2009年11月28日

残留を目指して

今日は豊田スタジアムで名古屋グランパスのホーム最終戦でした。といっても名古屋は天皇杯で勝ち残っていて瑞穂での岐阜戦があるため実質の最終戦はもう少し先になるのですが、それでもリーグ最終戦ともなると体がうずいてくるのがサッカー狂の性。しかも対戦相手が山形と聞いて見に行かないわけにはいきません。

山形はJ2から上がってきたばかりということもあってリーグ開幕前の評論家の予想ではダントツの降格候補。昇格したものの一年だけであえなく落ちてしまった一昨年の横浜FCや昨年の札幌のイメージと重なるだけでなく、メンバーも他チームで燻っていた選手ばかり。強者揃いのJ1勢にはとても歯が立たないだろうと思われていたのですが、それが予想以上の善戦ぶり。開幕前に日程が発表された時には今日(33節)までにとうに降格が決まっているのではと心配していたのですがなんと望外の自力残留を決めるかどうかという大一番。もし山形が自力残留を決めたら「♪何かFC刈谷の残留もいけそうな気がする~」というわけ(FC刈谷もJFL残留の瀬戸際に立たされているのです)で、いつもと違い今日は山形寄りの気持ちで豊田まで出かけることになりました。

さて瑞穂には数え切れないほど参戦しているぼくですが、実のところ豊田スタジアムは初参戦。アクセスの不便さから今まで足が遠かったわけですが、初めてスタジアムに入ってみると、サッカー専用スタジアムらしい雰囲気の良さに何か体に震えがくる気がしました。手に入れた席はあいにくカテゴリー4の席だったのですがピッチ全体を見渡せて、席種の悪さを全く感じさせません。これなら家から片道2時間弱というアクセスの悪さも我慢できるというものです。

そんなわけで気分が高揚するなかキックオフの笛が鳴ったのですが、肝心の試合は名古屋ペース。山形はボールが満足に繋がらず名古屋の軽快なパス回しに振り回されるばかり。そうこうするうちスローインから警戒していたはずのケネディにポストプレーを許し飛び込んだ小川に決められあっさり決められ先制。山形がしたいプレイを名古屋にされて、しかもその直前接触で倒れた宮沢がプレイを続けることが出来ず交替と山形の頭上に暗雲が垂れ込める展開となりました。
ただこのままずるずるといかないのが今年の山形のしぶといところ。途中エアバトルの支配者ケネディが負傷交替したのにも助けられて前半何とか最少得点差で終えると、小林監督の激に応えて後半巻き返してみせる。前半全く上がれなかった左SBの石川も敵陣に侵入。前線で唯一違いのあるプレイを見せていた古橋も体を張ったプレイで名古屋守備陣に脅威を与える。そして後半25分決定的なチャンスが山形に訪れる。名古屋陣右サイドで細かなパス交換から古橋が絶妙のクロス。ただこの超決定機を長谷川が外してしまう。この試合バヤリッツァに抑えられてこれまで消えていた長谷川がこの時だけはマークを外しフリーになっていただけに惜しまれる逸機だった。
この決定的なチャンスを逃しては山形に勝機はなく、後半31分CBがボールをクリアしきれずマギヌンに手痛いゴールを許し万事休す。それ以降は名古屋に追加点が入らないほうが不思議なくらいに圧倒され結果的には完敗の形になった。

途中退場しながら先制点に貢献したケネディに対して、絶好機を外した長谷川。FWの差が勝敗に繋がったといえるが、これまでの長谷川の貢献度を考えると彼を責める気にはならない。それより長谷川対策をしっかり練り自由を許さなかった名古屋守備陣を褒め称えたいゲームだった。

これでぼくが観戦した名古屋グランパスは負けなし。観戦し今まで勝ったことが無いFC刈谷とはどえらい差ですが、そう考えると山形のことを思えば豊田まで見に行かない方が良かったかもしれません。
幸い帰宅して今日の試合結果を見てみると注目の大宮ー柏戦が引き分けに終わり、無事山形の残留が決まっていました。
刈谷の監督である浮氣監督は色々なチームを渡り歩きましたが柱谷監督の下でプレイした山形在籍時が一番印象に残っているだけに、何とか刈谷もこの山形の底力にあやかってJFL残留を決めて欲しいものです。(実は降格するジェフやトリニータにも在籍していたりするのですが・・・)

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