2009年12月16日
澄みわたるテキストとは言えないものの・・・
先月は結局新作ゲームは買わずじまいだったのですが、今月はその分もとばかり既に5本のゲームを予約中。来月も今のところ同数購入予定と今以上積みゲーが増えることが確定しています。
それに反して処理の方は滞っていて、先月トロピカルKISS(Twinkle)を終えてから、一向に他のゲームをクリア出来ずにいましたが、一昨日前々から懸案になっていたきっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)と星空のメモリア(FAVORITE)の2本をようやく終えることが出来ました。
今回はその中でめぐり、ひとひら。やいつか、届く、あの空に。のライターとして名高い朱門優氏久々の新作ということで発売前から非常に注目されていたきっと、澄みわたる朝色よりも、の所感についてだらだらと書いておこうかなと思います。
こういったテキスト重視のゲームに挑むのは久方ぶりということで、序盤は進めるのが本当に苦痛でした。これも頭が萌えゲー慣れしていてチャンネルの切り替えがスムーズに出来なかったためかもしれませんが、それでも中盤過ぎてからは独特の癖の強いテキストにも慣れ、3章を過ぎてからは一気に終えることが出来ました。
このゲームの一番の特長は美麗なCGとそれを十二分に生かした演出でしょうか。絶賛の声の多い音楽ですが、素敵な曲もあった反面、時折シーンにそぐわないものもあったりして総合評価は中の上あたり。それでもヴォーカル曲は樋口秀樹氏らしい好曲でED曲が流れたときは背筋が一瞬ゾクッとしたものです。
そしてこのゲームのキモであるシナリオのことですが・・・
ぼくがこのゲームのライターである朱門優氏の作品をプレイするのは初めてだったのですが、どうやら好き嫌いがはっきり分かれるタイプのようです。そしてぼくがそのどちらだったかといえば第1章を読み進めるうち放棄しかかったように後者といっていいと思います。特に薀蓄をひけらかすように見せるくどいとしかいいようのない言い回しは流れを遮断して気分を害するだけで、途中からはそれが始まると読まずにスキップで飛ばすこともしばしば。こういった薀蓄をするなとは言いませんがもう少し軽い処理をしないと効果的でなく、少なくともぼくには主人公とひよが知的遊戯をしているようにはとても感じることはできませんでした。このゲームの主人公について評判が芳しくないのも、度を越した主人公の鈍感さとこの薀蓄語りが原因ではないかとぼく的に思っているくらいです。まあ味に好みがあるようにこのクドさがたまらなく好きという人もいるのでしょうけれど。
あと折角のヨダ氏のSDがライターのギャグセンスの乏しさからテキストの流れを遮断してしまうことが多く、逆効果としか思えなかったことも誤算の一つ。ぼく的にヨダ氏のセンスは買っているのですが、今回はどうも無駄遣いした印象は否めない。
ただそうしたテキスト部分での読みづらさは減点されるとしても一本のゲームとしてみるとなかなか面白い。CGの美しさに誤魔化されている部分はあるかもしれませんが、クライマックスである第3章を一気に読み進められたことをみてもそれだけストーリーにに没頭していた証左になるでしょう。伏線もそれなりに消化していて矛盾が目立つことの多いループものにしては充分及第点。ただ全4章のうち起承転結の結にあたる部分があっさりしているため、何か容量的に物足りなさを感じてしまうのが難といえば難。全体的に見れば規模は充分ではないかと思うので、第4章には表題などつけず単にエピローグとしてしまった方が誤解を生まなかったかもしれません。
というわけでぼくの評価では文句なしの良作とは呼べないものの及第点以上のデキに充分達していると思います。ほぼ同時にクリアした星空のメモリアが世間の高い評価に関わらずぼくにはさっぱりその良さが分からなかったことに比べれば、このゲームの方がよっぽど楽しめましたから。
それに反して処理の方は滞っていて、先月トロピカルKISS(Twinkle)を終えてから、一向に他のゲームをクリア出来ずにいましたが、一昨日前々から懸案になっていたきっと、澄みわたる朝色よりも、(propeller)と星空のメモリア(FAVORITE)の2本をようやく終えることが出来ました。
今回はその中でめぐり、ひとひら。やいつか、届く、あの空に。のライターとして名高い朱門優氏久々の新作ということで発売前から非常に注目されていたきっと、澄みわたる朝色よりも、の所感についてだらだらと書いておこうかなと思います。
こういったテキスト重視のゲームに挑むのは久方ぶりということで、序盤は進めるのが本当に苦痛でした。これも頭が萌えゲー慣れしていてチャンネルの切り替えがスムーズに出来なかったためかもしれませんが、それでも中盤過ぎてからは独特の癖の強いテキストにも慣れ、3章を過ぎてからは一気に終えることが出来ました。
このゲームの一番の特長は美麗なCGとそれを十二分に生かした演出でしょうか。絶賛の声の多い音楽ですが、素敵な曲もあった反面、時折シーンにそぐわないものもあったりして総合評価は中の上あたり。それでもヴォーカル曲は樋口秀樹氏らしい好曲でED曲が流れたときは背筋が一瞬ゾクッとしたものです。
そしてこのゲームのキモであるシナリオのことですが・・・
ぼくがこのゲームのライターである朱門優氏の作品をプレイするのは初めてだったのですが、どうやら好き嫌いがはっきり分かれるタイプのようです。そしてぼくがそのどちらだったかといえば第1章を読み進めるうち放棄しかかったように後者といっていいと思います。特に薀蓄をひけらかすように見せるくどいとしかいいようのない言い回しは流れを遮断して気分を害するだけで、途中からはそれが始まると読まずにスキップで飛ばすこともしばしば。こういった薀蓄をするなとは言いませんがもう少し軽い処理をしないと効果的でなく、少なくともぼくには主人公とひよが知的遊戯をしているようにはとても感じることはできませんでした。このゲームの主人公について評判が芳しくないのも、度を越した主人公の鈍感さとこの薀蓄語りが原因ではないかとぼく的に思っているくらいです。まあ味に好みがあるようにこのクドさがたまらなく好きという人もいるのでしょうけれど。
あと折角のヨダ氏のSDがライターのギャグセンスの乏しさからテキストの流れを遮断してしまうことが多く、逆効果としか思えなかったことも誤算の一つ。ぼく的にヨダ氏のセンスは買っているのですが、今回はどうも無駄遣いした印象は否めない。
ただそうしたテキスト部分での読みづらさは減点されるとしても一本のゲームとしてみるとなかなか面白い。CGの美しさに誤魔化されている部分はあるかもしれませんが、クライマックスである第3章を一気に読み進められたことをみてもそれだけストーリーにに没頭していた証左になるでしょう。伏線もそれなりに消化していて矛盾が目立つことの多いループものにしては充分及第点。ただ全4章のうち起承転結の結にあたる部分があっさりしているため、何か容量的に物足りなさを感じてしまうのが難といえば難。全体的に見れば規模は充分ではないかと思うので、第4章には表題などつけず単にエピローグとしてしまった方が誤解を生まなかったかもしれません。
というわけでぼくの評価では文句なしの良作とは呼べないものの及第点以上のデキに充分達していると思います。ほぼ同時にクリアした星空のメモリアが世間の高い評価に関わらずぼくにはさっぱりその良さが分からなかったことに比べれば、このゲームの方がよっぽど楽しめましたから。
この記事へのトラックバックURL
http://sakanaeye.mediacat-blog.jp/t46684
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません