2009年08月08日

CV無しが買い材料

先月購入したエロゲーをいまだインストールすらしていないという時流に乗り遅れたプレイしか出来ないぼくですが、当然のことながら批評空間ではぼちぼちと新作の評価が入ってきています。それをチラ見した限りではぼくの購入した3本の評価はどれも微妙といったところ。まあ世間一般の評価は高くてもぼくには合わなかったという事例はゴロゴロあるし、それとは逆に世評は芳しくないエロゲーでもぼくには面白かったということもまれにあるので何ともいえないわけですが、ただ言えるのは「現在プレイしているエロゲーを中断してまで始めることはないかな」ということでしょうか。3本ともぼく的な期待値がそれ程高くなかったこともありますけど。

さてそんな先月発売された新作の中で現在のところ飛びぬけて評価の低いゲームがMQ ~時空の覇者~(AbelSoftware)です。姉妹ブランドのDisAbelといえば名うての地雷量産ブランドですしこのゲームに期待できる要素はほとんどなく事前の検討でも取り上げなかったくらいですが、過去の名声というのは恐ろしいもので犠牲者の数が意外に多い。
そんな犠牲者の叫び声を聞いて気になったのはこのゲームにはCVが無いということ。ぼく的な考えでは古の時代はともかくこの時代にCVが不在というエロゲーが存在していること自体信じられないわけで、良い方に考えればこのゲームはCVを存在させないことによって地雷に踏み込む犠牲者を少なくさせよう(一見さんには買わせない)としていうメーカーの意図があったのではと疑いたくなるほど。

そんなメーカーの努力?にも関わらず進んで地雷源に踏み込んだ人に同情することはないと云われるのが大勢でしょうが、あえて斜めの視点から見ると萌えゲーでなく純粋なシナリオを読ませるタイプのゲームを好む層にはもしかしたらCVが存在しないことをマイナスでなくプラス材料として捉えていた可能性があるかもしれないということです。CVはキャラとしての魅力をプレイヤーに容易に伝えることが出来る半面、声優の技術が稚拙だったりキャラに合っていなかったりすると、シナリオの雰囲気を壊してしまうことがあります。つまりこのご時勢にあえてCVを付けないということは、それだけシナリオやテキストにメーカーは自信があるのではと解釈してしまったかもしれないのです。そんな期待も虚しくテキストは酷くシナリオもつまらないとなればCVくらい付けろと言いたくなる気持ちも分かります。
さて今回の地雷は残り数少なくなったファンを根こそぎ止めをさすほどの破壊力だったと思われるのですが、果たしてYU-NOの系譜を細々と伝えてきたAbelに明日はあるのでしょうか?購入した経験のないぼくが心配することではないかもしれませんが・・・

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