2009年08月30日
肩透かしは制作側の事情?
前回発熱と悪寒から、すわインフルエンザに感染したかと思ったのですが、翌日には熱も下がりほっと安心。多分夜勤続きで疲れが溜まっていたのでしょうね。どうも心配をお掛けしました。
さて今月は積みゲー一掃月間というわけで今年前半から積み残しているゲームを懸命に消化してきたわけですが、昨日ようやく4本目をクリアすることが出来ました。月平均2本~3本クリアすれば上出来というぼくのクリアスピードから考えると4本クリアというのは現在の状況から考えるとかなり頑張ったほうであり自分で自分を褒めてあげたい気分です。
そんなわけで今回クリアしたゲームはというと桜吹雪 千年の恋をしました(Silver Bullet)なのですが、今年4月発売組の中では姫狩りダンジョンマイスター(エウシェリー)や死神の接吻は別離の味(ALcot シトラス)の陰に隠れた感もあり何か埋もれてしまった印象のあるゲームです。批評空間のデータ数も3桁に達していませんし、データ数600オーバーという人気作るいは智をよぶ(暁WORKS)のライターである日野亘氏の作品ということを考えると思いがけない埋もれっぷりといえるわけですが、実際の評価の方も悪いとまではいえないもののるい智の好評さを考えると期待外れといってよく、発売当日買ったぼくのような人はともかくある程度ゲームのデキを見定めていた層がそのまま買わずに見送ったことは容易に想像が出来ます。
そんな世間の評価とぼくの評価はというと大体同じようなものですが、るい智のような人気を今作で得られなかった要因はというとシナリオのデキ云々ではなく単純にキャラクターの魅力が今イチだったためかと思います。
今回のヒロイン陣はというとどれも一筋縄ではいかない人物ばかり。お姉ちゃんヒロインである雪花は主人公を溺愛しすぎで一種ヤンデレがかっているし、紫苑の口の悪さは天下一品。メインヒロインの紅紗は言わずもがなで、誰もが異常なキャラばかり。となると一人常識人ぽい向日葵に清涼剤のような役目を担ってもらわないと困るわけですが、実はこの向日葵も隠された秘密があって結局重責を果たすことはできませんでした。一筋縄でいかないヒロインばかり集めるというのも悪くは無いですが(実際紫苑のキャラは良かったしシナリオも悪くはなかった)例えばるい智でいう伊代のような役のヒロインが一人でも居ればもっと他のヒロインも輝いたと思うのですね。
テキストについては相変わらず独特の癖のある文体ですが慣れれば苦にならなくなるのはるい智と同じ。それでもるい智よりも慣れるのに時間が掛かったのは掴みが弱かったためとキャラクターを魅せるという部分がもう一つだったのが原因でしょうか。それでも中盤すぎからは物語に引き込まれていったのですが、終わって見ると相変わらず投げっぱなしの伏線が目に付いて苦笑といったところ。ぼく的に高評価なのは紫苑シナリオで次がわずかの差でメインヒロインの紅紗シナリオ。他の2人は選外といえるデキですが、共通して言えるのは煮詰めが甘い部分をどのシナリオからも感じてしまう点。これは過去の恩讐をモチーフとしながらも、最後それに深く触れないままラストとなったことにもよるのでしょうが、これは大作でなく軽い展開にしようとする制作者側の意図なのかもしれません。もし恩讐をメインとする大作とするなら影のヒロインというき杏子のルートが必要となってくるでしょうし、千年前の話にも深く言及しなければなりません。
ただ制作者側にはそんな重い話にする意図はなかったのでしょう。というより予算や時間的制約があったのかもしれません。紅紗らクセのあるヒロインたちに主人公が振り回されたように、重い話になるとプレイヤーに思わせておいて軽く落とす。一見肩透かしとも思える展開も制作者側の事情からくるものと考えれば納得はいきます。
ぼく的にはそれを考えれば悪くないデキだったのではないかと思います。読後感は物足りないものの少なくともそれなりに楽しめたことは充分に評価できるのではないかと・・・ただ惜しむらくはヒロインがやや特殊すぎた点。クセのあるヒロインを集めたという意図は分かるのですが、そんな料理ばかり食していると胃にもたれてくるというもの。このあたりに気を配っていたならもう少し高い評価になっていたでしょう。
期待された日野作品としては予想よりもずっと軽い話になってしまったのですが、今年暁WORKSから出る予定のコミュ -黒い竜と優しい王国-は設定から見てもう少し重く熱い話になりそうな予感。期待して待とうと思っています。
さて今月は積みゲー一掃月間というわけで今年前半から積み残しているゲームを懸命に消化してきたわけですが、昨日ようやく4本目をクリアすることが出来ました。月平均2本~3本クリアすれば上出来というぼくのクリアスピードから考えると4本クリアというのは現在の状況から考えるとかなり頑張ったほうであり自分で自分を褒めてあげたい気分です。
そんなわけで今回クリアしたゲームはというと桜吹雪 千年の恋をしました(Silver Bullet)なのですが、今年4月発売組の中では姫狩りダンジョンマイスター(エウシェリー)や死神の接吻は別離の味(ALcot シトラス)の陰に隠れた感もあり何か埋もれてしまった印象のあるゲームです。批評空間のデータ数も3桁に達していませんし、データ数600オーバーという人気作るいは智をよぶ(暁WORKS)のライターである日野亘氏の作品ということを考えると思いがけない埋もれっぷりといえるわけですが、実際の評価の方も悪いとまではいえないもののるい智の好評さを考えると期待外れといってよく、発売当日買ったぼくのような人はともかくある程度ゲームのデキを見定めていた層がそのまま買わずに見送ったことは容易に想像が出来ます。
そんな世間の評価とぼくの評価はというと大体同じようなものですが、るい智のような人気を今作で得られなかった要因はというとシナリオのデキ云々ではなく単純にキャラクターの魅力が今イチだったためかと思います。
今回のヒロイン陣はというとどれも一筋縄ではいかない人物ばかり。お姉ちゃんヒロインである雪花は主人公を溺愛しすぎで一種ヤンデレがかっているし、紫苑の口の悪さは天下一品。メインヒロインの紅紗は言わずもがなで、誰もが異常なキャラばかり。となると一人常識人ぽい向日葵に清涼剤のような役目を担ってもらわないと困るわけですが、実はこの向日葵も隠された秘密があって結局重責を果たすことはできませんでした。一筋縄でいかないヒロインばかり集めるというのも悪くは無いですが(実際紫苑のキャラは良かったしシナリオも悪くはなかった)例えばるい智でいう伊代のような役のヒロインが一人でも居ればもっと他のヒロインも輝いたと思うのですね。
テキストについては相変わらず独特の癖のある文体ですが慣れれば苦にならなくなるのはるい智と同じ。それでもるい智よりも慣れるのに時間が掛かったのは掴みが弱かったためとキャラクターを魅せるという部分がもう一つだったのが原因でしょうか。それでも中盤すぎからは物語に引き込まれていったのですが、終わって見ると相変わらず投げっぱなしの伏線が目に付いて苦笑といったところ。ぼく的に高評価なのは紫苑シナリオで次がわずかの差でメインヒロインの紅紗シナリオ。他の2人は選外といえるデキですが、共通して言えるのは煮詰めが甘い部分をどのシナリオからも感じてしまう点。これは過去の恩讐をモチーフとしながらも、最後それに深く触れないままラストとなったことにもよるのでしょうが、これは大作でなく軽い展開にしようとする制作者側の意図なのかもしれません。もし恩讐をメインとする大作とするなら影のヒロインというき杏子のルートが必要となってくるでしょうし、千年前の話にも深く言及しなければなりません。
ただ制作者側にはそんな重い話にする意図はなかったのでしょう。というより予算や時間的制約があったのかもしれません。紅紗らクセのあるヒロインたちに主人公が振り回されたように、重い話になるとプレイヤーに思わせておいて軽く落とす。一見肩透かしとも思える展開も制作者側の事情からくるものと考えれば納得はいきます。
ぼく的にはそれを考えれば悪くないデキだったのではないかと思います。読後感は物足りないものの少なくともそれなりに楽しめたことは充分に評価できるのではないかと・・・ただ惜しむらくはヒロインがやや特殊すぎた点。クセのあるヒロインを集めたという意図は分かるのですが、そんな料理ばかり食していると胃にもたれてくるというもの。このあたりに気を配っていたならもう少し高い評価になっていたでしょう。
期待された日野作品としては予想よりもずっと軽い話になってしまったのですが、今年暁WORKSから出る予定のコミュ -黒い竜と優しい王国-は設定から見てもう少し重く熱い話になりそうな予感。期待して待とうと思っています。
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