2010年05月26日

これで突破は絶望的

いよいよ4年に1度のワールドカップ開催が迫ってきたわけですが、日頃サッカーに興味のない同僚もさすがにサッカー界のお祭りともなると多少の興味があるようで、職場ではエロゲー狂でなくサッカー狂として通っているぼくに訊いてきたりします。
その質問で一番多いのが「日本はどれくらいまで勝ち進めるか?」の類なわけですが、ぼくがあまり興味のない態で「1つ引き分けでも取れれば万々歳。まあどちらにしても1次リーグ敗退でしょう」と答えると、これが前回のドイツ大会の場合「お前は本当に日本国民なのか?」などと言われたものですが今回の日本代表の場合至極納得された表情をされるので本当に助かります。ぼくが思うには前回も今回も日本代表が1次リーグを勝ち進める確率なんてそうは変わらないはずなのですが、これがジーコ監督と岡田監督の差というところでしょうか。

さて暗い日本代表の話は置いといて、今日はナビスコカップを観に瑞穂まで出かけました。今年名古屋グランパスの試合を見るのは初めてですが、現在の調子は芳しくない。リーグ戦では現在2位というものの中断前のリーグ戦は鹿島に1-4と完敗。直近のナビスコ大宮戦も若手主体で望んだということもあってこれもホームで1-3と敗戦。もし今日のセレッソ大阪戦に負けたとしたら予選敗退は確定。引き分けでも予選突破が苦しくなるという瀬戸際に立たされた一戦なわけで、ここは名古屋イレブンの奮起が期待されました。
ところが試合の方はキックオフ直後から圧倒的セレッソのペース。特に香川のいない穴を埋めるべく張り切る乾と家長が切れのあるドリブルで動きの悪い名古屋DFを切り裂き決定機を量産。ただこの日名古屋のゴールを守るGKの高木が大当たりで、前半5分過ぎ乾のドリブル突破からFW播戸が放ったヘディングを片手一本で弾くなどセレッソにゴールを割らせない。そんなセレッソペースのまま前半が終わるかと思われた43分。この日のグランパスで数少ない及第点の動きを見せていたSB田中隼磨が相手パスをカットしそのまま攻撃参加。この動きに前がかりになっていたセレッソの対応が遅れてしまい、ゴール前飛び込んだ名古屋FW巻が泥臭くゴールを決めグランパスが先制。前半唯一ともいえる決定機を決めるところに以前とは違う勝負強さを垣間見せたわけだが残念ながらこのままゲームは終わらなかった。

後半セレッソのクルピ監督は中盤の黒木を下げFW小松を投入し播戸とのツートップに変更したのだが、これはやや裏目に出る。というのも中盤で絶大な存在感を見せ攻撃の基点となっていたアマラウの相棒が居なくなったため、マークを掴めずにいた名古屋守備陣もようやくパスが絞れるようになったからだ。前半活躍した乾・家長へのパスが押さえられたセレッソは攻撃が停滞し、そのためグランパスがカウンターから小川やブルザノビッチが攻め込む場面が増えてきた。ただそんな名古屋ペースも一つのプレーであっさり流れが変わってしまうのがサッカーの面白いところ。後半27分グランパス小川のシュートを受けたセレッソGKキム・ジンヒョンが絶妙のフィード。それまで名古屋ペースだったため守備陣が一瞬気を抜いたのか、そのボールからのパスに反応した小松にあっさり抜け出されゴールを割られてしまう。この1点で慌てた名古屋は替わった金崎を中心に攻勢に出るが、逆にセレッソのカウンターに再三見舞われることに。もしロスタイム乾が放ったシュートを高木が弾き出さなければドローという結果も難しかっただろう。

これでグランパスの予選突破は非常に苦しくなってしまったわけだがこの内容では致し方ない。今日はここ数日のことを思うと気温が低く観戦するにはやや肌寒かったのだが試合内容はもっと寒かった。まあぼくが観戦するとグランパスは負けないという不敗記録は続いたのだが何の慰めにもならない。まあこれがリーグ戦でなかったのが何よりですが、今年厚くなったと思われたグランパスの選手層が意外に薄かったことを思い知らされた一戦でした。

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