2009年02月02日

テンションを持続させる難しさ

ようやくさかあがりハリケーン(戯画)をクリアさせることが出来ました。序盤の展開からかなりの手応えを感じたのですぐに終えられるかと思ったのですが、存外時間が掛かったのは個別パートに入ってからの失速が原因でしょう。
前作の姫さまっ、お手やわらかに!でバカゲーへの急激な方向転換を目指しましたが結果は失敗に終わり、今回はいわば背水の陣。丸戸級のシナリオをとファンよりもメーカー首脳陣からの期待が強かっただけに、ライターに掛かる負担は強かったことと思います。もし序盤のテンションが最後まで持続させることが出来たならば、同じ学園を舞台にしているこの青空に約束を―級の評価を集められたかもしれないのですが・・・
もしかしたらライターも主人公の巧と同じく学園祭を開くところまでしか展望を持っていなかったのかもしれません。だから学園祭を開催したところでいわば持ち駒を使い果たしてしまったのではないでしょうか。バカゲーからの軌道修正については成功したかもしれませんが、世間一般の評価で本家と差が付いている理由は、そのままライターが持っている引き出しの数の差といえるかもしれません。
それでも個人的な評価としては、この青空に約束を―と同等かやや上の評価。つまり良作のボーダーラインははるかに越えていると思います。よくよく考えればこの青空に約束を―も個別パートに入って失速してしまったルートもままありましたし、そのあたりは本家をそのまま踏襲したという強弁も成り立・・・たたないか。


さて、さかあがりハリケーンを終了させましたが、それだけでは1月末購入ゲームをインストールするスペースが不足気味ということもあって、昨年夏からHD内に常駐していたHIMEのちHoney(ASa project)もクリアしました。さかあがりハリケーンと同じようにゲーム規模がさして大きいといえないゲームがなぜ半年近くもHD内に常駐し続けたかというとお察しのとおりゲームのデキが芳しくなかったからです。
前作クリア当時とはぼくの余暇時間に違いがあるため単純な比較は出来ないのですが、アサプロのデビュー作であるめいくるッ!は10日余りでクリアしてしまったのですから、面白さについてはお世辞にも進歩したとはいえず逆に退化してしまった印象は否めません。作品についての詳しい長文感想ははや批評空間に投稿してしまったので、これ以上は差し控えますが・・・
荒削りで高い評価は与えられなかったものの光るものを感じさせたデビュー作のデキから鑑みて今回は問答無用のデフォ買いだったのですが、次回はかなり熟慮しないことにはGOサインを出せないでしょうね。

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