2008年03月31日
ビックスワンにいつ春が来る
浦和レッズがようやく今季初勝利を挙げた。
闘莉王をボランチにコンバートしたり、実績のある坪井や細貝でなく堤をDFで起用したりともし負ければ波紋を呼びかねない采配をしただけにエンゲルス監督も一安心だろう。得点も取れるようになってきたしあと早々にケガで交代した鈴木啓太の症状が重くないことを祈るだけだ。
一方そのレッズに大敗したアルビレックス新潟は厳しい。
第二節のFC東京戦でミスを犯したGK北野に代えてベテラン野澤を起用する大ナタを振るったがナビスコカップを含めて3試合、今のところ結果が出ていない。先ほどのエンゲルス監督の例ではないが思い切った起用をして結果が出れば良いが、出ないとどうしても選手に対する求心力が低下してしまうだけに鈴木監督の今後が心配になってくる。
確かに今季の新潟は失点が多い。異常といっていいほどだ。もともと失点の少ないチームではなくアウェーだと大量失点を喫してしまうところのあるチームだったが、今季はホームのビックスワンでも同じような試合をしてしまっている。しかしその原因を即GKやDFに求めるのは早計だろう。これは中盤を含めた全体の問題ではないかと思う。
新潟はハズレ外人をあまりつかまないことで定評のあるチームだ。セルジオ、マルクス、アンデルソンなどJ1昇格時を支えた選手やサイドで存在感を見せたファビーニョ。在籍一年ながらその存在感は強烈だったアンデルソン=リマなどすらすらっと在籍した優良外人の名が出てくる。途中帰国した外人の名前ばかり思い出される某チームとはえらい違いだ。そんな新潟は今季得点源のエジミウソンとケガの多かったシルビーニョの代わりにアレッサンドロとダヴィを加入させたがこれが機能していない。特にダヴィは新潟優良外人伝説に終止符を打つのではないかと思わせるぐらいこれまでの不出来さが目立つ。
昨季非常に光る活躍を見せていたマルシオ=リシャルデスもケガが長引きブラジルに帰国中(帰国は4月)で復帰の目処がたたないなど今年は外人の厄年といっていいかもしれない。
ただこれも危機管理の甘さからきたものといえる。本来予定していたダヴィのポジションである中盤左サイドは昨年まで鈴木慎吾がいた。鈴木は昨季精彩を欠き中途大分にレンタルしてしまったが、シャムスカ監督のもとで完全に調子を取り戻し今や今季大分の好調を支える一人といっていいほどの活躍ぶりだ。鈴木が復調していたことは分かっていただけに、もし今季レンタルバックさせていればフィットしていない左利きのダヴィを右に使うなど無理な起用をする必要はなかっただろう。またいくらケガが多かったとはいえシルビーニョの解雇は早計だったのではないか。シルビーニョの中盤での配給力は絶品で出場していた試合では必ず存在感を示していただけに不在は大きい。失点が多いのも中盤でボールが上手くさばけていないことも原因の一つではないだろうか。
それにエジミウソンや坂本の引き抜きに対しての対応にも不満が残る。今季出て行った選手と入ってきた選手のバランスが明らかに取れていないのだ。少数精鋭といえば格好いいが今季の陣容はあまりに層が薄い。これでは途中大幅に補強しない限りきつい夏場は戦えないのではないだろうか。
ただ個人的には新潟は充分巻き返しが出来ると見ている。新潟にはビックスワンという強力な味方がいるからだ。FC東京戦でも萎えてしまいそうな前半の戦いぶりから後半追い上げを見せられたのもサポーターの力があったからこそ。昨季でもアウェーで心配になるほど不出来な大敗したチームがビックスワンに帰ってきたらまるで別のチームのような良い動きをみせることが多かっただけに今季も得意のホームで勝ち点を稼いでいけば残留は余裕で達成できると思う。逆にいえば得意のホームでも浦和戦のような戦いをしているようだと不安はますます広がっていくだろう。
そういった意味でも次節水曜日のビックスワンで好調鹿島にどれだけの戦いを見せられるか注目してみたい。
闘莉王をボランチにコンバートしたり、実績のある坪井や細貝でなく堤をDFで起用したりともし負ければ波紋を呼びかねない采配をしただけにエンゲルス監督も一安心だろう。得点も取れるようになってきたしあと早々にケガで交代した鈴木啓太の症状が重くないことを祈るだけだ。
一方そのレッズに大敗したアルビレックス新潟は厳しい。
第二節のFC東京戦でミスを犯したGK北野に代えてベテラン野澤を起用する大ナタを振るったがナビスコカップを含めて3試合、今のところ結果が出ていない。先ほどのエンゲルス監督の例ではないが思い切った起用をして結果が出れば良いが、出ないとどうしても選手に対する求心力が低下してしまうだけに鈴木監督の今後が心配になってくる。
確かに今季の新潟は失点が多い。異常といっていいほどだ。もともと失点の少ないチームではなくアウェーだと大量失点を喫してしまうところのあるチームだったが、今季はホームのビックスワンでも同じような試合をしてしまっている。しかしその原因を即GKやDFに求めるのは早計だろう。これは中盤を含めた全体の問題ではないかと思う。
新潟はハズレ外人をあまりつかまないことで定評のあるチームだ。セルジオ、マルクス、アンデルソンなどJ1昇格時を支えた選手やサイドで存在感を見せたファビーニョ。在籍一年ながらその存在感は強烈だったアンデルソン=リマなどすらすらっと在籍した優良外人の名が出てくる。途中帰国した外人の名前ばかり思い出される某チームとはえらい違いだ。そんな新潟は今季得点源のエジミウソンとケガの多かったシルビーニョの代わりにアレッサンドロとダヴィを加入させたがこれが機能していない。特にダヴィは新潟優良外人伝説に終止符を打つのではないかと思わせるぐらいこれまでの不出来さが目立つ。
昨季非常に光る活躍を見せていたマルシオ=リシャルデスもケガが長引きブラジルに帰国中(帰国は4月)で復帰の目処がたたないなど今年は外人の厄年といっていいかもしれない。
ただこれも危機管理の甘さからきたものといえる。本来予定していたダヴィのポジションである中盤左サイドは昨年まで鈴木慎吾がいた。鈴木は昨季精彩を欠き中途大分にレンタルしてしまったが、シャムスカ監督のもとで完全に調子を取り戻し今や今季大分の好調を支える一人といっていいほどの活躍ぶりだ。鈴木が復調していたことは分かっていただけに、もし今季レンタルバックさせていればフィットしていない左利きのダヴィを右に使うなど無理な起用をする必要はなかっただろう。またいくらケガが多かったとはいえシルビーニョの解雇は早計だったのではないか。シルビーニョの中盤での配給力は絶品で出場していた試合では必ず存在感を示していただけに不在は大きい。失点が多いのも中盤でボールが上手くさばけていないことも原因の一つではないだろうか。
それにエジミウソンや坂本の引き抜きに対しての対応にも不満が残る。今季出て行った選手と入ってきた選手のバランスが明らかに取れていないのだ。少数精鋭といえば格好いいが今季の陣容はあまりに層が薄い。これでは途中大幅に補強しない限りきつい夏場は戦えないのではないだろうか。
ただ個人的には新潟は充分巻き返しが出来ると見ている。新潟にはビックスワンという強力な味方がいるからだ。FC東京戦でも萎えてしまいそうな前半の戦いぶりから後半追い上げを見せられたのもサポーターの力があったからこそ。昨季でもアウェーで心配になるほど不出来な大敗したチームがビックスワンに帰ってきたらまるで別のチームのような良い動きをみせることが多かっただけに今季も得意のホームで勝ち点を稼いでいけば残留は余裕で達成できると思う。逆にいえば得意のホームでも浦和戦のような戦いをしているようだと不安はますます広がっていくだろう。
そういった意味でも次節水曜日のビックスワンで好調鹿島にどれだけの戦いを見せられるか注目してみたい。
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