2010年12月04日

萌えゲーのHシーンで忌まれること

エロゲーに必ずあるものといえば当然のことながらHシーンなわけですが、このHシーンには2種類存在しています。
それはヒロイン以外に男役が描写してあるか否かですが、男役の全身が描写されている例は萌えゲーの場合あまり記憶にありません。
特にHシーンに男役の顔が描かれているとプレイヤーの評価が途端に悪くなってしまうことが多いようです。これはプレイヤーにとってはヒロインのあられもない姿が見たいのであって、男が喘いでいるシーンなんて見たくないというのが本音なのでしょう。悪く言えばお気に入りなヒロインを寝取られたような気分に陥ってしまうといったところかもしれません。

この感情は視点の意味を考えれば容易に説明できます。一般に萌えゲーに於いてヒロインの相手役となるのは大抵主人公なわけですが、プレイヤー=主人公とするとプレイヤーは鏡でもない限り自分(主人公)の顔が見られるわけがないのです。だから構図的にHシーンに映るのはヒロインの姿以外となると精々自分の下半身が描かれるくらいでしょう。それが上半身や顔が描かれるというのは構図的におかしい。つまり自分以外の誰かがヒロインを抱いていると思うしかないわけで、それが一種の寝取られと感じてしまうのでしょう。

ただぼく的にはHシーンに男役が描かれていてもそれほど苦には感じません。これはぼくが多少なりとも寝取られ耐性があるということと、ぼくが乙女ゲーのプレイ経験が多いことが挙げられるでしょう。
乙女ゲーは女性プレイヤーを対象にしているということもあって主人公は当然女性ヒロインなわけですが、まず間違いなくHシーンには相手役の男だけでなくヒロインも描かれています。もちろんHシーンにヒロインの裸体が描かれてないゲームなんて乙女ゲー好きのぼくでもさすがに購入することはありませんが、こうして考えると男性プレイヤーよりも女性プレイヤーの方が心が広いと感じてしまうかもしれません。
といってもこれは一種の勘違いで、乙女ゲーには純愛ルートだけでなくヒロインが凌辱まがいのことをされてしまうバッドルートが必ずといっていいくらいあるからで、男性向け凌辱ゲーのHシーンにはヒロイン以外に男役が描かれていることが多いように乙女ゲーに女性主人公が描かれていても不思議でないわけです。

つまり凌辱ゲーと萌えゲーではそもそもHシーンを見る上での視点が違うということになります。凌辱ゲーでよく使われている第三者視点の構図を萌えゲーに使ってしまうと違和感が出るのは当然なのです。まあそれでもゲームのデキさえ素晴らしければそんなHシーンの構図なんて些細なことなのでしょうけれどね。

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