2009年02月18日

先月(1月)の結果

有力ソフトが割拠しての少数激戦が予想された本年度幕開けのレース。じっくり仕上げられたはずの本命馬が実力的にやや抜けた印象でしたが、実際の結果はどうだったでしょうか?

第1R(1月)着順

1着 ◎俺たちに翼はない(Navel)  中央値 85点 平均値 77点
2着 △輝光翼戦記 天空のユミナ(ETERNAL) 中央値 80点 平均値 78点
3着 △スズノネセブン!(クロシェット) 中央値 80点 平均値 77点

※1 着順はエロゲー批評空間の数値参考
※2 出走賞金額(データ数)10以下のゲームは到達着順圏外
※3 ゲーム横の印はレース前ぼくが付けた予想

年頭のレースを見事1着で駆け抜けたのは人気だった俺たちに翼はないでした。じっくり過ぎるほど間隔を開け、しかも調教(~Prelude~)を有料で公開するなど凡走の許される雰囲気で無かっただけに、結果が出たことに厩舎(メーカー)はホッとしていると思います。それは舞い散る桜のようにとはやや傾向が異なっていただけに賛否両論といった評価ですが、これだけ高い中央値を確保しているということはそれだけの出来にはあるという事でしょう。
王テキストの特長である笑いについては相変わらず高水準だったようで、その点の期待は裏切らなかったというのが評価が高止まりした原因かもしれません。
それに続き離されながらも2着に食い込んできたのが輝光翼戦記 天空のユミナで、直前になって印を落としたのが悔やまれます。ツッコミどころの多い設定はバカ風味と割り切ってノープロブレムにしたとしてもメインヒロインに惹きつけるものがないのは正直辛いかと思っていたのですが、ゲーム性重視なテンポの良いシナリオが生きてその点はマイナス材料にはならなかった。年末出走(発売)のRPGが軒並み凡走だっただけに、これもそうでは?という先入観も働いてしまったのはいけませんでした。やはりもっとじっくり調教(体験版)を見るべきだったと反省しています。
僅かな差で3着のスズノネセブン!。これは調教でなかなか好感触だったのですが、前走が直線(終盤)失速しただけに心配していました。それだけにこの走りは充分すぎるほどでしょう。評価のほとんどが70~80点台に集中していることを見ても、ずばぬけて素晴らしいというゲームではなかったが万人受けする良作だったことが窺えます。


惜しくも馬券圏内に入れなかった馬(ゲーム)から主だったものを挙げていくと・・・

今月1番の驚きといえるのがトキノ戦華の好走。この段階でe・go!厩舎の馬が出走賞金額を確保出来たことは最近ではなかっただけによりその走りが目立ちました。ここの和風ゲーは侮れないかもという勘は働いたのですがまさか現実になるとは思いもよらなかったというのが正直なところ。しかもゲーム性が評価を受けている点も驚きでこれならもう少しプレイする人が増えても良さそうですが、事実上中古に出回るのはゼロな上、評価が高くこれから需要が増えてくるとなるとワゴンに並ぶのも期待薄でお手軽にプレイ出来ない以上これから大幅にデータ数が増えることは無さそうです。
ぼくが対抗視したアンバークォーツは発走直後に思わぬ事実が発覚してしまいそれに足を引っ張られてしまったのが馬券圏内に食い込めなかった要因でしょう。侃侃諤諤(かんかんがくがく)だった厩舎側の戦略についてはまた別の機会に語りたいと思いますが、そんな不安定材料があったにも関わらずこの順位に収めてきたのはさすがといったところです。
祝福のカンパネラについてはほぼ予想通りの結果といえるかもしれません。雰囲気重視でシナリオにさほど期待ができないのは当然として後は爆発力のある萌えキャラが居るかどうかが好走のカギだったのですが、前作の準以上のキャラは現れなかったよう。それでもはぴねす!と同程度の成績を確保出来たのはラシックス(声優)の効果が大きかったとしか考えられません。
神無月昇鞍上(原画)ということで注目だった魔王と踊れ!2でしたが、前走よりはやや成績は上向いたもののやはり入着圏内にはほど遠い結果に。準備不足なまま発走(発売)に踏み切ったとしか思えないデキでは好走は遠い夢というもの。特にゲーム性が重視される距離(ジャンル)だけにもう少しじっくり臨戦過程を整えてから出走して欲しいものです。

そして残念な結果に終わった馬はというと・・・
ここのところ失速が目立つメイビーの出走馬だけに心配されていたぱいタッチ!はやはり凡走。シチュエーションが完全にマンネリに陥っている上、メイビー躍進の立役者である箒星氏が調教(シナリオ)から離れてしまい笑いも不足となってはこの成績も当然の結果かもしれません。
昨年乗りに乗っていたあかべぇブランドということで注目だった才気煥発才色兼備の君たちへは大きく期待を裏切る結果に。やはりあかべぇブランドにショタ主人公というニックスは不適合だった。バカゲーとしても中途半端だったところを見ても調教師(ライター)の力不足がこの成績に終わった原因といっていいでしょう。

というわけで人気馬が結果を出してくれた先月のレース。馬券でいうと5点目のフォーカスに的中馬券が引っかかってくれたのですが少頭数だっただけに威張れません。今月も出走馬は少なそうなだけに◎ー〇くらいでずばり的中させてみたいものです。

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この記事へのコメント
着順結果、お疲れ様でした。
俺つばは賛否両論の傾向があるみたいですが、それ散るで獲得したファンを6年待たせた間に培った期待値に応えているみたいですね。
コットンソフトのファンの嗜好と外れてしまったアンクオと対極でしょうか。

一方ダメだった才色兼備、ひいてはあかべぇブランドですが、実のところ、そこまで乗ってる印象がないので、正直こんなもんかなーという気がします。

どうしてそう思うのか自問してみた所、昨年は姉妹ブランド含めて「赤箱」「姫神1/2」「暁の護衛」「こん僕麻雀」「G線上の魔王」「るい智」「民族淫嬢」「コンチェルトノート」「暁の護衛FD」と9本も出しています。

しかし、このうち「売れた」と断言できるのが、暁、G魔、るい智、コンチェルト、暁FDの5本と約半分。残りは箸にもかからない扱いです。
そして暁の護衛は衣笠ファンから高い評価ですが、中身は未完成販売にFDがFDをしておらず、実質「暁2」であることなど、やや判定に疑問の残る結果でした。
その辺りを踏まえると昨年のあかべぇ姉妹ブランドは地雷率5割付近になってしまいます。

社員ブランドの本家、しゃんぐりらは置いておくとして、外注ブランドのるい智は雪影で根強い人気のある日野亘。コンチェルトは姉妹ブランドではなかった前作から良作を作り根強いファンを獲得している桐月と、実力ある外注スタッフを上手い具合に引っ張ってきています。
以上の事から、「あかべぇブランド全体が乗ってるのではなく、一部のチームが頑張っており、たまたま昨年は4作品重なった」という印象を持ったのですが、いかがでしょうか。

Will系列におきかえるとPropllerやPULLTOP、ユミナを出したETERNALは売れて目だってますが、それ以外は…という具合です。
Posted by kumakuma at 2009年02月18日 13:12
書き込んでいたら無駄に長くなってしまいました。スペースを大幅に使ってしまい、申し訳ありません。

2月の予想も楽しみにしています。
Posted by kumakuma at 2009年02月18日 13:13
> kumakuma さん

あかべぇ系列については競馬の社台ブランドに例えているためわざと過大評価しているところもあり一種ネタ風味なところもあります。

ただ地雷が半数ということは言い返せば半分当たりだったということです。
昨年姉妹ブランドを含めてあれだけの本数をリリースしながら、
半数が当たりならば産駒出走成績としては充分と思うのですがいかがでしょうか?
大多数の馬(ゲーム)が入着を果たせないまま消えていくことを思えば・・・

ただ来月出走のDEVILS DEVEL CONCEPT や再来月のW.L.O.世界恋愛機構が凡走するとなると怪しいムードになってくるのは事実で、
今年を占う意味でも出走成績を注目してみたいと思っています。
Posted by 7月の魚7月の魚 at 2009年02月18日 19:41
自分も一年で5本も売れればすごいと思います。
他の所は良作を一本も出せずに、凡作を重ねていく所も多いですし。

ただ、才色兼備が今回の結果だった事もあり、系列全体として頑張っているのか、それとも特定スタッフのみ頑張っているかの判定はまだ微妙で、「それ以外の外注チームは良作を作れるのか」という点が非常に気になります。
DEVILSとW.L.Oは両方ともディレクターが民族、こん僕麻雀、僕サダを作った地雷続きのラインなので、これが今回当るか、やっぱり外れるかは大きな注目になりそうです
Posted by kumakuma at 2009年02月18日 20:21
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