2008年09月03日

降格は許されない

ジュビロ磐田がついに内山監督の解任に踏み切った。もともと采配の評価が低かった監督で、今シーズンも逆転負けが多くサポーターのイライラはとうに限界へ達しており解任は当然といっていいだろう。いやむしろ遅すぎたといっていいかもしれない。
さて注目された後任の監督だったが、ハンス・オフトの名が発表された。サッカーを知らない方でもドーハの悲劇で日本代表を率いていた監督といえばその名を思い出す人も多いだろう。それくらい馴染みのある名前なのだが、正直ここにきての起用には驚かされた。

下位に沈んでいるチームを任され短期で順位を引き上げ降格を回避させる監督というのは一種特殊な才覚が必要で、戦術指揮官としての能力もさることながらどちらかというとモチベーターとしての能力の方が必要となってくる場合が多い。特に優秀な監督は(例えば現在大分を率いているシャムスカ監督ような)その両方を兼ね備えているが、当然そのような監督は少ない。前年ほぼ降格が決まりかけたチームを残留に導いたほど実績を残した監督が、留任して最初からチームを率いた次の年に昨年以上にチームを低迷させてしまい哀れクビを切られてしまったという例は腐るほどある。つまりその監督は自信をなくした選手たちのモチベーションを引き上げる能力はあったものの、戦術をチームに浸透させる能力は無かったということだ。

さてオフト監督はどのようなタイプかというと今までの実績を見る限りどちらかというと時間をかけてチームを掌握し戦術を浸透させていくタイプの指揮官であろう。ただ低迷した京都パープルサンガの指揮をシーズン途中で放り出してしまったように逆境に強いタイプの監督とも思えない。正直降格回避請負人としてチームを任せるには不適当とも思える選択だ。

ただオフトは前に磐田を指揮していたことがあり、早くチームに馴染み戦力を把握し態勢を整えてくる可能性もある(フロントはその点に賭けたのであろう)。それに救いはJ1の自動降格枠は1つがほぼ札幌に決定という状況で続く17位の千葉との勝点差も8と離れていて若干余裕のあるところだろう。今のままでも最悪で入れ替え戦に臨む16位には滑り込める勘定だ。
ただJ1の16位とJ2の3位が争う入れ替え戦はこのところ3年連続でJ2のチームが勝っている。一昨年の福岡対神戸はともかく他の2回はJ1チームのほうが有利と思われていたのに結果はJ2チームの上がりたいという執念が番狂わせとも思える結果を起こしてしまった。それだけに油断は禁物だろう。
今のところこの入れ替え戦枠に入ってきそうなJ2のチームは山形か湘南。戦力的には磐田有利だが、J2の試合を良く見ているファンならお分かりだろうが2チームとも一筋縄でいく相手ではない。またそれ以外のチームが今後この枠に滑り込んできたとしたらそれは短期間で勝ち点を積み上げてきた結果でありすなわち好調である証。とても油断は出来ない。

磐田の関係者には失礼かもしれないが、最悪なことを考えて早いうちにJ2の試合を偵察に行った方がいいかもしれない(これは横浜Mや清水、新潟といった入れ替え戦枠に足を踏み込みかねないチームも同様だが)。今まで入れ替え戦で脆くも散っていったチームはJ2チームへの研究を疎かにしていたのではないかと思われるからだ。入れ替え戦枠脱出へ躍起になるのもいいが、もし脱出ならず入れ替え戦に挑むことになった場合のことを考えておけば必要以上に焦ることは無いはず。

オフト監督を招聘してしまった以上絶対J2降格することは許されない。監督交代という選択が最悪の結果をもたらしたということのないよう、磐田はやれることはすべてやっておくべきだ。

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