2008年05月12日
ぼくと、ぼくらの夏を再び読み直して
先日、新聞広告に載っていた文庫本の新刊案内で懐かしい作家の名前を見つけました。
その作家の名前は樋口有介。といってもぼくはその作家の作品を一本しか読んでいません。それが彼の作家としてのデビュー作で1988年のサントリーミステリー大賞読者賞を受賞したぼくと、ぼくらの夏です。
今でこそミステリーは全くといっていいほど読まなくなってしまいましたが、この本を読んだころはまさしく乱読といっていいほど読み漁っていたものでした。そんなミステリーの中でこの作品はなぜか全くといっていいほど印象に残っていない作品でこの題名が記憶に残っていたのも著名美少女ゲームに同じ名前の僕と僕らの夏(light)があったからに他ならないでしょう。
なぜ内容に記憶に無かったかというと、その当時のぼくが好んでいた推理小説とはトリックに偏重したものが主で「トリックに切れ味のない推理小説は推理小説でない」などという偏屈な考えに凝り固まっていたからです。ぼくとぼくらの夏は読者を「あっ」と言わせるようなトリックを持っているわけでないので、トリック偏重主義だったぼくの頭にこのミステリーの結末や犯人の動機などはまだうっすらと残っているけれど登場人物にどんな人間がいたかなんて全く覚えていなかったのでした。
というわけで樋口有介の名前を見たのは本当に久方ぶりといってよかったのですが、彼の名前を見て昔を思い出しなぜか無性に「ぼくと、ぼくらの夏」を読みたくなったのでした。というわけで家にあるはずの本を探したのですが、どこを探しても全く見当たりません。もしかしたら図書館で借りて読んだのかもしれないと思い直して急遽本屋へ行って目的の本を買ってきました。(ついでといっては何だが新聞広告に載っていた八月の舟も合わせて買ってしまった)
そして読み始めたのですが、これが面白くてたまらないのです。ぼくのミステリーを読むスピードは美少女ゲームとは違いかなり速いのですが(大抵一日もあれば読んでしまう)ほとんど一気という感じに読了してしまいました。そして現在二周目に入っています。(面白かったミステリーは最低でも三回は読み返すのです)
それではなぜ昔と違い面白く感じられるようになったのかというと嗜好が変わったからに決まっているのですがそのあたりの話は次回の更新で語ってみたいと思います。そしてなぜこの話が美少女ゲームのカテゴリーに入っているかの謎もそれで分かってもらえるかと。
その作家の名前は樋口有介。といってもぼくはその作家の作品を一本しか読んでいません。それが彼の作家としてのデビュー作で1988年のサントリーミステリー大賞読者賞を受賞したぼくと、ぼくらの夏です。
今でこそミステリーは全くといっていいほど読まなくなってしまいましたが、この本を読んだころはまさしく乱読といっていいほど読み漁っていたものでした。そんなミステリーの中でこの作品はなぜか全くといっていいほど印象に残っていない作品でこの題名が記憶に残っていたのも著名美少女ゲームに同じ名前の僕と僕らの夏(light)があったからに他ならないでしょう。
なぜ内容に記憶に無かったかというと、その当時のぼくが好んでいた推理小説とはトリックに偏重したものが主で「トリックに切れ味のない推理小説は推理小説でない」などという偏屈な考えに凝り固まっていたからです。ぼくとぼくらの夏は読者を「あっ」と言わせるようなトリックを持っているわけでないので、トリック偏重主義だったぼくの頭にこのミステリーの結末や犯人の動機などはまだうっすらと残っているけれど登場人物にどんな人間がいたかなんて全く覚えていなかったのでした。
というわけで樋口有介の名前を見たのは本当に久方ぶりといってよかったのですが、彼の名前を見て昔を思い出しなぜか無性に「ぼくと、ぼくらの夏」を読みたくなったのでした。というわけで家にあるはずの本を探したのですが、どこを探しても全く見当たりません。もしかしたら図書館で借りて読んだのかもしれないと思い直して急遽本屋へ行って目的の本を買ってきました。(ついでといっては何だが新聞広告に載っていた八月の舟も合わせて買ってしまった)
そして読み始めたのですが、これが面白くてたまらないのです。ぼくのミステリーを読むスピードは美少女ゲームとは違いかなり速いのですが(大抵一日もあれば読んでしまう)ほとんど一気という感じに読了してしまいました。そして現在二周目に入っています。(面白かったミステリーは最低でも三回は読み返すのです)
それではなぜ昔と違い面白く感じられるようになったのかというと嗜好が変わったからに決まっているのですがそのあたりの話は次回の更新で語ってみたいと思います。そしてなぜこの話が美少女ゲームのカテゴリーに入っているかの謎もそれで分かってもらえるかと。
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