2009年05月24日

港の水は辛かった

今節のFC刈谷は年に1度の名古屋市港サッカー場でのホームゲーム。ここでゲームを見るのは2年ぶりで同じくFC刈谷のゲームで対FC琉球戦でしたが、当時FC刈谷のチーム状態は芳しくなく(対戦相手も似たようなものだったが)試合内容よりもハーフタイム中にスタンド最上段から見た藤前干潟の風景の方が印象に残っている始末でした。
そんなFC刈谷の現在のチーム状況はというとあの頃と似たような感じ。実際試合を観戦したのは第3節だけですが、何せ今季はまだホームで勝ちがなく16位と低迷しており一昨年と瓜二つの状況。ただ今節は漠然とホーム初勝利を挙げられるのではないかと考えていました。というのも対戦相手の流通経済大学も似たような状況で順位は15位。もし第4節のFC琉球戦のようにプロ注目のGK林を初め主力を揃えてきたら別ですが、スタメンはと見るとJFLのガイドブックに載っていない追加登録の選手ばかり。ここ2試合は大量点を許しているように組織も熟成が進んでいないようで、これなら得点力不足に悩まされここ5試合ノーゴールのFC刈谷でも充分勝機があると思ったのです。

しかしキックオフからチャンスを多く得たのは流通経済大の方。今節DFの要であるCB池上を出場停止で欠く刈谷バックラインは不安定で、特にケガから復帰のCB西原はミスのオンパレード。それにつられてか高橋・日下といった中盤にも冴えが無く、もし流通経済大の攻撃陣に決定力があったら前半で勝負を決められていたかもしれない有様。ただ刈谷にとって幸いだったのが身体能力でDF陣の脅威になっていた相手FWチャンが前半途中交代したこと。それを機に流通経済大もパスが繋がらなくなり何とか前半0-0で折り返すことができた。

刈谷ベンチは後半開始からMF小林に替えカン・ホイルを投入。流れを変えるべく動く。それが功を奏したか開始早々FW小島が倒されて得たFKを日下が直接決めて刈谷に待望の先制点が入る。これで浮き足立ったか流通経済大にパスミスが目立ち始め刈谷攻撃陣に裏を取られるシーンが続出。ただ小島やカン・ホイルがフリーのシュートを外してしまい得点差を広げられない。それでも60分過ぎ流通経済大DFとGKの連携ミスからカン・ホイルがヘディングシュートを決め待望の追加点が入る。しかし今日の刈谷は守備に安定感がない。その数分後ペナルティエリア近くで与えたFKを千明に決められ1点差に迫られると、75分過ぎ痛恨のPKを与えてしまいそれを千明に決められついに同点に追いつかれてしまう。その後刈谷はFWの中山・森山らを投入し勝ち越し点を狙うがチャンスを生かせずホーム初勝利は持ち越しとなった。

後半に入って突然接触プレーに厳しくなったレフリーに惑わされたかもしれないですが、それは相手も同条件であり言い訳にはなりません。流通経済大にセットプレー以外で得点を感じさせるシーンは皆無だっただけに、刈谷としてはもう少し冷静な守備を心がけるべきだったと思います。昨年の刈谷の躍進は粘り強い守備力が支えていただけに、それが崩れてはどうしようもありません。対する攻撃力は前回見た第3節よりは良くなっていました。FC岐阜から獲得した長身FW小島をトップに置きそのポストプレーからゴールを目指していましたが、これは昨年と同じ戦術でありチームに馴染むのも早いと思います。ただ惜しむらくは確かに小島はよくロングボールを収めていましたが決定力には乏しい感じ。また中盤との呼吸もまだまだでボールを預けようとして失うシーンも多々見られました。まあこのあたりは試合を重ねてくれば解消してくるはずですが。

結局またFC刈谷の勝利を見ることは出来ませんでした。2-0とリードしたときは「ぼくが観戦したゲームで刈谷は未だ未勝利」という忌まわしいジンクスは破られたかと思ったのですが、ジンクス恐るべしです。そういえば一昨年港サッカー場に実に来た時もスコアは2-2でした。となると今年も一昨年のような苦しいシーズンを送る羽目になるのでしょうか。
すぐ下の順位には一昨年の対戦相手であるFC琉球が迫っていることを思うと何か因縁を感じて仕方がない港サッカー場からの帰り道でした。

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