2018年05月29日

本編と遜色ない続編

6段に昇段して順調にポイントを増やしていると安心したのもつかの間、ここ2~3日一転して配牌・ツモが伸びず、闇夜で突然後頭部を殴打されたようなダママンガンを打ち込んだり、リーチ負けすること数度。このところすっかり3・4着が定位置となってしまいました。それで1ランク落とした上級卓に挑んでみたのですが、そちらでも2着を守るのが精一杯。ここ10戦の成績はというと0-4-3-3とポイント・レートとも順調に低下。恐らく地獄モードに踏み込んでいると思われます。
こんなときはしばらく麻雀から離れるのが吉なのですが、不調のときほど減ったポイントを少しでも戻したくて予約ボタンをポチりたくなるもので、そんな焦った状態で結果がでるはずもなくより深みに嵌ってしまう・・・
そんなときは涙を飲んでエロゲーをプレイするのですが、つまらないゲームだとすぐ天鳳に戻りたくなるので、麻雀を忘れてしまうくらいの面白さが必要なのです。

それで現在プレイしているのはノラと皇女と野良猫ハート2(HARUKAZE)かりぐらし恋愛(ASa Project)の2つ。最近ぼくの評価が下落していたアサプロの最新作かりぐらし恋愛ですが、全盛期のアサプロとまではいかないまでも、久しぶりに笑わせるゲームに仕上がっています。最近のアサプロはヒロイン萌えを意識しすぎてその分笑いが不足気味となっていましたが、今回はヒロイン萌えを犠牲にしても笑いに軸足を置いてきたのが巻き返せた要因でしょう。まあ具体的な感想は次回以降にするとして、今回は一足先にクリアしたノラと皇女と野良猫ハート2の所感について述べてみたいとおもいます。
といってもこのゲーム。発売日が昨年秋だったように、始めてからかなりの月日が経っています。その時間が掛かった原因は、一番最初にプレイしたアイリスルートのデキが今ひとつだったことが大きいです。

タイトルのノラと皇女とという額面を鵜呑みにすれば、パトリシアと対比するアイリスはこの続編のメインヒロインというべき存在だったはずなのですが、半田ノラを中心としたファミリーと混じりあうにはやはり時間が無かったように思われるのですね。ノエルも含めてこのルートはシナリオとしての面白さよりも笑いを評価しなければならないのかもしれませんが、その笑いもやや滑っていたし、期待ハズレといっても過言ではなかった。そしてファミリーと関係の薄かったユウルートもアイリスルートと同様の感触で、買えなかった。
それに追加されていくアフターもかなり短くて、ガッカリ。ぼくはこのメーカーにHシーンは期待していないのです。というより前作もそうだったのですが、このメーカーのHシーンの構図はどうも無理があるというか崩れているような気がして抜くような気にならないのです。ぼくとしてはヒロインを含めたカオスなやり取りが楽しみたかったわけで、Hシーンがほとんどの部分を占めるアフターなんて期待していなかったのです。

そんなぼくの鬱屈した気持ちが少しづつ晴れていったのはルーシアルートに入ってからでした。堅物というかパトリシア命のルー姉がノラとどう恋愛関係になるのか正直謎すぎて分からないというのがプレイ前の予想だったのですが、そこはシナリオの牽引力と笑いで強引にまとめあげたのはさすが。ルーシアが皇女として選ばれなかった過去などは当初からの設定だったのか、それとも後付けなのかライターに聞いてみたいところなのですが、前作ではそれほど好みのキャラといえなかったルーシアがこれほど可愛く感じられたのはいい意味で予想外でした。
そしてこれはノブチナルートにも言えます。このノブチナもノラとその友人たちの一員としての魅力について大きいものがありましたが、果たして恋愛関係として成立するかというと疑わしく思っていました。実際ノラとノブチナの関係はまだまだ発展途上の子供のような恋人同士を見るようで、その影響からかHシーンも薄くエロゲーとして見るとどうなのかと思わせます。ただシナリオを見ると、家族愛と友情を兼ね備えてライターの色が色濃く出ていて一番力の入ったルートと思われます。このルートのデキの優劣は別として、任侠一家の娘というノブチナの設定からここまで話を膨らませたライターの手腕は買いたい。

ぼく的に笑いのツボに入った数は前作より少なく、お気に入りヒロインだった黒木さんの活躍するシーンが少なかったりと不満は少なからずあるのですが、それでも本編と同じだけのシナリオのクオリティを続編でも発揮してくれたというだけでも、高く評価したい作品です。

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