2008年04月07日

昇格争いに新風を

今季のJ2、下馬評どおりサンフレッチェ広島が走っている一方、もう一つ前評判が高かったセレッソ大阪がやや勝ち点を取りこぼしている。その要因はFWが固定できず前線で点を取れていないことと、開幕から6試合で失点が8と守備が崩れている点だろう。長年ゴールを守っていたGK吉田宗弘の移籍が微妙に響いているかもしれない。

一方、予想外に好調なのがサガン鳥栖だ。セレッソとは対照的な堅守が好調の要因で柴小屋雄一、日高拓磨らで形成されるDF陣は6試合で失点が2。飯尾和也のケガによる離脱も加藤秀典がしっかり埋めている。昨年までの点取り屋である藤田祥史も復帰間近で課題である得点力不足が解消してくれば意外な台風の目になるかもしれない。
といっても鳥栖サポーターには申し訳ないが筆者の予想では鳥栖の昇格は苦しいのではないかと見ている。鳥栖は今オフ山口貴之(FC町田ゼルビア)、吉田恵、尹晶煥、村主博正(いずれも引退)らベテランと契約せず若手中心のチームとなった。資金面から仕方の無い選択ではあったが、昇格のかかる終盤で若手主体のチームがどこまで普段どおりの力が発揮できるか未知数だ。といっても一昨年の横浜FC、昨年のコンサドーレ札幌とどちらかといえば予想外のチームが一枠昇格をもぎ取っておりチャンスが0ではないだろう。特にすばらしいスタジアムとして定評のあるベストアメニティスタジアム(鳥栖スタジアム)でJ1の試合を見てみたいという気持ちは大きい。

その鳥栖との開幕戦で一方的にホームチームを押し込みながらゴールを決められず逆にワンチャンスを生かされて苦杯を喫したモンテディオ山形。その敗戦が響いたのか波に乗れずにいるが、開幕前筆者が注目していたのがこの山形だった。昨年のレギュラーから臼井幸平(湘南)、佐々木勇人(ガンバ大阪)を失ったが、ユーティリティプレイヤーの宮本卓也(セレッソ大阪)、宮崎公平(福岡)を補強しダメージは最小限に抑えた。それ以上に大きい補強がリチェーリ(FC東京)の加入だ。FWだけでなくサイドでも使える彼の加入は慢性的な得点力不足に悩むチームに大きな力となるだろう。豊田陽平もグランパスからレンタル加入二年目でチームに馴染み、目標であるU-23代表にも選ばれブレイク仕掛かっているところ。彼とリチェーリ、根本亮平らのコンビが合って来れば他チームには脅威だ。
といっても現実的には山形の昇格も苦しいだろう。というのもDF陣の層が薄くCBのレオナルド、小原がケガや出場停止で欠けると途端にもろさを露呈するからだ。大量失点を喫したFC岐阜戦もレオナルドをケガで欠き後半からの出場になったのが響いた結果だった。シーズン終盤になればこういった事態になるのも日常茶飯事となるだけに不安が先立つ。

鳥栖、山形はJ2初年度から所属しながら今だ昇格を果たしていないチームである。2チームとも資金面は今シーズン復帰した札幌以上に脆弱だ。そんな彼らが揃ってJ1昇格を果たしたならば大きな話題となるであろう。両チームには筆者の予想を裏切るような快進撃を見せて欲しいと願っている。

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