2008年11月20日

先月(10月)の結果

月末発売されるゲームの当たり外れ予想の的中率を振り返っている企画。先月は絶対的本命が居ない混戦の中、見事結果を出したのはどの馬(ゲーム)だったのでしょうか?

第10R(10月)着順

1着   ◎コンチェルトノート(あっぷりけ) 中央値 80点、平均値 77点
2着   美脚性奴会長 亜衣(オーバードーズ) 中央値 75点、平均値 79点
3着   みちくさ(TAKE OUT)中央値 78点、平均値 74点

※1 着順はエロゲー批評空間の数値参考
※2 データ数10以下のゲームは到達着順圏外
※3 ゲーム横の印はレース前ぼくが付けた予想

思い切って本命に抜擢したコンチェルトノートが期待に応えてくれてほっと一安心。調教(体験版)の様子からまず凡走はないとの読みでしたが見事結果を出してくれました。心配されていたフローチャート方式も違和感なく受け入れられたようですし、シナリオも中々良かった様子。ここのところのあかべぇブランドの走りっぷりは一頃の社台旋風を思わすものがあるだけに今後もこの系列ブランドから目が離せません。
2着の美脚性奴会長 亜衣は想定に入っていなかった馬(ゲーム)で意外といえば意外だったのですが、属性ピンポイントな抜きゲーというパターンは先月のこっすこすと同じでもしかしたら読み切った人がいたかもしれません。騎手(原画家)もベテランとはいえいままでそれほど注目を浴びる存在でなかったジェントル佐々木氏だったというのもこっすこすと同じ。こういった属性ピンポイントな抜きゲーは人を選ぶかわりに同好の士には高く評価されるのでしょう。といっても賞金(評価数)はまずまずで時計(得点)もなかなか。ゲームとしてのデキが良かった点について疑う余地はないでしょう。
そして3着がみちくさ。この馬(ゲーム)が食い込んできたのは本当に驚きでした。調教師(ライター)の古月拓海氏はぎゃくたまのライターですが知名度はそれほど高いとはいえず、厩舎(ブランド)のTAKE OUTはいままで鳴かず飛ばずの成績。とても好走するとは思えなかったのですが・・・。田舎を舞台にした爽やかなストーリーというのが評価を集めた理由のようで、癒しを求める最近の嗜好にマッチしたよう。廉価作品だけにこれからプレイする人が増えてきそうな馬(ゲーム)です。


さて、その他の出走馬(ゲーム)の寸評ですが・・・
上記の馬たちに続いたのがキスよりさきに恋よりはやく。ループもののようですが評価されているのがシナリオではなく萌えなところが、この厩舎(メーカー)らしいところ。時計的にこの厩舎の持ち時計一杯は走っていて充分好走といえるでしょう。デビューから着外(地雷)といえる成績がなく安定感のある走りをずっとしてくれているだけに、この厩舎のファンは今後の出走馬も安心して追いかけていけるのではないでしょうか。
前人気を集めたVolume7は入着どまり。カタハネ級の走りを期待していたファンの期待は裏切ったといえるかもしれません。騎手(原画)については相変わらず安定していたようですが、ラストが今イチとの評が多かったようにシナリオが期待通りでなかったよう。それでも次回に期待が繋がる走りだったようで次走に注目です。
ぼくが単穴に推したVenusBlood -CHIMERA-は心配通り本賞金が足りず除外。ただ天ツ風 ~傀儡陣風帖~ほどの実力はなかった様子で例え足りていたとしても連対圏は無理だったでしょう。この厩舎(ブランド)も今回のレースで主力スタッフが離脱してしまうよう。最後のレースで有終の美を飾れなかったのは残念でしょうが、新天地でまた地力を発揮してもらいたいものです。
a103netさん期待の明日の七海と遭うためにもまずまずの走りでした。七海ファンには満足なデキだったようですが、やはりボリューム不足は否めなかったよう。それでもこの価格帯のファンディスクにしては充分善戦しており、人気作の面目は保ったといえるのではないでしょうか。
もう一つ人気作の直系ファンディスクである片恋の月えくすとらは走破時計(得点)だけを見れば全くの期待外れ。その要因といえるのが攻略できると期待されていたサブキャラのHシーンが無かったこと。その怨嗟の声がこの評価に如実に現れたといえるでしょう。ただそのサブキャラに期待していなかったファンの評価は悪くないよう。Hシーンも多く本編のドタバタを気に入っていたファンには充分な内容かと思います。

最後に期待を裏切った馬場掃除組の寸評を・・・
上田メタヲ氏が抜けてその前途に不安が漂っていたBlackCyc。ファンにはこれまで通りの走りをアピールしたかったはずですが今回のBefore Dawn Daybreak はアピールどころか不安が現実化してしまう結果に。作り込みが甘く設定を生かしきれていないとの評が目立ち、それと共に上田氏独特の狂気も薄れ厩舎(ブランド)独特の味わいも消えてしまった感じ。ぼくは心配ないと踏んでいたのですが読みが甘かった・・・。脅威の好走率を誇っていたこの厩舎ですが、この凡走はダメージがでかそうで次走も同じような走りですと厩舎の存亡にも係わってくるかもしれません。
冬のロンドの走りはほぼ予想通り。原画は良いがシナリオはお粗末というF&Cの血がそのままこの馬(ゲーム)にも受け継がれたようで評価もF&Cの出走馬(ゲーム)とほぼ同様。デビュー一戦目から明らかな手抜きと言われるような走りでは今後出走してきたとしてもとても買えないでしょう。
ファンタジー組2頭も心配されていた通り凡走。まずENGAGE LINKSですがファンタジーものにおいて重要な主人公の目的意識や戦闘描写が酷評されているあたり、不得手な距離(ジャンル)に挑んだ厩舎(ブランド)の意気込みは空回りしてしまったといえるでしょう。デビュー戦は見事な好走を見せてくれたのですが、あの走りをいつ思い出してくれるのでしょうか・・・
初出走厩舎しかも魔法少女ものということで不安が漂っていたのですが、それがピタリと当たってしまったのがWIZARD GIRL AMBITIOUS。ライトノベル風味の設定はどうやらプレイヤーには嫌悪感しか与えなかったようで、テキスト・シナリオは酷評の嵐。まあ、予想通りだったといえないこともないのですが、それにしても無残なデビュー戦となってしまいました。腕利きとはいえ多人数のフリー騎手(原画家)を集めたあたり専属騎手を育てようという厩舎のポリシーを感じさせず、この走りですとひょっとしてこのままこのデビュー戦限りで解散となってしまうかもしれません。
そしてこのレース一番注目を集めていたというより好奇な目で捉えられていたのがそれは舞い散る桜のように 完全版。ハードルレース並みの負担重量(ハンデ)を抱えていることからまともな感想は集まらないと思っていましたが、評価はほとんど炎上ともいえる惨状で哀れさすら漂っています。標準偏差値のバラツキの高さからその走りを推し量ることは難しいのですが、どうやら追加内容は期待ハズレだったことは間違いないようです。


というわけで今レースは全体的に時計(評価)も遅く、出走馬(ゲーム)のレベルはそれほど高くなかったといえるのではないでしょうか。その中で1着のコンチェルトノートの走りは目立ったように思えます。また美脚性奴会長 亜衣の好走が示すように1点突破主義的抜きゲーにはこれからも警戒が必要でしょう。これらの結果を教訓にこれからも予想を研鑽していきたいと思っています。

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この記事へのコメント
いつも興味深く拝見させてもらっています

コンチェルトノートは、親ブランドに熱烈なファンとアンチがいるので、その煽りを受けて不当にマイナス評価もつけられている感もあり、それで平均点を大幅に下げてしまった印象ですね
発売日に買ってプレイしましたが、あのフローチャートを使っていたらテキストが肌に合わなくても50点以下は入らないでしょうに(それくらいAVGの利便性を追求したシステムだと思いました)。

美脚性奴会長亜衣は完全に予想外でした。
かわしまりのさんのスレでは、コンチェルトのメインヒロインがスピンアウトしたようなクールキャラとの事で、エロ要素が薄かった前者の補完として買った人も居るのかもしれません。

一作の走り方で他のゲームも足並みが乱れたのなら、なんとも読みづらいですね。
それがゲームの楽しい所でもあるのですが……。
11月も沢山の新作が出ますし、予想楽しみにしています。
Posted by kumakuma at 2008年11月20日 18:39
>kumakumaさん

コメントありがとうございます。

◎を打ったコンチェルトノートが1着になって予想家冥利に尽きます。
最近多忙のためなかなか調教(体験版)を見る機会が少ないのですが、この馬(ゲーム)はそんな数少ない調教を見たなかから見つけた1頭だけに嬉しさもひとしおです。

11月は仰るとおり登録馬多数でフルゲート必至のレース。有力出走馬が多すぎて取材も苦戦中ですが、ご声援を励みになんとか今日明日中にコメントをアップできればと思っています。
Posted by 7月の魚7月の魚 at 2008年11月21日 12:40
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