2010年01月13日
美少女ゲームライブラリー⑩~Cherry Works ~
不定期連載と言いながら、ほぼ半年ぶりの登場となってしまった懐ゲー企画。記念すべき?第10回はCherry Works ~僕が妹を抱いた理由~(Guts!)ですが、果たしてこのゲームを題材にしてどれだけの人が分かってくれるのか気にかかるところであります。
非常にマイナーなゲームであり発売された2000年当時でさえほとんど話題に上ることはなかったように記憶していますが、なぜわざわざこんなゲームをワゴンでなく定価で買ってしまったかというと、原画の魅力もさることながら設定があまりにぼくのツボだったからです。
このゲームのあらすじを簡単に紹介すると、仲睦まじいことでは学園内で知らない人はいないという来栖兄妹。妹の桜ちゃんは兄のことが大好きで、そんな妹の好意を常識が災いして受け入れられずにいる来栖くん。そんな兄妹を名実ともにに恋人関係にしてしまおうと暇を持て余していた美術部の部長が動くという出だし。これが乱歩あたりの小説だと来栖くんたちを鉄格子の入った座敷牢に押し込め二人っきりで生活させ無理やり近親相姦させてしまうところなのですが、我らが部長はそんな手荒な手段ではなくいかにもコメディらしい回りくどい作戦を採るのです。
その手法とは、純真無垢な桜ちゃんにHな知識を身に付けさせると共に、来栖くんには手駒の女性部員たちを使い直接手段で射精寸前まで追いつめ欲求不満にさせるというもの。こうしておけば同じ屋根の下で住む二人が禁断の関係に陥るだろうという読みですが、よくよく考えるとこんな単純な方法で桜ちゃんはともかく世間体を気にする来栖くんが道を踏み外すとは思えません。
ただこのあたりの不自然さはゲームをプレイしていると余り感じさせないから不思議です。それはライターが築いた世界観の巧みさと原画家であるないぺた氏独特のほんわかした雰囲気が妙にマッチしているからだと思うのですが、このあたりまでは非常に面白くプレイすることが出来ます。
ただこのゲーム最大の問題はこれ以降に発生する来栖くんに対してのHシーンがすべて寸止めばかりということでしょう。確かに部長の方針通りに進めるとすると来栖くんに射精させてしまっては失敗となるわけですが、こういったシーンが延々と続くとさすがに辛いし正直だれてきます。こう考えるとコンセプトに対しての首尾一貫性は感じられるものの調教?シーンが寸止めHばかりというのは失敗だったというしかありません。このゲームはメインヒロインである桜ちゃん以外の女性キャラ(特に静流先輩)もいい味を出しているので生殺し状態が延々と続くというのは余計に惜しいと思うのです。
そんなわけでシナリオの中身については少々寂しい評価を付けざるを得ないこのゲームですが、エンドについては中々興味深いものがあったりします。
そのエンドは6種類あって来栖くんと桜ちゃんをどのように教育するかによってエンドが振り分けられる仕組みになっているわけですが、一番面白いのは部長の思惑が当たって来栖くんと桜ちゃんが深い関係になってしまうエンドでしょう。どうも二人は兄妹の関係でありながら肉体関係を結んでしまったため世間の眼を逃れるように都会に出て同棲生活を始めるラストなのですが、このあたりが良くある萌えゲーにはない展開で妙にリアルなのです。いままでの展開がずっと虚構(バカゲー)の世界で進んでいただけに余計に落差が激しく感じられるわけで、もしこれを狙って行ったとすればライターはかなりの手慣れといえるでしょう。
他にもHな教育を受けすぎた桜ちゃんが辛抱が出来ず一向に手を出してくれない来栖くんではなく部長に処女を捧げてしまうエンドなども面白くエンディングに限ってはなかなか秀逸なものが揃っているといえるのですが、そうなると口惜しくなるのがエンド数のこと。6種類でなくもう少し欲しいところで来栖くんが初心な桜ちゃんを無理やり犯してしまうエンドと、その逆のパターンの桜ちゃんがその気にならない来栖くんを辛抱しきれず襲ってしまうエンドは欲しかった。もしこの二つのエンドがあればもう少し評価を高く付けていたいたかもしれません。
妹ものがまだジャンルとして確立されていない時期に目をつけたメーカーの眼の付け所は素晴らしく、原画・雰囲気も良好。素材は良かったのですが調理方法を間違えてしまった典型的な例といえますが、このゲームのコンセプトが寸止めHである以上どうしようもなかったかもしれませんね。
ちなみに来栖くんと桜ちゃんは義理の兄妹という設定ですが、どう見ても血がつながっています。実際部長も「こいつらを近親相姦者に育ててみるか」と言ってますし(笑)
非常にマイナーなゲームであり発売された2000年当時でさえほとんど話題に上ることはなかったように記憶していますが、なぜわざわざこんなゲームをワゴンでなく定価で買ってしまったかというと、原画の魅力もさることながら設定があまりにぼくのツボだったからです。
このゲームのあらすじを簡単に紹介すると、仲睦まじいことでは学園内で知らない人はいないという来栖兄妹。妹の桜ちゃんは兄のことが大好きで、そんな妹の好意を常識が災いして受け入れられずにいる来栖くん。そんな兄妹を名実ともにに恋人関係にしてしまおうと暇を持て余していた美術部の部長が動くという出だし。これが乱歩あたりの小説だと来栖くんたちを鉄格子の入った座敷牢に押し込め二人っきりで生活させ無理やり近親相姦させてしまうところなのですが、我らが部長はそんな手荒な手段ではなくいかにもコメディらしい回りくどい作戦を採るのです。
その手法とは、純真無垢な桜ちゃんにHな知識を身に付けさせると共に、来栖くんには手駒の女性部員たちを使い直接手段で射精寸前まで追いつめ欲求不満にさせるというもの。こうしておけば同じ屋根の下で住む二人が禁断の関係に陥るだろうという読みですが、よくよく考えるとこんな単純な方法で桜ちゃんはともかく世間体を気にする来栖くんが道を踏み外すとは思えません。
ただこのあたりの不自然さはゲームをプレイしていると余り感じさせないから不思議です。それはライターが築いた世界観の巧みさと原画家であるないぺた氏独特のほんわかした雰囲気が妙にマッチしているからだと思うのですが、このあたりまでは非常に面白くプレイすることが出来ます。
ただこのゲーム最大の問題はこれ以降に発生する来栖くんに対してのHシーンがすべて寸止めばかりということでしょう。確かに部長の方針通りに進めるとすると来栖くんに射精させてしまっては失敗となるわけですが、こういったシーンが延々と続くとさすがに辛いし正直だれてきます。こう考えるとコンセプトに対しての首尾一貫性は感じられるものの調教?シーンが寸止めHばかりというのは失敗だったというしかありません。このゲームはメインヒロインである桜ちゃん以外の女性キャラ(特に静流先輩)もいい味を出しているので生殺し状態が延々と続くというのは余計に惜しいと思うのです。
そんなわけでシナリオの中身については少々寂しい評価を付けざるを得ないこのゲームですが、エンドについては中々興味深いものがあったりします。
そのエンドは6種類あって来栖くんと桜ちゃんをどのように教育するかによってエンドが振り分けられる仕組みになっているわけですが、一番面白いのは部長の思惑が当たって来栖くんと桜ちゃんが深い関係になってしまうエンドでしょう。どうも二人は兄妹の関係でありながら肉体関係を結んでしまったため世間の眼を逃れるように都会に出て同棲生活を始めるラストなのですが、このあたりが良くある萌えゲーにはない展開で妙にリアルなのです。いままでの展開がずっと虚構(バカゲー)の世界で進んでいただけに余計に落差が激しく感じられるわけで、もしこれを狙って行ったとすればライターはかなりの手慣れといえるでしょう。
他にもHな教育を受けすぎた桜ちゃんが辛抱が出来ず一向に手を出してくれない来栖くんではなく部長に処女を捧げてしまうエンドなども面白くエンディングに限ってはなかなか秀逸なものが揃っているといえるのですが、そうなると口惜しくなるのがエンド数のこと。6種類でなくもう少し欲しいところで来栖くんが初心な桜ちゃんを無理やり犯してしまうエンドと、その逆のパターンの桜ちゃんがその気にならない来栖くんを辛抱しきれず襲ってしまうエンドは欲しかった。もしこの二つのエンドがあればもう少し評価を高く付けていたいたかもしれません。
妹ものがまだジャンルとして確立されていない時期に目をつけたメーカーの眼の付け所は素晴らしく、原画・雰囲気も良好。素材は良かったのですが調理方法を間違えてしまった典型的な例といえますが、このゲームのコンセプトが寸止めHである以上どうしようもなかったかもしれませんね。
ちなみに来栖くんと桜ちゃんは義理の兄妹という設定ですが、どう見ても血がつながっています。実際部長も「こいつらを近親相姦者に育ててみるか」と言ってますし(笑)
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