2023年07月30日

Mリーグを観なくなった弊害

7月は久しぶりに2冊麻雀本を購入しました。

その1冊が「海賊の麻雀」。



最近Mリーグをリアルで観戦することが、ほとんどなくなったぼくですが、応援しているチームがどこかと問われれば「UNEXTパイレーツ」と答えるでしょう。ネット麻雀として天鳳を主戦場としている身としては、「天鳳名人戦」で活躍したコバゴー、ASAPIN、バッシーの3人が組むチームを応援しないでいられるわけがないのです。
そんなチームですが、瑞原明奈プロが加わって悲願の優勝を達成。ただそれ以降はファイナルステージに2年連続進むことが出来ず、選手入替ルールにより、朝倉・石橋プロが退団。その石橋プロの最期の対局はまるでこの世の不運がすべて降りかかった自分の麻雀の一局を思い出して、何か目頭が熱くなる思いをしました。
そして、22・23シーズンから鈴木優プロと仲林圭プロが加入。特に鈴木プロは地元愛知県出身であり人柄の良さが漏れ伝わってきて、ぜひ大舞台で活躍して欲しいと思っています。ただ初期のメンバーと比べるとチームに対する応援の熱が下がってきているのは事実。
そんな今シーズン得点源の小林剛プロが思わぬ不調を囲ったとしても、ファイナルステージに残れなかったという成績については、前年と同じ。そんな時期になぜこの本がリリースされたのかな?と思わないでもない。実際、鈴木優プロも仲林プロもまだパイレーツに入って1年目。まだ自分の色というか実力を出し切れていないような気がしますし(特に鈴木優プロはもっと活躍してくれると思っていた)・・・もしパイレーツが優勝した時に、この本がリーリースされたとしたら、もっと売れたのではないかと勘繰ってしまうのですね。

何か褒めているより貶している成分が多くなってきて、自分でもよく分からなくなってきたので、閑話休題して内容についてサラっと紹介。

22~23シーズンMりーグのパイレーツの実戦から、各プロが気になった局面を次の一手形式で出題するという企画ですが、次の一手衆集として考えてしまうと期待を裏切られてしまうと思います。
というのも、例えば瑞原プロが切った選択に鈴木優プロが違う選択をしたりというように、次の一手として明確に正誤が分かるような問題ではないのですね。つまりこの本の主眼はパイレーツの4人がMリーグでどんな思考であのような選択をしたかを解説してくれるといった読み方をしなければいけないというわけですね。

今シーズンぼくはMリーグをじっくり視聴したということはほとんどなくて、「ほおー。あの時は不可解に思えたけど、こんな考えだったんだ。」と感心したということは全くなくて、Mリーグの観戦記として共感するといった読み方は出来ませんでした。ただ小林プロの選択は相変わらずブレがなくて苦笑いや尊敬してしまいます。実はぼくが一番好きなプロは小林プロで、ぼくの考えつかないような打牌や鳴きを自信を持って放つところにあこがれるのです(そんなぼくはというと小林プロとは対照的な門前派)。そんな小林プロの思考の一端が覗けたのは素直に嬉しかった。
もちろん他のプロの気になった局面というのも楽しく読めたのですが、、やはり各プロで打牌が分かれるというのは少し困りもの。それなら、なぜ分かれたのかという点を今回のようなコラムのような一言ではなくて、感想戦形式でじっくり語ってくれた方が(ぼくには)良かったような気がします。それで、自分に合った選択をすればいいわけですから。

チームを支える監督・マネジャーの対談も興味深く読めました。むしろぼくにはこの対談がパイレーツを知ることができたという点で、一番良かったのではないかと思ったりしています。
何か注文ばかりしてしまったようなのですが、これはぼくがパイレーツファンでないことによるものでしょう。Mリーグそしてパイレーツに対する思いが深ければ深いほど、この本はより楽しめるのではないかと思います。

この記事へのトラックバックURL

http://sakanaeye.mediacat-blog.jp/t152126
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい