2009年05月31日
ミステリーの世界
批評空間で久々に新規POVの追加審査が行われているようです。
かなり前からトップページに載っていたにも係わらず今の今までそんな審査が行われていることに気が付かなかったように、前ほど批評空間に通わなくなってしまったぼくですが、前回POVの整理大会が行われた際はそこそこ係わり発言もした記憶があります。今検討されているスリルとサスペンス満載のゲームで元タネとなっているミステリーの世界POVの説明文はぼくの例文が原案になっているのですが、今改めて読み返してみると若気の至りが端々に感じられる青臭い説明文に恥ずかしくて顔が赤くなってしまいます。まあそれだけ審査に情熱を傾けていた証といえるかもしれませんが。
現在は追加審査に積極的に係わる状況でないのでただ静観するのみですが、サイトがよりよい方向に動くことを願うばかりです。
2週間ほど前に俺たちに翼はない(Navel)が無事終了し、それに続いてFlyable Heart(ユニゾンシフト)も終了しました。俺たちに翼はないに関しては開始早々から読み進めるのが本当に辛くて一体どうなるかと思わせましたが、第2章に入ってホッと一安心。知性と恥性を兼ね備えた王テキストは相変わらず健在でした。彼の笑いはあらぬ方向から飛んでくるところがあるので、時折カウンターパンチのように急所を抉ることがあります。特にトゥルーエンドに入ってからの明日香との掛け合いなどは口に含んでいたウーロン茶を思わず吹き出しかけたほど。ただシナリオについては非常に苦心して考えられた跡は見られるものの手放しで褒めるというほどではなく、また長い月日を掛けた割には辻褄の合わない箇所もあってストーリーテラーとしての彼の限界を感じてしまうところはありました。それでもこれだけ楽しませてくれたテキストは滅多になくぼく的には充分満足です。欲を言えば全編に亘って第2章のような笑いのあるテキストを読みたかったといったところでしょうか。
一方のFlyable Heartは正直いってぼくにはハズレ。俺たちに翼はないとほぼ同時進行したためかもしれませんが、共通パートのコメディ場面は空回りするばかりで退屈の極み。一方個別パートに入っても伏線がすべて明かされないためどうにも消化不良。個別パートに於いて謎をすべて明かさず、最後のルートで収束させるという手法はシナリオに軸足を置いたゲームでよくあるのですが、個別パート単体においてそれなりの面白さを保っていないと最後のルートのヒロイン以外が死んでしまうという欠点があります。このゲームの場合、折角名の通った絵師を起用しているわけですから、大多数の攻略ヒロインの魅力を損ねるような手法は取るべきではなかったでしょう。ましてシナリオがそれほど面白みのあるものではなかっただけに・・・
はっきりいって、ぼくはこのゲームの攻略ヒロインから全くといっていいほど魅力を感じることができませんでした。それだけを取り上げても前作より明らかに劣るといってよく、言いたくはありませんが絵師の無駄遣いを地でいったゲームといっていいでしょう。
2本とも、プレイ当初の触感は悪かったのですが、より悪かった俺たちに翼はないの方が中途から面白くなったのに対しFlyable Heartは最後まで面白くならないままという対照的な結果となりました。俺たちに翼はないはともかく3月発売組では評価の高かったFlyable Heartがぼくにとって存外の結果に終わったのはいわばミステリーの世界といえますが、となると4月発売組で評価の高い死神の接吻は別離の味も果たしてぼくに合うかどうか心配になってきました。取りあえず冒頭プレイした感触では悪くないように思えるのですけれど・・・
かなり前からトップページに載っていたにも係わらず今の今までそんな審査が行われていることに気が付かなかったように、前ほど批評空間に通わなくなってしまったぼくですが、前回POVの整理大会が行われた際はそこそこ係わり発言もした記憶があります。今検討されているスリルとサスペンス満載のゲームで元タネとなっているミステリーの世界POVの説明文はぼくの例文が原案になっているのですが、今改めて読み返してみると若気の至りが端々に感じられる青臭い説明文に恥ずかしくて顔が赤くなってしまいます。まあそれだけ審査に情熱を傾けていた証といえるかもしれませんが。
現在は追加審査に積極的に係わる状況でないのでただ静観するのみですが、サイトがよりよい方向に動くことを願うばかりです。
2週間ほど前に俺たちに翼はない(Navel)が無事終了し、それに続いてFlyable Heart(ユニゾンシフト)も終了しました。俺たちに翼はないに関しては開始早々から読み進めるのが本当に辛くて一体どうなるかと思わせましたが、第2章に入ってホッと一安心。知性と恥性を兼ね備えた王テキストは相変わらず健在でした。彼の笑いはあらぬ方向から飛んでくるところがあるので、時折カウンターパンチのように急所を抉ることがあります。特にトゥルーエンドに入ってからの明日香との掛け合いなどは口に含んでいたウーロン茶を思わず吹き出しかけたほど。ただシナリオについては非常に苦心して考えられた跡は見られるものの手放しで褒めるというほどではなく、また長い月日を掛けた割には辻褄の合わない箇所もあってストーリーテラーとしての彼の限界を感じてしまうところはありました。それでもこれだけ楽しませてくれたテキストは滅多になくぼく的には充分満足です。欲を言えば全編に亘って第2章のような笑いのあるテキストを読みたかったといったところでしょうか。
一方のFlyable Heartは正直いってぼくにはハズレ。俺たちに翼はないとほぼ同時進行したためかもしれませんが、共通パートのコメディ場面は空回りするばかりで退屈の極み。一方個別パートに入っても伏線がすべて明かされないためどうにも消化不良。個別パートに於いて謎をすべて明かさず、最後のルートで収束させるという手法はシナリオに軸足を置いたゲームでよくあるのですが、個別パート単体においてそれなりの面白さを保っていないと最後のルートのヒロイン以外が死んでしまうという欠点があります。このゲームの場合、折角名の通った絵師を起用しているわけですから、大多数の攻略ヒロインの魅力を損ねるような手法は取るべきではなかったでしょう。ましてシナリオがそれほど面白みのあるものではなかっただけに・・・
はっきりいって、ぼくはこのゲームの攻略ヒロインから全くといっていいほど魅力を感じることができませんでした。それだけを取り上げても前作より明らかに劣るといってよく、言いたくはありませんが絵師の無駄遣いを地でいったゲームといっていいでしょう。
2本とも、プレイ当初の触感は悪かったのですが、より悪かった俺たちに翼はないの方が中途から面白くなったのに対しFlyable Heartは最後まで面白くならないままという対照的な結果となりました。俺たちに翼はないはともかく3月発売組では評価の高かったFlyable Heartがぼくにとって存外の結果に終わったのはいわばミステリーの世界といえますが、となると4月発売組で評価の高い死神の接吻は別離の味も果たしてぼくに合うかどうか心配になってきました。取りあえず冒頭プレイした感触では悪くないように思えるのですけれど・・・
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