2008年04月11日

かぐや第三ラインの新作について

アトリエかぐやは二人の看板絵師を持っています。
一人はM&M氏でもう一人はchoco chip氏。絵柄は対照的といってもいいですが、その二人の人気はなかなかのものでアトリエかぐやはエロ重視のメーカーとしては上位ランクとしての地位を占めるようになりました。
そんなアトリエかぐやの第三のライン・・・素人感覚ではM&M氏、choco chip氏二人も人気絵師がいるのだからわざわざ手を広げる必要もないと思うのですが・・・として開発されているのが、今月25日発売の新妻イカせてミルク!です。
このかぐや第三のライン。世間的評価はあまり芳しいとはいえない。といっても根拠もなしでは話になりませんので、ソフマップの本日現在の買取価格を調べてみました。

夏神(2008-1-25発売。原画M&M)1700円
オレと彼女は主従なカンケイ(2007-11-30発売。原画騎士二千、有子遥一他)1500円
艶女医(2007-9-28発売。原画choco chip)3500円
虜ノ姫(2007-6-29発売。原画M&M)2500円
でるた(2007-4-27発売。原画さっぽろももこ、らな)1000円
幼なじみと甘~くエッチに過ごす方法(2007-2-23発売。原画choco chip)3700円
ダンジョンクルセイダーズ(2006-12-15発売。原画M&M)3500円
淫皇覇伝アマツ(2006-9-29発売。原画赤賀博隆)1500円
Schoolぷろじぇくと(2006-6-30発売。原画choco chip)3000円

各ラインを過去三作まで遡ってみましたが、看板絵師二人のラインと比べて第三のラインは買取価格が安い。この評価が即ゲーム自体の評価に繋がるとは限りませんが、現在の中古市場の需要は低いといっても間違いないでしょう。

その需要が低い第三ラインの新作新妻イカせてミルク!。体験版が公開されたみたいなので、一寸齧ってました。今回はその寸評を。

発端に関してはなかなか。こういったエロ重視路線は発端に無理が多く「バカゲーかよっ!」とツッコミたくなることが多いのですが、意外に自然でテキストも悪くない。原画もぼく的にはまずまずなのですが、ただM&M氏やchoco chip氏に慣れて舌の肥えた「かぐやファン」を満足させられる程の原画かと問われるとさすがにそこまでの域には達していないというのが大方の評価でしょう。
Hシーンは登場ヒロイン三キャラで各一回ずつ。ぼくの初見ではメインヒロイン的存在の夏薙美咲が一押し。というより相変わらず新堂真弓氏の淫語全開な喋りは巧い。ただ一応ウリの一つであるらしい部分アニメについては果てしなく微妙。メーカーのHPでは部分アニメでエロ度アップと謳っているがぼく的にはダウンしているように思えてなりません。それほど部分アニメについてはつたない。

というわけで総合的評価としては悪くはないといえます。ただ他のかぐやラインのファンは買わないほうがいいかもしれません。見慣れていないためどうしても辛くなる原画的評価をアニメでカバーしているかというと逆に足を引っ張っているようにしか思えてなりませんから。
逆にM&M氏やchoco chip氏の絵を経験していない一見さんには充分楽しめるのではないかと思います。ただよくよく考えるとそういった層がどれだけいるかと考えると果てしなく少ないのではないかと思う次第で・・・

内容から考えればM&M氏が原画でもおかしくないわけで、なぜわざわざ営業的苦戦が容易に予想できる第三ラインでこの内容のゲームをリリースしたのか、原画M&Mならもっと売り上げが期待できるのにと思わずにはいられなかった魚でした。

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