2010年11月15日

アクチ導入を決断させた理由

先月発売のエロゲーはぼく的にかなり目移りするラインナップだったのですが、内容とは別の野次馬的意味で注目していたゲームがお嫁さん候補があらわれた!コマンドは?(Sugar pot)でした。
もちろんリアル妹がいる大泉君のばあい(Alcotハニカム)を始め最近立て続けにヒット作を出しているおるごぅる氏の事実上の引退作という意味でも注目していました。ただぼくが野次馬的興味を持って見ていたのは、このゲームがアクティベート付きということだったからです。

といってもアクチ付きのゲームが珍しくなくなってきた昨今の風潮からこれだけを取り上げて注目したわけではありません。ただぼく的にはこのゲームにアクチが付いていることについてかなり違和感を感じていたのは事実です。というのもアクチというものはそれなりに実績を持つメーカーでないとなかなか導入に踏みきれるものではないというのがぼくの常識だったからです。
これまでアクチを導入したブランドというとあかべぇそふとつぅ系列にユニゾンシフトやNavelといった著名ブランド。lightやOverflow・CROWDといった古参ブランド。次回からの導入を決めているLump of Sugarやフロントウイング・OVERDRIVEといったブランドを含めても分かるようにそれなりに実績を積んできているメーカーがほとんど。ところがSugar potといえばこれまで出したゲームはといえばWIZARD GIRL AMBITIOUSはぴ☆さま!といったお世辞にも良作とはいえない面々。姉妹ブランドを含めても話題に上ったゲームなんてほとんどないわけで、そんなメーカーが経費のかかるアクチ導入なんてよくも決断したものだと驚いてしまったわけです。
前にも説明したことがあると思うのですがメーカーがアクチを導入する意味なんて中古市場にゲームが出回るのを防止することくらいしかないわけで、はぴ☆さま!の未開封新品がワゴンに常駐している現状を考えるとアクチなんて導入してもほとんど意味ないように思えて仕方ないと思うわけですが・・・

ではなぜSugar potはわざわざ資金を投入してまで今回アクチを導入したのでしょう。よほど資金が有り余っているならともかく前作や前々作のデキを考えると笑いが止まらないほど儲かったとはとても思えません。となると今回わざわざ初期資金を投入してまで中古市場への流通を阻止しようとしたのはこのゲームにメーカーとしては前作前々作にないほどの期待をこの新作にかけていたことに他ならないでしょう。まあその期待値の高さはメーカーの努力の結果というより単におるごぅる氏の名声に頼っただけのような気がしてなりませんが・・・
こうして考えると一メーカーに今まで経験したことのないアクチの導入を決意させるほどの力を持つおるごぅる氏の引退を惜しまずにはいられないわけですが、ただこれまでの批評空間のデータ数を見ると氏がシナリオを担当したにしては寂しすぎるわけで結果的に見るとメーカーの思惑どおりには行かなかったようです。
まあ発売直後のアクチに関する不手際を考えると、まあこのメーカーがアクチを導入するなど10年早いと云われても仕方ありませんけどね。

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