2010年06月20日

最後に歓喜が待っていた

今夜は楽しみにしていたサッカー観戦・・・といって当然ワールドカップなどではなくFC刈谷の試合であります。
プロ野球ですら今日はナイターを避けてすべてデーゲーム開催だったというのにわざわざ日本代表戦と真っ向勝負をする開催日を設定するあたりFC刈谷の豪胆さが感じられるのですが、まあ単にウェーブスタジアムが空いている日がこの日しかなかっただけのことでしょう。まあ日本代表のことよりFC刈谷のことの方が気にかかるぼくとしては選択の余地がないわけですが、今日のカードが現在東海社会人リーグで首位を走る藤枝MYFCとくれば力が入らないわけがないということで・・・

この藤枝MYFCというチーム。将来のJリーグ参入を目指すといった意味では前回ぼくが見に行ったFC鈴鹿ランポーレと変わらないわけですが、メンバーを見ると清水→湘南で活躍し監督となっている斉藤俊秀を始めベテランMF吉田康弘(清水他)やアラン(北九州)・西山貴永(川崎他)・石田博行(元鳥栖)・石井俊也(浦和他)など元Jリーガーが多数所属。FC刈谷よりも格上といっていいくらいの選手層を誇っているのです。
といっても前節藤枝市役所相手にオウンゴールでまさかの敗戦を喫したFC刈谷としてはホーム戦とあって負けられない相手。優勝を狙うためにも落とせない一戦というわけですが、気合が入りすぎて寝過ごしてしまいスタジアムに到着したのはキックオフ10分後・・・というわけで序盤の展開は分からなかったのですが。

(ここから戦評)
個人技を活かして攻め込む藤枝MYFCに対しカウンターで応戦するFC刈谷といった前半の展開であったが、全体的なペースはというと明らかに藤枝MYFC優勢。特に左サイドの西山のドリブルに手を焼きファールでしか止められない有様。そこで得たセットプレイから藤枝の長身CB斉藤・内田らにゴールを狙われるというFC刈谷には嫌な展開。
しかし先制点を挙げたのはFC刈谷の方だった。DFからの中途半端なパスをカットしたFC刈谷はこれまで攻められていた右サイドから素早く展開。そのセンタリングからのこぼれ球をMF熊田がミドルで藤枝ゴールに叩き込んだのだ。この1点で勢いづいたFC刈谷は30分過ぎにはFKからの折り返しを福田がヘディングで狙い、ハーフタイム直前にもFW町田が抜け出して相手GKと1対1となるなど決定機を得る。しかし福田のヘディングはポストに嫌われ、町田の狙いすましたシュートはゴール右横に外れていってしまうなど得点差を付けることは出来なかった。

後半に入って藤枝MYFCは動きの悪いFW栗田をMF横山拓也に代え石田をFWに上げるなど再び攻勢に出る。しかしFC刈谷もCBの福田・小林がカバーに冴えを見せ流れからは藤枝MYFCにチャンスを与えない。それでも藤枝MYFCは得意のセットプレーからFC刈谷ゴールを襲うがフリーで放ったシュートがゴールを僅かに外れてしまうという不運も重なりどうしても同点に追いつけない。そんな中刻々とタイムアップに近づいていった後半44分。藤枝MYFCが右サイドから上げたなんでもないセンタリングをFC刈谷GK河合がファンブル。そのボールがスローモーションのように刈谷ゴールに吸い込まれ、とうとう藤枝MYFCに得点を与えてしまう。
ゴール前がっくり崩れる河合とは対照的に歓喜を爆発させる藤枝イレブン。スタジアムの誰もが刈谷が惜しい勝利を逃したと思ったのだが、試合はこのまま終わらなかった。
ロスタイムに入りセンターサークル付近でアランが不用意な反則を犯しFC刈谷にFKが与えられる。ゴールから遠いだけにチャンスにはならないだろうと思われたFKだったが、キャプテン日下が思い切って蹴ったロングボールが混戦の中相手DFの頭に当たり藤枝ゴールの左隅に吸い込まれていったのだ。

ロスタイムで両チームに得点が入るなど終盤劇的な展開が待っていた試合だったが、刈谷にとっては1-0で終わらせておかなければいけない試合だった。もちろん河合のファンブルは責められなければいけないが、河合は初スタメンなだけに全体的にはよくやっていたと思う。
そんな河合のミスを帳消しにしたゴールには本当に鳥肌が立った。あえて裏街道の刈谷まで観戦に来た甲斐があったと心から思ったウェスタの夜でした。

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