2016年07月25日

復讐戦を挑むよりも・・・

当地もようやく梅雨明けして、本格的な猛暑のシーズンとなりました。
相変わらず体調は芳しくなく、最近は仕事以外で外出する気力も無くて、サッカーの生観戦もご無沙汰となっています。まあTVで見る限り瑞穂や豊田スタジアムに行っても地元チームがとても金を払って見せるようなサッカーをしていないので、疲れた身体に鞭打ってスタジアムに行く気にはなりませんが・・・

そんなわけで仕事の日以外はクーラーの効いた部屋で積みゲーを崩すくらいという不健全な生活を送っている今日この頃ですが、それでも崩すスピードはそれほど上がってこないのが悩み。
そんな中、それほど苦労せず一気にラストまで迎えたのが乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque- (Navel)です。
Navelのドル箱シリーズとなったこのつり乙もこの最新作で5作目。今回は乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris- の後日談という趣なのですが、このゲームの目玉となったのが、乙りろで噛ませ犬というか不遇のヒロインとして認知されてしまったエッテルートを全面書き直ししたことです。

確かに乙りろのエッテルートは失笑というより黒歴史に近いものでした。なんといっても主人公(遊星)とほとんど恋愛関係に陥る描写もなく婚約となってしまうわけで、初体験後、遊星にHは(記憶は定かでないですが)半年で1度でいいなんて言われてしまったりとか、完全に笑いを狙ったものでした。
ただ実のところそんなエッテがぼくは1番好きなのですね。まあこれは不遇キャラ萌えであるぼくの習癖によるものかもしれませんが、あの黒歴史ルートもエッテらしいと思うのです。まあはっきりとした恋愛感情なしに恋人同士になるというのは、恋愛AVGを関するゲームとしてはどうかと思うのですが、(偏見かもしれませんが・・・)財閥同士の男女関係なんてそんなものですし、切欠はともかくとして無理やり政略結婚で夫婦関係になった男女が意外と仲睦ましいオシドリ夫婦になったなんて実例は実際いくらでもあると思うのですね。

よってぼくは改変エッテルートなんて正直見たくなかったのです。確かに改変されたルートは最初のルートよりも(当然)良かったです。これまでギャグ担当と思われていたト兄様ことアンソニーの意外な活躍は面白かったですし、エッテの縁の下の力持ちぶりも頼もしかった。ただそれならなぜ最初からこのルートを出せなかったのかと制作陣に聞きたいです。それに大蔵一族内の抗争や衣遠と駿我の主導権争いは既に他のルートで展開されていて、今更エッテルートで行われても食傷気味としか言いようが無いのですね。

それならあの黒歴史ルートで衣遠と駿我を出し抜く形で大蔵家の頭首(候補)となった遊星が、彼らとどう関係を修復させていくのか?そして最愛の兄(遊星)をエッテに譲り渡す形になったりそなの感情はどうか?など、これまで他のヒロインのルートには絶対に起こり得ない展開があったはずなのですね。多少面白くとも2番煎じである改変ルートのことを思えば、波乱万丈の展開が予想される、前回ルートの後日談の方がよっぽど面白くなりそうなのです。

まあこんなことを言うと、商売っ気たっぷりのNavelのことですから、再度リメイクされたFDを出しかねないので止めておきますが、このつり乙シリーズもそろそろマンネリになりつつあるのではないかと思わないでもないです。メリルルートはともかく、水準以上だったりそなルートもなぜか醒めた目で見てしまったのは、改変されたエッテルートのこともあるのですが、やはりマンネリ感が拭えなかったことにあると思うのですね。
そしてフルプライスでありながら、ぼくのようなスローペースでも簡単にに終わらせてしまえるような容量のなさも心証がよろしくない。そういった意味で今回に限っては良作とはちょっと呼べない作品になってしまったかなとぼくは思うのです。

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