹の恋の行方が決着しないうちに、とんびが油揚げをさらうような形で希里乃が八神家にやってくるのは、いくら真のメインヒロインといってもどうかと思うのです。
もちろん希里乃が主人公(兄)のことを想って八神家に来ても、八神姉妹は詮索したりしません。その上、希里乃が主人公と結ばれても、近親相姦と糾弾することもなく祝福したりします。この(結ばれなかった)ヒロインの心の広さはエロゲーではままあることとはいえ、主人公が告白してきたヒロインをしっかり断る(ふる)ことにより、不自然さを緩和していた前作と比べるとご都合主義すぎると感じられます。
そうした犠牲の上で成り立っている希里乃ルートはさすがに真のメインヒロインに相応しい内容となっているのは確かですが、ぼく的には他のヒロインのことを考えるとどうしても冷めた目で見てしまうのですね。こうして考えるとぼくが好きな妹ヒロインは、目立たず主人公(兄)を一歩引いたところから見守っているようなタイプなのでしょう。まあ現在と違い、実妹ヒロイン禁止の時代からプレイしているから、兄妹のカップルがおおっぴらに祝福されるというのに慣れていないということもあるのでしょうけれど・・・
総括すると今回はハーレム展開も実装しているなどエロにも力を入れているのですが、ヒロインに対する萌えが足りなく感じては威力も半減。前作がぼくのツボにあまりに嵌っていただけに、期待ハズレだったというのが正直なところです。
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