2010年09月28日

デビュー作に求められるもの

積みゲー崩しの方は相変わらずの状況なのですが、3ヶ月近くぼくを煩わせてきた輝光翼戦記 天空のユミナがようやく終わるメドが付いたということもあって他のゲームに手を出す余裕が出てきました。
といっても最新作をプレイする前に、ここ3ヶ月の間に買ったゲームを崩すのが順番だろうということもあって、現在6月発売のゲームから徐々に崩している最中です。
今回はそんなゲームの中から一番最初に崩し終わったボクラはピアチェーレ(アドリブ)の所感について簡単に述べてみようかと・・・

このゲーム、音楽をI.O.Soundが担当しているのですが、このI.O.Soundが担当したゲームで印象に残るゲームはというとStarTRain(mixed up)絶対幸せ宣言っ!(eighthnote)が思い浮かびます。
この2本はライターである七烏未奏氏らしい青臭い青春ゲーだったのですが、I.O.Soundが奏でる音楽もその雰囲気作りに貢献していたように思われます。ライターこそ違えこのI.O.Soundが担当する青春音楽ゲーと聞いてつい購入してしまったわけですが、常識的に考えれば不鮮明な部分も多いわけで・・・

そんなわけでやや及び腰で始めた本編ですが確かにStarTRainのようないい意味でのモラトリアム的な雰囲気は漂わせていましたし、全体的に見ればそれほど悪いデキというわけではではありませんでした。ただ七烏未奏氏のシナリオのようなそれで押し切るような一本気な青臭さはなく、どこか平均的な青春ゲーになってしまっているのが残念なところ。
もちろんストーリー的に見れば押さえるべきところは押さえているし、こういったゲームにありがちなヘタレ主人公というわけではない。ただ取り立てて欠点というべきところはないものの、強調できる長所というものもこのゲームの場合見当たらないのですね。
原画もそれほど見栄えがするわけではないし、ヒロインの魅力もそれを強く押し出した萌えゲーと比べるとやや物足りない感は否めない。あえて言えば音楽ということになるのですが、このゲームの場合軽音楽部を舞台にしたにしてはストーリー自体音楽が深く係わっておらず、どうもI.O.Soundの曲がストーリーに勝ってしまっている気がするのです。

このゲームはアドリブというブランドの処女作にあたります。ブランド処女作というと本来は既存のメーカーにはない野心的な作品を出してユーザーの目を惹きつけないといけないわけで、こうした特徴に乏しいゲームを出してしまっては、批評空間の総データ数が示すとおり話題に上らないまま埋もれてしまっても仕方ないのです。
同じ軽音楽部ということで、もし話題になったアニメのパクリでもしていたら悪い意味だとしても話題に上ったわけで、それくらいの冒険をするくらいの勇気を制作者には持って欲しかったとぼく的に思うのです。

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