2010年04月23日

見送った理由

批評空間のデータを見れば分かるように、先月(3月)は前評判の高かったソフトがそのまま内容でも評価が高かったという結果だったわけですが、そう考えると予約買いを常とするぼくのような人間にとっては比較的楽に当たりゲームを掴めるという有り難い月だったといえるでしょう。
そんな豊作の月でありながら実のところぼくが予約購入したゲームはわずかに1本。その後もう1本購入したのですが、基本的に新作を予約購入するぼくにしてはこの購入本数は明らかに少ない。
といっても期待したゲームが少なくて予約を見送ったわけではないのです。先月は前評判&知名度の高かったソフトが目白押しだったように最初ぼくも相当の散財を覚悟していたのですが、購入予定していたものに問題が判明して結局予約を見送ってしまったのです。

その問題とは例のアクチ(アクティベート)のこと。

1月に発売されたメルクリア ~水の都に恋の花束を~がそうだったように、今年からユニゾンシフト系列がアクチ導入に踏み切ったようですが、それに続いて今月発売のHappy Wardrobeからあかべぇそふと系列もアクチ導入に踏み切りました。何も考えていない(と思われる)オバフロがするならともかく、ユーザーのことを第一と考えている(ように見える)あかべぇ系列がなぜユーザーに嫌われるアクチ導入に踏み切ったのか全くもって解せないのですが、それくらいアクチというのはエロゲーメーカーにとっては魅力的な道具に思えるのでしょう。まあ単にアクチを作っているメーカーの宣伝が上手だったのかもしれませんが。

アクチを導入するメーカーが導入する際いつも口にするのが違法コピーユーザーの排除なのですが、実のところこの不正ユーザーの排除についてはほとんど実効を上げていないのが実情。それに対し絶大なる効果を上げているのが中古市場へソフトが出回ることの抑制効果。あかべぇそふとは自HPで「アクチ導入は必ずしも中古市場に自ソフトが出回ることを防止するためではありません。」とユーザーへの理解を訴えていますが、もし本気でそう考えていたとしたら少々認識が甘いと言わざるを得ません。確かに不正ユーザーというのはメーカーにとっては見過ごせない存在であるのは確かですが、それを排除したいがためにアクチ導入に走るというのは現在のアクチ技術を考えるとあまりに短絡的で、何も知らないユーザーの目から見れば中古市場への流通の防止が目的と思われて(勘違いされて)も仕方がないでしょう。発売1ヵ月後のプロテクト開放を宣言しているHappy Wardrobeにしても実際中古ショップが買い取りを行なってくれるかは不鮮明ですし・・・

まあそれはともかくユニゾンシフトやあかべぇそふとはアクチという禁断の果実を食したことによって重い枷を背負ったことは間違いないところです。その枷とは今後発売するゲームで決してハズレを出せないということ。ハズレを掴まされたとしても中古で売り飛ばせるという保険があればこそユーザーは発売日に購入するわけで、その退路を絶たれたとなればユーザーは保険料分の価値(満足感)を作品に求めることになるわけです。もしメーカーがその期待を裏切ったとしたら、並みのハズレ作品以上に叩かれるでしょう。幸いメルクリア ~水の都に恋の花束を~やHappy Wardrobeは批評空間の評価を見る限りまずまずの良作のようですが・・・今後そのレベルの作品を出し続けられるという保障はどこにもないのです。

さて、ここまで読んでいただけたらお分かりなように、ぼくがアクチに対していい感情を抱いていないのは事実です。ただそれだけを理由に予約を見送ったわけではありません。というのもぼくは現在積みゲーを山のように抱えているわけで部屋がエロゲーに侵食されているような状態。そんな状態ですからクリアしたゲームはよほど気に入ったゲーム以外基本的に引取りに出すわけですが、アクチの付いているゲームは引き取りに出せないわけで自動的に手元へ残ることになります。それを考えるとぼくが迂闊にアクチの付いたゲームに手が出せないといった意味も分かってもらえるかと・・・
もし今後全てのゲームにアクチが付いたとしたら?ぼくの部屋はエロゲーに覆いつくされてしまうことになるでしょう。まさに「置き場がない!」状態になってしまうわけですが、そう考えると何か積みゲーの山がヤルセナイザーに見えてきました。もしかしてあかべぇそふとがアクチを導入したのはそういう意味だったのかと思ったりしたわけですが、まあこれはぼくの考えすぎでしょうね。。

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この記事へのコメント
今回からへなへなさんが管理人をされている、
「廃人さん、いらっしゃ~い」
をリンク先として追加いたしました。

へなへなさんもアクティベートに関する考察を
コラムで書いています。

ぼくのような自己中心的な話(どちらかというとネタか)でなく
はるかに真面目な考察をされていますので、
まだ目にされていない方はぜひ読んで見て下さい。
Posted by 7月の魚7月の魚 at 2010年04月23日 11:21
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