2008年05月05日

つよきす2学期をインストールする前に

FORTUNE ARTERIAL(オーガスト)が無事終了。一応感想は書いてみましたが相変わらずオーガストのゲームは長文が書きにくいです。というわけで簡単な考察が中心となってしまいましたがもし興味がありましたら長文感想のページを覗いて見て下さい。

ということで、次にHDへインストールするのはつよきす2学期(きゃんでぃそふと)ということになりそうです。批評空間での平均点がToHeart2 AnotherDays(Leaf)と同じく底辺近くをさまよっている(本日現在)続編で今年は「続編受難の年」かと言いたくなりますが、ToHeart2 AnotherDaysと同じくここまで低いと怖いもの見たさでワクワクしてくるから不思議。

ぼく自身は前作のつよきす自体優れたシナリオと言いがたい部分があったので2学期がシナリオに優れているわけがないと予想していましたが、ここまでの低評価ということはどうやらその予想については当たっているようです。これでシナリオについて多大な幻想を抱かなくて済みました。

問題は笑いの点。
一番難儀なキャラクター創造の部分が前作で完成されている以上、前作より分量は少なくなってもそれに匹敵するだけの笑いを出すことは充分可能であると前段階では予想していました。
というよりあれだけの魅力的なキャラクター設定を与えられておいてクスリとも笑いを巻きおこせなかったら厳しく言うようですが今回のライターであるNOB氏はこの稼業から足を洗ったほうがいい。NOB氏に課せられたのは作家としての仕事でなく脚本家の仕事だったわけですからね。
ドラマやアニメの世界では原作よりテレビ放映されたもののほうが面白かったなんて例はごろごろあります。それは脚本家が原作者と勝負するつもりで「原作より面白くしてやろう」と作品に挑んだ結果でしょう。片岡千恵蔵演ずる金田一耕助シリーズの映画脚本を担当した比佐芳武氏は原作を読んだファンでも楽しめる(驚かせる)ように映画ではわざわざ原作と違う犯人を設定したという話もあります。もちろん原作ファンには噴飯ものだったでしょうが、そういったことには鷹揚な大多数の観客には好評でその後シリーズが何本も作られたように映画としては成功を収めたわけなのです。

果たして脚本家であるNOB氏が比佐氏のように前作と勝負するような気概を持ってこの仕事を担当したのか、それともつよきすファンの顔色を窺うような心持で仕事をしたのか、つよきすファンではない一エロゲーファンとして注目しながらインストールしたいと思っています。

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