2008年04月24日

JFL第7節の結果と次節の注目カード

JFL前期第7節の注目カードカターレ富山ガイナーレ鳥取というJ2への参入を狙うチーム同士の対決は富山が開始早々の5分、DFで主将の濱野が決めた1点を守りきって勝利。両チーム共ここまで思うように勝ち点を伸ばすことが出来ず内容よりも結果(勝ち点)が欲しかっただけに勝った富山には大きな勝利だっただろう。特に富山はここまでの不振から不穏な空気が流れ出しかねない雰囲気だっただけに楚輪監督はこれで一息つけたと思う。これからの巻き返しが期待したい。一方鳥取は先制点を取られると脆い欠点をまたも露呈した格好。JFLでは珍しいパスで崩すサッカーの鳥取だがそれに頼るだけでなくセットプレーの精度を高めて引きこもった相手からも点を取れるようにしたい。
対して開幕から好調の準加盟勢2チームのうち栃木SCは曲者ソニー仙台と足利で対戦、1-0で振り切った。前節退場で一人少なかった佐川印刷に終了間際追いつかれ引き分けとムードは決して良くなかっただけに今節での勝ち点3は大きい。昨年はこういった形で勝ち点を逸すると急激に勢いを失くしていたがやはり昨年とはチームが違うようだ。一方ソニー仙台は現在得点ランキングトップの大久保とDFの橋本というレギュラー二人を出場停止で欠いたのが痛かった。逆にいえばそういった相手と対戦する運に恵まれた栃木はやはり優勝そしてJ1参入への流れを掴んでいるといえるかもしれない。
もう一つ好調の準加盟チームでここまで首位のファジアーノ岡山は下位に低迷するFC琉球と対戦。2-0とリードしながら追いつかる痛い引き分けで連勝がストップ、首位を栃木に明け渡してしまった。といっても琉球は不振だった開幕のころとは別のチームと言ってよく、特に6節から加入の元ブルキナファソ代表FWミヌングは脅威となっていて情報が少ないこの時期に当たってしまったのは不運といってよく富山のように喰われなかっただけまだましと割り切ったほうがいいと思う。
その他の結果では中位以下のチームから着実に勝ち点を加え3位に付けている横河武蔵野FCは佐川印刷に勝利し3位をキープ。Honda FCは今季不振のTDK SCに退場者を出すなど苦戦しながらも逆転勝ちとまずまず順当な結果が続いたが、不調とはいえ前年の覇者SAGAWA SHIGA FCが4連敗中でその連敗中一つも得点が挙げられず12失点を喫していた三菱自動車水島FCによもや負けるとは思いもよらなかった。これでSAGAWAはなんと14位。もはや前年の面影はなく不振を極めているだけに次節対戦する鳥取としては栃木との痛い敗戦を忘れるチャンスというより絶対に取りこぼせない相手といえるだろう。
さてそんな鳥取対SAGAWA SHIGAというカード以上に次節注目している対戦は刈谷FCファジアーノ岡山だ。刈谷は前節ニューウェーブ北九州とのアウエー戦は敗れているものの富山をアウェーで破り横河武蔵野に引き分けるなど前年の不振が嘘のような結果を残している。そんな刈谷好調の原動力は粘り強い守備だ。栃木を終了間際まで0-0と苦しめ富山には0-0から逆に終了間際平林のゴールでホームチームを奈落の底へ突き落とすなど上位チームに対してその守備は健闘を見せるだけに攻撃陣が好調の岡山とはいえ苦戦しそう。岡山にとってはこの刈谷戦、そして第9節三菱水島との岡山ダービー。10節の準加盟同士である鳥取との中国ダービーというGW三連戦でどれだけ勝ち点を上積みできるかがJ参入への一つ目の試金石となりそうだ。


そんな刈谷と岡山の対戦、当日ウェーブスタジアム刈谷へ見に行く予定にしています。好ゲームになることを期待しつつ今回の更新を締めたいと思います。ではまた。

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