2009年07月25日

FWの差はデカかった

今日もウェスタでナイターを観戦してきました。前回の観戦は首位のSAGAWA SIGA相手で結果は順当負けだったのわけですが、今回の相手もJ2参入圏内まで順位を上げてきた好調ニューウェーブ北九州。アウェーとはいえ前節は4連敗中だった佐川印刷相手に0-4と完敗と、今回もまず刈谷の勝利を見ることは叶わないと思っていました。それを承知で今回も夜勤明け→ナイター観戦→早番という強行ローテーションを敢行するのはFC刈谷が今年限りでウェスタでのナイターが見られなくなるとの危機感からです。(最後のナイター?のコラムを参照)
その相手であるニューウェーブ北九州はGK水原(横浜FC他)やMF桑原(広島他)、FW藤吉(京都他)宮川(C大阪)長谷川(甲府)などJリーグ経験者を多数揃えたチーム。個人的に注目しているのは攻撃陣をリードする今年初スタメンのMF小野信義(横浜FC他)ですが、彼がデンソーでプレイしていたことを知っているだけにスタジアムで彼の名が読み上げられたときには何か胸の奥にぐっとくるものがありました。

(ここから観戦記)

元Jリーガーを多数擁する格上ニューウェーブ北九州相手だけに8連敗中の刈谷は絶対不利と思われたが、キックオフ直後こそ北九州のボール回しに戸惑ったもののMF高橋・日下が相手中盤にプレッシャーをかけはじめてからはほぼ互角に渡り合えるようになる。これは雨混じりで蒸し暑い気候がベテランの多い北九州の体力を蝕んでいたこともあったろう。20分過ぎ放った長谷川のループ気味のシュートはゴールを大きく外し、宮川の単独突破も散発的で刈谷DF陣にそれほど脅威は与えられない。一方の刈谷もカン・ホイルのキレのあるドリブルからたびたびFKのチャンスを得るものの決められず、期待のFWチャドンフンもまだまだチームに噛み合わず流れのある展開から相手ゴールに近づけたのはほんの僅か。それでも40分過ぎ相手右サイドをすり抜けた中山のクロスがチャ・ドンフンにピタリと合ったがこの超決定的チャンスをチャ・ドンフンがゴール左に外してしまう。それでも前半まではどちらかというと刈谷ペースともいえた。
後半もほぼ互角の立ち上がりだったが、52分混戦から石川がクリアしたボールが相手に当たり右サイドに流れてしまいそれを拾った北九州には絶好のチャンスとなってしまう。ここから上げられたクロスから宮川がDFの前に入るように合わせゴール。同じような形をチャ・ドンフンが外したのとは対照的な宮川の決定力の高さが光った。この得点以降は北九州の圧倒的なペースとなり刈谷の弱点である左サイドが次々と攻略されていく。60分MF関の個人技から最後日高が鮮やかなミドルを決めて2点目。73分にはまたも左サイドを宮川に蹂躙されダメ押しともいえる3点目を入れられ事実上勝負は決まってしまった。


前半までの刈谷のデキはぼくが今まで観戦した中では一番良かったといえる。しかしそのいい流れをすぐ失ってしまうのが今年の刈谷で、昨年我慢強く少ないチャンスを勝利に結びつけていたのととは大違いである。これもFWがいまだ固定できず点が取れないのが原因だろう。刈谷の戦術といえば前線に長身FWを置きそこに衛星的に2人のFWを絡ませる変則3トップ。ただ長身FW小島は監督の期待に応えるプレーを見せられず、変わりに起用された中山や加藤はワントップを任せられるタイプでない。前節から小島と同じくFC岐阜から移籍してきたチャ・ドンフンがこの位置に入ったが、今日のプレイを見る限り期待外れで不振の刈谷を劇的に変える力は持ち合わせていないだろう。もし前半の決定機をチャ・ドンフンが決めていれば試合はどうなっていたか分からないが、あれを決められないのが今年の刈谷を象徴しているのである。



さて今日の試合で救いは北九州が準加盟チームであり、もしこのままJ2参入圏内である4位以内をキープしてくれれば少なくとも刈谷が即降格することはないことです。今日の試合でTDK相手に5-1と快勝したガイナーレ鳥取を含め彼らがJ2に上がればそれだけJFLの加盟チームが少なくなるわけで、降格圏内脱出不可能な刈谷がJFLから落とされないことになります。どうか準加盟チームには精々頑張ってもらってどん底の刈谷を救ってもらいたいと思っています。

この記事へのトラックバックURL

http://sakanaeye.mediacat-blog.jp/t39520
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい